赤組☆へべれけ観戦記

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2017年08月05日

４連勝がスルリ　ファジアーノ岡山 1-1 京都サンガ

カテゴリ：観戦記（ファジアーノ）

【Ｊ２第２６節】
　◇日時　　２０１７年８月５日（土）１９：０３
　◇場所　　京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
　◇観衆　　５，５４４人
　◇天候　　曇　　２８．２℃　　６１％

　　　　　　　　　　　　　　　１－０　
　　ファジアーノ岡山　　１　　　　　　　１　　京都サンガF.C.
　　　　　　　　　　　　　　　０－１　

　◇得点　

　　　【京都】ケヴィン　オリス（90+4分）

◆公式記録◆

　涼しい中でキックオフ。
　もっと蒸し暑い方が、ファジアーノにとって有利かも。

　西京極のゴール裏は、スタンドの低さもあり、ピッチがかなり遠く感じられ、反対側のゴールは、遙かなかなたの視力検査の世界だ。

　序盤、押し込まれコーナーキックのピンチが続くも、京都の危険な闘莉王、大黒選手を抑えて、しっかりと戦えている。
　ただ、ここ数試合の好調な立ち上がりに比べると、やや物足りない感じか。

　何かが起こって、ゴール前でフリーキックを獲得。
　ゴール正面より、ちょっと右寄りだから、角度的に簡単ではなさそう。
　誰かがボールを蹴って、ゴールネットが揺れた。

　とりあえず、喜んでみるものの、「今の誰？」ってことになり、しばらくして、パクさんだとわかる。待望の先制点で１－０。

2017京都サンガvsファジアーノ岡山（パク選手得点直後）
mohei 1202さん撮影　

　３０分過ぎ、京都のゴール前に危険なボールを放り込み、するすると抜け出したファジの選手と京都のＧＫが激突し、ゴールならず。
　ピッチに倒れるファジの選手。
　ゴール裏では、「誰？　誰？」の声。そして、「赤嶺さんがいない」との声で、ざわめく。
　「どうか立ち上がってほしい」という願いもむなしく、担架で運ばれて退場。
　ゴール裏のサポに動揺が走る。豊川選手の欠場した試合に、赤嶺選手までいなくなるとは・・・。藤本選手が投入される。藤本選手の伸びシロに期待したい。
　ファジアーノのボールが少しずつつながらなくなってきたが、何とか前半、リードを保ったまま終了。　

　今季、ファジアーノは１点だと、９割方引き分けに終わる。何とか、後半は、追加点がほしい。

　後半は耐える展開。リードしているけれど、気分は逆境。そんな苦しい状況がサポの連帯化を高め、いつも以上に力と熱が入った応援が続けられた。

　しかしながら、藤本選手が強引に突破を試みるものの、相手ＤＦに潰される。
　片山選手のロングスローの見せ場はなく、コーナーキックのチャンスもほとんどなかった。数少ないシュートチャンスも枠を捉えられなかった。

【youtube】ファジアーノ岡山応援歌　コーナーキック

　一方で、京都のコーナーキックが続き、いつ事件が起こってもおかしくない状況だった。

　３枚目のカードで、久木田選手を投入し、守りを強化する。

　アディショナルタイム４分。これを耐えれば、クラブ初となる４連勝となる。
　しかしながら、ボールをキープできる大竹、石毛、豊川、赤嶺選手は、ピッチ上にはいない。相手ボールを奪ってからのパスミスも痛い。

　そして、３分３０秒を経過し、ラストプレーと思われたコーナーキックで追いつかれてしまった。ゴールマウスの中で、ボールが跳ねたのが見えた。

　最後のチャンスに懸けたいところだが、ファジのロングボールは、ゴールラインをあっさりと割、そのまま試合終了。
　あと３０秒・・・。豊川、赤嶺選手不在の中で、大きな勝ち点３を取りたかった。
　その悔しさは、サポーター以上にピッチ上の選手はそうだろう。
　結果論になるけれど、一つ一つのプレーをもう少し丁寧に積み上げていたら、試合が終わっていたのではないかとも思う。

　試合後の挨拶で、下を向く選手もいたけれど、サポーターは拍手と激励の言葉で選手を迎えた。

　「結果は結果として受け止めて、ここからが勝負。俺たちの声で一緒に戦っていこう！」

　「2点以上取ったら勝ち、１点なら引き分け、０点なら負け」というジンクスが、さらに補強されてしまった。

　アウェイ2連戦を長澤監督は、心臓破りの坂と称したけれど、まだ最後に箱根の山登りが待ち受けている

　39節 A湘南(1位)
　40節 H名古屋(6位)
　41節 A横浜(4位)
　42節 H福岡(2位)

その前に、まだ勝てていない大鬼門のえがおS(30節)、フクアリ(36節)が立ちふさがる。

　J2の自動昇格争いは、湘南と福岡が頭一つ抜けているけど、二つあれば、どちらかが減速するのではないかという思いと、両者の直接対決での潰しあいが残っていること、ファジは両チームとの対戦が残っており、絶望的に見える2位との勝ち点差11を自力でかなり近づくことができる可能性が残っていると思う。

　試合終了後にもファジフーズのスムージーの店は営業していた。
　スタグルメのかきいれ時に雷雨にみまわれた。せっかく遠くまで来てもらって、たくさん残ったら気の毒だからと言って、買っていった心優しいファジサポさんも少なくなかった。
　また、マウンテン丼買いに行ったサポさんは、お店の方達から「応援、私達の分も頑張ってください！」と声をかけてもらったそうだ。

　サポーター、クラブ、ファジフーズの関係者のみなさん、利害関係をも超えた、この境目のない連帯感ってなんだろうね。
　勝ち点３は取り損ねたけど、次頑張ろう！ってキモチになった。

　その日のうちに帰れる予定が、キックオフ時間が１時間遅れたため、岡山到着は午前１時。みなさま、お疲れまでした。