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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Dec 20, 2015
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カテゴリ: 土佐の高知

珊瑚かんざし

「土佐の高知のはりまや橋で坊んさん簪買うを見た」 

は僧侶純信と商家の娘お馬の悲恋話である。 

その歌詞は土佐の民謡「よさこい節」にある。

「~ ヨサコイ ヨサコイ」 

簪に飾る珊瑚は、「 血赤珊瑚 」と言って、世界に冠たる「トサ」の代名詞

である。 

血赤サンゴ

もう随分昔に衰退産業と考えられて、

後継者も次第に廃れていた。

高知市種崎浦戸大橋東の日本サンゴセンター宝石珊瑚資料館で、

ひっそりとその歴史を辿ることができたように覚えている。

この資料館は太平洋の彼方を眺める坂本龍馬像のある桂浜から、

(昔はサンフラワー号も通った )

FerrySunFlower

 渡った所にある。35の杜と称している。

日本サンゴセンター

日本の珊瑚産業は土佐の高知で細々と生き残っていたに過ぎない。 

高知県の珊瑚漁獲量(足摺岬、室戸岬沖)は1902年には45トンもあったが、

近年は1~2トンにしか過ぎない。 

その衰退産業が、ここ数年で生き返りそうなほどの勢いである。

その回復力を生み出したのが、

数年前から我が国を襲来した小笠原諸島などでの

中国巨大船団の宝石珊瑚の密漁であり、

日本政府の宝石珊瑚密漁の取り締まり強化がある。

(小笠原諸島だけでなく沖縄の尖閣諸島付近で

 中国政府の監視船がワイヤを垂らしたり異常な行動が

 観察されており楽観はできない。) 

日本と中国政府の交渉で、小笠原諸島界隈に出漁していた

大型違反密漁船が拿捕され、廃船にする計画が

決まり具体的に進行している。

このところの中国経済の成長は鈍化しているが、

富裕層では富を後世に伝える意欲は高く、

また、お目出たい色調を持つ珊瑚は珍重され、

宝石珊瑚の需要は高い。

供給が極めて制限される自然の宝玉であり、

需要の高まりと共に価格は急騰している。 

この需要を目当てに大型中国船が日本の小笠原諸島などで

宝石珊瑚を大挙して密漁していたのであった。 

中国のGDPの増大に伴う、中国人富裕層の珊瑚宝飾品需要の高まり、

大型の中国珊瑚密漁船の日中取り締まりの強化により、

衰退していた日本の宝石珊瑚の漁業・加工業が生きを吹き返しつつある。

皮肉なことに、高知県からは県外の大企業工場が撤退してしまったが、

零細な珊瑚産業が細々ながら復活しつつあるのだ。

★ 

県内の珊瑚漁業許可は2009年144件から2015年364件に殖え、

資源枯渇化の観点では許可数は上限だという。

全国での許可は393件だから許可件数では9割強を高知県が占めている。 

もっとも、許可件数と漁船数は比例しない。

珊瑚の加工業者の8割が集積する珊瑚業界の中心地として

高知県が重要な役割を担っている。 

宝石珊瑚は成長が遅く、小指の大きさでも50年を必要とするのであり、

高知県は生きた珊瑚について年間で750kg以内の漁獲制限を設けている。 

珊瑚原木入札取り扱い量推移

  <珊瑚原木は、生きた珊瑚だけでなく海底に沈んだ珊瑚を網でとる

   ものを含む>

将来の資確保のために漁師達は

「宝石珊瑚用魚礁」を沈める努力も行っている。 

104基の魚礁を高知県沖の水深100mの海底に

今年9月に沈めている。 

最近の漁師達には一攫千金を夢見ながら、

脱サラし、転業してくるものが多くなっているという。

★ 

(資料:高知県資源管理指針・・H27.3高知県、

    高知まるごとネット・・高知家、

    朝日新聞2015.12.17、 などから) 

「高知県で頑張る大企業」などは、

抜き出して別途掲載します。

★ 






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Last updated  Dec 22, 2015 05:15:45 PMコメント(0) | コメントを書く


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