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ララキャット @ Re:三峡老街へ(11/27) New! 歴史を知って訪問すれば、また感覚が違い…
Nov 24, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今や世界一の人口を誇るインド。

要因のひとつは「職業の質」の問題。
職業の質とは、どれだけ付加価値がつけられる職業か?と云うことです。
例えば製造業、工業は付加価値の大きい職種です。
逆にサービス業は付加価値がありません。
飲食サービスで、どんなにサービスが良くても、それが即売上UPには繋がらないからです。
そしてインドはこのサービス業がものすごく多いのです。
なんとGDPの50%以上がサービス業で支えられてる。



もうひとつはお分かりですね。
カースト制度の問題です。
カーストにより、どんなに優秀な人でも下位カーストにいればいい職業につけない。
それどころかカーストの身分によって教育の機会さえ制限されてしまう。

インドでは1950年に制定されたインド憲法によって、カーストによる差別の禁止を明記していますが、憲法が禁止しているのは、あくまでカーストを理由にした「差別行為」です。
つまりカーストそのものは禁止対象ではないのですね。
カーストは親から受け継がれるもので、出生後にカーストの変更はできません。
都市部の若者なんかではカーストを意識せず、お互いに自然な交流してるようですが、かと云って全く一掃されたワケではありません。
このカースト制度に属さないインドの人がいるのご存知ですか?
下位カーストよりさらに下の身分の人々。
「ダリット」と呼ばれる「不可触民」です。


このためダリットは、平等な機会を奪われて政治、教育、生産活動においても周縁に置かれてるし、住む場所、通る道、水汲み場、参拝寺院など社会生活のあらゆるもので、「上位カースト」から分離されてます。
何よりダリットがつける職業は、体液や血液に触れる仕事、排せつ物をためるピットやくみ取り式トイレの清掃、そして汲み取りなど一般の人が嫌がる仕事ばかりなのです。
1950年の新憲法で、ダリットは指定カースト(SC)と呼ばれましたが、それでダリットの地位が変わったワケではありません。
2011年に公開されたインド映画があります。
「ムンバイ・ダイアリーズ(Dhobi Ghat/Mumbai Diaries)」。
の1つ、世界最大の屋外洗濯場を指します。
この屋外洗濯場で働く人々こそ「ダリット」なのです。
こうした洗濯屋は「ドービ」と呼ばれ、病院、ホテル、家庭から汚れたリネンを集め、洗濯してきれいにプレスして返します。
そした洗濯場は「ドービー・ガート」と呼ばれています。
このドービー・ガートは100年以上の歴史があるんですね。
この仕事も世襲制で、代々受け継がれてるものです。
ドービー・ガートは、「街中の洗濯物が集まる」とまで云われるほど大きな敷地で、入口以外は高い塀で覆われています。
ここが珍しもの好きな観光客のターゲットになって、今では観光コースのひとつなんですね。
ドービー・ガートの人々も、そんな観光客を快く受け入れてくれてるみたいです。
洗濯はすべて水の手洗い。
コンクリートに叩きつけて洗っていきます。
そのためのコンクリートだけで約1,000個設置されてて、毎日18時間~20時間、およそ5,000人のドービたちによって、約10万着以上の衣類を洗濯、漂白、乾燥、アイロンがけするのですね。
乾燥も基本、自然乾燥です。
宅配も彼らの仕事です。
料金は1着あたり10ルピー(約17円)。










そんなに大量の洗濯物をどのように管理してるのかと云うと、衣類には番号を割り振った布辺が縫い付けてられてて、この番号を頼りに仕分けするのです。
洗い場の2階が彼らの生活する住居になります。
そして、こんなスラムが延々と続いてるのですね。
この土地の所有者はムンバイ市営公社で、借地料が払えなければ即、立ち退かなければならないのです。
そのためドービー・ガートのボスはムンバイ市営公社役人に賄賂を払い続けなければならないのですね。


なんともやるせない話ですが、日本だって近年になるまで同じような差別が厳然とあり、今もそんな差別が残ってる土地もあります。
アイヌの人たちだって昔は差別の目にさらされてきましたが、一般の日本人と同化して昨今はあまり聞かれなくなりましたね。
その分、アイヌ独特の文化が立ち消えていったワケです。







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Last updated  Nov 24, 2024 05:13:26 AM
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