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February 6, 2007
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カテゴリ: 教授の読書日記



なんでまたいい歳こいたワタクシがこんなものを読んでいるかと申しますと、うちの学生でこの作品について卒論書いたのがいまして、それの副査(審査員)になってしまったからです。

もちろんテーマがアメリカ文学だから私にお鉢が回ってきたわけで、今更、「これ読んだことないんで・・・」なんて言えないでしょ。

ま、こんなに有名な作品ですから、私だってこれまでも何度か読もうと試みたことはあるんですよ。しかし、その都度挫折してきたんですー。だって・・・

出てくるのがみんな「いい人」ばっかりなんだもん! 立派なお母さんに、(ちょっとした瑕瑾はあるにしても)いい娘たちに、いい隣人が繰り広げる家庭劇ですよ・・・。私が読むにはちょっとキビシイね。

たとえば、『子鹿物語』だったらいいんです。この本、私の子供の頃の愛読書でしたが、この小説に出てくる「母親」は、可愛がっている子鹿を射殺しろ、と我が子に命じるんですから。こういう「ええっ?!」と思わせるようなことをやってのける彼女の性格の複雑さには、私も惹かれるんです。

だけど『若草物語』となると、なんか修身の本みたいだからなぁ!

ま、私が審査している卒論によれば、まさにそれがこの本の読まれ方だったらしく、19世紀後半、まだ公教育が整備されていない時代にあって、この本は一種の修身の本として広く読まれたんだそうです。さもありなん、ですなあ。

でも、ま、ある程度読み慣れてくると、四姉妹の性格分けなんかもよく描かれていて、ちょっと面白くなってくるところはあります。特に作者自身がモデルと言われている次女・ジョーの男勝りの性格なんてのは、ちょっと気持ちがいいですね。それに、この先、三女のベスが病気になったら、ワタクシ、泣いてしまうかもしれませんわ。



ね、「母子関係の強化」「母親がモラルの守護神」「父親の不在」だなんて、まさに『若草物語』の世界でしょ?

・・・というのは、ワタクシの炯眼による洞察ではなく、単に学生の卒論の受け売りなんですけど、なかなか説得力ありますね。いい点あげなきゃ。

ということで、卒論片手に頑張って、今度こそ『若草物語』を読了しちまいましょう。

それにしても『若草物語』ってのは、いいタイトルだねぇ。原題の『小さな淑女』よりよっぽどいいと思いません?





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Last updated  February 7, 2007 12:48:56 AM コメント(11) | コメントを書く


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釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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