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世の中には、何に置いても2通りの人間がいる。善と悪、都会派と自然派、アナログ派とデジタル派。しかも善だけでもヒーローと天才だったり、自然派でも農民と登山やキャンプ派だったり、デジタル派でもパソコン使いだったり、作る人だったり、大体二手に分かれたりする。人は、プロフェッショナルと位置付けられる者がいる。普通と違うのは、その道の職人、いわば、専門家って事だ。でも、プロフェッショナルにも2通り存在する。人の意見を取り入れて実行する者と、自分の道を行く者。本来のプロは、普通の人には不可能なことを可能にするというが、人に役に立つかどうかがカギを握る。意見を聞いてから動き出す場合は、ある程度個人から団体まで多彩な範囲があり、お店の店員だったり、エアコン取付だったり、修理などもそうだが、個人レベルから好印象である。もう一方は、独創的な判断で作り上げ、時間が経ってから評価される事が多く、立地開拓や、作詞作曲などは、その時に人気があっても、後々で気に入ってもらえるか、心に残る位、伝説的になるかどうかで評価が変わる。どちらを取ってもゆるぎなきプロの地位には変わりない。スヴェンの心は、人を幸せにしたいという気持ちを、話しを聞きながら開発し、プロとしては福祉と環境の両面から貢献するタイプであるが、外観からでは、ただの話し好きなオジサンとしか思えない。でも、そういったギャップや人柄が皆に近い存在として支持される。ショウやシンは、どちらかといえば、独創タイプで、自分が考えた事を具現して主張する、そして皆に理解してもらう事で納得させる完成品を提案する。いわば、頑固一徹。気に入らなければ、提供しないし、人が必要としていなくても強引に置いていく。でもこれが、後になって役に立つ事になったりする。新しい世界が誕生しようとしている、この世界を提案したスヴェンと、それを実行したシンやショウ、この2つは、お互いに敵視していても、仲がよくても、プロフェッショナルとしては一流の結果を出すことには変わりなかった。現代社会に、こういった共存ができる世の中になるのはいつ頃なんだろう。-------------------------------------------------------※第9章・本物の絆・・・・END-------------------------------------------------------新章[RESET]は、10/2スタート。人気blogランキングへ
2006.09.26
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リセットのない理想の社会、それを強く望んでいるのは、彼らだけではないだろう、脱線したり事故があったにせよ、形態、レベルの違いがあるだけで、みんなが同じ思いを抱いているに違いない。十人十色とはいうが、同じ考えを持つ人間ばかりではないのに、うまくいくわけがないと思うが、噛み合いも重要だし、巡り合った人との相性や世間体、自分自身の思いと外部からの思いなど、普段から見ていると様々なドラマが少なくともあるのだ。人々が言う、「楽園」とは何か?スヴェンがもたらした、皆の気持ちを一つにする大切さ、一番それを実感していたのはクラウだった。ザイルと手を組んだ頃を考えると、天敵としていながらも、頭のどこかにあった空間に、「楽園」という名の暖かさを求めていた事が、今の状況を作り出した根源だ。あるちょっとしたきっかけで、感動を招く事が、今の時代には不可欠だ。刺激する対象が、現代にはあまりいい材料がなく、明日は我が身のような悪い材料が蔓延る中で、自分に言い聞かせる方法もまた千差万別。人間に取説がないから、一歩踏み入れるだけですでに人とは違う道を行く。そこから感動を発見しながら成長していく。クラウの成長は、まわりにいる人にも影響し、いい刺激を与える事が、多くの希望に繋がり、新たな感動を呼ぶ。スヴェンの復活を願う人間は、それなりに感動を受けた者ばかりだ。砂は全て陥没し、町が地表に現れた。それと同時に、環境擬似装置が働き、オアシスへの「町作り」をサポートする、そう、あくまでもサポートなのだ。機械任せでは人は動かない。土台を整えたら、あとは人間が作る、創造する気持ちにさせる事、不可能を可能にするサポートに過ぎないのが機械の本来の存在。それこそが、「楽園理論」。全自動に未来はない、人間そのものが衰退していくだけの産物。ここに今、まさに楽園の第一歩が始まろうとしている。人気blogランキングへ
2006.09.25
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シンの償いの気持ちは、果たしてスヴェンに届くのか、あとは天にまかせるしかなかった。シン:「できるだけの事はした、こんなこと言える立場ではないが、あとはあんた達にまかせるしかない。」ショウ:「無責任な事だが、やるだけの事をやった事に対しては認める、それより、砂の沈みが気になる。」ショウはこの地点のかつてのオアシスを復活させ、迷い込んだ者への楽園にすべきと提案した。「今スイッチを切った装置ではまだ砂を含む情報が抜く事が不可能だから、あんたが持ってるプロトタイプ装置で水を使った環境にセットすれば、砂と入れ代える事は可能だろう。」わざわざよそ者から避けていた環境から、迎え入れる環境に一変させるのは、確かに荒しが来る事は避けたいが、みんなが荒らしというわけではなく、大半の人は困っている者だと確信しているのだ。世の中をリセットに追い込まれないための根源として、心のオアシスが不可欠であること。これこそ、スヴェンの理論、いや、世界全体に言える構想なのである。ショウ:「本当は気で捩伏せる事はしたくなかったはずなんだが、リセットボタンの威力を想像すれば、まだこの世界にも守りたいという余力があったって事だろう」ショウの言葉が重く、そして深いものだとシンには感じていた。マシンは、唸るようにスヴェンを光りで包んでいた。マリア達は、転送が長く続かない事で、施設へと一旦戻り、老婆を置いてから再び転送を試みようとした。しかし、転送先がさっきの場所にアクセスできない。マリア:「転送履歴が合っているって事は、あの砂漠の異変が始まったって事ね」クラウ:「おそらくね、どのみち、あのまま居たら、嵐に巻き込まれていたし、ショウ達に任せるしかないな」マリア:「でも、スヴェンが気になるのよね、シンのした事が決して許される事じゃないのはわかってるけど、目の前で親子の絆を見せ付けられちゃったしね」マリアが落ち着かない様子を見たクラウは、「砂漠までは2時間、歩いてみる?」水の楽園都市が、この海底の楽園のように必要な場所として復活しようとしていた。そして、スヴェンも皆の心を一つにした、楽園の理論を確立させた人物として、同時進行に復活を遂げようとしている。人気blogランキングへ
2006.09.22
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シンの住む部屋にたどり着いた。ショウはノックをしたがなかなか出てこない。ショウ:「居るはずなんだが、手荒くしたくないけど仕方ない。」ショウは強制的にドアを開け、中に入ろうとしたその目の前に、マシンに座らせたスヴェンと、チップを組んでいるシン。その横にはカミさんもいる。ショウ:「それがあんたの言う償いなのか?」シンは、最大の同期を失う事が苦痛だった。海賊を発足させて我が道を行く気持ちで高ぶっていた自分を恥じた。シン:「砂の中で潜んでいるのはもうこれっきりにしたい、砂が解析されたのがちょうどいいきっかけになった」ショウ:「全てはお袋さんのお陰だろ?チップなしで記憶取り戻せたなんて、幸せすぎるし、スヴェンが浮かばれないぜ!」ショウはシンに思い切りグチを飛ばした。しかし、海賊な時のシンとは違い、冷静沈着だった。シン:「俺は何を言われても償うやり方はかえない、ショウ、その意味がそのうちわかる」と言いながらも、手を休める事なく、スヴェンの修復を進行した。「治るって言うのか!?」カイも問い掛けると、 シン:「スヴェンは一度でも生身の脳を復活したために、完全にはならないかもしれない、どこかに障害がある可能性が高い、その場合に備えた細工をした、彼のチップは一番ネックであるセキュリティを解除したら後は修復しやすい、こいつにできる最大にして最後の償いだ」ショウ:「傷害を抱えても彼を復活させたいというのか?」シン:「その方がみんなの願いでもあるんじゃないのか!?」ショウ:「・・・・・」これ以上言い返す言葉がなかった、確かに傷害があるとすれば考えなければならないサポート。だが、彼の人柄はまわりの人を楽園にしてくれるのも確かだった。カミさんが隣で初めて口を開けた、「そもそもこの町は元々はオアシスだった、それがリセットしたあとに気候に大変動が起きてね、まわりは砂漠化したんだよ、そしてこの地点は昔から私たちの土地だった、偶然この場所にオアシスが出来て、まわりの人は水を飲みに集まってくるようになった。」ショウはある程度まで聞いたその話しで理解できた。「つまり、外部の人間が荒らしにきた、ここの常連だけでオアシスを匿う方法を考え、シンの機械好きと昔から残った癖を活かして、周りに散らばったパーツで組み上げたマシンが、擬似空間装置ってわけだろ!?」シンは、驚いて、シン:「何て勘だ、その通りだ、間違いない」ショウ:「この頭脳だってここまで磨くには苦労した、だが、全てのサポートはスヴェンにあったんだ。だからやはり、彼は必要な人間だ。」シンは、手を止め、マシンを起動させながら言った。「あんたが今度から"楽園"である彼をサポートするんだ。」人気blogランキングへ
2006.09.21
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今の段階なら、スヴェンが仕掛けたままなら緑色のリセットボタンだ。それなら、救う手はある。急いでリセットボタンがあった場所に向かった。あのスヴェンがチップを抜き取られ、倒れていた倉庫だ。カイ:「あの場所にリセットボタンがあることに気が付いていたのか、シンは」ショウ:「それが不思議なんだ、どう考えたって見てなかったように思えるし、見たとしても放っておかなかったはずだ。」ショウは考えた、最悪の時、最悪の場所にあれは具現する。そして、例の倉庫にたどり着いたが、シンの姿も、リセットボタンもそこにはなかった。ショウ:「やっぱりそうだ、スヴェンが操作した時点で、色を修正したのではなく、ボタンそのものが消えたんだ、最悪はそこにはないってね」カイ:「じゃあ、シンはどこへ行ったんだ?」他に最悪を生む場所があるというのか、ショウもカイも混乱してきた。砂の根源は解析した、この世界の砂は、1時間後には地面に舞落ちて、普通の空に戻るはずだ。しばらくして、砂が上から降り始めた。機能が低下し始めたのだ。そこでショウが不吉な予感を抱いた。ショウ:「この世界は、砂を浮かす事で保たれた場所、ということは、砂漠の砂はどうなる?」カイ:「冷静に考えたら、砂漠の砂が沈むって事になるな」ショウ:「それ事態、最悪に成り代わってないだろうか!?」カイ:「だって、俺達はもうとっくにここから出ている予定だったんだ、わざわざ巻き込まれに来たようなもんだぜ」ショウとカイは、シンが本当にボタンを押すために戻ってきたのかが疑問になっていた、砂はどんどん降りがひどくなり、2人の足元が砂で埋まっていく。ショウ:「彼の償いって、いったい何だろう?」少し先へ歩くと、シンらしき人物が、ある入れ物と飾りを持って立ちすくんでいた。しばらく行くと、最初に見た古臭い団地に来ていた、団地には確かに人の気配がしていたが、シンや、その家族もいたはずだ。ショウとカイは、最初にスヴェンが来た形跡のある棟に入り、シンの部屋を捜した。ここに住む人には、砂が降っていることに疑問を抱く者がいないことから、興味を持たない、あるいは、支持されているシンに委ねているようだが、砂がこのまま降り続けば、世界が変わり、砂漠が消えて、閉鎖された地下から地上での暮らしとなる。ショウは、スヴェンの解析されたチップによって転送されてきたマリアやクラウに通信を送った、シンの考えている償いを追っていること、あとすこしで転送時間が限界外部来る事を伝えた。「マリアからは、もう少し大丈夫だと言っている、シンを連れて帰れるかも!」人気blogランキングへ
2006.09.20
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旦那は顔を見上げた。そして、老婆の存在を知った瞬間、奇跡的に自力で記憶の紐が解かれていく。あれほど欲しかったチップの才能は、記憶が復活した時には、それを上回る才能だった旦那の本来の科学者だったレベルに達していた。「お袋、お袋なんだな、自分は今まで何やってたんだろうな、あの砂嵐でお袋と逸れちまった時に、自分の記憶と引き換えに、とんでもない世界を作っていた。あの世界そのものが、忘れたくない自分の過去からの栄光を引きずってできた唯一の記憶の道標だったんだ。」旦那、いや、シンは、過去の誇りを自分のいいように書き換えてあの世界を生み出したことを深く後悔し、そして反省した。「シン、あなたのしたことは決して忘れてはならない、そして、それを踏まえた正しい方向へ導かなくてはならないんだよ。」老婆は、親としての言葉をシンに伝え、この先どうやって生きるのかを選択させた。シンは、「自分が今することは、この世界を真っ白にすること、スヴェンにした仕打ちを償う事だ、少しだけ時間をくれないか?」老婆はゆっくりと首を縦に動かすと、すぐに立ち上がり、この世界を作り出している根源であるマシンの所へ向かおうとした時、「旦那さん、いや、シンさん、根源はこの中に情報を入れてあるよ。」ショウとカイが手にカプセルを持って戻ってきた。「おまえら、知っていたのか、この世界の根源を?」「ああ、スヴェンが最期に教えてくれた、あんたの事を彼は最後まで考えていた、あんな事をされているのにな」ショウは辛口な言葉でスヴェンについて語ると、「あいつ、自分の事を知っていたのか!」ますます後悔したシンは、これからの目的を決めた。ショウは、「このデータを再利用して、環境に適した場所を作るんだ、それが母への償いだな」「ああ、わかってるさ、でももうひとつ、つぐわなければならない事がある」シンは、ショウの肩をたたいて、「そのカプセル頼んだぜ」耳元でそう言い残し、急いで通り過ぎて行った。「あいつ、どうするつもりだ?」カイが不思議そうに言うと、「待てよ、あいつがやりそうな事といえば...」「リセット!?」人気blogランキングへ
2006.09.19
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旦那の手によって、解析されていくスヴェンのチップは、一つ一つ防御が解除されていく。「後はマシンにかけるだけ、これで俺は最強の海賊間違いなしだな」そして遂に全ての解析が終了したその瞬間、[シューッ]と空気が抜けたような音がチップから聞こえた。「な、なんだこりゃ!」旦那は驚いて、チップから手を離し、床に落とした、すると、チップは木っ端みじんに割れ、煙を発し、一面真っ白になった。焦りを見せた旦那は後退りしながら「な、なんだ、この仕掛けは?スヴェンの奴、とんでもない置き土産しやがったな!」見えないうちに、何者かが旦那に蹴りを入れたり殴ったりのやりたい放題。「ウグッ」まだ辺りが見えないうちの攻撃、いったい誰か?「何者だ!?」「すでにあんたの魂胆はお見通しよ、旦那さん、いや、シン」「だ、誰だ!?何だ、その名前は!?」旦那は何が起こっているのかまったく判断できなかった。それもそのはず、スヴェンのチップには最大ともいえる仕掛けがあったのだ。そこに現れたのは、なんとクラウとマリアだった。クラウ:「あんたは解析だと勘違いしていたんだろうけど、気が付かないうちに封印を解いていた!」シン(旦那):「勘違いだと?俺が何をしたっていうんだ!?」クラウ:「その封印は、彼から奪った者がまずやりそうな事を予測したトリップを仕掛け、それが非常ゲートとなる、つまり、スヴェンはどんな状況になっても決して一人ではないって事さ!」旦那は何となく理解していた、スヴェンが考える事にはスキがないことを。そして、ここからが本題だ。シン(旦那):「さっきの名前は何なんだ?」クラウ:「それを聞いたらあんた、絶対泣くことになるよ」シン(旦那):「う、うるせぇ!早く言え!」クラウ:「ああ、泣くのはお母さんかもね」シン(旦那):「お、母さん?なんだそりゃ、俺にはそんなの聞いたことないぜ」クラウ:「あんたがここにいるってキャッチしたのは、お母さんなんだよ、どんなに記憶がぶっ飛んだあんたにでも思い出せるだろう」旦那は、力が抜けていた、記憶のないはずの頭脳が、パッと真っ白になったと思えば、少しずつ、昔の記憶が見えてくる。研究所のこと、スヴェンの存在、家庭のこと、そして、母親の姿。「お、お袋...」目の前に母親であるあの老婆が旦那の前に笑顔で現れ、手を差し延べた。人気blogランキングへ
2006.09.15
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スヴェンと旦那の繋がり。あのチップが解析されればほぼ間違いなく記憶を取り戻す。そうなれば、スヴェンが来た事実、そしてこの擬似空間の束縛、更に、海賊拡張と、最悪の階段を昇る事になるだろう。ショウは、あの緑色のリセットはやはりあの時押しておくべきだったと後悔していた。押していれば、この世界に限ってリセットされれば、スヴェンだって助かっていたかもしれないし、旦那も海賊も消滅していたはずだった。「あの時押さなかったのは、自分の事しか考えてなかったんだ、自分もこの世界の中にいる以上、記憶がなくなると思ったからだ」ここまで事態が大きくなろうとは予想も出来なかったショウは自分を嫌な人間だと思った、しかし、「ショウ..さん、そう自分を責める暇があったら、さっき言った事、実行するしかないですよ、リセットするならその後に考えればいい」スヴェンは、精一杯の声でショウを宥めた。カイ:「そうさ、俺達、皆のために記憶を維持して帰らなけりゃ意味ないよ、な、スヴェン」穏やかな顔で返事をしないスヴェンは、ショウとカイに全てを託した。砂は上空をさ迷い続けている。スヴェンの生き様は、自分の世界を手に入れたかのように誇らしいものだった、それは、もうほとんどの時間、人のために費やした満足感、自分にないものはないという自信が、彼を動かしていたのだ。カイは、彼のような生き方を強く尊敬した、そしてそれが今後の自信に繋がっていくことになる。ショウも後悔を自信に置き換えるチャンスが巡ってくる。全てはスヴェンが描いていた、[皆の未来]がこれにかかっているのだ。ショウ:「行くぞ、カイ!」カイ:「ああ、そうだな」涙を飲んで2人はスヴェンに手を振り、目的に向かっていった。それを見送るように、スヴェンは、最後の気を、具現化していたたリセットボタンへ投げ掛けながら、息を引き取った。それがどのように届くかどうかはまだ未知だったが彼にとって精一杯の "最後の奉仕" だった。人気blogランキングへ
2006.09.14
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生身の本能で久しぶりに体を動かしてはいるが、半分は機械だ、首から胴体にかけては爆発の衝撃で損傷した部分は機械化され、声は電子的に発声されていた、チップの効力で拡声され、動作も生身らしく制御できたが、それらは、死亡した場合と半死とでは症状が異なるために、完成するまで全く予想がつかなかった。ショウ:「じゃあ、スヴェンのケースは?」スヴェン:「大成功!最高傑作!って喜んでいるのは奴だけですよ」ショウ:「奴?」スヴェン:「ま、とりあえずここから出ましょう!逃げられたらお話しましょう」スヴェンはすぐに独房のカギを倒れた男のポケットから取り出し、2人を開放、その場から走り去った。建物から出ると、スヴェンが再び話し始めた。「この砂はかつて我々が開発しようとした擬似空間都市開発の一貫で、要望に応じ、水や、山、砂など環境を選択でき、衛生上の問題や都市計画の失敗などから援助して、最悪から逃れるための手段なんです。ショウはまだこの時点にはまだいませんでしたね、計画が流れた後、すなわち、私があの事故にあった後に入って来た人間だから知らなかったですよね。」ショウ:「そうだったのか、事故は噂だけで真実は全くだったな。」スヴェンは少し様子がおかしかった。ショウはそれに気付いて、ショウ:「スヴェン、まさかとは思うが、今の状態が続くとどうなる?」スヴェンは、明るい表情で「もうすぐ朽ち果てるでしょうな、チップはいわば、命綱のような物でしたから」カイはそれを聞いて、「じゃあ急いでチップを取り替えしに行こう!」走りだそうとしたカイの腕を掴んで止めたスヴェンは、「根本から摘出すると、生身の脳がフル稼動する、するともうチップを再び搭載は不可能なのだよ、カイさん、どのみち、もうあいつらにばらばらにされているでしょうし」悲しさのあまりに大声をあげたカイだが、見つかってしまうため、ショウに抑えられた。スヴェン:「カイに出来ることは砂の海賊を壊滅させること、砂の環境を作り出している元を捜して、いい方向で広める事です」そして、倒れこんだスヴェンは、「最後に、あの旦那と呼ばれている彼は、その砂を踊らせている張本人、私の同期です、..仲良かったんだけどね、あの爆発も彼の仕業って噂が流れてから、仲がこじれてきてね、彼は辞退するはめになった、リセット後は記憶がなくなったと思ったが、今はどうかな...」相変わらずの口調で振る舞うスヴェンにはもう、起き上がる力はなかった。人気blogランキングへ
2006.09.13
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生身の本能で久しぶりに体を動かしてはいるが、半分は機械だ、首から胴体にかけては爆発の衝撃で損傷した部分は機械化され、声は電子的に発声されていた、チップの効力で拡声され、動作も生身らしく制御できたが、それらは、死亡した場合と半死とでは症状が異なるために、完成するまで全く予想がつかなかった。ショウ:「じゃあ、スヴェンのケースは?」スヴェン:「大成功!最高傑作!って喜んでいるのは奴だけですよ」ショウ:「奴?」スヴェン:「ま、とりあえずここから出ましょう!逃げられたらお話しましょう」スヴェンはすぐに独房のカギを倒れた男のポケットから取り出し、2人を開放、その場から走り去った。建物から出ると、スヴェンが再び話し始めた。「この砂はかつて我々が開発しようとした擬似空間都市開発の一貫で、要望に応じ、水や、山、砂など環境を選択でき、衛生上の問題や都市計画の失敗などから援助して、最悪から逃れるための手段なんです。ショウはまだこの時点にはまだいませんでしたね、計画が流れた後、すなわち、私があの事故にあった後に入って来た人間だから知らなかったですよね。」ショウ:「そうだったのか、事故は噂だけで真実は全くだったな。」スヴェンは少し様子がおかしかった。ショウはそれに気付いて、ショウ:「スヴェン、まさかとは思うが、今の状態が続くとどうなる?」スヴェンは、明るい表情で「もうすぐ朽ち果てるでしょうな、チップはいわば、命綱のような物でしたから」カイはそれを聞いて、「じゃあ急いでチップを取り替えしに行こう!」走りだそうとしたカイの腕を掴んで止めたスヴェンは、「根本から摘出すると、生身の脳がフル稼動する、するともうチップを再び搭載は不可能なのだよ、カイさん、どのみち、もうあいつらにばらばらにされているでしょうし」悲しさのあまりに大声をあげたカイだが、見つかってしまうため、ショウに抑えられた。スヴェン:「カイに出来ることは砂の海賊を壊滅させること、砂の環境を作り出している元を捜して、いい方向で広める事です」そして、倒れこんだスヴェンは、「最後に、あの旦那と呼ばれている彼は、その砂を踊らせている張本人、私の同期です、..仲良かったんだけどね、あの爆発も彼の仕業って噂が流れてから、仲がこじれてきてね、彼は辞退するはめになった、リセット後は記憶がなくなったと思ったが、今はどうかな...」相変わらずの口調で振る舞うスヴェンにはもう、起き上がる力はなかった。人気blogランキングへ
2006.09.13
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ダミー用のサイボーグは、研究段階で人間に関する事には常に用いられ、成功したものを規準に製品化する最終段階の確認用だったが、中にはあまりにもよく出来たサイボーグに関しては、それ一体ごと商品にしたケースもあった。逆パターンも何回かあり、動かないものから大暴れするものまで様々な失敗もあった。表には決して公開されない、もうひとつの理由は、サイボーグであった事。ロボットとは違い、人間の組織が使われたもの、つまり、生身の体を改造したことになる。大概は死亡した肉体を再利用する名目で行っていたが、病気や怪我などで悩んでいた者が生きたまま希望するケースも出て来たが、意外にもチップとの相性もあって拒否反応する事から、この方法は禁止となっていた。しかし、ショウとカイが待ち受けているのは、その禁止したはずのパターンだ。「今そちらへ向かってますよ」そのサイボーグが2人に向かっていた。ショウは思わず涙がこぼれた。「なんてことだ!こんなのずっと気が付かなかったよ!」今までチップで保っていた体は、チップがなくなった瞬間、サイボーグとしての機能が働いて、今はサイボーグと生身の脳だけで動いているのか?「わからない、わけわからない、何故だ!?」「その訳はねぇ」ショウが想像したスヴェンの姿だった。カイもようやくこの事実に涙した。カイ:「なんだよ、これぇ!」スヴェン:「ショウとカイさん、黙っていて済まなかったね、私はとっくに死んでいたんですよ、不慮の事故でね」ショウ:「事故?知らなかったが」スヴェン:「ショウが入ってくる以前の話しですよ、研究に無理があったか、誰かの仕掛けか、突然チップが爆発して、わたしは瀕死の重症、すぐに病院に行っても手遅れと上官が独断でサイボーグにすると決めた、意地でも私にやってほしかったのでしょう、何もなかったように振る舞うよう、チップに細工されたんですよ」ショウ:「なんて事を、人を実験台にしたというのか!」更にスヴェンは、「そんなことより、今は生身の脳で喋ってるから、欠けていた記憶が復活しましたよ、大変なことです」ショウ:「隠された記憶か、いったいそれは!?」人気blogランキングへ
2006.09.12
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砂の世界で生死がかかっている3人。頭脳を失ったスヴェンには成す術を絶たれ、ショウとカイも捕獲されて、いずれは抜け殻となる可能性がある。砂の海賊一味は、スヴェンから抽出したチップの改良に専念、旦那は細部まで研究を重ね、海賊版チップの中でも最優秀とされるスヴェンチップのプロトタイプを目指した。カイ:「なあ、ショウ、スヴェンの口調なんだけど全然スヴェンの声じゃあないよね、これ」ショウ:「最初は空耳かと思ったが、どうやら本当らしいな、私にも感じるよ」この砂の世界環境に慣れてきた2人は、違う独房に居ながらも何とか会話だけは出来るようになった。頭に入って来るこの声はまさしくスヴェンが発声している。しかし、声が人間の物とは程遠い波形で2人に伝わっている。海賊の1人が用足しにスヴェンが横たわる部屋に差し掛かる。そこにいきなり、[ボコッ]と鈍い音がした。男は部屋の中を覗いた。「あれ、野郎が...」と言った間もなく、[バコッ!]男は頭を強打して失神した。「できれば乱暴なことはしたくなかったんだけどねぇ」ショウは今までにない気を感じ取り、焦りを見せた。それを見てカイも同じ様に感じてビビっていた。カイ:「ショウにしてはめずらしいよな、ビビるなんてさ」ショウ:「カイだってビビってるんじゃないか!?」ショウにはこの気が何なのかわかったうえで、恐れていたのだ。ショウ:「こりゃ、研究所でチップを作る際に、チップの記憶を試すための模型を作ったことが一例ある、チップだけでどのくらい手足が、胴体が制御できるのかを」しかし、チップ研究段階の途中で、大暴れし、研究所をめちゃくちゃにしたあげくに、「自殺」ともいえる、自分を抑えようとしたかのように、自ら頭部を切断する、という事件があった。しかし、この事はチップのみでは制御不可能という事実と、事件にされる恐れから、研究が中止にされるのを避けるため、表ざたに公表しなかった。その時と同じ「気」が、なぜ、今ここで感じているのかが、恐ろしかったのだ。ショウ:「どこからか情報が漏れたのか、それとも...」カイ:「よくわからないけど、それってまさか...」ショウ:「そうだ、ダミー用のサイボーグだ!」人気blogランキングへ
2006.09.11
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人間は元々生身の脳で体全てを制御している。腐った環境、社会、事件が勃発するようになると、なかなか元通りには戻らず、たいていは、それをカバーするだけの応急対策となり、根本から改革をするまでには至らない。なぜなら、一からの改革は、時間がかかるし、資金も発生し、一般市民だって着いて行ける保証がなく、デモや、事件が起こる可能性だってある・・・----------------------------------------------------------・・・なんてニュースが飛び込んで来たら、あなたはどうしますか?チップを搭載する意味は、切羽詰まった社会に対応するために開発された、万一リセット後の記憶維持に貢献してくれる究極の救済アイテムなのです。さて、既によく言われてきたチップ搭載とは一体どんな仕組みになっているのでしょうか?手術を必要としない画期的な方法で、脳に埋め込むパソコンさえあれば、セットに含まれるセットチップ、チップを埋め込むソフトウェアと、外部記憶装置やカードリーダーで基板形チップにUSB対応のプラグを差し込み、機器から外部出力するためのケーブル(心電図を計る時のクリップ付きコード)を接続、人間の頭部(耳や首など)に挟んだら準備完了。そして、いよいよソフトウェアを使ってアップロードボタンをクリックするだけ。すると、基板中の機能が吸い出され、機器を経由しデータ化され、光となります。外部出力からケーブルに伝わり、クリップより頭部に浸透、生身の脳に光が伝わり、脳の内部で活性される瞬間に、脳に新しい機能として機能開始、約1分でチップ搭載完了です。子供からお年寄りまで、幅広くお使い頂けます。基本セットと単品もご用意してのお届けです。更に早いスピードでアップロードしたい方には、約10秒で埋め込みをバックアップする専用プロトタイプをオプションパーツとしてご用意しました。パソコンにセッティングしたプロトタイプは、クラウが最初に使用したケアチップタイプ。スヴェンが使った戦闘機能タイプからあなたのライフスタイルに合ったタイプが選べます。気になるお値段は・・・プツッ「マリア、テレビ消すなよ、いいとこだったのにぃ」人気blogランキングへ※画像はあくまでイメージです。
2006.09.08
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人間は元々生身の脳で体全てを制御している。腐った環境、社会、事件が勃発するようになると、なかなか元通りには戻らず、たいていは、それをカバーするだけの応急対策となり、根本から改革をするまでには至らない。なぜなら、一からの改革は、時間がかかるし、資金も発生し、一般市民だって着いて行ける保証がなく、デモや、事件が起こる可能性だってある・・・----------------------------------------------------------・・・なんてニュースが飛び込んで来たら、あなたはどうしますか?チップを搭載する意味は、切羽詰まった社会に対応するために開発された、万一リセット後の記憶維持に貢献してくれる究極の救済アイテムなのです。さて、既によく言われてきたチップ搭載とは一体どんな仕組みになっているのでしょうか?手術を必要としない画期的な方法で、脳に埋め込むパソコンさえあれば、セットに含まれるセットチップ、チップを埋め込むソフトウェアと、外部記憶装置やカードリーダーで基板形チップにUSB対応のプラグを差し込み、機器から外部出力するためのケーブル(心電図を計る時のクリップ付きコード)を接続、人間の頭部(耳や首など)に挟んだら準備完了。そして、いよいよソフトウェアを使ってアップロードボタンをクリックするだけ。すると、基板中の機能が吸い出され、機器を経由しデータ化され、光となります。外部出力からケーブルに伝わり、クリップより頭部に浸透、生身の脳に光が伝わり、脳の内部で活性される瞬間に、脳に新しい機能として機能開始、約1分でチップ搭載完了です。子供からお年寄りまで、幅広くお使い頂けます。基本セットと単品もご用意してのお届けです。更に早いスピードでアップロードしたい方には、約10秒で埋め込みをバックアップする専用プロトタイプをオプションパーツとしてご用意しました。パソコンにセッティングしたプロトタイプは、クラウが最初に使用したケアチップタイプ。スヴェンが使った戦闘機能タイプからあなたのライフスタイルに合ったタイプが選べます。気になるお値段は・・・プツッ「マリア、テレビ消すなよ、いいとこだったのにぃ」人気blogランキングへ※画像はあくまでイメージです。
2006.09.08
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何度も見直しされ、ようやく完成したプロトタイプを、老人達の適正グラフに基づき、ひとつひとつ組み上げていく。人数分だけ作成するのは容易ではなかったが、クラウには今は明るい未来があった。辛い気持ちなどなかった。クラウ:「そうね、ティムにはチップ必要ないわね」ティム:「そ、そうなんですか?」クラウ:「あんたはあんたのままがいい、それでも充分伝わってるし、更にもっと判り会えるようになるから」ティム:「それって、天然って事ですよね」ティムは、何となく複雑な顔をした。クラウにはそれがわかった。「ああ、悪い方にとったか、こいつはネガティブだな」クラウはティムの肩を軽く叩いて、「頼むよ!」「は、ハイッ!」にこやかな顔で厨房に入っていった。マリア:「クラウ、あれは天然というか、単純なんだなぁ」クラウ:「え、天然って同じ意味じゃないのか!」食事を済ませた老人達を一人ずつ呼んで、その人専用のプロトタイプを頭に被した。そして緊張の一瞬、ケアチップの組込みを開始した。「スゥー」とケアチップ独自の音が静かに鳴りだし、老人はそっと目をつぶった。「頼むよぉ」マリア、そして厨房にいるティムは共に祈願する気持ちで一杯になった。数秒で組み込みが終わると、すぐに目を覚ました。「どう?」老人は、「何だか若返ったみたい」成果ははっきりした。「やったね!」この成果は、次々と表れ、全員の組み込みが完了した。まさにスーパーな老人の誕生だった。すると、すぐにその効力が発揮された。老人達は次々と同じ事を呟きだしたのだ。「砂の渦が・・・」「そうそう、砂よ、砂」「あんたもそうか、わしにも砂を感じる」「スヴェン様がいる!」1人の老人が言った。「そうだ、砂の渦にスヴェン様だ」そして、例の老婆も、「砂のような世界がある、そこに息子の影もある!」マリア:「なんだって!?スヴェンと息子さんは同じ場所にいるのか!?」人気blogランキングへ
2006.09.07
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クラウが汲み取った老人の記憶が、偶然にも、砂の事に繋がっていく。クラウはおろか、ティムもマリアも砂を意味するまで時間を要する事になる。「息子さんは生きているわ、でも、今でも砂に囲まれているみたいに、ざらついたノイズが入るの。」すると老人は、「生きているとだけわかったらホッとしたよ、誰だかわからないけど、ありがとう」老人はなすすべもなかった自分を後悔すると同時に安心感が生まれ、以前の明るいお婆ちゃんに戻りつつあった。この時点でケアチップの威力を見せ付けた、それを立証したのだ。部屋を出ると、マリアとティムが心配そうに待っていた。「どうだった?」マリアが質問すると、クラウはマリアとティムの前でようやく笑顔を見せた。クラウ:「ああ、なんだかすっきりしたなぁ、あんた達をみるのがあたしにはケアだな」マリア:「何勿体振ってんのよ、どうなったの?」クラウはケアチップの唯一の弱点を知った。それは涙もろくなること。人の話しに集中することで、過去と現在の断面を掘り下げる抽出機能が発達している、その効果を自ら行うことで、人や自分を見つめる事が常に自分で可能にする事が、このチップの最終的な性能なのだ。それがクラウ自身が一番味わっている今がその効果を決定づけた。クラウ:「こんな気持ちは初めてだ、こんなに人の気持ちになれたのがね」泣き続けるクラウを支えたマリアにも、そしてティムにも、涙と笑顔が滲み出ていた。すごいことに、ドアを開けて老人が出てきた。「さっきは本当にありがとう、チップとやらの話、いいんじゃないでしょうかね」といって、みんなが賑わうリビングへと歩いていった。思いがけない言葉だった。マリアもティムもそれを受け止めた。ケアチップ導入に向けて、準備段階に入ろうとしていた。クラウ:「その前にみんなから適正検査しないと、プロトタイプによって目覚める早さが違うから、気をつけないと危険かもしれないんだ」マリア:「もし目覚めが遅かったら?」クラウ:「まだわからないが、脳死するかもしれない最初が肝心、ここは慎重にやらなくちゃ」年齢に適した演算をするプロトタイプに改良しないと個人差に勝てないとみた。人気blogランキングへ
2006.09.06
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ケアチップの可能性を賭けた瞬間が待っている。例の老人だ。いつも1人で何を考え、何のために、そして、何が悲しいのか?緊張するクラウの頭脳には真新しいチップが組まれている。クラウ:「この一瞬に、このチップの将来がかかっている、前向きで行かなければ!」マリア:「そうよ、その調子!私達はここで待っているから」クラウは、マリア達に励まされながら、ゆっくりとその老人の部屋の前に来た。軽くノックをすると、反応がない。もう少し強く叩くと、ようやく椅子を立つ軋む音がした。その時、ケアチップの回路が急激に回りはじめ、クラウは一瞬めまいがしたが、持ち直った。「なんなの?このフワッとした感覚は?」感じたままに言葉にしてみた。「あの、その椅子って、息子さんのですよね?」すると、老人は、ドアの入口まで近づいて来た。「何を知っている?何を見た?」老人は重い口を開いた。「あなたの事は大概知っているわよ」ドアの向こうにいるのにも関わらず、読み取るように感じ取っているケアチップの効果。それはまるで、盲目でさ迷っているかのように心を塞がれている者を真の道に導くかのように汲み取れる、「あなた、心臓を患ってらっしゃる、感動もしなければ驚く事もない、しかもそれは、その息子さんが原因ね」クラウはまるで占い師のように次々と読み出した。すると、ゆっくりとドアが開き、俯いたまま顔を覗かせた老人の目から涙がこぼれていた。老婆:「あんたは、どこまで知っているの?誰なの?」クラウ:「あたしはただのカウンセラーよ、でもいろんな事を知っているわ」老人はそっと驚くと、その驚いている自分に対しても驚いていた。クラウ:「なんだ、ちゃんと驚ける要領知ってるんだ、じゃあ大丈夫だね」クラウは、心臓に負担のないやり方に慣れていると悟り、少しずつ感動や笑い、息子への思いをサポートする事にした。クラウ:「みんな、ここにいる意味わかるよね、みんなだって1人じゃ生きていけないからここにいるんだ、心はね、しまったり出したりするから人間って言うんだよ」涙が止まらない老人は、クラウに語った。老婆:「息子はね、砂にやられたんだよ、まわりが急に真っ白になったと思ったら、あたしを置いて、砂に撒かれるように居なくなったのさ。」砂?老人はリセット直後に信じがたい経験をしたようだ。しかし、砂が人をさらったとでもいうのか!?人気blogランキングへ
2006.09.05
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ショウとカイの脳裏でスヴェンの声が聞こえた、声はまさしくスヴェンだったが、テンションといい、アクセントが妙に違ったのだ。まるで別人がスヴェンの代わりに話しているようだ。旦那も既に気付いていた、「あの男、ただの体じゃないな、というか、何だか知っているような気がするのは気のせいか?」鋭い感性を持った旦那は、自分自身に博士号記憶を自分の頭脳に植え付けしたら、スヴェンの過去と同時に自分の過去がわかると判断した。しかし、チップ売買している身分でありながらチップを搭載していなかった。過去の忘れ去られた栄光の僅かなシコリが、プライドとなって、自分の頭脳だけを信じてきたのだ。「俺には無理だが、あの男になら何とかなるかも。どうせ捨てるつもりだったんだから、失敗してもかまわんだろう」安易な考えだが、それが後に奇跡を引き起こすこととなる。リセット後でありながらもここまで感性を持ち続けるにはやはりそれなりに優秀な頭脳である証拠、旦那とスヴェンの接点はチップによって発かれる。スヴェンが旦那の記憶を取り戻すための楯となろうとしているのだ。もしチップから完全にデータを吸い取ると、再フォーマットも出来なくなり、ただの植物人間と化してしまう。この世界は砂によって閉ざされた正義も悪も共存したまだ未開拓な場所。その砂の仕組みを築いた人物がスヴェンらもかつて関わっていたらしいが、果たしてこの世界にまだ留まっているのだろうか?----------------------------------------------------男どもが未だ帰ってこない施設では、クラウの目覚めが待たれていた。チップのプロトタイプを使用したにも係わらず、起動は早かったのに、目覚めの悪さにやはりマリアは、「これって失敗?プロトタイプを信じてたのにぃ」すると、ようやく目を開けたクラウ。「ご、ごめん、寝てたかも」「!!!!」人気blogランキングへ
2006.09.04
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リセットボタンには種類があったというはるか昔からいい伝えがある。それは、色分けでそれぞれ意味があるのだ。前回が赤、他に青、緑とあるらしい。そう、光の三原色だ。RGBの構成は自然界、人間界、そして次元界の要素を意味し、全てにおいて、太陽の光を浴びて成り立つ存在。その時の空気や時間の動きなどによって、社会現象、自然現象などの変化をもたらすのだ。リセットが発動することでその瞬間に起こる変化と関係があるという、科学者の間での提案である。ショウは、あの緑色のボタンを発動させれば、この世界、砂の海賊の存在を打ち消す手段と見ていたが、赤を除いては、立証されておらず、単なる伝説だったため、むやみに判断できない。牢獄のような部屋にカイとは別の部屋に監禁され、しかも砂の影響もあって、通信さえ不可能であった。「あの時からこんな部屋には縁があるな」そう呟きながら、あたりを見渡すショウ。あの時とは、スヴェンに捕獲された時だと思うが。一方、カイは「こんな個室を持ってたらなぁ、自分の好きな事をいっぱいやるんだけどなぁ」という妄想に浸っている。スヴェンから解析された海賊版チップは、今までとは違い、コピーが困難な部分が多く、性能が逆に落ちてしまう結果となり、チップとして売買するのは不可能だった。しかし、スヴェンの博士号の知識が詰まっている記憶貯蔵部分については使えると判断した旦那。「いままでとは違うビジネスができそうだ、博士号級の知識という商品は海賊版ではなく、本当の情報があるわけだからな」頭に"海賊版"が付かない分だけ高値が付くと予想した。そもそもこの旦那とは、一体何者なのか?この人物、実はスヴェンにもカイにも昔関わっていたことがある。直接会っていたわけではなく、実は平等にする定義を出せと命令した上役その者だったのだ。しかし、リセット後、油断して記憶を落とし、何をしていた人物か全て忘れてしまったのにリーダーだった事だけが何故か体で覚えていたために、記憶喪失への怒り、平等論に対する偏見が妙な記憶となって旦那を築き上げたのだ。海賊版チップを広める行為そのもの自体、平等論の勘違いを招いた引き金となったのだ。抜け殻状態のスヴェンにはもはや博士号も人間味もなくなっていた。ところが、[ショウ、カイ、聞こえますか?]人気blogランキングへ
2006.09.01
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