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July 3, 2007
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カテゴリ: 教授の読書日記



そのため、明日の授業の予習がピンチ。

しかし、そんなものはどうにでもなるので(失敬!)、今はその余韻に浸っているところ。

この本のもとになっているのは、『新潮』の今年の3月号だったかに掲載された同名の文で、それが出た時には世間で相当話題になりました。世間というと大げさかも知れませんが、少なくとも私の業界ではすごく話題になった。

で、私もぜひ読みたいと思って『新潮』の当該号を探したのですが、タイミングが悪かったのか、どこも売り切れ。ま、これだけの本だからすぐに単行本になるだろうと思っていたんですけど、つい最近それが出たので、間髪入れずに購入に及んだという次第。

ちなみに、四方田さんが「先生」と言っているのは、由良君美という人で、いわば異色の英文学者。いや、単に英文学者というくくりでは語れないほど幅広い学識でもって知の最前線を突っ走った鬼才というべきか。とにかく彼の指導の下から高山宏や四方田犬彦といった錚々たる面々が巣立っていったんです。ただあまりに時代を先取るような活躍の仕方をしたため、いわゆる正統的なアカデミズムから必ずしもまっとうな評価を得ていないようなところもある。そういう意味も含めて、「伝説の人」という感じですかね。

で、その伝説の人のことを、業績や学問的傾向の点で「一番弟子」と目される四方田犬彦氏が思い入れを込めて書いた、というのですから、これはもう興味津々の書でしかあり得ないです。

で、実際、面白いわけですよ。なるほど、生身の由良君美というのはこういう人でありましたか・・・というのがよく分かる。でまた、その偉大な「師」と、ある意味、不幸な決別の仕方をしてしまった四方田さんとの関係というのも、なかなか面白い。面白いといっては当の本人に失礼ですが。

ちなみに私と四方田さんの世代とは、およそ10年違います。この微妙な年齢の差がまた、私にはとても興味深いわけ。というのは、この本に登場する人たちの多くを、私は直接・間接に知っており、しかも、10年の年齢差ゆえに、「当時、何があったのか」を知らない、というところがある。その知らない部分を、この本が埋めてくれるわけですから、そういう下世話な興味から言っても面白いわけですよ。






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Last updated  July 4, 2007 01:19:12 AM コメント(2) | コメントを書く


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ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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