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呆けの話なので、まどろっこしいのを、ご容赦願いたい。
日本の国債の保有者は、
ほとんどが、「日本国民」と「国内の金融機関」である。
「国内の金融機関」は、「日本国民の預貯金」を預かっているから、
その預かり金は金融機関にとっては借金であり、
「国債の債権者は日本国民であると言いたいところ」である。
しかし、金融機関は、日本銀行から信用創造という、
自己資金以外の預かり金・預貯金を「運用する仕組み」
(預金準備率資金を預けることで)を許可されている。
ここに、「日本国民が国債を実質的に保有しているとの考えにも、
アダム・スミスのような「見えざる手」のからくりが生じる」のである。
金融機関は、決して「国民のために国債を買っているのではない」のであり、
「安全で、より高利な運用先」があれば、
国債以外にも投資するかも知れないのである。
それが、金融の論理なのだ。
この信用創造のお陰で通貨の流通がスムーズに流れている。
信用創造は、血液と同じであるのだ。
国民が直接には、あまり国債を買わないのであるから、
「金融機関」がかわりに資金を運用して国債を購入すると考えてもよかろう。
銀行さえしっかりとしていれば、国債の期限前の償還を要求しないであろうが、
米国などの自由化要請で、危ない海外投資を「信用創造で無闇に進める」と、
日本にも危険信号が灯ることになる。
また、日本には、割賦支払いや、手形支払い等という
信用創造手段が広範に使用されている。
企業間信用取引 によって、資金の乏しい日本経済でも、
原材料手当、機械の割賦支払いなどで事業を円滑に繰り回しできた。
現金決済 主義の後進国には機能しない、まことに優秀な決済方法であり、
これがなければ、技術が高くても日本企業の成長はなかったのである。
また、世界的規模で「マネー」が先物取引に流れている。
先物とは、まだ実現されない実物相当の財・サービスが生まれる前に
取引される抽象物であって、その取引には、後日の実際の取引が
反映されなくても先物契約により成立する、まことに危ういものである。
その決済には、信用取引やビバレッジ取引が介入する。
われわれは、参加しようと、参加しまいとに関係なく、
物の動きが追随しない取引が安易にできる世界的なシステムによって、
ものの取引が先々まで予約されるという危ない世界に住んでいるのだ。
希少資源で巨利を得た金持ちや「信用創造利用業者」が
世界の物を、将来までも買い漁っているのがいまの経済なのだ。
誰も取り締まりはしないのである。
しかし、実態のない、架空の取引に世界の将来を託して良い物だろうか。
世界の異常な信用・金融取引が、先進技術国・希少資源国への
富の集中を生んでおり、それが後進国貧困化の元凶でもあるのだ。
政府、国際機関は、「信用取引」、「先物取引」、「リバレッジ取引」などの
実態のない取引(理論的には素晴らしい美的な数学で飾られている)に
「一定の制約を設ける」ことに、
国を挙げて、世界を挙げて取り組むことが必要ではないのか。
隣の国が危ないのではなく、自分の国、世界の金融が危ないのである。
TPPへ加盟する以前に、信用創造自体を見つめ直す必要があり、
「賢人」たちにその扱いをどうしたものか、研究させる必要があろう。
まずは、日本銀行に、「国民の預貯金総額に相当する国債の範囲」を
調べて貰い、少なくとも、その範囲に押さえ込むように、
計画的に縮小すべきであろう。
そのための、消費税増税なら致し方がないが、
「現実の把握が出来ていなくては」
この 実物デフレ、かつ、希少資源インフレ 経済の歪み局面は乗り切れまい。
みんなで、長期的視点をもてる「日本の賢人達に道案内」を頼もうではないか。
呆けの小生には、勘違いが多くて、BOJの預金準備率の資料でさえ
分析できないのだから。
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