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ドンは、ドン:「そいつがもし女なら、出してやってもいいぞ。」それに対して、サーヤ:「皆とここにいるわ、あんたといたってしょうがないでしょ!」ドン:「立場考えて言葉を選んでくれよなあ、あんたらは犯罪者なんだよ」イオン:「どっちが犯罪者だあ!あんたがやっている事が意味あんのかあ!?」ドン:「あるさあ、この頭と金があれば、豊かな世界にする力がある。サポートは大胆で単純なものでないと住民には理解してもらえないだろ!」イオン:「それはあんたが楽して指揮りたいだけじゃないのかあ?」ドンは口答えするのが気に入らず、カギを開け、牢獄から無理矢理サーヤだけを引っ張り出し、すぐにカギを閉めた。セータ:「何すんだよ、ネエチャンを返しやがれ!」ドン:「それは、問題発言をしたダレカサンに聞いてくれぇ、わしゃあ知らん、フフフ…!そういって、追求された発言を却下させ、封じ込められた。ドンは奥の部屋へとサーヤを連れて行く通路の途中、一人の男と遭遇した。シン:「そいつはいただけないねえ」ドン:「あんたあ、さっきのお!」シン:「ああ、取引成立して、あんたをお見送りした時な、ちょっと仕組ませてもらったんでねえ」サーヤ:「あなたが、サクの?」シン:「なんだ、ご存知で?」ドン:「何が狙いだあ?」すると、ドンからサーヤを引っ張り出し、シン:「とりあえずこういう事だろう、取引した金をどう使おうが関係ないが、女をそんなふうに使うんじゃ話しは別だあ」サーヤは一瞬、「カッコイイ・・・・」と思っていた。シン:「あんたは、これを持ってサクん所へ行くんだ、急いで!」潔く、サーヤはカギと何かを受け取り、サク達の所へ戻った。一方、牢獄では一悶着に発展していた。イオン:「サーヤをいったいどうする気なんだろ?」サク:「よくてメイド、悪くて…」イオン:「それ以上いうなよ!サクッ」イオンは妹として誰よりも心配している時に、サクの失言は、異様な空気を生んでしまった。サク:「謝るよ、悪かった。許せ」イオン:「軽々しい謝罪なんかいらねぇよ」サク:「どうしたらいいんだ?」イオン:「サーヤを助けに行け!」サク:「私もそうしたい、けど、どうやって開けるかわからない!」イオン:「チップでなんとかならないのかあ?」サク:「そんな威力あるんならとっくに……?!」そう言ったとたんに、突然扉が開いた。イオン:「お前、やったのか!?」サク:「い、いや、まだ…!」扉が開いたその向こうにサーヤが立っていた。サクは、それを見て、一瞬、喜び、手を上げようとしたが、寸前で抑えこんだ。イオン:「さ、サーヤじゃないか!お前、あいつやっつけたのかあ!?」サーヤ:「サク、これ」サク:「…!」サクはサーヤから受け取った物を見て、ビクッとした。それは、キルのカケラだった。サク:「あいつ、そこにいるんだな!?」サーヤ:「そうよ、早く行かなくちゃ」サク達は急いで牢を出た。通路の向こうで物音がする。あきらかに格闘の気配。サクは、サク:「悔しいが、あいつはとにかく、強い…」仕方なく話したサクに、サーヤ:「カッコイイじゃない・・・・」サク:「気に入ったのか、あいつを?」サーヤ:「ズバリ、好みが一致したわ」それはまさにサーヤの恋がほのかに芽生えた。為岡そのみ為岡そのみ『記憶リセット』
2007.02.28
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政治家のやっている事って、何故あんなにむずかしくするのか?政治家の血を引く人間はそういう環境の中で生まれ育ち、後を継いでいくが、素人同然の人間が政権をすればどうなるのか?ある程度の政治の知識と、環境を踏まえていれば、後は自分から知っていけばいいし、考えていけばいいと思う。難しい言葉でわざわざ発言したところで、住民が着いてこれるわけがない。カッコイイから?それとも住民を見下しているのか微妙な意味合いな存在なのが政治家だ。その割には、お金の事になると、桁はちがうが、普通の人以下になったりする。談合だとか、選挙の時期だけ大騒ぎするが、結局呑みたいだけの地域のお祭りと変わらない気がする。セータ達の中から僧侶が誕生するのも、まるで知識を持たない者ばかり。だがこの中から決まるのは間違いないようだ。知識も大事だが、そんな人間に限って、人間を知らないし、地域も知らない。ただの金喰い虫だ。政治家の知識を持ちながら、それを利用して、一番自分の醜い部分をさらけ出し、欲の塊となり、好きな事しか出来ない、知らないことは捩伏せる最悪の結集、それが、ドンそのものなのだ。住民がどう生活していようが、どうなろうが関係ない。自分が思ったように空気が動く、どうにでもなるという考え方だ。これは最近に見る政権となんら変わらない。「ドン」の存在は、全ての世界で起きている悪い所取りなのだ。妙に知識だけがあることに、余計な事ばかり思い付く、しかも他人には何にもメリットのないことばかりなのは、自分の立場しか考えていないから。ドンという存在を、現段階の政権に通ずる何かを訴える意味合いで見立てているのだ。どんな内容でも発言は大事だが、普段格好つけている政治家ほど、ボロが出る、その一言だけで命取りとなる。牢獄でのドンの発言は、まさに影での彼の本性であり、表向きとは正反対な、光と影の生き方しかできない。逆の立場からみれば、案外可哀相な人間かもしれない。何故なら、世間体に流されて仕方なく政治している人間、後に引けなくなって、悪い方向へ導かれる人間とは、そういう生き方しか出来ないという選択肢の無さが、生きていく中で一番不幸なことかも知れないからだ。セータ達がドンを可哀相な人間とは思わないだろう。それは、セータ達が今真っ向で被害を受けている最中だから。でも、過去の事となったとき、それが初めてドンの存在を哀れむ時と感じるのだろう。変わりたい日本人変わりたくない日本人
2007.02.27
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セータはシンから状態を探っていた。シンも今、違う気を感知して、そちらに切り替えて、状態を伝えた。シン:[…サクに着いてる者だね、あんたは、俺達の事は知らないようだな…]セータ:[…全くわからない、でも、昔一緒にいたんだね…]シン:[…あんた、ガキか?…]セータ:[…ガキで悪いかぁ…]セータは応答を辞めようとした、が、シンから、シン:[…待て、今遮断されたらわからなくなる、このままの状態を保ってくれ…]セータ:[…わかった…]サクが混乱から癒えた時、セータの立腹ぶりを見て、サク:「変わってねぇ所もあるみたいだな」安心と不安がまだ定かではなかった。セータにも、シンの本当の心が読めないが、わかった事は、自分達を捜しているという事だ。サクにもそれを伝えると、信用できないような顔でシンに問い掛ける。サク:[…なにしに来た?テメェはあんときの事を知ってて来たんだろうなあ?!…]すると、シン:[…やっと繋がったかあ、お前、変わったみたいだなあ、実は俺もここに来る間に変わってきてるみたいなんだ、今でもなあ…]サク:[…今でも?…]シン:[…ああそうだ、それが不思議でさあ、気分が交互に入れ代わるみたいに揺れ動くんだあ…]サク:[…それは、テメェが優柔不断なのが治ってねぇ証拠だあ!…]記憶は留めていても、性格は変わってきているのはサクもセータも同じ事だ。ただ性格の違いで進化したり退化するのが学習チップの特性でもある。サクにしてみればシンの登場はあまりにもきつかった。だが、過去を引きずるサクには、切り捨てるシンがいるほうがちょうどいいのかもしれない。沈黙漂う牢獄に、あのドンが先に帰ってきた。サク:[…何も考えるな…]イオンが断ち切るかのように、イオン:「なあ、トイレってここにあるのか?」ドン:「よく使う手だな、したければそこでしな」サク:「レディの前で失礼な事いうなよ」ドン:「いたのか、女が、この中にいるのは男でも女でもない!」最悪な男はやはり最悪の言葉を発する。この世界を最悪に導こうとしている源となるのだ。空気は澄んでいるはずだった。森林はイキイキとしていたはずだ。そして水や食料や、人間の体も、健全であったはずだ。ここには確かにあった、その時間が。しかし、この男たった1人のために、全てが犠牲になろうとしていた。いや、もう始まっているのだ。自然が作り出した流れを止める権利などない、自然があるから人間は生きていける、自然は何も言わないのをいいことに、好き勝手をすれば、たちまち、危機に曝される。そのことを皆人ごとだと勘違いしているのだ。その結集たる存在が、ドンそのものなのだ。60歳からの脳内リセット!
2007.02.26
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取引を終えたシンの行動は、かつては、自ら装着し、更にはサクにまで騙して装着させた過去を持つ、悪友か、裏切りかはっきりしない繋がりがある。サクを陥れたのがきっかけっなった、あの透明なリセットを引き落とし、悪の心はそのまま引き受けているものの、リセットを期に幾度か変貌を繰り返していたのだ。その変貌とは、シンの中にあるキルが、リセットと環境変化などが繰り返され、思考力が減ったり増えたりしながら、退化した部分もあり、逆に進化した部分もあるという、シンの性格である、優柔不断さが物語っていた。サクの決断とシンの優柔不断との組み合わせが絶妙な、最悪コンビだったという意味では、今後の展開に大きな影響力を秘めていたのだ。現に、シンは、ドンの持つ金の入ったトランクには、チップ状の探知器を仕掛けていた。これこそ、これからのシンの行動をいらしめる一歩となるカギである。サクとセータは、考えた末、思い付いた事を話した。すると、2人とも、1カ所を指さして、サク:「何だよ、私と同じ事考えてたのかあ、ある意味凄いねぇ」セータ:「お、俺が先に思い付いたんだぞ」サク:「ルセェ、どうでもいい事イウナヨ」イオンは、イオン:「ホントだ、セータ、どうでもいいよ、それより、指さしている場所が弱いって事なんだろ?」セータ&サク:「……そう」2人の考えを悟った教師は、胸を張って言った。しかし、壁が弱いと知ったはいいが、どうやって突き破るか?すると、サクに少しだけだが、頭に過ぎった物を感じた。サク:「何?いまさら?有り得ない…」しかし、段々その過ぎるものが強く感じるようになり、サクの勘は確実性を増した。サク:「助かるかもしれない…」イオン:「どうした?助けるために見つけたんだろ?」イオンは改まっているサクに聞いた。その様子を見たセータが、セータ:「センコー、もしかしたら、外からの力が必要かもしれないって事だよ」イオン:「…?」セータの言葉に意味不明な表情をみせたイオン。それもそのはず、まさかこの近くで、サクを捜しながらサクのキルを利用してコンタクトをとっているシンの存在を信じるはずもなかった。サク:「あいつ、変わってきている」こんな時に現れるとは思いもしなかっただけに、サクは過去の仕打ちと、現在の気持ちが全く信じられない筋書きとなって記憶を揺るがせていた。サク:「あいつ、いったいどっちなんだ?何しに来た?」セータは、サクとシンの過去をひもといてみようと試みたが、荒れているサクの記憶に立ち入る事が出来ない。しかし、遠回しにシンからの記憶から先に感じ始め、想像もつかない筋書きをキャッチしたのだ。
2007.02.22
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単なる賞金稼ぎから足を洗い、研究熱心な、元最悪の男、今、現在の最悪の男、ドンとの取引が始まる。いつもの倉庫に準備されたテーブルに、彼がドンを待つ。ノッソリとトランクを片手に持ったドンが入ってきた。軽く会釈をしたが、すぐに厳しい顔になり、彼の前に来た。ドン:「今日はよろしく、いい取引が出来る事を、期待していますよ」男:「そうですねぇ、ミスター・ドン。」ドン:「一応伺うが、キルの使い道は決まっているのかな」男:「ああ、概ね。部下に着けて、迅速なる軍隊に作り上げる事で…あります」ドン:「ふん、軍隊ねぇ、軍にキルは使っちゃあダメでしょ」男:「……」ドン:「軍というのは、団体の中にあって、自分自身の感性を持って、その人、その国のために尽くすもの、キルはそのような働きをする物ではありませんぞ」彼は、完全に嘘を見破られていた。キルに見せ掛けは通用しないのだ。ドン:「まっ、使い道はどうでもいいですな、それでは、キル20という約束でしたな」男:「…ああ、そうだな」後味が悪い彼の心の中は、やはり、「こいつ、殺す…」という気持ちで一杯だった。ドンの部下は全てキルを持つが、決して団結しているわけではなく、基本的には個人主義だ。だが、ある使命が一致した場合、一緒にいるだけで、あくまで個人レベルで判断し、相手や味方すら関係ない、味方がどうなろうが関係ない、敵味方がないのだ。単独では100パーセントの力も、集団としては70パーセント程度しか発揮されないのは、人の事を考えて行動している時。キルは、欲望のカタマリである。人に気遣う事、人のためになる事は全て失敗作だという。彼は、金があるか確認し、ドンもキルの数を再確認した。男:「金はこれです、確認を」ドン:「確認させていただきます」ごくふつうに取引されているが、これが最悪の一歩となるのか、それとも、また違った展開となっていくのか。一方、サク達は、この牢獄を出る方法を考えていた。セータもまた違った角度から探っていた。サーヤは、そんな彼等を見て、チップの力を改めて確認していた。成功と後悔の渦の中でさ迷うサーヤの心に、イオンは肩を叩いて思いやる事しか出来なかった。イオン:「今はこいつらが必要なんだよ、後悔じゃなくて、進歩した形で見守るのが相応しいんじゃない?」兄妹として精一杯の言葉に、サーヤ:「そうね、この2人にかけるしかないよね」救世主になるかどうかの瀬戸際で、また新たな展開が待っていた。取引が無事に終わり、ドンを見送る彼。その彼こそ、救世主達を揺るがす人物。男:「さてと、サクを見つけないとなあ」取引成立の証明書を片手に、20のキルを引っ提げて、建物を出た。その証明書の署名には、[シン]と書いてあった。
2007.02.21
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通勤時間の一番ピークの満員電車に、子連れの家族を見かける事がある。おとなしい子は平然と座っているが、泣き叫ぶ子もいる。その違いって何だろう?おとなしくしている子は特に慣れているというわけでもなく、普通にしている事が平気なだけなのかもしれない。でも、泣き叫ぶ子は、座らせようが、外を眺めようが、関係ないらしい。お客さんがたくさんいるという圧迫感か、車内が暑くなっているかという状況が嫌なのだろう。もしくは、じっとしていられず、よく喋る子供に多いと思われ、各家庭の育て方の違いも意味がありそうだ。この時点で、その子の性格というものが誕生し、それが固定されるのか、変わるのかは、やはり家庭の環境で決まるのだと思う。よく喋り、動き回っている子供は、じっとしている状況も経験せずに生活してきた、おそらく、自分勝手に、自由にさせていた可能性がある。自由とはいい響きだが、放っておくと大変な事になるだろう。ただの親の怠慢にも成り兼ねない。教育は難しい、今の時代、ゆとり教育という教師怠慢のための法律がありながら、更に手を抜こうとしている教師がいるくらい杜撰できている。もとの教育法に戻すか、専門家でないといけない域にあるのかもしれない。しかし、そんな知識なんかより、身近にいる親を超える者はいないはずだ。
2007.02.21
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誰ひとりとして、文句を言う事も、政治を引っ張る事も、悪を止める理由もない、この世界は、誰も指摘しない、咎めないから決して話題にもならない、取り上げられない、滲み出ている悪の組織そのものがとうとう表沙汰に出没しようとしていた。囲む刺客こそ、この世界で1番最初にこの地を立った悪なのだ。今更興味を示さない住人、関知しない警察、触れない政権、そして、動き出すドン。まさに、最悪の帝国が築かれようとしていた。単なるマフィアではなく、世界を動かし兼ねない最悪の人物にほかならない。サクは今、あの男の悪を見破りながらも、ここまで勢力のある最悪の人物とまで気付けなかった自分を責めていた。あの時解っていれば、あの時食い止めていれば…。鋭い反応でセータが、セータ:「しょうがないよ、キルの創設者だよ、気を消す位簡単だったんだ」住職:「それに、やはり私がけじめをつけるという、サダメなんだよ」住職が付け加えた。セータ:「ああ、ありがとよぉ、そんなことより、今の状況ってかなりヤバイんじゃあないかあ?」イオン:「住職、降伏するのか?それとも…」イオンが心配そうに話した。住職は決断を強いられた。ドンからの刺客達は、更に輪を狭めて、一同の動きを封じ込み、選択肢を与えた。刺客:「降伏し、ドンの下で一生尽くすか、それとも、ここでジ・エンド?」全ての手段を失った一同には、もはや勝機がなかった。刺客達は、目の前一例を開けて、後ろから来ていたドンを前に通した。ドン:「サクだな、この前は助かったよ、最初はびびったんだけど、それ以上にびびってたあんたには本当に感謝するよ。あとは僕に任せておけばいいさ。」サク:「て、テメェ…」一同は、あっけなく完璧に手足を縛られ、大きめのワゴン車に乗せられた。更に目隠しまでされて、アジトが解らないようにしている。ドンは、サク達を牢に閉じ込めてから、すぐにキルの出荷に向かう。また新たな客との取引が待っているようだ。ドンは自らもキルを使い、キルを操り、世界の鈍さを利用して、麻薬とキルに支配される環境を構築することが目的である。サーヤが手がけた草木はまたもとの麻薬地帯に戻り、追い撃ちをかけるように、以前よりも念入りに薬漬けにした。空に舞う粒状の成分も、その草木から放たれる光合成に影響されて、量が増えていた。住人がますます無知な生き物となっていくのだ。全てが振り出しに戻っていた・・・。ドンが相手をする客は、幾度か重い罪を犯していたが、彼はまた違った目標があってこの世界に来た。キルの以前と現在のモデルを調べた上で、最悪のチップと究極のチップとの組み合わせを考えて、今まで長い間研究していたのだ。しかし、彼は素人であり、最初は金が目当てで始めたが、気持ちが変わり、今は、本気でチップの掛け合わせの研究まで考えていた。それを自分自身に装着するのがなによりの夢となった。「ここにあいつがいるんだな」人気blogランキングへ
2007.02.21
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外にいるキルを搭載した刺客が幅広く出回っている事が、サクとセータによってキャッチされた。注意することは、格闘が巧みであること、そして洗脳や、追従機能が高性能だということ。住職の勘と、サクやセータの能力が、刺客からの被害を受けにくくするはずだ。住職:「キャッチはあっちのほうが早いはずだ。こっちがキル狩りをしていることもな、まず攻撃してくるだろう」サク:「ああ、そうだな、イオンは、サーヤとウインを守るに徹してくれ、サーヤも、そのカプセルをいつでも使えるようにスタンバってくれよぉ」セータ:「OK!」頼もしくなったサクの変貌を歓迎するかのように、皆が信用し、納得する。これはチップを越えた輪が、忘れかけていた思いを一体感という形で甦っていた。セータが、セータ:「来る!」サク:「どっちだ!?」セータ:「後ろだ!」住職がすぐに後ろに回り、点火したブラックボックスを投げた。ちょっと古くさいやり方だったが、これが伝統というものか。刺客は、一瞬勢力を弱めたが、ウインの脚を掴み、離さない。ウイン:「サーヤ、頼む!」カプセルを刺客の前に投函すると、すぐに気を失い、横たわった。イオン:「なんだこりゃ、単純だなあ」効果はあった、キルを無効にする方法は、今後実用化に向けて、寺院の中で記録として残される事になる。刺客がやられたことで、キャッチした刺客が次々と来る事が予測される。時代を重ねてきた伝統の黒い箱がうなりはじめた。イオン:「束で来たらやばいんじゃあないかあ!?」住職:「うーむ、展開が変わってきたか・・・」珍しく不安を見せた住職。セータが、セータ:「前と左から3人ずついっぺんに来る!」住職もサーヤもスタンバるその瞬間、サクとセータに襲い掛かるものがあった。セータ:「うっ、なんだ、頭が割れそうに痛む!」サク:「わたしもだ、こりゃあ、刺客から、いや、キルから放たれている、超音波かなんかだ、すげぇ痛むぅ」撹乱していくサクとセータは、刺客のキャッチが出来なくなり、住職も何個も火を焚いたり、サーヤも薮から棒にカプセルを投入した。しかし、ヒットしなくなり、焦りを見せた。その焦りに付け込むように、サーヤの頭脳を洗脳してきたのだ。サーヤは気を失いかけた拍子で、よろめいた。サク:「住職、ヤバイぞ!」住職:「おのれ、時代とともに継承してきた黒い箱はもはやこの時代には通用しないのかもしれない。」住職は、1つだけだが、赤い箱を隠し持っていた。しかしこれは住職にとって最終のアイテムだった。住職:「これは広範囲に煙幕をしいて、複数の相手を吹き飛ばす威力を持っている。だが、今は使いたくなかったが…」サク:「それで住職もろともって考えてるな、どのみち死んでもうまくいかないさ。使うなよ、俺達が何とかするさ」セータ:「しかし、もう、とんでもない事になってる!」サク:「何!?」数は3人や6人では済まされない。イオン:「完全に囲まれた…」ドンの存在感を思い知るにはあまりにも壮絶な瞬間だった。その刺客の数、見ただけでも100人……。
2007.02.19
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動きが止まったこの世界で、どよめくように動き出す悪の気流。ドンの目指すものは、決して放っておけるものではない。少なくとも麻薬を用いた手口は、最悪の産物であり、それを堂々と使われているこの世界にも落ち度がある。住職には時間がなかった。10年という周期にあたる今、あの寺院を受け継ぐ者を選択しなければならないのだ。もしそれを怠るとどうなるのか?寺院にはいくつかの秘密がある。世界を支える秘密、情勢によってかわる空気、悩まされる人間と満足する人間との気の波、それらを位置と方位、地形の関係で、寺院があるこの場所は、そういったあらゆるバイオリズムが点で結ばれる唯一の鬼門となっているのだ。そのため、限られたよき心を持った者だけがここに訪れる傾向を作り出す気流を作り、黒い箱に用いた香の威力でその悩み事をえぐり出すように、駆け込み寺のような存在でもある。しかも、慣わしで、お金も差し入れなども一切求めてはいないため、自給自足の手段も心得なければならない。そんな対偶に住職が務まる人間を選ぶには、厳しい立場であり、選ばれる方も半端では済まされないのだ。自分の代で起きた事は自分自身で綺麗な状態にしてから受け渡す、それが住職の主義であった。ドンを捜すには、キルの流出をたどるのが近道だった。ビルにあるキルを絶滅させてから、今度は外で出回るキルを探る。住職は取引先にいたので、ある程度のドンの輪郭を知っている。サク:「でも、どうして、あの取引先で、あんな危険なことまでやれるんだ?しかも、私にまで存在を隠すとは」住職:「それは、仏に仕える身でありながら行う事ではなかったからだよ、しかし、私の代というのはもうとっくに過ぎているのだ」サク:「期日があるのか?」住職:「さよう。かれこれ三月は経っているかな」サク:「でもさっきは後継がいるって」住職:「ああ、いるとも、この中にな」サク:「!!」一同はびっくりした。このメンバーの中に、僧侶になる者がいるとは。出家となれば、生活感も何もかもが変わるのだ。普通に暮らしていたら、そうかんたんにはいかないはず。住職:「いるんだよ、相応しいのが、後で発表するから、それまでは私がやる事なのだよ」過去にも事件はあった、だが、これほど深刻で最悪な事件はなかっただろう。しかも、明るみに出ていない事件だけに、まだ起きてもいない事件を食い止めなければならないとは、異様である。イオンが言っていた、普通に考える事、チップのいらない自由な世界にするとなると、かなりの時間を要するわけで、もうそれを実現するものは、あの伝説しか残されていないだろう。人気blogランキングへ
2007.02.19
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政界も警察も不能、この世界でまともなのは仏界だけだった。だが、他の仏界もどうなっているかは定かではないが。政界と仏界。いまいちはっきりしないのが、やはりお金の件だろう。神聖な政界も仏界も、現代に至っては、かなり荒れてきているといっていいだろう。パソコンを使うようになった僧侶も存在し、もう神聖という境界はない。身近といえばそれまでだが、やはりそれなりの地位があってもよかった。その現代のウミとなる、陰謀・金・欲望・・それらの結集ともいえるのがこの世界での住職としての平和奪回をかけた最後の任務なのだ。しかも、今が過去最悪であると住職は語る。セータ:「ということは、次期住職のめぼしい人物はどこにいるの?」住職:「その件は後回しだ、今はやらねばならない事がある」住職の言葉に、セータが、セータ:「それでこの黒い箱ってわけかあ」イオン:「だから、この箱が何なんだ?」住職が用意したと思われる、謎の箱は、不燃性の特別な紙で出来ており、中には、お香のような粉が入っているだけだった。住職:「これを焚くと、キルの効果を狂わせ、ごく普通に近い状態とする。これはあの寺院に引き継がれる、経を唱える時に使う焼香から情勢に合った数々の木の皮を調合している。」サーヤ:「情勢に合わせた調合だってぇ?!」更に驚かされたサーヤは、自分が開発したボタンとかぶった事を気にしていたが、住職:「サーヤ殿、心配するな、ちゃんと役に立つから」サーヤ:「ホントに!?」住職:「ああ、本当だとも」これは気遣いではなく本当の事だった。住職の箱は、キルの勢力を抑える、そして、サーヤのボタンでキルの効果を消す。いわば、とてもマッチした組合せになっていた。住職:「ここにあるキルは全部で20あまりある。それをまず黒い箱に入れていくのだ」そういってすぐに黒い箱の中に火を点火していった。次々に煙がたちはじめ、住職は経を唱え始めた。サク:「これこそ、住職らしいやり方かあ」サーヤもボタンを用意し、住職の指示を待つ。香の香りが部屋全体に広がっていく。皆、その香りを嗅いで、とてつもない癒しを感じた。サクとセータは、チップを経由して、ノーマルとは違う反応を見せた。サクもセータも経を心の中で唱え始めたのだ。知らない宗派なのにだ。セータ:「こんな気持ちになれるなんて思ってもみなかった、何だかチップを付けていることを忘れるくらいに」サクもセータも同じ気持ちになっていた。そして、煙を焚かれたキルは、ただの無力な金属の破片と化した。ウインは、この黒い箱に興味を持ち、住職に研究資料として持ち帰りを許可してもらおうとしたが、住職はそれを拒み、住職:「この箱の詳細を伝えるのは、次期住職に限らせて戴く。申し訳ないが。」ウイン:「そう言うと思った。それでは、キルの残骸は?」住職:「その破片を持ち帰っても、何も生まれないだろう、おそらく、生まれたとしても、ただの絶望感だけだ。少なくとも、いいことはない」と断言している。黒い箱の驚異を確認出来た、次は、いよいよ、キルの創設者といわれる、ドンの身元を突き止め、キルそのものを打ち消す。
2007.02.15
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セータ達は、追い詰めた男を見て、ガク然としていた。しかも、追跡していた男を骨抜きにしている。セータは通信にようやく応答した。セータ:[…わかるよね、いやあ、ちょっとねえ…]サーヤ:[…何?意味がわかんないよぉ…]セータ:[…来ればわかる…]落ち着いて話すセータに少し安心したサーヤだが、イマイチ、ピンと来ないまま、例のビルに到着。ウイン:「ひどいなあ、地震来たら一発だな、サーヤ、後で地震予知しとけよ」サーヤ:「冗談言ってる場合じゃあないでしょ」追い詰められた男は、手にしていたチップをサクに渡した。男:「よくきたな、あなた達はやはり、私が見込んだだけはあったわけだ。」サク:「急にいなくなるなんておかしいでしょ、住職さんよぉ!」びっくりしたのは、後方から来たサーヤとウインだった。サーヤ:「な、なるほどねぇ、こりゃあ黙るわね」住職、いったい彼は何者だろうか?皆を集めて、この世界に疑問を持ちながら、対策を練りながら修業していた、白いリセットがもたらした出会い。サク:「いったい、何のつもりでこんなことやってるんだあ?しかも住職の身でありながら!」すると、男=住職:「住職だからだよ、サク殿。」サク:「!?」みんな、理解出来なかった。それもそのはず、仏に仕える人物が麻薬取引のような行為をする自体おかしいからだ。住職:「よく聞いて欲しい。今はあまり話している時間がないが、これだけは言っておく。キルは絶対に広めてはならない、壊滅させねばならない。最悪を止めない限り、私の任務ははたせないのだ。だから、やることをやってからみんなに出会うはずだったのだが・・・」サク:「それが住職の任務かあ」住職:「そう、歴史に残るかつての僧侶達は、平和、平穏を残して去っていったのだ、その歴史を絶やしてはならないからだ」引き継ぎは10年に1回とされているこの節々の意味。それこそ、世の中の風習そのものだった。過去から、歴史の流れには周期があり、その時代の全盛期があれば、衰退期もある。その流れは規則的な周期があるというのだ。仏界ではこの流れを分析すると、約10年だとよんでいたのだ。その10年間こそが、修業であり、いいときも悪いときも平常心を失わず多くの住人を支え、環境を見て、政界にも掛け合いながらも、最悪の発生を防いできた。ここで事件が起きると、継ぐための舞台には成り立たない。サク:「わかったけど、あんたがもっと住職やっていればいいことなんじゃないかなあ?」住職:「そういう気持ちがいけないのだ、誰かがやるからと思っているから先が見えない、だから私自身がこうしているのだよ。今の住人を見なさい、ここまで追い込んでしまったのは、我々仏の心が甘くなってきた証拠。一線を越えたら切り替えなければならない時期を見失ってしまっている。それを修正し、気付かせなければならないのだ」人気blogランキングへ
2007.02.15
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セータがキャッチした情報は、サクの目の前に起きていた。セータ:「サクッ、何がいたんだ!?」サク:[……]通信は繋がっていた、しかし、応答がない。セータ:「こりゃあ、何かあったというか、驚いてるか、怖がっているかだな」急いでサクの場所へ向かった。セータは、何だか変な予感を感じた。セータ:「どこかで感じたような…」イオンにも、ノーマルな頭脳でさえも、何かを感じた。今まで全くなかった気が、充満しているかのように、一気に吹き出していた。セータ:「こ、この気配は…!」イオン:「あ、ああ、あいつだ!」そして、サクの場所に来た2人は、突き止めた男の姿を見て、呆然となり、座り込んだ。研究所では、ある程度成果がでてきたところで、再び寺院に向かう事にした。あるアイテムを持って。それは、ウインとサーヤの力作でもあり、自信作でもある。麻薬で汚染された世界を清浄し、人間の心を浄化する、そして、ウインが唱えていた環境擬似効果を、チップであるキルに充てるための技術を盛り込んだのだ。地形、建物、進化、人間と平和を除く最悪な物といえば、チップと環境となれば、環境擬似効果の使う道は、環境にではなく、チップそのものしかなかった。車で寺院に向かい、殺風景となった寺院に誰もいないことを確認すると、まず、寺院の真ん中にあたる本堂に、丸い物体を置き、すぐにスイッチを入れた。すると、たちまち煙が噴き出し、本堂を白く染めていったのである。2人はすぐセータの居場所を通信回路で探り、突き止める。その間に、各地の森林にさっきの物体をセッティングしていった。その発明した物体とは、サクが持ち帰ったリセットのエイリアスがヒントとなっている。リセットボタンそのもので、その中には、麻薬を中和させる液と、環境擬似効果をもたらす薬剤が混じったものであるが、完成に時間がかかったのは、2つの液を混ぜなければ発揮しない化学反応があり、混ぜる割合が物凄く困難だった。通信回路は、セータに繋がり、反応はしているが、普通の状態ではない。サーヤは心配になって、急いでセータの場所に向かった。サーヤ:「何があったみたい、急がないと間に合わないんじゃない?」ウイン:「そうだね、だが、我々も取り乱さないようにしなければならないぞ、この先は、成功か失敗か全く予測出来ないからね」サーヤ:「わかってますって!」車を進めながら、大量に作ったカプセルをセットしていく。最悪と最良の狭間を今、科学者が切り開き、高知能者が実行し、そして、住人が流れを作っていくのだ。そのために今、再び、仲間は集結する。人気blogランキングへ
2007.02.14
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椅子に座っていたのは、何と、追い掛けていたドンの手下の方だった。しかも、この椅子は、あのマシンになっていた。サク:「まてよ、マシンに座らせただけでも手間なのに、どうやって…?」座っている男は死んではいなかったが、かなり衰弱しており、しかも、気が読めない。サク:「こいつ、記憶を消されている!」」いくら格闘家でも、記憶が無ければただの人。キルには、莫大な悪を詰め込んだ最悪のチップとされていたが、意外にも、記憶の消去には対抗出来ないようだ。サク:「じゃあ、逆にやられると思っていたあの男って、一体?」そこへ、セータとイオンが入って来た。イオン:「あっちにも黒い箱がいっぱいあった。ありゃあ何だ?」セータはマシンに座っている男を見て、セータ:「あ、こいつ、キルじゃなくなってる!」イオン:「どういう事だあ?」サク:「記憶がないのは、消去したんじゃない、チップを抜かれたままだ。キルは外にあるんだ」イオン:「何だかキモいな、抜いてどうするんだ?」サク:「まだなんとも言えないけど、多分、この部屋のどこかにキルがある、そしてそれに何かをしようとしていた。」イオン:「そこに俺達が来た、まずいと思ってキルを持ったまま身を隠している、そんなところかあ?」更に別の部屋へ行くと、何と山積みになった黒い箱が立ち並んでいる。あの男は何者か?そして、黒い箱は何を意味しているのか?他の部屋にも、また黒い箱が。サク:「ブラックボックスと呼んでやろうか、あの男わ!」サクは更に奥へと潜入して行った。セータ:「待って、キルを持ち歩いているなら、キルのある部屋があるんじゃない?」サク:「それもそうだな、ブラボは取引もしてるくらいだからな、コレクターかあ?」そう言って奥へ消えて行った。セータが言ったのは、キルのある部屋、即ち、何がしたいかがわかる部屋という事だ。それに黒い箱との関連もわかるだろう。無謀なサクとは違い、慎重なセータは、今一度、キルに集中した。これだけ痛んだビルなら、情報が貫通するかもしれない。イオンは、すっかりチップが板についたセータを見て、イオン:「お前、高校生やりたくなかったっけ?何だか淋しいよなあ」セータ:「こんなときに言わなくても…」集中が途切れ、セータはまた学校を思い出していた。セータ:「それをいうなら、あんときのセンコーがかっこよかったなあ」イオン:「…ルセェ…」イオンはそれを最後に高校生の話しをしなくなった。あの頃を捨てて、ここに集まり、そして、あの頃のような世界に戻す、それしかないのだ。セータはもう一度集中した、サクの居場所がキャッチ出来た、サクのすぐ近く…、いや、サクの目の前!?人気blogランキングへ
2007.02.13
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つかの間の安らぎだった。しかし、ここは紛れも無く危険地域のど真ん中。先ほどの男にしろ、キルの増発にしろ、いいネタはない。サクは、セータが言ったことを深く考えた。どういう風に人をとるかは人それぞれ。サク自身の悪かった部分が、ここでは通用する。でも今はサク自身が変わって、善の心を開いた。そう考えれば、セータの気持ちに通じるものが見えてくるように思えた。しかし、一度仕掛けたら、後には戻れないし、失敗も出来ない。厳しいことこの上ない。とにかく、取引元「ドン」からの使者ともいわれるあの男を追跡しなければならない。サク:「とりあえず、さっきの奴を追って見よう、そこで判断する」セータ:「…うん」イオンも、イオン:「使える時は言ってくれ、ノーマル男にさ」サク:「ああ、そうだな、その時が来たらなあ」追跡はたいしたことないが、問題は、あの男の早さだった。並の人間ではない早さで追い付く事は不可能だ。後は着いてから事が起きていないことを祈るだけだ。サク:「こんなときはキルの機能がうらやましいなあ、セータ」セータ:「俺は詮索は嫌いだ」サク:「ばかいえ、もうすでにやってるだろ」追従がないだけで、軽い詮索は勝手にしてしまうのがチップの性分。それだけでも普通ではないのだ。5キロ位走っただろうか、ようやく、男のいると思われる建物に着いた。古びた、今にも潰れそうなビルだ。イオン:「ふん、悪い奴が使いそうなビルだぜ、マンネリなんだよなあ」サク:「はいるぞ」サクが先頭に入って行った。サク:「ノーマルは真ん中だな」イオン:「名前を言えよ、クソチップがあ」サク:「それでもいいさあ」イオンは、サクが物凄く変わっていると悟り、以前とは比較にならない程、頼れる存在だった。でもやはり、口が悪いのは変わらないみたいだが。セータがビルに入った瞬間、扉がバタンと閉まったのである。サク:「気付いてやがる、しかも、攻略も考えてる」セータ:「そんな奴、相手になるのか?」サク:「さっき、おまえらに会う前に、会った事は会ったんだが、あれで半分以下だったんだなあ」セータ:「何が?」サク:「えっ、あの男の力量って言うの?能力か、なんかがなあ」セータ:「はっきりしろよ、サク」すると、天然に感じたイオンは、イオン:「お前、怯えてるんだろ?」サク:「…」図星だった。サクには得策がなく、格闘もおそらく下だ。セータの気持ちを知ろうという強いやけっぱちが、先走ってしまった。後先の事も考えず。セータ:「分かることは、こっちに来るかどうか、だな」廊下を進んでいくと、人の気配はする扉と、反対側は無反応な扉。2つ同時に一斉に開けた。セータとイオンは反応しない部屋を探り、奥へと入って行く。サクは、必ずいると思われる部屋の奥にはいると、目にしたのは、小さな黒い箱が散乱し、あの男の衣類が見つかった。黒い箱が気になるが、今は男の消息が優先。更に奥に行くと、外を向いている椅子に誰かが座っている。サク:「誰だ?」返事がない椅子に向かって手を伸ばした。サク:「……!」人気blogランキングへ
2007.02.09
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イオンが抱くチップへの疑問。おそらく、普通の考えでいえば、疑問は多く、自分自身の考えを捩伏せる物、自分の能力を倍増させる物、自分とは違う事を見出だす物と、いずれも、能力にはない能力、覚醒を意味するもの、それが本来のチップの持つ目的なのだ。しかし、それ自体に問題があるというのが、イオンが言う、ノーマルの純粋たる気持ちを持つという事なのだ。ノーマルは限界があるとか、スピードがないとか言われて、そのことが記憶に残れば、ノーマルの維持が困難になってくる。自分をよくしなければ、と勘違いする者も出てくる。その結果をチップにすることは、伝説の上では認められない理由の一つである。障害を持った者、地域に合った生活が不可能だとか、対象は比較的身体や心が弱い者に対しての補助的な位置にあったはずだった。しかし、全てが当たり前になった時が危険時期だったのだ。かつてショウが開発した頃、最悪を乗り越える手段として過去の記憶を消し去り、新たな気持ちと強さを兼ね備えた最終的な方法だった。だが、伝説は当たり前の手段として動いている今となっては、チップは仇となって表れてしまった。いつの間にか悪に加担するアイテムに変わり、逆にそれが平穏な住人に襲い掛かろうとしていた。孫からみたイオンの気持ちには、伝説を背負う重みは、セータにも伝わっていたし、サクも理解しようと努力している。栄光を引きずるのではなく、維持していく事のあらわれが、ノーマルでありつづけたいという願いであり、こだわりでもあるのだ。チップ搭載が理想ではなく手段であることを知ってほしかった、それだけなのである。サクは、強引な搭載で自分とは思惑の違う心理に悩まされ、人生を遠回りしてしまった。セータは、父親の陰謀でやはり無理矢理搭載されて、大切な高校生活を失った。どちらのケースも現代のイジメや虐待と同等であり、そういった行為がこれから始まるキル量産に当て嵌まって行く事を防がなければならない。チップ搭載の2人は、改めて、その気持ちを確認した。妹であるサーヤも同じ気持ちで研究に時間を費やし、いい意味でのチップの使い方を伝授する義務感に徹しているのだ。復活したイオンとの安らぎの時間は、サクとセータにとって、貴重なものとなった。人気blogランキングへ
2007.02.08
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記憶が戻って喜んでいたのもつかの間、外から誰かが侵入、セータはすぐにサクではないと分かり、違う部屋に移動した。侵入してきた男は、サクを錯乱させた者だった。この男にはかなりの経験値を積んだキルが搭載されており、セータがどこへ隠れようが関係なかった。セータ:「駄目だ、こっちに来る、キルにロックオンされている」イオン:「なんだかわからんが、ヤバそうだなあ」セータ:「ああ、ヤバイも何も、何をしてくるかわからないし、だいいち、いったい誰だろ?」どうしようと言っている間に、その男は目の前に現れた。男は無口にセータを見つめ、じっとしているだけだった。イオン:「何だ?あんた、何をしている?」イオンが尋ねると、男:「……解読中だ、黙ってろ」イオン:「そんな言われ方されて、黙るかって。失礼もほどがある!」セータ:「センコー、喋らないほうがいいよ、また、アレされちゃうよ」イオン:「……」どうやら、男は、セータから何やら解読しているようだ。男:「……大人しくしていれば危害は加えない、ドンの言う通りにしているだけだ」イオン:「ドン?」男:「喋りすぎた、もういいぞ」セータ:「ドンって、あのチップの取引元だよなあ、そのシモベか?」男:「……」男は自分については語らず、去って行った。セータは、さっきの男はキルを騙し盗ったあの男の居場所を知りたかった、最後に会ったセータに来て、場所を特定しようとしたのだ。セータはあの男がどうしても悪い人には見えなかった。気になって、イオンをそっちのけで後を追うと思った矢先、サクが戻ってきた。サク:「今、変な男が入ってきただろ」セータ:「ああ、たった今出て行った」サク:「何もしなかったんだあ」あのキルを騙し盗った男など、どうでもいいって思っていたサクに、セータが、セータ:「ねえ、助けた方がいいんじゃあないなかなあ」サク:「なんで?あいつたいしたことなかったじゃん!それに、助けてどうなるんだ?説明しなよ」サクは理解に困って、セータを説得するが、セータ:「いや、根拠がないから困っちゃうんだよなあ、なんかすごい事しそうな気がする」サク:「そんな理由もなく助けるなんて危険だ、信用出来ないし、本当にすごい事するにしても、それがいいことかどうかだ」こちらにはキルを予想出来る頭脳を持っていないだけに、期待と不安が同時に発生していた。ただひとりノーマルなイオンは、イオン:「本当に、めんどくさいなあ、チップってやつは、探り合うとか、騙し合ってんの、疲れるだけじゃねぇ!」サクがそれを聞いて、サク:「あんた、治ってんじゃん!?」イオン:「だからあ、そういうのが嫌だって!」セータが間に入り込んで、セータ:「そ、そうだよ、センコーが帰って来たんだ。」人気blogランキングへ
2007.02.07
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サクは、食料を調達すると、すぐにセータのもとに戻ろうとした時、チップは僅かな動きを逃さなかった。サク:「誰かが尾行してる?」悟られないように、普通に歩いていると、更に頭に情報が入ってきた。サク:「こいつは、あの時の、スパイか」取引先で成立しなかった事に腹を立てて、そこにいたサクやセータの場所を突き止めれば、あの男の手掛かりがわかるわけだ。サクは行きとは違う道を歩き、錯乱させようと考えた。しかし、不思議な事に、そのスパイは、行きのルートを知っていた。サクのとおりにはいかなかったのだ。サク:「あの男、キルでも付けてんだなあ、まずいな」急いで先回りするため、走ろうとしたが、食料が重く、うまく走れない。小走りでも必死で追い越した、はずだが、男の姿が無くなった。サク:「まずい、完全にキルに追尾されてる、ロックオンかも」キルを越えるのは騙す事だけ、まともに対抗出来ない。サク:「何処へ行ったあ!」しかし、錯乱していたのは、サクの方だった。男は、ひたすらサクの行きのルートを歩いて、確実にセータの場所に向かっている。サク:「クソッ、やるんだったら、あの男と直接やって欲しいなあ、巻き添えはゴメンだ」セータの場所にいけば、絶対にただでは済まないだろう。とにかく、セータの所に急ぐしかなかった。セータは、あれからずっと、イオンを見続けていた。すると、イオンのまぶたが、ヒクヒク動いたのをセータは見た。セータ:「せ、センコー、俺だあ、わかるかあ!」イオン:「うう…」イオンは意識を取り戻し、セータを見た。イオン:「セータ…か、元気だったかあ…」セータ:「何言ってるんだよ、覚えてないのぉ!?」イオン:「ああ?覚えてるさあ、忘れる訳がないだろう、俺はお前の教師だぞぉ…」セータは、胸がドキドキしていた、イオンの記憶が完全復活しているのだ。おそらく、マシンのフリーズの影響で無くなる寸前だった記憶がバックした段階で、全ての記憶も呼び覚まして戻ってきた、という説が相応しい。今のセータには理由などどうでもよかった。イオン:「俺は、いつからお前と会ってないんだろ?いや、会ってたけどどこの若造かと?」セータ:「そんなの忘れちゃったよ、登校してなかったし」イオン:「なんかいろいろあったみたいだが、寺院にいたような記憶もあるんだよなあ、作業とかなんか、いや、忘れてたのは、お前の事だけだあ」セータは、忘れられていたことは悲しかったが、ここでこうして無事でいられるのがなにより嬉しかった。そこへ、ある人影が。人気blogランキングへ
2007.02.06
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光はまたたくまに広がって、男を完全に取り囲み、そして、次第に薄れていった。床にうずくまりながら、男は、男:「やられたな、サクを甘く見ていた」借りを返すというのはなかった、ただ、キルというチップをどのくらい性能がいいのか試されただけだった。今、男は起き上がって、薄ら笑いを浮かべ、拳をにぎりしめた。男:「キルに勝るには、根本的に欺くしかなかったわけか」リセットが偽物だとわかった時、命拾いしたというより、逆に屈辱を味わった形となって、男を苦しめた。キルの最大の弱点は、屈辱だった。サクは既に、研究所へリセットボタンを届けた後だった。セータ:「なあサク、さっきのボタンは何だったの?」サク:「ああ、あれは本物を念じて作ったレプリカだ、しばらく本物を持ち歩いてたからなあ」セータ:「それってサクの才能?それとも、そのチップ?」サクは笑いながら、サク:「自分の才能とチップとの合作としかいいようがないでしょ、無知な頭脳から才能を引き出されたような」サクのチップは、学習を続けている。ところが、サクの連続的な知識の吸収が、チップを活性させ、そのうちに、サクの頭脳に入り込んで来ていた、その癖がついたのか、ひたすらサクの脳からあらゆる千恵や性格までを吸い取っていたのだ。無知に等しかったサクの脳は、チップによって引き出されたわけだ。経験を積めば積むほど、かつてのサクでは無くなっている。サク:「キルは最悪だが、騙すことは出来ても騙される事までは考えられなかったんだ。ま、自分勝手なチップって事だあな」セータ:「口調だけは変わってないね」サク:「それもそうだな、それより、イオンの様子が心配だな」マシンから担ぎだしたイオンは目を覚ましてはいるが、朦朧として、まだ把握していない。あたりはもう夜、近くの別の小さな倉庫に入り、朝を待つ事に。サクは食料を調達しに外へいくと、セータはずっとイオンの手を握っていた。セータ:「もう、あのセンコーじゃなくていいから、しっかりしてくれぇ…」問題なのは、イオンが座っている最中にマシンがフリーズしたという事。記憶が消えるだけでなく、意識までも奪う可能性があったからだ。助かる事だけを考えていたセータを前に、イオンに奇跡が起ころうとしていた。人気blogランキングへ
2007.02.05
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男のやるべき事、それは、この世界にいる全ての人間にキルを搭載し、仕事や学問、政治や社会を効率よくレベルアップさせようとしていた。しかし、キルを搭載した瞬間、人間は、ある程度の支配下に携わることになるのだ。チップ事態は確かにレベルアップに違いないが、方向性が違う。普通はよい生活、より良い政治など、平等に改革を進めるのだが、キルは違う。個人個人の持っている性格を引き出して、真っ向から意見し、政策を計る、いわば、独立性の高いものとなる。それはどういうことか?セータ:「あんたは、とてもいい人だと思ったけど、どうやら見当違いだったみたいだね」男:「どこか悪い所でも?これは画期的な政策だ、皆がそれぞれに活発に運動し、学習する。適材適所が自動的に備わる。そうすれば仕事をしないニートはいなくなり、生きるために無駄のない生活を送れるのではないかな」セータ:「あんたの言っていることはさっぱりだ、自動化すること自体、最大、最悪の生活だあ」男の狙いは、意外にも、自分では支配したがらなかった。支配するのは、もっぱら、普通の人、人の前には立ちそうにない人物が狙いだったのだ。無知な人間ほどビュアで天然である事を利用して、キルを搭載すれば、100%性能が引き出せるからだ。セータ:「これは、精密に出来た独裁だあ、人それぞれが独裁をやるって事だろぉ?」男:「聞こえの悪い事をいうなよ、絶対いいって、自分が切り開ける、実現できる、今足りないのはやる気、生き甲斐、進歩、全てを覆すのだよ。」「こいつ、いくら言っても、本当はノーマルのよさを知らない……」セータは、これ以上、男に言っても無駄である、というか、セータのレベルでは無理だと決めて、ここはひとまず降伏することに。しかし、イオンがこのままでは、キルを植え付けられてしまう。なぜか、男は、イオンにはまだ手をかけず、焦らしているのか、男は考えていた。男:「イオン君は記憶が欠けているわりには、いろいろ思った事を口にするから、このままキルを付けても、上手くいかないだろ?」セータ:「なにが言いたい?」男は、真面目な顔で、男:「全ての記憶を消す」セータは、何となく感じていた言葉だが、イオンの記憶を消すという事は、イオンらしさを失う事。ノーマル人生を消去することだった。依然、イオンを縛り付けているものは、物体ではなく、男から放った気のようなものが、イオンを取り巻いている。これもキルのなす業なのか?これこそ、自分自身で身を守る力、単独で実行できる世界とは、こういう事なのか?ここには、イオンのように、天然なノーマル頭脳を持った者は少ない。いや、もう既に成分で冒されているのかもしれない。強制なIQを持っても、何も生まれないのだ。天然こそ、ノーマルこそ、その人らしさ、というものがあるのだ。人気blogランキングへ
2007.02.02
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銃を構えたまま、びくとも動かない男、構えられて動けないセータ。セータ:「あんた、キル付けてんだな?俺にはそのチップの構造が読めるぞ」強気な発言に、男は、男:「少しはやるようだが、まだ子供同然だなあ、私がなにをしたいかわかるのか?」セータ:「いや、まだだ、でも、あんたはこの世界に生きるには、金がもう無理だろう!」男:「ああ、もう金ではない、別の世界を生きて来た事を忘れたことはない。だから、このチップを利用するんだ」セータ:「意味がわかんねえなあ、チップをどう悪用するか見届けてやるぞ。」男の過去は、どうやら記憶にあるらしい。男:「ここを見られたからには生きては返さないが、興味があるなら話しは別だ。」セータ:「まだ死ぬわけにはいかないが、説明は聞きたい」男:「ふん、言う事だけは大人臭いな、いいだろう、話しはしてやる、その代わり、条件がある」セータ:「条件!?」何を話し始めたのかさっぱりなイオンは、男が話しを進めていくと同時に、セータの方に向いて、ブツを置き去りにしたその間に、男の持っていた黒い箱に近づいていた。セータがブツから遠ざけようとしているところを狙って、イオンが手を伸ばした瞬間、男:「盗むならもっとまともにやるんだな、イオン君」イオン:「ばれてる!」甘すぎた、チップの中でも、キルにかかれば、手も足も出ない。男:「そういえば、さっき会った彼も私に近いチップらしかったが、キルではなかった、君達は何者なのかな?」セータ:「サクに会ったんだな、じゃあ、向こうで誰かと取引してきたんだな、そこで会った」男:「その通りだ、しかも、その彼には助けられている、借りを返さないとなあ」セータは、サクに助けられたという、この男の正体を見抜きたかった。しかし、今の力ではキルに対抗出来なかったのだ。男:「イオン君は、未だに記憶を失っているようだね、しかも、この場所でノーマルな頭脳ときている。教師かもしれないが、ここでは無知に等しい」イオン:「言わせておけばあ!」セータ:「センコー、無理だ、止めて!」[キューン]超音波を発して男は、イオンの動きを止めた。身動きがとれないイオンは、必死にもがいたが、力の限界だった。イオン:「畜生!ここじゃあ、無知かよぉ!」セータが眼力で解こうとしたが、目をやられてしまう、最大限の力を出すにも高校生並では対処出来なかったのだ。男:「どうだ、興味が沸いてきたかい、キルは、万能かつ無敵だ。」イオン:「ふざけんなあ、こんなもん…」イオンはみるみるうちに力を失い、気絶していた。セータ:「あんたの目論みがわかったぞ、センコーにキルを付けるのが条件だろぉ」人気blogランキングへ
2007.02.01
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