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Nov 16, 2015
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カテゴリ: カテゴリ未分類
    T.V.のバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」で去年、タレントのイモトアヤコをエベレストに登らせようと云う企画がありましたね。

    しかし来年にはまた復活させるのでしょう。
    現に訓練のため、イモトをマッキンリーに登らせている。
  • img_cyapi_9614.jpg
  • 素人同然のタレントをマッキンリーに登らせる企画そのものが狂気の沙汰です。
    世界にはそれぞれの大陸に最高峰があって、イモトは既にキリマンジャロ、モンブランに登ってるし、ヒマラヤのマナスル(日本隊が初登した8,000m 峰)にも登頂しています。

    しかしマッキンリーの難しさはキリマンジャロやモンブラン、マナスルとは比較にならない。
    天候が極めてキビシイのです。
    植村直己さんもここで命を落とされましたね。
    たまたまですよ、イモトが無事に降りてこられたのは。
  • img_cyapi_9615.jpg
  • それがエベレストに登らせようとする。
    本人は特段に登山に興味があるワケではなく、ただ仕事だから挑戦するみたいな。
    そんな人に冬の西穂や八ヶ岳を登ったからって、登山してる人から見たら「あんな生易しいところ」。
    いったい何を考えてるのか日テレは?
  • img_cyapi_9616.jpg
  • エベレストはヒラリーとテンジンが初登頂したときと違って、ヒマラヤでは最も安全な登山のできる山のひとつなんです。
    語弊がありますが、強靭な肺と天候に恵まれ、下部氷河の状態が良好だったら、ノーマルルート(南東稜)は誰でも登れます。

    今までにエベレストに登った人数は2014年時点で累計7,000人。
    1シーズンに南北両面から500人前後が頂上に立ってます。
    最近はいくつも隊が同じ時期に多数つめかけて、ルートで渋滞がおこっているほどです。
  • img_MountEverest_0001.jpg
  • 入山料はネパール側で春のノーマルルートで1人あたり11,000$。
    他にリエゾン・オフィサー(必ずつけなければなりません)や医療サポート、ロープ設置などの名目で1,500$ほどかかります。

    シーズン毎に各隊のシェルパが固定ロープ、ハシゴを設置して、それを頼りに登山するので氷壁などを登る必要はありません。。
    さらに登山ツアーもあって、入山料などの全ての諸経費込みで35,000$~85,000$でシェルパが頂上までひっぱりあげてくれるのです。
    それもこれも高度を除いて、エベレストには登山として難しいところが少ないからなんです。
    先鋭的な登山をする人はエベレスト登山をヒル(丘)ウォーキングと呼んでいます。
  • img_MountEverest_0002.jpg
  • エベレストの女性初登頂は1975年の田部井淳子さんですが、日本の新聞を賑わしたほど世界の登山界では重視されていません。
    むしろ黙殺と云っていいほど。
    なぜなら、田部井さんは自力で歩くこともままならない状態だったのに、シェルパによって強引に頂上までひっぱりあげられただけだから。

    三浦雄一郎が1970年におこなったエベレストのサウスコルからの滑降に至っては、滑降とも呼べない結果もそうですが、頂上と違って格段にたやすいサウスコルから滑る価値がどこにあるのか?
    それだったら、同じ高さの8,000峰を頂上から滑り降りればいい。
    それほどノーマルルートのエベレスト登山、それも酸素を吸っての登山に価値は見いだせないのです。
  • img_MountEverest_0003.jpg
  • そんな山登りなのに、あえてイモトにやらせようとしているのはエベレスト登山をよく知らない一般人相手のT.V.だから?
    エベレスト登山は易しいと云いましたが、反面、他の山と違う難しさがあります。
    それは高度です。
    同じ8,000m 峰と云っても、マナスルの8,163mとは根本的に違います。
    だいたい8,500m を境に人間が適応できる範疇をグンと狭めるのです。

    いくら酸素を吸っているからと云って、24時間ずっと吸いっぱなしと云うワケではありません。
    どんなアクシデントで途中で酸素が途切れるかもしれない。

    となると低酸素脳症の恐れがあります。
    低酸素脳症にかかると意識障害、認知症、小脳失調、痙攣などさまざまな症状が現れます。

    1982年に私が敬愛する加藤保男さんが冬期エベレスト登頂を果たした後、下山中に消息を絶ったのも低酸素脳症が直接の原因と考えられてます。
    低酸素脳症は脳にダメージを与え、後々まで後遺症がおこることがあることも実証されています。
  • img_MountEverest_0004.jpg
  • そんな危険を冒してまで、たかがT.V.のバラエティ番組でエベレストに登る意味がどこにあるのでしょう?
    繰り返しますが酸素を吸ってノーマルルートから登るエベレスト登山に登山としての価値はありません。
    やらされるイモトにはお気の毒としか云いようがない。

    エベレスト登山にはバリエーション登山もあって、素晴らしい実績をあげている人たちも大勢居ます。
    とりわけ1975年に当時最も難しいバリエーションルートと呼ばれた南西壁を初登頂したドゥーガル・ハストンとダグ・スコット。
  • img_MountEverest_0005.jpg
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  • 1978年、1980年と2度も無酸素でエベレストの頂上に立ったラインホルト・メスナー。
    しかも1980年の登山は単独で未踏ルートの初登頂と云うオマケつきです。
    ラインホルト・メスナーは人類史上初の8000m 峰全14座を全て無酸素で登頂した登山界のヒーローです。
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  • 北壁初登頂は1980年に日本の重広恒夫、尾崎隆によってなされました。
    冬期初登頂も1980年で、ポーランドの登山家クシストフ・ヴィエリツキ、レーチェク・チヒによって。
    東壁初登頂は1983年、ルイス・ライハルト、キム・モン、カルロス・ビューラーによって。
    山頂からベースキャンプまでスキーを脱がずに滑降したのは2000年のダボ・カルニカールです。

    そんな業績とは逆に実にバカバカしい登山をしたのは日本の世界初エベレスト山頂衛星生中継、1988年のことで、またしても日テレです。
    金にあかして大量の物資と人員をエベレストに送り込んで酸素を使ってのノーマルルート登頂とT.V.中継。
    T.V.中継はいいとしても、あまりにも贅沢な登山に、この年の他の隊へのシェルパの供給はほとんどなされなかったのです。
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  • 中之島公園の猫たち-「SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-」
    整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。
    心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。
    すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。
    なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。

    「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。
    そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。
    中之島公園の猫たち





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Last updated  Nov 16, 2015 05:15:10 AM
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