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セータ:「サクの奴、リセットの事知ってやがった、俺が知らない事を。」チップを持たないサーヤ、ウイン、そしてイオンには知っていたが、サクの策略にまだ気付いていない、しかし、リセットを知らないセータとサクが、チップを積み、監禁された状態で探られている身分に限界なセータ。自由に心を読み書きするサク。全てが交錯した中で、イオンは、イオン:「博士、もしや、リセットの事を言ってるんですかあ?」ウイン:「ああ、だが、これ以上は...」イオン:「わかってますよ、多くを語らなくても大丈夫、狙いはやはりあれだな」セータのチップの事で頭が一杯のサーヤを除いては、サクの考えを把握したようだ。サクも当然、それをキャッチしていた。サク:「たいした奴らだな、ここまで追い込まれてもチップの中身を打ち明けない、でも1つだけ、わかった事がある、こんな事で伝説を作り上げたと思うと、無性に腹が立ってくるね、なるほど、よく出来た話ですねぇ」この時、セータに衝撃が走った、セータ:「ウインとセンコーの会話をすっかり解析している、サクの奴、今さっき知ったんだ、リセットが出ていた事を!」サクの裏をかく狙いに対して、もう後がないと悟るセータ。もう限界だ!セータ:「サクの狙いはリセットだ、その準備に備えてチップを欲しがっているんだ」何を思ってもチップのない3人には伝わっていない。サク:「いいぞ、セータ君、その調子でぶちまけてもらえ」セータ:「何を言ってる、限界だけど、チップの中身はわからないさ」サク:「もう時間の問題だよ」イオンとウインは、サクの考えを知ったとしても更に苦しむことになる。そしてサーヤにも。サク:「わかりますか、セータ君、この沈黙の中を自由に心を捕える、それが私の平和理想なんですよ、こんな楽で緻密で、嘘のない世界が今まであったかい?」サクの発言はますます現実を帯びてきた。セータの心はかなり疲れきっていた、苦労するチップならいらない、そう思っていた。サク:「苦労するのはあんたらの仲間のせいでしょ、みんなでチップしてりゃあ、天国が待ってるんだ」仲間のせい?その時、セータの表情が険しくなり、ようやくサーヤが異変を感じた。サーヤ:「今、どこまで知ってるの?あいつ」セータ:「え?ああ、チップからリセットの関係かな」サーヤ:「早過ぎ、そこまで知ってるんだあ、こんなことしててもラチが開かないわね」サーヤは、セータが混乱していると察知し、顔をじっと見つめ、セータもサーヤを見ていた。そしていきなり、「チュッ!」「あ・・・」人気blogランキングへ
2006.11.30
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演説の後、動きがあった。やはり政府だ。サクは、ニヤリとしながら、政府の言い分を電話で聞いた。政府:「もし、その事が本当なら、我々はどうすればいいのか言って欲しい」サクは、「私の言った事が疑問ではないと言う事での質問ですか?」政府:「ああ、そうだ。我々はあんたの意見に反対する理由がない、正直言って、社会も政治も法律もなにもかも、まるで、職場を失った浮浪者のようにさ迷っているみたいだ。」サク:「それじゃあ、今のは私の言った事を認めるって事ですね、どうすればいいのかは、言うまでもないでしょ」政府は、一度沈黙したあと、政府:「わ、わかった。あれだな?」サク:「そう、あれですよ」サクと政府が手を結んだ瞬間、サクに全てを委ねる事となる。セータは、それをすぐ感じた。セータ:「姉ちゃん、サクが動き始めたよ」サーヤは、リセットを思わせるサクの発言に、「そう、動くとしたら、あなたのチップを獲得する事が急がれるわけね」セータもこれ以上は語れなかったが、どうしても理解できない事が、リセットという存在。イオン:「ウインからも確かに感じていた、それと関係があるのかな」違う部屋に移されたイオンは、隣にいるウインからチップの出来た本当の理由を聞いていた。イオン:「するってぇと、そのリセットと太い繋がりがあるんですね」ウイン:「そう、サーヤ君も知らないかもしれないが、それ以上は言えん」ウインは、自分達を別にしたのは、微妙に聞こえる隣り合わせの話の気が余計に強くなるのを恐れていた。サクは鋭い頭脳を持っている、しかし、こちらには彼の考えが全く読めないでいる。だが、その負担はみんなセータ君に行ってしまうのが、愚かな事だ。イオンの通う学校に、ある通知が届いた。校長は、それを見て、すぐに学校の閉鎖を決定した。学校はそこだけではなく、他校にも伝わり、殆どが閉鎖を決めた。校長が見た通知とは、「今の社会に満足している学校は直ちに閉鎖してください。[政府]」殆どの学校、いや、社会全体が、サクが思っていた平和の真実に感じていた事になるのだ。サクは、世界の規模まで今の平和に目覚めさせ、最後に実行する段階に入ろうとしていた。セータはもう限界に来ていた、「早く伝えなければ、本当にやろうとしているぞ」人気blogランキングへ
2006.11.29
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サクが言い出した事に対して、ウインは、ウイン:「判った、それで記憶が少しでも維持できたら、量産してもいいだろう」サク:「は、博士っそんな約束通用しませんよ!しかも自分でやるなんて!」サーヤは、恩師であるウインを救いたかった、しかし、今は何も出来なかった。イオンは少しずつ、過去の伝説を恨むようになった。イオン:「もっと役に立つ物残せよ、そんな恐怖なチップなんか、ちっともよくないじゃん」と思った時、サクは、サク:「あんたら、伝統を憎むなら、記憶なんていらないっしょ!?どうせ何もしてない世の中なんだし、これからやることは、無知な平和って事で」確かにイオンもそう考えた事もあった。サーヤにも考えたフシがある。何て役立たずな伝説かと。イオン達を施設にある部屋に連れていき、男女別に振り分けられた。といっても、サーヤとセータは同じ部屋にされた。セータのチップを分析させ、引き出させる為のサクの狙いがあった。イオンやウインも、今の平和を考えさせられるフシが浮き彫りとなり、かなり迷いが生じていた。サクは、裏の電波を介して、住民や政治家に対した演説を始めた。演説:「広い範囲で今の平和を愛する人達が存在する。しかし、満足しているかという次元ではなく、慣れ過ぎた意味で、平然と当たり前のように、ただ何となくといった漂いを感じる空気にさらされている。我々には、そんな中途半端な平和なら、いっそ何も無い、考えない、ただぎっしりとした平和があるだけでいいと断言する。もし、今のままだと、ますます機械や文化に支配されて、人間が人間でなくなる、だったら、純粋な平和に浄化してから、生き方を考えた方がいいだろう。この意見が間違っていると思う者はそれでいい...後でね、どうなるかは、それこそ自然に流されたと思えば仕方ないけどね」最後に意味深な言葉にして演説を終えた。各部屋に備えていた心理を計るレーダーで、乱れや考えに対する事に重点した物だ。それを監視しながらチップの内容を捜す。当然、あの演説で騒ぎが起こる可能性もあったが、まず相手にしないだろうと読んでいるサク、「いちおう、皆には言ったよ、ってしとかないとね、予告はしたんだから後はあいつらが動くかどうかなんてどうでもいいことなんだよね」サーヤは、サクの考えには隙がない、納得がいく内容にただ唖然としていた。セータも、同じ考えだったがチップのセーブ機能により、まだ意思を表にキャッチされるほどではない。ただ、セータ自身は心が揺るぎ始めていた。人気blogランキングへ
2006.11.28
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ストレスが溜まる程の心理との駆け引きが始まった。チップを使う者は自動的に受け入れ、制御しながら判断し、答える。チップをもたない者は発言と同時に気持ちを読まれないように別の事を考え、気持ちを散らす。こうした心の中の細部にわたり、考えていいこと、まずいことを使い分けなければならない状況の中、ウインとセータだけが知っているリセットボタンについては特に悟られてはならなかった。しかし、今時点が最悪になろうとしている事をイオンやサーヤにも伝えなければならない。心を読むスペシャリスト、サクの前に、かなりの困難を招くこととなる。チップを介してサクとセータが一騎打ちする場面もあり、サクにはどうすることのできない学習チップにどうにかメスを入れる隙を狙おうとしていた。セータも、読めない無知のチップの解析をしていた、しかしまだ高校生、知識と経験がもとから少ない為、何度も彼の動きを見て吸収するしかなかった。イオンは、イオン:「俺が残るからあとの3人は離せ」サク:「だからあ、それじゃあ意味ないじゃん、権利者が残っても、チップ造れないし、サーヤ博士だけでも造ってくれないじゃん!それとも先生がいいって言ってくれたら、サーヤ博士だけでいいんだけどなあ」イオン:「バカめ、そうはさせるかあ!サーヤはやはり1人には出来ない、ウイン博士には帰ってもらおうか!?」シン:「ダメに決まってんだろ!ウイン博士だけなんて、この事しゃべられてもねえ」シンが叫んだ。結局、誰1人帰れることはなかった。サク:「あなた達には、この見本をベースにチップを造ってもらう。」出したのは例のショウのタイプがベースのチップだ。それがあれば作ることは簡単な事だった。しかし、このタイプを敢えて造るという事がどういう事か、ウインもサーヤも判っていた、記憶を無くせって言っているようなものだという事を。ウイン:「仮に造るとしても、記憶を消す事はできない、せめて細工出来るタイプにしてくれないか?」ウインは頼み込むようにサクに伝えた。サク:「このチップは伝統があるとだけは知っていたけど、記憶を無くすとは知らなかった、いいじゃん、それでも」サーヤとイオンは、その瞬間、まずい質問だと感じた。サクがこのチップの特性を知らなかった事なら黙っておくべきだった。知らなくてもいい事がばれてしまったのだ。サクは、過去の記憶などどうでもよかった、これから始まる新しい平和があるから、これから記憶を作ればいいと考えているのだ。ウインは頭を抱えて、サクを説得した。だが、サク:「じゃあ、仕方ないから、造ったやつを試しに付けて、本当に記憶って無くなるのか確かめたいじゃん」人気blogランキングへ
2006.11.27
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レジスタンスの支部に捕らえられているセータにとって、リセットはまるで縁がなかった、だが、今、自分のチップを通して、研究所を離れた3人の思いの中に、リセットボタンが検索される。セータ:「ここでは感じるのも危険だ、サクにはまずいかもしれないな」チップの中にも入れられない独り言は、思うか思わないかギリギりの中で呟いた。しかし、これもチップの機能であり、危険には変わらない。セータとリセット、おそらく、長年なかった事、聞いたことがあるかどうかの世界崩壊説と関係があるのか、想定していた。リセットには種類があった、赤いボタンは1番重度で、あらゆる範囲がリセットされ、青いボタンは、記憶がかぎりがあるが残される場合があり、緑のボタンは、事件がおきた範囲内と区切りがあった。しかし、無色は初めての色。どんなことになるのか、ウインにも、誰にも想像できない。シン達は、支部に到着し、セータとは違う部屋を案内した。イオンは、「さっきと部屋が違うぞ、セータをどうしたあ!」すると、ドアを開けて、サクが入ってきた。サク:「シン、よくやったねぇ、報酬は後でね」シン:「ありがたいねぇ」イオンは、イオン:「なんだ、雇われてんのか」と、シンを見下して言った。シン:「何がおかしい?テメェに同情されたくねぇなあ、サク、今のは撤回していい!」ニヤリとしながら、サク:「構わないけど、無理してんねぇ、大分。」セータは、サクが出て行った隙に、別の部屋でイオン達が違う部屋にいるのを感じた、それと同時にリセットの思いも濃くなり、色が無色であることもわかった。セータ:「今あのボタンがあるという事がどういう事か、何かが最悪って事かあ、今のこの状況と関係あるのかあ?」セータはある疑問を感じた。平和の崩壊が、自分達の状況が最悪なのか?何か違う角度から変化が漂っているのをキャッチした。セータ:「何だかわからないけど、最悪だ!」このことは、やはりサクにも感じられ、セータの才能を見切った。サク:「セータのはすごい、俺のを越えているかも!」誘いに乗るかのように、サーヤは、自分の設計したチップがセータに組まれていることを改めて思ってしまった、その思いはすかさずキャッチされ、セータのチップを設計したのはサーヤと気がついたサク。サク:「これでお膳立ては出来た、あとは料理するだけ」人気blogランキングへ
2006.11.24
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研究所に危険が迫っていた。シンが待っていたのは、イオンがこの件で、研究内容の一部が絡んでいることを想像していた、あるいは計算済みだった。サクの策略は、イオンの動きが全てに到達することを予知していたのだ。サーヤ:「兄ちゃん、こいつ、なんなんだよ!」イオンは追い込まれた罠に引っ掛かり、自分自身がターゲットである事が博士とサーヤにもわかった。「知り合いなの?」サーヤの質問はシンを調子づかせた。シン:「そう、これからの世界を一緒に考えてる仲間」イオン:「あんたの仲間になった覚えはない、まるっきり逆の事だ!」サーヤは、思い出したかのように、セータの事が気になった。サーヤ:「セータに何かあったんでしょ!?」イオン:「ああ、今なあ、こいつらグループに捕まっている、チップを巡ってだ」サーヤ:「そういうことか、お兄ちゃんがここに来た事も、この男が来た理由もわかったわ」シンは、イオンと直接繋がりのある研究所を検索していたが、追い掛けている方向で特定した、そして同時にここでチップを開発していたことも。シン:「さてと、俺もそんなに暇じゃあないんでね、伝説のチップの設計図をいただこうか!」ウインは、ウイン:「ここにはない、データもだ、権利は我々じゃないからだ。」シン:「何言うかと思えば、寝言かあ、何もないわけないだろぉ」イオンはウインが困った様子を見て、イオン:「権利があるのは俺だ!」シン:「お前、血統だったんか、こりゃおもしれぇ!じゃあやっぱお前だな」イオン:「じゃあ、この2人は関係ないよなあ、開放しろ」シンは、そうくると思っていた、シン:「俺がタダここに来たと思うなよ!さっきまでやってた研究の続きは俺達の中でやるんだよ」サーヤは、シンが来る直前まで、やはり新たなチップの開発を研究していた。それをレジスタンスのために行う事がどれだけ屈辱だろうか。サーヤ:「とにかく、セータを救うのが先決、この際、連れてってもらいましょ!」ウイン:「サーヤ君、大丈夫なのか!?」サーヤ:「それしかないでしょ、伝統にキズつけるよりはまだましです。」ウインは伝統を重んじるサーヤを見て羨んだ。自分には立場を優先してきた事を振り返ってみると、こだわりや目標などなかった自分を惨めに思ったのだ。ウイン:「わかった、私も協力しよう、イオン君、いいよな?」シンは、ニヤリとしながら、シンの部下も入れて、3人を連行した。シン:「必要な道具は最低限持参しろよ、特殊な機械はないからなあ」サーヤはこの研究所で一番大事な物だけを残した、お守りのチップのかけらとセータ用の設計図だ。それと、ウインがひそかに気がついていた、「もしや。これって!?」研究室のある一画に具現されていた、かすかに無色透明なリセットボタンが。人気blogランキングへ
2006.11.22
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何も考えないチップ、有り得ないタイプだ。何も無い空間、変化のない空間、それこそ、サクの求めている平和がそこに詰まっていたのだ。それは、データではなく、本能といってもいい。外部からの妨害や読み込みが全く通用しない、保守型タイプなのだ。では何故、シンは発言し、行動していけるのか?セータ:「あんた、体当たりがコミュニケーションの代わりにしてるだろ!?」セータの質問に、サク:「そんなところかなあ、これでも口下手なんでね」セータはサクの本能は丸だしだが、本当に隠し事さえない、何も無い彼の頭脳に驚いた。サク:「これが本来の平和であり、世界なんですよ、セータ君も今一瞬でも憧れたでしょ」何も無い大容量のサクにとって、相手の心が鋭く読み込みやすかった。チップに学習機能がなくても、体で記憶し、逆にチップはそれに対して意思を通過し、表現しているようだが、チップをスルーする機能はどうやって生み出されたのか?イオンが研究所の前までたどり着いた。息が荒いイオンは、イオン:「こういう時、チップだと疲れないようにできるのかなあ」と泣き言を呟き、ゆっくりと研究所に入っていく。時間はもうすっかり夜だが、部屋の明かりが1つだけ付いていた。イオン:「まだがんばっているんかあ」少し安心して小走りに進んでいくと、何やら話声が聞こえてくる。博士とサーヤの他に誰かいるようだ。イオンはドアを開けようとした瞬間、[ガシャーン]フラスコが落ちる音がした。耳をすますと、博士とサーヤ以外の声が聞こえてきた。「あんなあ、ここに来る事位判ってんだあ!その間手を止めないで作業を続けてりゃあいいんだよぉ!」「だから、企業機密な実験だからあんたがいると出来ないんだよ」「部外者じゃあないんだぞ、俺も研究員だからよお!」「ふざけないで!出来るわけないでしょうが!もうここには来ないから出ていって!」サーヤも参戦した。しかし、その男の声は、全てを悟っているようなくちっぷりだった。あの声は・・・「シン!」この男がここに先回りとは皮肉なことだ。イオン:「遠回りが仇となっちまったあ」そういいながら、ガラッとドアを開けた。シン:「こらっ、不法侵入で訴えるぞっ、捕まる奴はいないけどなあ」人気blogランキングへ
2006.11.21
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伝説がうまく伝わっていなかった事が明るみになった時点で、この世界のほとんどが筋違えた伝説を語っている者達だ。下手をすると、真髄まで解っているのは親族、イオンとサーヤくらいか!?サク:「筋が通れば伝説なんだよ、歴史の1ページにすぎないって事だあな。さて、先生にはこれを付けて貰おうか」チップは種類によっては、今までの記憶がなくなる、しかも、サクが持っているのはショウのタイプ。完全記憶抹消し、チップの制御によって、能力維持し覚醒する、いわば、ドーピングのようなものだ。だから付けた瞬間、イオンの場合、持っている本能以外は全てリセットしてしまう。イオン:「取り違えた伝説のまま、記憶喪失になってたまるかあ」イオンはいきなり掴まれた腕を振りほどき、精一杯の足を上げてシンを蹴り上げ、部屋の外に出た。ひたすら走った。イオンには武道など経験がないし、趣味はパソコンだから、オタク寄りの性質。ここで逃げないと勝ち目なんてなかった。サク:「センコー、お前を置いて逃げちゃったぞ、教師としてだらしないなあ」セータは、イオンが逃げたのはあまりにも弱いのを知っていた、そして、イオンは、セータには何も危害が無いことも知っていた、セータには他人には動かせない学習チップが備えてあるからだ。イオン:「待ってろよ、セータ、もしかすると外部からの通信系を使われたらあのチップも解析されるかもしれない」イオンは急いで研究所へ向かっていた。イオン:「サーヤ、博士なら何かを知っているに違いない。しかし、あのチップはとこから流れてきたんだ?」シンがまだ後ろから追い掛けてくる。サーヤならセータのチップを防ぐ方法を知っているだろう、そう思いながらひたすら走った。イオン:「ここらへんで蒔いておかないと研究所に来てしまうなあ」イオンは途中で道を折れて細い路地に入った。しばらくして、シンが来なくなり、イオンは一安心した所で、改めて研究所の方向へ進んだ。セータは、自分のチップをどうにかして、レジスタンスに加担させようとしているのを悟っていた。シンを欺くには相当な努力と能力を使う事になる。サク:「さあて、セータ君、先生が来る前に、入学準備しよっかあ」セータは、必死でシンの心を読んだ、だが、[どういう事だ?こいつ、何も出てこない、何考えてんのかと思ったら、何も考えてないというのか!」サクは、「今、俺を読んだだろ?残念だったねえ、誰も俺がチップ付けてるなんて思わないよ、だって、考えないチップだもん」無知なレジスタンスの手によって、平和の連続が今、途絶えようとしていた。人気blogランキングへ
2006.11.20
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レジスタンスの目的が見えてきたイオンは、まずい事になる予感を感じた。イオン:「嫌な予感が当たりそうだ」サクは、イオンがここにいる意味を明かした。サク:「なあんだ、もう、いいカンしてんだから、シン!」すると、ドアからシンが誰かを連れてきた。「セータ!」イオンは自分がおびき寄せていた事に気付いた。セータ:「センコー、あんたには関係ない事に手を出すなよぉ!」イオン:「馬鹿野郎、知ってて知らんぷりする教師がどこにいるんだ?」話を挟むように、サクが、サク:「ここで授業されてもねぇ、ま、ほったらかし教師がほとんどの世の中であんたは珍しい部類かもねぇ」セータが来る事が判っていた事、セータへの目的、全ては、あの伝説が絡んでいた。しかし、レジスタンス、いや、サクにとっては、あの伝説は支配の一環としか見ていない。リセットを巧みに出現させ、チップを利用した電脳支配。取り違えた伝説に腹を立てたイオンは、イオン:「おまえ、細かい大事な部分のいい所だけカットしてんじゃん!都合いい伝説作りやがって!」サク:「ああ、取り違えた?そんなこと関係ないね、そう思った事をやろうかなあって思っていただけ、大体、過去の歴史だって、細かい部分はカットされ、[つじつま]だけで出来てんだよ、本当の歴史なんて、本当は誰も知らないのさ」イオンは、そんな考えを持つ人間がいたという事が悲しかった。歴史なんて、本当は全く違うものなのかもしれない、だが、過去の事はもう戻れないし、生きているわけもないから話も聞けない。ある程度ポイントをおさえながらも、細かい部分は想像に任せる、こんな歴史に真実を求めるか信じるかの考え方次第。サク:「さて、そろそろセータ君にはやってもらう事があるんだよ、学校よりためになるぞぉ」セータ:「センコーはどうするんだ?」サク:「ああー、イオン先生って言わなきゃダメじゃない、引き続き教師をやってもらうさ、安心だろぉ」イオン:「何企んでやがる?セータは俺が連れて帰る」サクは、ほくそ笑んで、サク:「だからぁ、ここでさ、もっとゆとり教育やってもらわなきゃあ、みんな馬鹿ばっかなんだよねぇ」イオン:「チップがおかしいだけだろ、おまえら、クソみたいなチップ付けていい気になんなよぉ!」すると、サクは、自慢げな顔で、ポケットから出した物をイオンに見せた。イオン:「こ、これは!」そこにあったのは、正真証明の正規のチップだ。しかも一番レアとも言われたショウタイプの攻撃型。サク:「なんでこれがあるかってぇ!?」人気blogランキングへ
2006.11.17
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イオンは、この間教室でセータが思い出したように立ち上がったのは、親父の反応と一致していたと確信する。サク:「レジスタンスを脱退する条件があった。それはチップを搭載後、余計な記憶を削って任務遂行するか、もう一つは...」言いかけた途中で、イオンはその全てがあきらかになった。イオン:「あそこにいる親父は親父じゃあない、別人だあ」サク:「でもなあ、自分自身が決めた事なんだなあ、ここをどうしても辞めたいって言うから、でもチップは嫌だって言うし、考えるのはあと1つしかないっしょ」イオン:「まさかあ、本当に記憶を元から抹消したって事かあ」サクは、ニンマリとして頷いた。サク:「でもねぇ、不思議な事に、女癖だけは根強かったんだよねぇ、消えなかった、どうやってもね、よっぽど長かったんだろね、女」哀れでしようがない親父、頑固系でいた時は、女がいつも近くに居たにせよ、だらし無さは露骨に出していなかったが、目の前の親父はまるで別人、ただのエロ親父だ。イオン:「もしかしたら、あれが本心なのかもしれないな」気がしっかりしている時は血迷った事は明るみに出さないが、我とはやはり表向きで行動する方がメリットはあるし、尊敬されたり好きになったりする。しかし、我を出すとはどの域までをいうのだろう?真髄から尊敬できる人間は果たして存在するのか?答えはNOだ。親父からプライドと恥と見栄を取っ払ったら、欲望だけが残った、まさにそれが本当の自分ではないかと思う。みんな本当は重いヨロイを纏っているようなものだ。イオンもまた、親父を見て、こうやっている自分はいったい本性がぞれだけ残るのか、恐ろしいと思った。レジスタンスのやることが半端ではないことを改めて感じたイオンは、イオン:「これから先、どうするつもりだあ?」サク:「まずは、あんたをどうするか、心配した方がいいんじゃない?」そうだ、イオンを捕らえた理由だ。レジスタンスが目指しているもの、それは、このダレた平和を抹消すること、つまり、[リセット]だ。イオンがあの伝説の血統であることは、情報通の間では、かなり有名な部類に入っていた。サク:「あんたの親っさん、あんときの話は凄まじかったよなあ、チップをうまく利用して、人々を動かし、街を支配し、社会を築いたんだもんねぇ」イオン:「ちょっとだけ話が違うが、いったい何が言いたい!?」サクは、イオンを睨み付けて、サク:「あんたの教え子に興味があってさあ」イオン:「何ぃ?関係ないだろ!」サク:「ないわけないじゃん、もう皆知ってるよぉ、セータ君の秘密」人気blogランキングへ
2006.11.16
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イオンは、かなりの時間、気を失っていた、ある部屋に閉じ込められていたが、狭くはなかった。情報が予め流されていた?イオンが来る事をしっかり把握され、待ち受けていたのだ。イオンは目が覚めたが、この事態を理解していなかった。ただ、親父を探していた事は確かだ。「何なんだ?イテェなあ、ったくぅ!」気がついた時は、殴られた部屋とは別の部屋だった、イオンを囲む人の数は5人、おそらくレジスタンスのメンバーだろう。「親父知らないか?ほら、HVCとかにいた支部かなんかの長だ」レジスタンスの代表が出て来て、代表:「教えてあげますよ、ま、今教えても無駄になっちゃうと思うけど」イオン:「何だとぉ?後の方がいいっていうのかあ?」代表:「ふん、ま、どっちでもいいけど、そんな記憶、覚えてたってしようがないし、あんたにはその記憶、引きずってても煩わしいでしょ」イオンには何を言っているのかさっぱりだった。しかし、その代表の目は深い、クールで、冷酷だった。そいつの名前は、先日リーダーに就任したばかりのサク、その側近としてシンがいた。サク:「じゃあ、教えてあげるからこっち来て」サクは薄笑いを浮かべながら、サク:「言っておくけど、一度見たら、もう後戻りできないよぉ」イオン:「どういう事だ!見ちゃまずいものを見るって事かあ?」サク:「冴えてんねぇ、勿体ない位に」イオン:「さっきから訳わかんねぇ事言いやがってぇ!」サク:「ふふふ、見たらそんな言葉使い出来なくなったりしてぇ?」イオン:「クソがあ」抵抗しようとしてサクに襲い掛かろうとしたが、すぐに取り押さえられた。サク:「あんたあ、それでも教師なん?んなら、教師らしくしてればいいもん」イオン:「おまえら、どこまで知ってんのかわかんないけど、調子にのってんなよ」サク:「ふふふ」イオンが連れてこられたのは、普通の事務室だった。そこには、1人のOLと、もう1人は、親父?イオン:「あ、親父!だよなあ?」サクが説明を始めた。「あんたの言っていた親父だ、まさしく。あの男は、レジスタンスにとっては重要なポジションにいた、だから支部も任せた、でも、金持ちのくせに金儲けの事ばかり頭が働き、レジスタンスの事となると、まったく切り替えってもんが出来ない、金があっての派閥、金のための勧誘、金、金、金だ。」イオン:「金に目が無いのは知ってる、そいつがここで何を!?」イオンが切り出した事に対して、勿体振っていたサクは少し機嫌が悪くなった。サク:「じゃあ、はっきり言うけど、あの親父から記憶を抹消した!」イオンは、目を見開いて、口に手を当てた。「あれが記憶喪失!?そうには見えないぜ!?」人気blogランキングへ
2006.11.15
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セータは、反応に驚いたわけではなく、ふっと消えた事が気になっていた。「まさかとは思うけど、あの親父がそんなことありっこないな」平穏な自分でいられる自分も怖いとも感じた事もあるが、今はその必要があると任務的に解釈した。イオンは親父の家に入り、まわりを確認した。しかし、家にいる気配はなかった。それにしても、いくら平和とはいえ、カギをかけないで家を出るということは、よほど急ぎの用があるのか、それとも...。「どこにいったんだあ?あと考えられるのは、レジスタンスの支部か、ん、待てよ、これは?」イオンはテーブルにあるゴミ同然の一枚の紙切れを見つけた。[チップ買収コピー搭載記憶抹消平和再起動]暗号のような内容が親父の筆跡で何度も繰り返して書いてある、それがあの組織のキーワードとすれば、イオンは、レジスタンスを初めて憎い存在だとわかった。「あいつら、ヤクザかあ?」下校時間になって、生徒がどんどん減って行く中、セータは心なしにイオンを待っていた。一方イオンは、レジスタンスの支部に向かっていた。そういえばここでバイトをしていたセータを思いだし、「考えてみれば、働きたいと言っていたセータを受け入れたって事だもんな、いい親父なんだよ、中身は」レジスタンス支部のドアを開けると、そこには1人見張り番と見られる男を発見し、奥へ入ろうとしたが、やはり簡単には行かなかった。見張り:「困るんだけど、勝手に入るの」イオン:「今ここで何が起こってるんだあ?あの親父はあ?」イオンは見張り人の襟を掴んだ。見張り人は見張り人らしく、余計な事はしゃべらない。見張り:「今打ち合わせ中だから、後にして!」イオン:「後にしろだあ?今が重要なんじゃんかあ!」イオンは見張り人を突き飛ばして奥に侵入した。見張り人はすぐに追い掛けながら中に連絡を入れた。「おいっ、今侵入者が接近している、気をつけろ!」一番奥の部屋に照明が付いていたので、迷わず突入した。その瞬間、[ボコっ]「イデっ!」スゥーっと気が抜けたように、イオンは気を失った。まだそこで何が起きていたかを確認する前に。学校では、もうすっかり夜になっても帰って来ないイオンを待つセータ。たった今、イオンらしき意識を感じ取った、そして、それを通じて、あのバイトした事務所の中を見た。そこにイオンが倒れ、その奥には、誰かが椅子に座っているのがわかった。しかし、一瞬で消えた。「オヤジ?・・・俺、ここまで見えて平気なの?どう考えたって普通じゃあない、に、人間じゃあない!」セータは自分が恐ろしくなって、感じる事を強制的に解除し、学校を飛び出した。人気blogランキングへ
2006.11.14
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HVC本部に動きがあった事はセータの親父の耳にも入っていた。親父も新しいリーダーには賛成だったが、チップ搭載までは納得出来なかったため、脱退を求めた。「どうしてもというのなら俺は独立する、俺の手で平和をいたぶってやるよ」しかし、レジスタンスの記憶があるために、外部に漏れる恐れがあるので、そのままの状態で脱退させるわけにはいかなかった。親父はその理由も聞かず、ただ辞めたい一心でメンバーを説得した。メンバーは、「いいんですね、このまま辞めても?」今の精神状態では冷静にはなれず、もう、1人になりたいモードでメンバーに突っ掛かる。「どうでもいい、レジスタンスの事なんて俺の方まで情報なんかきとらん、ただのコマだったんだからなあ」半分くらいのうわさでコマだと気付いていた親父にはもうレジスタンスにいる意味がないと思っていた。平和をいじる気持ちはレジスタンス以上に持っていたはずなのに、知らないうちに平和な暇潰しで金儲けに走って今では平和いじりを満喫していた。現状の平和を利用した大金を動かす事が日課となった親父の記憶には、幼きセータの思い出が奥深く眠っていた。チップなしで記憶を消すと言うことは、完全な記憶喪失になるということだ。つまり、脱退は記憶を消す事を意味するのだ。「このまま記憶がなくなった方がかえって平和なのかもしれんなあ」親父は、メンバーを困惑させるような妙な独り言を吐いた。「じゃあ、早いとこやってくれ!」セータは自分の父親がどうなっているのかわかっていない、しかし、授業中、急に何かに反応して、立ち上がった。イオン:「おーい、まだ指してないぞぉ」生徒達もクスクス笑いながらセータを見た、でも、「何かわかったんじゃない?いつもと反応が違うもの」生徒の1人が言った。イオン:「なるほどな、なあ、何かわかったのか?」するとセータは、いきなり黒板の問題を見て、解答し始めた。イオン:「なんだ、正解。がんばったな、セータ。でも隠すなよ」セータ:「わかってるよ、センコーにはカナワネェなあ」生徒達にも内容がわからなくとも、反応には皆が気付いた、それをみんなで気を使った配慮で接している。イオン:「俺にだって反応したことはわかったが、生徒達がこれほど大人だったとはねぇ」ほんの休み時間で、セータは反応した内容を話した。セータ:「なんかね、親父かどうかは解らないけど、ふっと消えたんだよね、さっき問題を答えた時、我に帰るようだった。」イオンは、親父の身に何かがあったと思った。イオン:「セータはここで普通に勉強していろ、俺が確認してみるから」人気blogランキングへ
2006.11.13
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親父のネタ騒動は時間が解決し、事件としてのレベルに達していないと見られ、再び平和の渦に消えかけていた。レジスタンスの行動が慎重すぎたのか、計画性のなさで、内部でちょっとした争いが起きた。リーダーだった男が解雇され、新しいリーダーが選出された。そのリーダーの名前は、サク。伝説に詳しく、チップを搭載した学歴不詳だが、仕事をもらえば先を読み、敏速で気が早く、普通の2倍をこなせると言われた好青年だ。一方、降板された男は、家庭優先なアットホームタイプなため、温厚で大人しい性格、名前はシンという。今までリーダーであった理由は、平和な世の中に通じるための人柄で、表向きには人当たりのいい方が接近しやすく、騙し易い性質があった。しかし、性格までいい人柄だったので、人を騙すにはもう1人巧みな仲間をつねに必要としていた。シンは、口下手だったのだ。計画に温厚など必要ない、イチイチもう1人つけるのは問題あるとの意見で、リーダーから外す事を決めたようだ。シンは、自分が情けないとは思わなかった、家族を重んじる事でホッとしていたが、リーダー解雇により、自分の報酬が減ることも事実として認めなければならなかった。シン:「生活費自体は減らせないから、どこかで節約しないとなあ」サクは早速温存していた計画を説明した。「少なくともチップの存在をアピールし直す必要があります。私のチップを利用し、コピーしたものをここにいる全ての仲間たちに付けてほしいのです、そうすれば誰でもリーダー格な動きが実行できるはずです」聞いていた仲間たちはびっくりしたが、今の自分を変えたい人が集まっていたためにすぐに賛成100パーセントの一致だった。全員で20名、量産タイプなので、細工されたレジスタンスにあるマシンなら素早くコピー可能だった。即日にチップ搭載にかかり、その日のうちに全員が搭載された、1人を除いては。マシンに座った瞬間、睡眠状態になるが、この日に眠れない薬を服用していたシンは、コピーのために搭載をかすった程度でスルーで通過した。チップを搭載した瞬間にどうなるかを把握していたのだ。サクが搭載しているのは、一昔の中古品として手に渡ってきたものだったのだ。「あの手は最終バージョンとは違い、昔聞いたことのあるタイプの海賊版だ、むやみに搭載すると記憶がなくなるんだ、あいつ、それを覚悟で皆に伝えたのだろうか?」新たなリーダー、サクの内部での陰謀は、後に恐ろしい形で動き出した。人気blogランキングへ
2006.11.10
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少なくとも、学校関係に情報を提供している者を追求しなければならない。イオンにわかるのは、親父の事。証拠はないが、前科もあり、充分考えられる。しかし、それはいかにもわかりやすい。そんなわかりやすいわけがない、きっと他の誰かが知ってたんだ、とイオンは思った。さっきは白を切ったが、間違いなんかではないから、すぐに捜査に来るかもしれない。「セータを守るにはここにいるのは危険だが、授業に出席しないのも怪しまれる。」生徒の一人が、生徒A:「なんか先生訳ありって感じだけど、そんなに俺達が信用できないかあ?」イオン:「ど、どういう事だ?」もう一人の生徒が、生徒B:「だから鈍いな、何があってもセータも先生も守るんだってな」イオン:「お前ら、何の事かもわからないのにかあ?」生徒A:「ああそうだよ、聞いてびっくりする内容かもしれないけどさあ、でもそれでもいいじゃん!」イオンは感動して涙が込み上げてきた、イオン:「みんな、ありがとう、訳あっていまはまだ説明出来ないけど、言う時が来たら必ず打ち明けるから。」生徒達は、拍手して、団結心を固めた。セータも、「みんな、悪いな。本当に...」一番泣きたいのはむしろ、セータの方だ。自分が正気なうちなら、自分の口で気持ちを今、伝えたかったからだ。イオン:「信用していないわけではないが、今はまだだ。でも、俺もみんなを信じるさ、わかってる」クラスの一体感を改めて感じたイオンは、みんなから安心をもらった。そして、セータはみんなから、勇気をもらった。この先、イオンとセータのコンビが、これから起こる崩れかかった平和とチップを巡る騒動の中を進んでいく事になる。イオンは情報提供者の追求を中心にしながら、セータをバックアップし、セータは、チップを育成、自分のキープする事を専念する。クラス全体の目標は平常心と全員卒業だ。この方針をサーヤやウインにも伝え、協力することを決めた。問題なのが、セータのフォローの対応と、学校関係の機関が動き出す事。セータの親父の動きを挙げているが、皆の気がつかない所でひそかに起動しているレジスタンスの行動が、チップを巡るリセットへの道を歩みだそうとしているのだ。人気blogランキングへ
2006.11.09
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二日酔いで学校を休んでしまったイオン。しかし、チップのネタは一言も答えることはなかった。様子を見に来たセータが、セータ:「センコー、ありがとう、意思が強いんだな」イオン:「なあに言ってるんだよ、おまえだけの事では済まなくなるからなあ、いまはセータ、よく頭に叩き込められるうちに叩き込むんだ、いいな」セータ:「えらそうに、でもなんで俺に言うんだ?」セータにはまだ先がどうなるかなんていう予知など出来なかった。大人達、少なくともウインとサーヤはある程度の予測を割り出せるが、やはり子供の知恵や突発的な感情にはお手上げなのだ。ある日、一本の電話が学校に入ってきた。 学校教育連盟!?総務課からイオンに電話が繋がった。教連:「セータ君の担任ですね、こちら学校教育連盟の者ですが」イオンは嫌な予感を感じた。イオン:「何でしょうか?」教連:「セータ君なんですが、高校協会から連絡が入りましてね、高校生の適切な環境に望まれていないとの連絡を受けまして、こうしてお電話差し上げている次第です」あの事か?だとしたら誰が流したのか?イオン:「意味わかりませんが、セータ君は通常の生徒で、問題を起こすような事態にはなってませんよ」イオンは精一杯のコメントをした。教連:「そうですかあ、では高校協会の手違いか、あるいは違う生徒かもしれませんね」イオン:「手違いって事あるんですかあ?」教連:「いや、たまには、...失礼致しました。」といって電話が切れた。イオン:「本当に手違いだったのか?あいつら、怪しいな」イオンに過ぎったのは、チップを追っている親父の陰謀か、反逆する者の記事を売るネタを生むための裏があると見ていた。でなければ、チップの売買が出来ないのに、お金になる方法はそれしかなかったからだ。なぜそんなに金儲けがしたいのか、それがなぜ金持ちだけなのか?普通に暮らす人達は現状でも充分満足できるのに。満足していない金持ちは、今を変えたい、暇潰し、仕事を無我夢中にする。だが、犯罪の手前という中途半端な事件が一番厄介だとされている。判断がつきにくい事は、今の世の中が平和過ぎてより鈍感な政治をし過ぎた[ツケ]なのだ。人気blogランキングへ
2006.11.08
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セータは、常に学習し、吸収、そして成長している、チップ自身も同じ、セータを試しながら反応を学習し、対応しようとしているのだ。ウイン:「チップ自身がまるで意思を持つかのように、セータと連動しようとしているとすれば、これはまさに革命なのだ、サーヤ」ウインは、一筋の希望を秘めたこの事実を記録し、現実に吹き込みたいと願った。ウイン:「それを現実にしていくのは、サーヤ、君の役目だぞ」博士号に認定したサーヤにウインは今後を背負う後継者として、新たなる目的を導いた。サーヤ:「本当に私でいいんですか?」ウイン:「君にはこの件に関しては貸しがある、しかし、今までの研究成果に感謝を込めて、私は自信を持っているつもりだ。」ウインとサーヤは握手を重ね、光りのある将来を願った。ウイン:「そうだ、君のお兄さん助けに行くか」かれこれ1時間、イオンはマスコミ達と揉み合っていると心配を察し、調査を打ち切り、セータと共に1階へと向かった。すると、そこには、イオンもマスコミの姿もなく、静寂したロビーと化していた。「センコー、どうしたんだ?」セータがあちこち探し回っている。ウイン:「サーヤ、お兄さんの希望を盛り込んだあのチップは最高だね、ああやって、一生懸命先生を探しているという形で出ているじゃないか」サーヤ:「なるほど、先生の言うことを聞く、ってこう反応するんだあ!」サーヤは、イオンの都合良く意思を吹き込んだものとばかり思っていたが、意外な形で反応しているチップを見て、サーヤ:「このチップの覚えていく様をもっと知りたくなってきた」それにしても、イオンの姿はどこへいったのか?探しているうちに、セータは玄関の外で見た光景に思わず吹き出し笑いをした。ウインとサーヤは不思議な気持ちでセータの方に行ってみた。すると、玄関前にある庭で、マスコミ達と宴会をしていたのだ。ウイン:「こりゃどういう事だ?お兄さん?」ウインに質問されたイオンは、イオン:「記者の一人がものすごい酒豪で、チップの話しがいつの間に酒の話しになった結果なんだよね」ウインはまったく理解出来なかった。しかし、兄弟であるサーヤにはなんとなくわかった。サーヤ:「博士、あれは、チップの話しをしていく過程で、ネタを明かさない兄に対して酒で釣ろうとしたら逆に釣られちゃったってとこですよ」ウイン:「....」人気blogランキングへ
2006.11.06
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未成年とは、成人に満たない者を指しているが、あくまでも基準であり、誕生日を迎えたから成人だ、といっても、体がそうかと言ったら実はそうでもなかったりする。薬品は年齢別が細かく設定されている、「15歳未満」だったら15歳は飲めない、「15歳以上」だと飲める。この間に飲めないか、飲む量が変わってきて微妙な区別をしている。チップにもその要素があり、未成年は禁止といった場合、容量を負担するための力、考えを制御されるのを自分自身でコントロールが出来るかが年齢の対象になっている。セータは18歳だからまだ未成年であるが、力は大人並にあり、性格も自身で制御している。ウイン:「怒る性質はセータ自身のものだ、君の意思が勝っているという証拠だな」チップの未成年禁止令を改善するとなれば、一部の未成年でも個人差があり、"100%禁止"としているのは、審査することをしたがらない大人の甘えから来た事だ。適正な審査をちゃんとしていけば、未成年にも対応できる事、博士やサーヤでも理解できた。しかし、規則とはそう簡単には変えられない。適正を証明したところで、今までダメだったことを指摘され、どんどん奈落に陥るだけ。セータもこの事実が確認されれば大人と認識され、学校側としては納得が行かないはずだ。このままでは退学処分されるだろう。では、隠すしかないのか?そうだとすれば、セータが起こす自閉症のような行動を、修正する必要がある。スコープを見ていると、更にひとつだけ妙なネットワークが繋がっていた。目的が表示されないが、ちゃんと機能していた。ウインはこのネットワークが原因を探るカギを握っていると想定、マシンの設定をそのネットワークのみに絞った。すると、マシンの判断では"筋は通っているが不明"としか感知しない。機能しているがマシンにも判断出来ないというのだ。「こいつは!?」ウイン博士は頷いた、驚きというか、感動というか、おそらく造ったサーヤにも想像出来なかった事が、セータのチップに起きていた。ウイン:「子供の発想力と若さ、希望から来た新たな水準、即ち、[新種のバグ]ではなく、子供独自の[新機能]だった。」大人にはない想像力が新たな制御機能として開通しているのだ。「おそらく、今の自閉的行動は、新機能を試すだけのテストにすぎない、このチップは、青年を試している!」
2006.11.06
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セータは今までの事は全て覚えていた。記憶をそのままに、他の意思が入り込んだようになる、幻覚にほぼ近いが喪失ではなく、その逆だ。研究所で連絡済みのウインが待っていた。サーヤ:「お願いします、博士」ウイン:「ああ、出来るだけの事はしよう、だが、マスコミは勿論、関係者でも立入禁止にしなくてはならないな、」イオンがすばやく、イオン:「お、俺が何とかしますよ」ウイン:「サーヤの兄さんだね、今回はとても迷惑をかけたね!頼まれて貰おうか」イオンは博士であるウインを目の前にして、緊張の頂点に達していた。「こいつがあのウインかあ、思ったより穏やかな顔してんなあ」記者会見の時はさすがにぴりぴりしていたが、普段はこんなものだった。イオンが1階のロビーに着いた時、すでに何人かのマスコミ関係が現れていた。「よし、今に見てろよ」セータはウイン博士を見て、やはり安心したような表情で、セータ:「よろしくお願いいたします」ウイン:「ああ、こちらこそ、高校生とはいえ、まだ未成年だから、少々子供扱いさせていただくよ」ウインは笑いを含みながら答えた。ウイン:「まずはマシンだが、ここのは研究所仕様になってるからちょっと旧式だが、装備がすごいんだ、自慢しちゃおっかなあ」すると、セータは険しい顔になって、ウインを睨んだ。座る前からもう反応が出て来た、ウインはすかさず記録した。ウイン:「じゃあ、座ってくれたまえ」セータ:「はい」セータは少し機嫌を損ね始め、座る時もウインを睨むような態度を見せた。ウインは、チップによる性格でないことがわかった、こういう一面を持った自分でも嫌気がさしているはずだ。「ではスイッチを入れてみるから気を楽にして」研究所仕様はスイッチが2つあり、ひとつはメインスイッチだが、もうひとつは脳の断面を分析するためのスコープのものだ。起動してから1分、検索モードのスイッチを押した。すると、スコープに映しだされたものは、チップから繋がる見えないはずのネットワークが具現する。チップからどのように指令がでているか、どんな内容かがわかるようになっている。「この指令はセータ君の性格をかなり抑えている、内容は・・[逆上しない] [ネガティブに] [先生の言うことを聞く]!?なるほどな」人気blogランキングへ
2006.11.02
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トイレに行きたくなったセータは、首を傾げながらイオンに許しを得ようとしていた。「しょうがないなあ、早く行ってこい」セータはすぐに廊下に出て真っ先にトイレに向かった。サーヤはちょうど3階にたどり着くとすぐに、男子トイレの前にいた。トイレから何やら声が聞こえる。友達と喋っているのか、と思ったが、今は4時間目やってる最中なのにおかしいと感じた。「セータかなあ、何か喋ってるみたいだけど」サーヤは何を話しているのか耳をひそめた。「さっき行ったばかりなのに、さっき行ったばかりなのに...」サーヤは何をさっき行ったのかを何回言ってるのか、訳が解らなかったが、トイレにいるのがセータだと確信した。「まさか、これって!?」サーヤにも信じられない事態となっていた、セータのチップに何かが起きていた。サーヤは今確かめないと、セータの脳に影響するかもしれない、男子トイレだが、構わず中へ入っていった。セータはやはり一人で部屋中を歩き回っていた。「セータ君、聞こえる?」話し掛けても歩くのをやめない。「さっき行ったばかりなのに、さっき行ったばかりなのに...」もう何回も繰り返して言い続けていた。「これはバグだかどうかはわからないけど、自閉症に似てるわ、なんとかしなきゃ!」サーヤは急いでセータを連れ出し、携帯電話でイオンに伝えた。「緊急事態だって?わかった」イオンは途中で授業を自習時間として、他の生徒に報告すると、セータの荷物をまとめて教室を出ようとした時、生徒A:「先生、セータに何があったの?」イオン:「えっ?」生徒A;「あいつ、俺に何度も同じ事聞くんだけど」生徒B:「急に勉強するようになって頭おかしくなったんじゃねぇの」イオン:「そういう事を言うもんじゃない、確かに勉強しすぎで疲労している可能性はあるんだ、おまえはもっと勉強しても平気だろ?」後の事は学級委員に任せ、イオンはどうにか教室を出た。サーヤ:「何やってたの?急いでるのに」イオン:「ああ、ゴメン、他の生徒に問い詰められてね、今後の事どう対応しようかなってね」タクシーを拾い、急いで研究所へ向かった。セータはようやく安静を取り戻すと、セータ:「なんでだ!」いきなり叫ぶと、イオン:「なあ、おまえ、今までの事覚えてないのか?」すると、セータ:「覚えてるかあ?覚えてるも何も、勝手に動くんだ、体とか、言語とか、俺の意思にないことを!」人気blogランキングへ
2006.11.01
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