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読売新聞には次のような記載がある。
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中国天津市で起きた爆発事故で、18日付の中国紙「北京青年報」は、
爆発の起きた倉庫には猛毒のシアン化ナトリウム 700トンなど
40種類以上の危険化学物質計 3,000トンが保管されていたと報じた。
倉庫には、爆薬の原料となる硝酸カリウム 500トンと
硝酸アンモニウム 800トンなどもあったという。
保管量や保管の方法が、危険物の取り扱いに関する規定などに違反していた
とみられている。
この事故では、倉庫を保有する企業とずさんな危険物管理を見逃した
地元当局の癒着の疑惑も浮上しており、国営新華社通信は同日、
この企業の経営許可証や安全評価などが当局に承認されていた点について、
「疑問が残る」と伝えた。2015年8月19日7時18分読売新聞
//////
★
当初の発表ではTNT火薬換算で 24t程度とあったが、
消滅した倉庫には3千トン以上の危険な化学物質があった。
判っている 硝酸アンモニウム 800t 、 硝酸カリウム 500tは爆薬の原料 である。
TNT火薬換算率は前者が0.42、後者が0.2として、両者で 436t となる。
公表の 24tどころではなく、少なくても 公表の18倍以上の爆発 である。
その他にも、危険物が多数存在して、消滅しており、
爆発力は 「 キロトン級」に近いかもしれないとWebでは観測 されている。
★
爆発力はもとより、一緒に拡散した シアン 化ナトリウムなどの
猛毒の気化ガス であるが、気象衛星からも、その発生・
移動(南西方向に拡散)は観測されている。
< 天津爆発(中央)の「ひまわり」気象衛星画像:読売新聞 >
爆心地には直径120mとも言われる、巨大な穴が広がっており、
防毒マスクを着けた多数の救助兵が爆心地を移動している。
★
空中で爆発した広島原爆(ドーム型)ほどの破壊力は見られないが、
極めて悲惨な状況が映し出されている。
これほどの危険な倉庫が、住宅に近い場所に存在したことが
そもそも不思議である。
広大な大地を保有する中国であり、
都市計画が構築できただろうにと
思う次第である。
★
・広島原爆の直後 :WIKIPEDIAより
( 広島赤十字病院から西方を望む )
・ 天津爆発事故
< 小生の「ブログ14日」とも比較下さい。 >
★
広島原爆 VS 天津爆発事故 項目 |
広島原爆 |
天津爆発 |
---|---|---|
爆発場所 |
日本国広島市上空600m |
中国天津市浜海新区天津港 |
時期 |
1945.8.6 |
2015.8.12 |
爆発規模 |
原子爆弾50kgのウラン235 核分裂は1kg = TNT火薬換算15kt(キロトン) /////////////////// 爆風:台風の1千倍 爆心地温度:3,000-6,000度C、 600mでも2,000度C以上、 1km以内でも5度の熱傷、 3.5kmまで熱線被害 (カロリー/平方cmでみると、 爆心地:100カロリー。 500m圏内:56カロリー、 1キロm圏内:23カロリー。 ) |
爆発した倉庫には、 猛毒のシアン化ナトリウム700t等 40種類以上の危険化学物質 計3,000t。 爆薬原料の硝酸カリウム500tと 硝酸アンモニウム800tなども。 ///////////// 最低でも TNT火薬換算で 0.436kt~1ktの爆発規模 。 <広島原爆の約3%~7%?> 爆心地には直径120mの巨大穴。 |
死亡者 |
9万~16.6万人 ★爆心地500m以内: 即死・当日死・・・90%超 ★500m-1km内: 即死・当日死・・・60-70% 一週間後・・・20-15% 二週間後・・・5-3.75% |
160人・・このほか行方不明13人 (9月5日公表) |
キノコ雲の高さ |
16,000m |
数十m |
放射能症 |
爆心地: γ線:103シーベルト 中性子線:141シーベルト 500m圏内: γ線:28シーベルト 中性子線:31.5シーベルト |
不明 |
地震規模 マグニチュード (エネルギーは 対数関係) |
5.5レベル |
2~3レベル |
その他ガス |
シアン化ガス、神経ガス(*) など |
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