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moto,jc @ Re:アールデコな駅(06/21) New! おはようございます 奥様 退院おめでと…
ララキャット @ Re:アールデコな駅(06/21) New! 入院は殆どの時間をベッドで過ごしますも…
danmama313 @ Re:アールデコな駅(06/21) New! 自宅療養、くれぐれも無理なさいませんよ…
marnon1104 @ Re:アールデコな駅(06/21) New! アールヌーボー様式の建物と云ったら 私の…
Jun 16, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
きのうヨメは入院以来、初めてシャワー使うことを許可されました。

私が大腿骨頸部骨折して、人工関節いれたのは2015年のことです。
このときの入院でリハビリがイチバン ハードでしたが、最初のころはシャワーがイヤでしたね。
立ってシャワーできないので、お風呂に置かれたプラ椅子に座って身体を洗うのですが、シャワー終わって身体を拭く段になると自分ひとりでは拭けない。
で、看護師さんではなく、そう云ったお手伝いをしてくれるオバサンの手を煩わせることに。
これがなんともイヤでした。
ハリソン・フォード主演の大ヒット映画「インディ・ジョーンズ」シリーズに、1989年の全世界興行収入第1位を記録した「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」って作品がありましたね。
ショーン・コネリーがインディジョーンズの父親役やったあの映画です。

この物語の終盤でインディ親子や敵対するナチ軍団はトルコ地中海沿岸にあるアレクサンドレッタ(イスケンデルン)にたどり着き、聖杯が隠された遺跡の地下に潜り込みます。
しかし、そこには遺跡の「罠」が仕掛けられてて、容易に聖杯のとこにたどり着けない。

そこでナチは、インディの父親に重傷を負わせて、インディに聖杯をとってくるよう強要します。
聖杯には不思議な力があって、これに入れた水を飲むとどんな病もケガも回復すると信じられてるからです。
インディがようやく聖杯のある部屋にたどり着くと、そこには聖杯の力で数百年間を生きてきた聖杯守護する騎士が。
そして、その部屋には数多くの杯があり、騎士は本物の聖杯をみずから選び出さねばならないと告げます。
そこにインディがたどってきた道を踏襲したナチがインディを差し置いて聖杯らしき豪華な杯に聖水を満たしてゴクゴクと。
ところが、その杯は本物の聖杯ではなく、たちまちナチは呪いで死んでいく。

インディは逆にもっとも素朴な杯を選んで、これに水を満たして瀕死の父親に飲ますと、あら不思議。
たちまち父親の傷が癒えて回復してしまうのですね。
しかし、部屋は崩壊が始まり、インディが持ち帰ろうとしていた聖杯も奈落の底に。

この物語で登場する聖杯とはいったい何?
映画「ダ・ヴィンチ・コード」にもこの聖杯が登場しますね。
映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の中盤でインディが聖杯の場所を記したラテン語の碑文を読み進めるシーンがでてきます。
このシーンでナチ党員は、聖杯はイエスが 最後の晩餐 の際に使用した杯で、磔刑の際に血を受けるために使用され、それをもたらしたアリマタヤのヨセフに託されたものであると主張します。
アーサー王伝説 」に記されてる」と答えるのですが、これはあきらかに映画を観てる人をペテンにかけてるのですね。

キリスト教で云う聖杯とアーサー王伝説に登場する聖杯は違うものなのです。
たとえばカトリック教会ではカリス(聖杯)に水で薄めたワインを入れ、パンとしてホスチア(無発酵パン、薄いウェハース)を儀式に用いますが、ここで使われる聖杯は最後の晩餐でイエスが「私の血である」とワインを入れた杯を示すものに準じてます。
ですが、これらの杯は「最後の晩餐」に登場した杯ではありません。
それだったら、世界に1つと云うことになりますが、どのカトリック教会にも聖杯はあります。

1910年にシリアのアンティオキアで発見された、外側は鋳物で装飾が施され、内は銀の2重構造になってる杯があります。
これが最後の晩餐に登場した聖杯ではないかと評判になり、1933年のシカゴ万博で展示されました。
しかし、その後の研究で、この杯は6世紀にアンティオケイアで作られたもので、しかも「杯」ではなく教会で「照明用」に使われたものだと判明したのです。
この「杯(照明器具)」は現在メトロポリタン美術館に展示されてます。
英語でキリスト教の儀式で使われる杯は「Chalice(カリス)」と呼ばれるのに対し、アーサー王伝説を始めとする中世西ヨーロッパの「聖杯伝説」に登場する杯は「Holy Grail(ホーリー・グレイル)」と呼ばれます。
どちらも日本語訳すると「聖杯」なんですが、聖杯伝説に登場する聖杯は、奇跡的な治癒力を持つカップ、皿、石であると説明されてるんですね。
つまり、ここで云う聖杯は何も「杯(ゴブレット)」にとらわれず、非常にとらえどころのないオブジェクトを「聖杯」と呼んでるのです。
そもそもギリシャや東ヨーロッパなど正教会が優勢な地域では聖杯伝説そのものが存在しません。
アーサー王物語自体が、民間伝承を中世後期にトマス・マロリーがまとめた騎士道物語なんです。
アーサー王は6世紀初めにブリテン島に住んでたブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされてますが、実在したかどうかは今でも議論の的になってるナゾの人物です。
アーサー王物語に登場する聖杯は、ケルト伝説にある「魔法の大鍋」など魔法の「器」が聖杯へと収束されたと云う見方があります。
ここでも、聖杯(聖遺物)には病気治癒など奇跡をもたらすという信仰があるのですね。
伝説に登場する聖杯は、聖杯の前を通過すると音楽が鳴り、美味しい食事をもたらすなどとも云われてます。
やはり「聖杯」と云う名の「何か」、象徴的なものを指してるのでしょう。

聖杯をめぐるアーサー王の物語には、現実と幻想がシームレスに融合してます。
物語は、事実であるように見えても特定できない時代と場所で、ヨーロッパ中のどの地域にも当てはまるような設定です。





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Last updated  Jun 16, 2024 05:19:46 AM
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