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November 30, 2024

最近、大学のFDで、「教学マネジメント」についてお勉強する（させられる）ことがありまして。

　一般の方、「教学マネジメント」って、どういうことか分かります？

　つまりね、日本の大学生のレベルが下がり過ぎて、どうにもならないところまで来ているってことですね。

　今や日本の私学の大半が定員割れしているわけで、どこも学生を集めるのに必死。入試もどんどん早まって、年内実施の入試が多くなっている。いわゆる「Fランク大学」ともなると、辛うじて自分の名前が漢字で書ける程度の受験生でも入学できるようになっているわけですよ。だから、大学を卒業したといっても、その学生が社会人として通用するかどうかなんて全然分からないわけ。

　だから、各大学に求められているのは、「教育の質保証」というヤツ。「うちの大学では、これこれこういうポリシーの下に、こういう教育をしております」、「その結果、うちの大学を卒業した学生は、これこれこういう能力が付いております」ということを、社会に向けて言えるようになっていなければならない。で、それを言えるだけの準備をすることを「教学マネジメント」というのね。

　だから、根本的な問題は、日本の若者たちのクオリティがあまりにも低い、ということなのよ。そもそも勉強してないし、勉強する気もないし、勉強する意味も分からないし、何にも興味ないし、何も知らない。そういうポカーンとした若者ばっかりというね。

　で、そんなFDを受けさせられて、ガックリ来ていたところで、最近インドの小学校に視察に行って来た、という人の話を聞きまして。

　インドの小学校なんて、エアコンもないみすぼらしい校舎の中で、食うや食わずの子供たちが絵カードかなんかで勉強しているように思うじゃん？　（偏見がひどい）

　とんでもないんだって。もうね、校舎も豪華。空調完璧。各教室に最新のAV機器が揃っていて、とても日本の小学校なんて太刀打ちできないレベルらしいよ。

　さらに子供たちの学習意欲も旺盛で、学びへの参加も積極的。もちろん、英語が話せるので、そもそもの教育レベルも欧米並み。で、その人は、そういうインドの小学生たちの様子を見ながら、日本の子供たちが、将来、この子たちに太刀打ちできるわけがないな、と思ったそうです。

　要するに、単に日本が経済的に低迷しているというのではなく、日本人の、人としての意欲レベルが下がっているということなのよね。

　今、日本では、「１０３万円の壁が・・・」とか言っていますが、本当に懸念すべきは、そういうことじゃない。弛緩しきって、まるで学習意欲のない、達成目標のない、何にも興味のない若者たちが大量に増産されていることなんじゃないかと。

　それは、私自身のゼミ生を見てもそうなので、他人ごとじゃないんだけどね。

　書いていて、悲しくなってきたので、かつて日本人の意欲が世界一だった頃のCMでも見て、「我々だって、この位意欲があった時代もあったんだ！」ということでも、思い出しましょうかね。

これこれ！
　↓
若者たちよ、このCMを見よ！

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