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2013年09月05日
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トリノに向かいます。
途中、2回乗り換えて、その度におさむが二人分の重いスーツケースを
降ろしたり乗せたり(彼はよく働きました
4時間ほどでトリノに到着。
トリノの駅からタクシーで、街外れにあるレンタカー会社へ向かいます。
私たちはこれからトリノ郊外へドライブして
トリノに戻ってくるのは3日後の日曜日。
ここは街の中で唯一、日曜日もレンタカーを返却することができる場所ということで
選んだのですが、問題なのは、オートマティック車は1台もなく
マニュアル車のみしかないとのこと。
おさむは、マニュアル車を運転したのは20年以上前のことなのですが
何とかなるだろう、とマニュアルカーを借りることになりました。

ということで、レンタカーで出発したものの
おさむは頻繁にエンストを起こすし、最初はバックの仕方さえもわからない状態。
しかも、全く地理感のないトリノの街の中の運転で
グーグルで調べた行き方の地図はあるものの
今、どの道にいるのかもわからず
何とかなるだろう〜とあまり考えていなかった私もさすがに
「ひぇ〜この計画は無謀すぎた?」
と冷や汗ものでした。

それでも3、40分ほど、うろうろ走っていくと、どうにかこうにか
もうすぐダマヌール方面の高速道路に入ることができそうで、ほっとしていると
おさむが突然
「レンタカー会社からもらっ書類をレンタカーの会社に忘れてきた」
と言い出します。

「え〜〜ここまで来て引き返すの〜〜
それがないと困るものなの?」
と聞くと、おさむは「それがないと困るから、取りに戻る」というので
そこからまた今来た道を引き返し、人に道を聞きながら
何とかレンタカー会社に戻ります。
でも、おさむの失くした書類はレンタカー会社にはなく
結局、書類なしでまたスタートすることに。
なんじゃ〜そりゃ〜結局なくてもいいんじゃん!

しかも〜〜〜
書類は、後から彼のかばんの中にあったのが見つかったのでした。(ボコボコ)
なぜか、この日のおさむは、もうすべてがこんな調子で
ピンとがずれていました。
慣れないマニュアル車、初めてのイタリアの町中での運転で
頭が一杯で、意識がすべてに渡っていなかったのでしょう。
このあたりの調整はまだキネシで必要かも。
「未経験の状況で、様々なことに同時に意識を向けながら
冷静に判断し、柔軟に対応してゆく力」かしら。

さて、ダマヌールの近くの街で高速を降りてから、田舎道に入り
地図を見ながら進んでいったものの、また途中から道がわからなくなり
村のトラットリアのおじさんに道を聞きました。
おじさんは、イタリア語で話しながら、紙にいくつかの名前を書いてくれました。
進んでゆくと、これはどうやら村の名前らしく
ここに書かれてあるいくつかの村に沿って進んでいけば
ダマヌールに着くということらしい。
でも、このおじさんの教えてくれた行き方が、わかりやすく
しばらく走ってゆくと、ダマヌールの看板が!!
これが見えた時には、やった〜と思わず歓声をあげました。
もしトリノから迷わず、途中で引き返さずに来たなら
たぶん1時間ぐらいで着いたでしょうが、3時間ぐらいかけて到着です。

ダマヌールはスピリチュアルエココミュニティです。
4つのレイラインが交差するところ
(ダマヌールではレイラインと言わず、シンクロニックライン、と言っていました)
として有名で、つまり強力なパワースポットです。
特にアート、音楽、ヒーリング、エコ、環境、教育
などに力を入れているコミュニティなので
もう随分前から行ってみたいと思っていました。
確か数年前にスティングがダマヌールを訪れた時には
さらに行きたい気持ちが強くなり(スティングファンだったし)
2年ほど前に、私一人で行くことをあれこれと計画していたのですが
(その頃はおさむはあまりダマヌールに興味を示さなかったし)
結局、その時は行くことができず、今回、ようやく実現しました。

今回はダマヌールの3日間のプログラムへの参加です。
ウエルカムオフィスで登録をすませ
泊まる場所にチェックインしました。
部屋は4つほどあって、バス、トイレは共同。
私たちの二人部屋は、思ったより広かったです。

それからウエルカムオフィスのカフェで軽く食事をします。
ごく普通のカフェで、いかにもコーヒーと甘いものぐらいしかなさそうなのに
ワインもビールもカクテル類も充実していて
「ダマヌール=メディテーションセンター=酒飲まない」
みたいな私たちが持っていたイメージを軽く覆してくれて
とっても気に入りました

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それから、ダマヌールクレアに行ってみました。
クレアとは、イタリが語で「創造」という意味。
ここはダマヌールで作られた製品やオーガニックの食材が販売されているところで
様々な研究やアートプロジェクトなども行われています。
インターネットのアクセスは、このクレアのみで
宿泊所ではできず、またこのあたりでスーパーはここしかないので
結局、朝食も昼食もここに来ることになり
車がなければ、無理でした。
ダマヌール側から車で来るように、とメールであったのでそうしたのですが
宿泊所から、クレアまでは、車では5分ぐらいの距離ですが
歩けば1時間ぐらいかかるでしょうし
やはり無理してでもレンタカーしてよかったです。
ここに着く頃には、おさむもマニュアル車での運転も慣れてきました。

この日の夕方5時30分から、プログラムのスタートです。
まずはオリエンテーション。
ダマヌールのウエルカムオフィスにある建物や迷路ラビリンスの使い方
またダマヌールの歴史などについてのお話がありました。

ダマヌールは1975年に創立されたコミュニティであり
現在ダマヌール市民と言われる人たちは600人
うち、子供は100人いるそう。
ダマヌールの土地の端から端までは40kmぐらいあるそうで
その中で、小さなコミュニケティや村が点在しています。
独自の通貨を発行し、科学、物理、農業、天文、環境保護、様々な分野での
研究が行われています。

『アートは、無限の可能性を開く鍵」
「すべてをアーティスティックにするのがダマヌール」
と言われていました。
庭のオブジェや建物に描かれた絵やモザイク画は、画家やアーティストでない人たちも
制作しているものだそう。

ダマヌールの最も中心的な創立者であるファルコは
今年6月23日に亡くなっています。
ファルコに関しては、 こちらのサイト で日本語訳がありました。
ダマヌール市民の人たちが、いかにファルコを愛し、慕っていたかは
彼らがファルコを語る時の表情を見れば、よく感じられました。


ここはオープンテンプル。

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歩く瞑想。ラビリンス。
それぞれに例えば「不眠に利く」とか
「ポジティブ力を高める」とか「記憶力を高める」などの効能があります。

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石は生き物でありアート。
触ったり、寄りかかったりしてエネルギーを感じます。

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エジプトの神々。プリミティブな神々。アーティステックなオブジェ。

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ラビリンスを歩くおさむ。
このラビリンスを歩く時は、プロテクションのためのペンダントを持ちます。

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創造物に掘られてある象形文字のすべてに意味があるとのこと。
例えば、この音符が反対になったような文字は「意識ある人々」を意味する文字だそう。
英語ではその言葉を表す単語がない、と言われていましたが
意識ある人々というのは、目覚めた人たちということでしょう。

DSC_0986.jpg

家の外壁にはすべて絵が描かれています。

DSC_0987.JPG

祭壇に作られた大きなクリスタル。
ここはコラシアムのようになって\て
満月の時などにセレモニーを行うのだそう。

DSC_0960.JPG

そろそろ日が沈みかけてきました。

DSC_0965.jpg


さて、夜は、7時半にはクレアは閉まってしまうので
それからレストランを探して、車でドライブ。
街に一軒だけあるというレストランは閉まっていたので
(実は、後から開いていたことがわかったのだけど)
隣街まで走ってゆくと、一件のレストランが空いていたので、そこに入りました。
広い店内ですが、誰も客がいない。
ワインもメニューも充実しています。
人のよさそうな老夫婦がやっているお店でしたが
ワインをハーフボトル分のカラフェで、と注文したのに
おじさんはウインクしながら1本持ってくるし(1本でちょうどよかったけど)
タラを注文したのにサーモンが出てきたり
ティラミスを一つオーダーしたのに二つでてきたりと
(もちろんすべてチャージされているけど)
いろいろ手違いはあったものの、食事はまあまあおいしかったし
ワインはとてもおいしかったです。
(結局、ダマヌールに来ても飲んでるし

ということで、この日からダマヌールでの3泊4日のプログラムが始まりました。


PS
昨日、NYに戻ったので、この日記はNYから書いています。





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最終更新日  2013年09月13日 23時36分31秒 コメントを書く
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