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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Feb 18, 2020
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カテゴリ: 自由が丘氏寄稿文
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 コロナウイルス〜

 騒ぎの報道と共に、

 図書館に駆込み予約。

 昨日やっと〜1週間掛かりで読了。





 文庫本458ページ。
 小説〜
 ドキュメンタリー 風〜
 哲学風〜
 宗教書風〜 
 濃厚〜
 重厚。

  (小説のメインテーマのひとつである、
   「不条理」、
   の問題提起は、
   本稿ではスルーとします)

     ・

         ・ ・ ・

       ・


 物語は〜
 194?年、
 4月のある日。

 アルジェリァ。

 医師が階段にネズミの死骸を発見。
 町中にペストの蔓延〜
 大混乱。

 「黒死病」とも言われ、
 致死率が相当に高く、
 強制的隔離 ー
 累々の死者。

 施政者の混乱、
 なす術もなく右往左往する 
 市民とその死。

 幼い子とか友人〜
 の苦しみ抜いた末の死の詳細な描写。

 こんな「死に方」だけはしたくない〜
 と思う程の臨場感。

 翌年の1月末に、
 医師が足元に「生きたネズミ」を発見して、
 ペスト蔓延の終息を示唆する。

 そして、
 最後に、
 この地では、
 ペストの収束を見たが、
 ペスト菌は決して死んだのでも
 消滅したのでは、
 無い。

 ジッ と何処かに潜み〜
 再び復活する事を、
 「人間へ警告」として終わる。

 ペストの蔓延〜
 まさに今回のコロナウイルス肺炎の
 蔓延に重なる風情
 でも有ります。

 舞台をアルジェリァから
 武漢へ
 日本へ。

 そして、
 ペストからコロナウイルス肺炎に、
 単語を置き換えて読んでも、
 何の違和感の無い表現、
 作品になります。

 施政者の無為・無策の混乱〜
 ただ、
 マスク 手洗 等々 細やかな防護策しかない市民、
 そして危険を顧えりみず支援の先頭に立つ医者 等

 これまた、現在の対応策と瓜二つ。


 私は、これまでに10回程の
 「世界のクルーズ」に参加。

 うち半分位は、悪評高き、
 クルーズ船の内側 窓無し の安価なる船室。

 完全に狭い〜
 密閉空間〜
 ベッド2つ、トイレ、シャワー、18㎡ 位です。


 思うに、
 通常は冷暖房 空調完備で快適ですが、
 今回の様な 空気感染 をも疑うなら〜

   各部屋がパイプで繋がる 完全空調 は、
 ウイルス蔓延防止の弊害になるはずです。

 まだまだ〜
 船内感染の増加が継続中。


 私自身の乗船体験〜
 クルーズの快適性を満喫していましたが、
 ちょっとばかり〜
 クルーズ船で、
 テロとか伝染病が発生したら〜
 怖いなぁ〜
 とも思っていました。


 でも、
 クルーズの快適さに一歩踏み入れた途端に、
 そんな感覚は直ぐに忘れます。

 今回のコロナウイルス騒ぎで、
 クルーズ熱が、
 一気に沈静化するかも知れません。

 私は人生の中で、最も楽しい体験は、
 旅行〜それも海外〜
 更に言えば、クルーズ船旅行 〜


 今回の事件を切っ掛けに、
 防災安全体制が取られ、

 又々〜
 クルーズ船のデッキから〜
 世界の国々を、
 訪問できる日を望むばかりです〜〜









~~
~~~

めいてい君から

 暫く連絡がない
自由が丘氏だから

クルーズ船に閉じ込められているかも

と心配していました。
お元気で何よりです。~~~

(明日に少しだけお勉強を報告します)


​< 参考資料:NHK「100分で名著」 から>

 https://www.nhk.or.jp/meicho/
 famousbook/77_camus/index.html
















グランのように闘うこと
中条省平「実は、こんな風に作品のエッセンスを凝縮して
しまうと小説の面白さというものが見えなくなってくるん
です。たとえば、いろいろな人生の不条理や悲惨っていう
ものと闘うとか敗北するといった物語を書いていながら、
一方で「セラヴィ(それが人生さ)」と語るおじいさんを
ぱっと出してくる。カミュは人間を見る目が多面的だから、
こういうことができるのであって、英雄が物語を進行させ
ているんじゃない。だから、ぜひ原典を読んでいただきた
いという気持ちが強いです」
内田樹「文学作品っていうのは、いろいろな読み方がある
わけで、たぶんここで提示したのは一つの読み方であって、
本当に無数の読み方がある。今回、焦点を合わせた登場人
物とかエピソードとか言葉とかだって、全体の1パーセン
トにも達しないわけで、残りの99パーセントの中にも珠
玉の言葉や場面があります。
それを熟読玩味するのが読書の楽しみなわけですから、
ぜひ原典を読んでいただきたいと思います」
          ●
第四回目の収録の最後の方で、講師の中条省平さんとゲス
トの内田樹さんが熱を込めて語ってくださった言葉です。
トーク内容の密度が高すぎて、どうしても編集で落とさざ
るを得なかった言葉ですが、「ペスト」ほど、中条さんと
内田さんがおっしゃったことを痛感した回はありません。
          ●
小役人のグランは最後どうなったのか? 
密売人のコタールは? 
それぞれに驚くような結末が待っていて、実にさまざまな
ことを感じさせてくれます。また、番組ではほとんど触れ
ることができなかったリウーの母親、人生の深みを知りぬ
いているような、豆を数え続けるおじいさん…彼らのよう
な名もなき人々の存在感もすごい。点描される彼らの人生
からも私たちは大きなことを学べます。
          ●
番組は勢い、主人公のリウーとタルーを巡るストーリーを
中心に編まざるを得なかったのですが、内田さんが1パー
セントというのは大げさでもなんでもなく、番組制作を終
えた後での強い実感です。ですから、ぜひ「ペスト」は原
典を読んでほしい。これは制作者としての切実な願いです。
          ●
「ペスト」とは高校時代に出会いました。いいようのない
衝撃に打ちのめされるとともに、不思議に「生きる力」や
「勇気」を与えてくれた本で、何度も読み返しました。
信じていた友人の裏切り、両親との意見の相違、受験戦争
の空虚さ……スケール感はまことに小さいですが、さまざ
まな「不条理」に直面していた私にとって、カミュは生き
るための武器を与えてくれました。それは、リウーのいう
「誠実さ」であり、「職務を果たすこと」というシンプル
な言葉。この頃の私にとって、これらの言葉がどれだけ支
えになったことでしょう。
          ●
カミュに再会するのは、内田樹さん著「ためらいの倫理学」
という一冊の本がきっかけでした。今から15年くらい前
のことと記憶します。社会人になって中堅どころの位置を
しめるに従って、どこか惰性に陥っていた私に冷や水を浴
びせてくれました。この本をきっかけに猛烈にカミュの著
作を読み返したのを今でもよく覚えています。
          ●
単純な正義を信じこみ、いろいろな社会現象を図式だけで
解釈し、なんでも善と悪に分けてなで切りにする。
そこまで極端ではなかったかもしれませんが、カミュが
もっとも忌み嫌ったそんな思考法に、当時の私は陥っていた
と思います。世界は複雑で、シンプルに色分けして理解でき
るわけはないのに、善と悪という二色で塗り分けることにど
こか快感を覚え、その論理を振り回してしまうこともありま
した。
          ●
そんな私に、カミュが教えてくれたのが、今回、中条さんと
内田さんがテーマにしてくれた「ためらう感性」の大切さ。
中条さんが執筆した番組テキストからその解説を引用させて
いただきます。
          ●
「哲学者の内田樹さんは「ためらいの倫理学」というカミュ
を論じた鋭い文章のなかで、人間が、国家や社会という立場
から異論の余地のない正義を引き合いに出して死刑に賛成し
たり、全体的な真理や未来の幸福のために革命のための殺人
や戦争やテロをおこなったりすること「ためらい」を感じる
倫理的感性こそ、カミュの精神の本質的な特徴だと見ていま
す。そして、自分が善であることを疑わず、自分の外側に悪
の存在を想定して、その悪と戦うことが自分の存在を正当化
すると考えるような思考のパターンが「ペスト」なのだ、と
きわめて示唆的な読解を提示しています」
          ●
「自分が善であることを疑わず、自分の外側に悪の存在を
想定して、その悪と戦うことが自分の存在を正当化すると
考えるような思考のパターン」こそ、当時の私が陥ってい
た罠でした。この現実には完全に正しいことも完全な間違
いもない。それなのに、この世界を善と悪、白と黒に塗り
分け、自分を正義の側に置き、邪悪な存在を「外側」に作
り出して糾弾をし続ける精神のありよう。
それこそが「ペスト」という象徴を使って、カミュが指し
示そうとしたことだったのだと気づきました。
そして、自戒をこめて思うのですが、「ペスト」が暗示し
たこのような精神のありようは、今、世界やこの国にも蔓
延しています。
          ●
では、私たちは、どのようにこの事態に向き合ったらよい
でしょう。この点については、番組の中でもいろいろなポ
イントが語られましたが、ここでは、時間の関係でどうし
ても番組の中にいれられなかった議論を一つご紹介いたし
ます。
          ●
内田樹さんは、カミュが、こうした状況と闘う人のあるべき
姿を「グラン」という存在に一番託したかったのではないか
と指摘し、以下のように語ってくださいました。
          ●
「リウーの語る「人間であること」っていうのは、凡庸な役
人であること、何の文学的な価値もない作品を書き続けるこ
と。でも、そこに深い愛情をもっているわけですよね、グラ
ンっていう人間は。それと同じような情熱をもって、淡々と
ペストとの闘いを引き受けていく。読んでいると、グランっ
ていう人間に、書き手がずっと敬意を込めていることがわか
る。普通の、凡庸な人間が、日常生活の延長にある市民的常
識の中で、「それは間違っているよ」「これはちょっと理不
尽でしょ」という風に判断して闘っていくべきだというのが
カミュのメッセージじゃないかという気がします」
          ●
番組制作を終えた今、中条さんと内田さんの解説を胸に刻み
つつ、猛威を振るう「ペスト」に対して、「グラン」として
闘っていきたい。そんな思いを新たにしました。


​☆





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Last updated  Feb 18, 2020 10:05:05 AM
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