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July 23, 2018
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カテゴリ: 教授の雑感
たまたまある文献を読んでいて、その昔、文芸評論家の江藤淳が大江健三郎の小説(具体的には『万延元年のフットボール』なんですが)を批判して、登場人物の名前がひどいと。密三郎だの、鷹四だの、およそ日本人の名前にはありそうもないようなのばっかりで、そういうのを読者は「大江健三郎の小説なんだから、きっと何か意味があるんだろう」的に許してしまうのだけど、そういうのが続くと、その手の登場人物の名前に抵抗のない者(=大江健三郎のファン)だけを読者層に取り込むことになり、非常に閉鎖的な世界ができ上がるのではないかと。まあ、そんな趣旨の批判をしたらしいんですな。

 ま、同感だね!

 古義人だの、ギー兄さんだの、イーヨーだの、とても私には読めない。だから一つも読まないのですけど、少なくとも一人、私と同様な思いを抱いていた人が居たと知ると、ちょっとホッとしますな。

 だけど、どうなんだろう。英語に翻訳された大江の小説を読んだ外国人達ってのは、彼の小説の登場人物たちの妙チキリンな名前について、「これは日本人の名前としておかしい」と感じられるものかしら? それとも、そのヘンテコさに気が付かず、そういうもんだと思って読むのでしょうか? 

 例えば、カポーティの『ティファニーで朝食を』に、日本人の「ユニオシ」というのが出てくる。もちろん、ユニオシなんていう名前の日本人はいないわけで、おそらくは「クニヨシ」(当時アメリカには日本人の有名な画家で「国吉康雄」(英語で訳せば「Y. Kuniyoshi」が居た)という日本人名を誤って使ったのだろうと思いますが、アメリカ人読者は「Yunioshi」という名前に何ら違和感を覚えていなかったわけだ。そこから推測するに、おそらく、英語で大江の小説を読む人達は、彼の登場人物の名前がおかしいとは思わないのでしょう。

 だからノーベル賞も獲れたんだろうな。私が審査員だったら、「登場人物の名前に耐えられず、読むに堪えませーん」とかいって、論外で落とすからね。

 それにしても、日本人でノーベル文学賞を取ったのが川端と大江か・・・。なんかもっと他に居るような気がするんだけど。

 じゃあ誰?って言われると困るけど、少なくとも谷崎とかの方が妥当じゃないかい?

 まあ、でも、今、若い人で大江を読む人っているのかしら? 






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Last updated  July 23, 2018 02:42:42 AM
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ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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