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異次元にあった学校は、現代の同じ場所にすれ違ったように間もなく現れ、何事もなかったように平然と建っていた。 だが、建物の形は同じだが、鏡のように、やはり逆の構造となっていた。 そして、下校時間はとうに過ぎていたため、校内には誰もいないと思われた。 ところが、1人だけ、中に残っていた者がいたのだ。 それは、保健室の柚木先生だった。 Xは、見覚えのある先生とわかり、柚木先生に近づいた。 すると、柚木先生は、 柚木先生:[一体なんてことをしたんですか!異次元からきた普通の人間がどうなるか、 あなたにはわからないの!?] Xは思い出した。 異次元では何事でもない事が、他の次元では、大変な事に繋がることを。 X:[俺の事を感じるって事は、あんたは俺と同じ空間にいた、 もう1人の柚木先生ってことになるな、なんで学校にいた?] 柚木先生:[そんなのしょっちゅうなの、泊まる事もあるし、たまたまだったらもっとツイテないって事ね] X:[中で今何をしていた?] 柚木先生:[今学校で流行ってるウイルスの特定をしているところよ、 普段良性だったはずのウイルスが突然変異で、学校を休む子が急増したの、今ちょうど学校閉鎖になっているところよ] X:[良性じゃないって事か、それが流行ってるのは学校だけか?」 柚木先生:[そう、学校だけ、校外や周辺にも調べてみたら、ほかの地域には発生してないわ。 麻疹と似ているといわれる、異次元では極普通に浮遊している良性なウイルスは、時には身体の中で調子の悪い内臓を回復させるサポートをする役目を持っていた。 選ばれた者になると、更にその空気中のウイルスを機械を使って収集:圧縮して、圧縮されたまま、ある液体に流され、中和させたものが、特殊な味のする薬品となって、その作用がかなりきついらしい。 しかし、作用後には、他次元の行き来が自由になり、レベルの高い任務に就く。 だが、選ばれた者の九割は、薬の作用に耐えられず、断念する。 だから、任務に就いている者の身体は、神様と呼ばれる位に慕われたのだ。 現在生存している、選ばれし特別任務者はただ1人しかいない。 彼もまた、第1次元空間、現代に飛んでいた。 Mは、その男とは一度だけ会ったことがあった。 まだマスターの地位になる前に、無謀にリセットを仕掛けていたMを怒鳴って、道を正した男が、その者だった。 尊敬しているだけに、Mも現代に跳ぶことを考えていた。 iは、 i:「行くのはいいけど、あの二人を放っておいていいの?」 しまったような顔で、 M:「いけない!忘れていた、彩香と仁美にも伝えたほうがいいな」 i:「あら、忘れてたなんて、あの2人も見放されたものね」
2007.06.29
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異次元にあった学校は、現代の同じ場所にすれ違ったように間もなく現れ、何事もなかったように平然と建っていた。だが、建物の形は同じだが、鏡のように、やはり逆の構造となっていた。そして、下校時間はとうに過ぎていたため、校内には誰もいないと思われた。ところが、1人だけ、中に残っていた者がいたのだ。それは、保健室の柚木先生だった。Xは、見覚えのある先生とわかり、柚木先生に近づいた。すると、柚木先生は、柚木先生:[一体なんてことをしたんですか!異次元からきた普通の人間がどうなるか、あなたにはわからないの!?]Xは思い出した。異次元では何事でもない事が、他の次元では、大変な事に繋がることを。X:[俺の事を感じるって事は、あんたは俺と同じ空間にいた、もう一人の柚木先生ってことになるな、なんで学校にいた?]柚木先生:[そんなのしょっちゅうなの、泊まる事もあるし、たまたまだったらもっとツイテないって事ね]X:[中で今何をしていた?]柚木先生:[今学校で流行ってるウイルスの特定をしているところよ、普段良性だったはずのウイルスが突然変異で、学校を休む子が急増したの、今ちょうど学校閉鎖になっているところよ]X:[良性じゃないって事か、それが流行ってるのは学校だけか?」柚木先生:[そう、学校だけ、校外や周辺にも調べてみたら、ほかの地域には発生してないわ。]麻疹と似ているといわれる、異次元では極普通に浮遊している良性なウイルスは、時には身体の中で調子の悪い内臓を回復させるサポートをする役目を持っていた。選ばれた者になると、更にその空気中のウイルスを機械を使って収集:圧縮して、圧縮されたまま、ある液体に流され、中和させたものが、特殊な味のする薬品となって、その作用がかなりきついらしい。しかし、作用後には、他次元の行き来が自由になり、レベルの高い任務に就く。だが、選ばれた者の9割は、薬の作用に耐えられず、断念する。だから、任務に就いている者の身体は、神様と呼ばれる位に慕われたのだ。現在生存している、選ばれし特別任務者は過去にただ1人しかいない。彼もまた、第1次元空間、現代に飛んでいた。Mは、その男とは一度だけ会ったことがあった。まだマスターの地位になる前に、無謀にリセットを仕掛けていたMを怒鳴って、道を正した男が、その者だった。尊敬しているだけに、Mも現代に跳ぶことを考えていた。iは、i:「行くのはいいけど、あの2人を放っておいていいの?」しまったような顔で、M:「いけない!忘れていた、彩香と仁美にも伝えたほうがいいな」i:「あら、忘れてたなんて、あの2人も見放されたものね」
2007.06.27
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現代に起こっている事、おそらく全員が繰り出している以上、いい事件とは考えられなかった。そもそも、M達が、異次元に、しかも、学校ごと移動してしまった事も、その事件にタイミング的に関係がありそうだ。リセットした時、柚木先生の出現で、計算に狂いが生じたと考えられていた。しかし、その事件は、移動した時には既に始まっていた。という事は、このリセットには何か仕組まれたとも考えられる節がある。M:「予測していた!?」i:「事件が起きる事を!?」M:「誰がそれを?」i:「Xしかいないじゃない!?」M:「X!」連絡がとれないXにも何か起きているのか?事務所に一報が届いた。受付のLは、その記事を読んで驚愕した。受付L:「早く知らせなきゃ!」彩香と仁美は、M達を待ちきれずに、こんなときにクレープが食べたいと思い付いてしまった。仁美も、同じ事を考えていたと伝え、校門を出たのだ。校門を出てから、彩香:[…あ、いけね、あたし達、今見えないのを忘れてた、つい普通の行動をしてしまった!…]仁美:[…吊られてしまったわ、戻りましょ…]2人は学校に戻ろうとした。しかし、その場所に戻ったら、学校がそこから無くなっていた。彩香達は、彩香:[…確かにここにあったのに、校門!…]仁美:[…なんて事?何でクレープなんか…!…]彩香:[…ゴメン……]2人は仕方なく、M達を探しながら、異次元の街をさまよった。学校の周辺や、店、駅前、どれもうり二つだった。クレープ屋も。違っていたのは、鏡のように、逆になっている。まるで、夢に出てくる風景か、ゲームの裏モードのように、限りなく逆だったのだ。2人はついでにクレープ屋を覗いてみた。すると、微妙にメニューが違っていた。バターなのがマーガリンだったり、クリームなのが、カスタードだったりしていた。2人は摘んで食べようと企んだが、やはりそこは抑えこんだ。人間の心として。学校だけが現代からえぐり取ったように迷い込み、それが、外に出ると、何も見えなくなってしまう。不思議な事に、異次元にあるはずの学校さえ見当たらない。事務所に急いで戻ってきたM達は、アタフタしている受付に、M:「どうした、情報はどれだ!?」受付のLから情報の書いてある紙には、[Xからの伝言だ…お前達のリセットをした瞬間にエライ事が起きている…学校は戻ってきたが、その学校には、とてつもないウイルスが迷い込んでいた…そのウイルスは、第1次元空間にはない種類だが…我々には害のない種類だ…そのウイルスは、現代には最悪の………]情報はそこで途絶えていた。M:「Xが巻き添えになっているようだが、我々に害のないウイルスというのは、いわゆる、異次元、ここにある種類ということだ」i:「そのウイルスは確か、選ばれた者が修業に使う薬剤に含まれているとされる種類じゃないなしら?」M:「L、ここの学校で流行った最近のウイルスを調べてくれないか?」受付のLは、コンピュータで巧みな指先で調べていった。
2007.06.26
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Mは、Xを呼ぼうとコンタクトを試みたが、繋がらない。校門を出た瞬間、空気が変わった。M:[…あ、有り得ない…]iも校門の手前まで来たがMの反応が遮断された。i:[…え、確かにMは校門を出たはずだけど、何も感じないって事は…]Mと同じように、校門を出た。i:[…何、空気が違う?ここって!?…]2人がいるのは、まったくこの世の世界とは思えないものだったのだ。iはしきりにコンタクトをかけているMを見つけ、i:[…Xね、捕まらないの?…]M:[…ああ、捕まえるというか、繋がらない。僕たちは、どうやら違う世界にいるみたいだ…]学校の外がまったく違う世界だというのか。とすると、現実世界にあるこの学校はどうなっているのか?涌井ともXとも連絡が取れないというのは、おそらく涌井達は当然かもしれないが、現実世界にいるという事になる。せめてXだけでもコンタクトに繋がって欲しいところだ。Mはこの不思議な現象を検証するため、急遽、iと調べる必要があった。この場所こそ、Mやiが所属する事務所が存在する、異次元にほかならないのだ。M:[…彩香と仁美にも、そのうち特定の症状が起きるな…]急いで事務所に戻ると、中は受付以外誰もいない。M:「みんなどこへ行ってる?」受付L:「あらマスター、お帰り、っていうか、大変なことになってるみたいよ」M:「みんなで何か大変な事でも?」受付L:「違うわマスター、みんな第1次元空間に行ってるのよ、そこに大変な事が……」M:「第1次元って、現代か!」焦るM、そしてi。繋がらないのではなく、繋げられないのだ。しかし、いったい何が起こっているのか、まだデータが到着していたかった。M:「わかり次第、僕たちに連絡してくれ、ここの信号でいいぞ」受付L:「わ、わかった」この現実は全てあのリセットが引き金なのか?第1次元と呼ばれる現代とは、うりふたつですぐ裏側の存在だったが、現代で起きた過去のある一件がきっかけで、一種の鎖国状態にあったのだ。この空間を通過するのが規制され、困難なために、予約製として、出入り規制することになっていた。だから、今回のケースは有り得ない事であり、他の依頼も断っているはずだった。だが、全員が出払っている、しかも現代。何がおきたのか、未だに情報が流れてこない、それほど急だったということだ。彩香と仁美は、いま起こっている現実に追い付かないくらい混乱していた。彩香:[…あたし達って、Mみたいになったって事ね、ここでは人間じゃないってわけ…?]仁美:[…そういうことよね、まるで幽霊みたいに空中にさまよってしゃべってるのよね…]まさに、生き霊の如く。
2007.06.25
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彩香と仁美は、iとMの存在で、校門にいた影響と、ハプニングの間でリセットした影響はなく、皆無事だった。しかし、何を間違えたのか、唯一影響されている事がとても重要な事となった。彩香:「先生、今の、見た?」柚木先生:「今の、見たわよ…」仁美:「誰だった?」柚木先生:「あ、あたしにも知らないわよ」3人は、ここにいる男性が信じられないまま、ただ黙ってしまった。仁美:「まるで私の想像から抜け出したみたい!」Mはとうとう、焦りの頂点に達していた。彩香:「お姉さんも、どこから来たん?」iも負けずに焦っていた。M:[…声だけ聞こえる…この感じ、どこかで……]i:[…私も今言おうと思ったわ…]Mとiが感じたもの、それは彼らがよく知っている反応、異次元の香りだ。M:[異次元?間違いないか!?]異次元の世界。M達がそこからやってくるもう1つの現実。それが何故ここで反応するのか?校内は、以前のように静かで、生徒が普通に会話し、職員室にも、校長を交えた打ち合わせをしていた。涌井の思いは通じた事になり、はっきり言って、リセットは成功していた、しかし、何だかすっきりしない。この反応、異次元。何かが起きていた。当然と思えば当然の事だった。異次元に入った以上は、なにもかも逆転する。されずにスルーする方法もあるが、一般的ではなかった。その場合は、限られた者だけは、それをコントロールする能力を必要としていたが、かなりきつい修業と薬の効果等で始めは我慢出来ない程の苦痛を与えられるらしい。M達は限られた者ではなかった為、噂だけの話に納まっていた。そしてその者はある意味伝説となっていた。仁美は舞い上がり、理想の彼氏が目の前に現れたとなれば、気持ちが抑えられるわけがない。仁美:「あなたが、M…なんですね」M:[……そういう事になるかな…]彩香:「お姉さんがもしかして、i…さん?」i:[…そう、見られてしまったわね…]仁美:「こんなに素敵な方があたしの中にいるなんて、もう嬉しくてたまらないわ!」彩香も仁美の念願が叶った満面な笑顔を見て、嬉しい気持ちだった。M:[…喜んでくれるのはありがたい事だけど、考えて見て。…]仁美:「?…」彩香:「いったい何の事?」M:[…そのうち気がつくとは思うけど、今はっきりしといたほうがいい…]i:[…そうね、後でショック受けるよりいいかもね…]彩香と仁美は息を飲んだ。M:「あなた達の姿は見えない。今は唯一僕たちの心と話しが出来る事を」彩香&仁美:[…立場の逆転?!…]
2007.06.24
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騒ぎになりつつあった校門前。涌井は、Xに対して、涌井:[静めるには何が効果的だと思う?]X:[…そりゃ、あいつらも巻き添えにするのが手っ取り早いな、でも、それはあんたが望んでいる結果とは違うものになるかもな…]涌井:[それは一番簡単で一番難しいんじゃないのか!?」X:[…そうだ、それでこそ皆でやれば何とかなるんじゃないかあ?…]彩香と仁美に対して学校側としては迷惑な存在と判断していたことに、涌井は、涌井:「これはいじめ以上に異常な行動だ、スクープするネタにしては残酷で残念なものになる」金儲けにするだけなら簡単な事だった。しかし、彼にはそれよりも、これが現実に起きていることを深刻に取り上げる必要があると思い、スクープするより、正す道を選んだ。スクープは直した後でも出来る、いや、いい学校のネタにする方が他校に対してもいい影響になると思ったのだ。XからMとiにコンタクトし、決行を下した。もめている彩香と、それを止める仁美は、Mとiの判断に任せるかのように、自然体の状態でいた。X:[…今だ!…]と声をかけた瞬間、校門の脇から保健室の柚木先生が来て、柚木先生:「どうしたんですか、門前払いとはどういう……!…」涌井:「何!」M:[…ああ!…]i:[…そ、そうかあ!…]エリートとは関係なく常時配備する保健室の教師が存在していた事を見逃していたのだ。そんなことも空しく、かけ声と共に、風が舞い始め、ゆっくりと風速が早くなっていった。柚木先生は、言いかけた言葉を言わないまま、彩香と仁美は、教師達と対立しながら、どんどん風の威力が増していった。一面は白く、見えなくなり、光を放ちながら、風がスッと止んだ。静かになり、空気が澄んできた。M:[…リセットの効果は…!]i:[…実質、百パーセントよ…]校門には、教師達の姿はなかった。彩香と仁美、そして、柚木先生もそこにはいなかった。M:[…あれ、不思議だな、皆の姿が見えないなんて!…]i:[…これは奇跡というか、成功したの?…]彩香と仁美もそこからいなくなったが、彩香:「先生……?」仁美:「柚木先生……!」柚木先生:「今のは夢じゃないんだよね!?」Mとiは、声だけが聞こえるのが不思議だった。何故あの時点にいた柚木姿が見えないのに、声だけが聞こえる?既にこの学校はリセットされ、教師も生徒も元の状態に戻っていた。一番良かった頃の、母校と同じ体制に戻っていたのだ。繰り返される伝統をまた受け継ぎ始めたこの学校は、悩み、ハプニングは解決され、現在の教師と生徒が今ここにいた。何もなかった事にする、と思われた中、1つだけ、リセットした瞬間にミスが起こっていた。iが、何か反応を感じた。i:[…柚木先生から何か違うものを感じるけど、気のせいなのかなあ?…]柚木先生がそこにいた事と関係があるのだろうか??人気blogランキングへ
2007.06.21
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リセットしたい世の中に、とてももどかしい事が多い。自分が頭に浮かんだ瞬間、リセットされるようになったらどうだろう?おそらく1回だけでは済まされないだろう。上手くいかないたびにリセットされては、世の中が良くなるどころか、自分を見失うのではないだろうか?最近いいニュースを耳にしない。このままだと本当に頭がおかしくなるし、環境も悪くなる、最終的には地球全体が我を忘れる程おかしくなるにちがいない。鏡の裏側には違う世界があるように、現実の世界と同時に時間が流れているもうひとつの違った世界があるとすれば、やはり同じように環境が悪くなるのだろうか?学校は平然として、昔からあるような古臭さを感じる学校だった。授業も休み時間も、教師も、職員室の雰囲気も、全てが、昭和時代から受け継いだかのように、青春時代が流れていた。しかし、何かが違っていた。Mとiはやはり妙に懐かしむ気持ちは変わっていない。M:[…やはりおかしい、学校には異常は見られないけど…]彩香は、気分が悪そうな柚木先生を察して、保健室から出た。授業はもう終わっていたが、部活や他にも何人かが残っていた。他の生徒は普通に校門を出て帰宅していた。夕方になり、部活もまもなく終了する。バスケのキャプテンが復活していた仁美もまだ学校にいた。着替えが終わり、教室に戻ってくると、教壇に田中先生がぼーっと立っていた。仁美:「あれ、先生、何してん?」一緒にいたMは、田中先生の様子がやはりおかしいのを感じた。M:[…仁美、やっぱりおかしいよ、この学校。気のせいではなさそうだ…]仁美:[だけどリセットしたんでしょ、ちゃんと]M:[…そうなんだけど…]仁美は、田中先生の視線をたどって見た。教室の窓の外には、由香里先生ともうひとりの田中先生が肩を組んでベンチに座っているのが見えた。Mは、それを見て、M:[…妄想?願望?この症状は!?…]仁美:[人の願望が見えてるって事なの?]Mは突然思い付いたかのように、仁美から飛び出し、外に出てみた。仁美も急いでMに着いて行った。すれ違いに彩香が歩いてきた。彩香:「どうしたん、血相を変えて!」仁美:「Mが何かを見つけたみたい、田中先生の妄想がこの目で見えるようになったの!」彩香:「妄想?」2人で外に出てみた。ベンチには確かに田中先生と由香里先生が肩を並べて座っているのが見えた。iも、彩香を抜け出し、i:[…彩香、ちょっと様子を探りに行くから2人で学校で待ってて!…]そういって、iはMを追って行った。彩香:「やっぱりおかしくなってるんだ、今」仁美:「リセットしたのが原因よね?いけない事が起きていたって事?」Mとiが感じた異次元の香りが、学校中を覆っていた。人気blogランキングへ
2007.06.20
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恋愛という感情が一瞬にして消えていく事があるならば、それは、記憶を失うか、本人が死んでしまうかだ。ただ、喧嘩もなく仲が良いのに消えてしまう恋愛感情とは、必ず何かを犠牲にしなければ出来る事ではない。きっと心のどこかに封印しているはずだ。Mは、仁美が心を殺しながら、居場所を作っている事を感じ、これは学校のため、両親のためである事を優先にした決意だと信じていた。しかし、Mにでも届かない場所に封じ込めた恋愛感情は、それを呼び戻すだけの層にはなかった。むしろ、その中で永久に封印されるか、自然消滅する可能性もあるのだ。涌井は、明日決行すると言ったが、Mはまだ悩んでいた。それを見て、Xは、X:[…いくら考えても同じだよ、リセットするのに部分か完全かどちらかしかないんだ。…]M:[…確かにあんたの言うとおりだ…]X:[…じゃ、明日だ、いいな…]M:[…ああ…]涌井は、Mの感情に何かを感じた。涌井:「あのMとやらは、大変苦労しているようだが、プレッシャーかな?」彩香は、彩香:「それもあるけど、今は違うようです、仁美の反応がさっきまでと違うみたいなんだけど」仁美は彩香と普通に帰宅して、その日はゆっくり時間を過ごした。仁美は、中にいるMと沈黙を続けた。やるせないMは、M:[…君の気持ちはわかるよ、皆の未来がかかってるからね、でも……]仁美:[それ以上何も言わないで!気が散るから]M:[……]仁美は明らかにまだMへの感情を抱いていた。だが、その感情を出すのは一瞬だけ作る事が出来るらしい。彼女の可能性はその一瞬だけにあった。Mの力の源が仁美からの心となる。Mへの感情が一瞬向けられるだけでどのくらいのパワーを発揮するのかが心配だった。恋が実らない事実を知り、現実しか見なくなってしまった仁美。でも理想の彼氏には代わりはない。少しでも長く、Mに心を向けてくれたら、それだけMの効果は上がるのだ。恋愛感情が物凄いパワーを秘めている事、Mにはそれを呼び戻す事ができるのか?それが例え実らないとしても。人気blogランキングへ
2007.06.19
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哀しい話が続く中、彩香が言った、[MiX]は、ほのかに明るく面白い話題だった。涌井は、過去の事は決して忘れる事はない、しかし、前も見ないと過去に飲まれてしまう、と、ずっと思ってきた。涌井:[それではMiXの皆さん、それぞれの部署に着いて、君達が思い描くようなリセットを期待しているよ]3人は、意思の繋がりが重要とされる、完全リセットを実行する決意をするのだった。涌井:「作戦という程ではないが、Mに細かい事は任せるが、気をつけてもらうことは、中途半端は絶対ダメって事だ。以前にもあったが、ハンパなリセットは、不幸を招く。エリートもおそらくそうだ。名誉だろうと、履歴だろうと関係なしに、あの学校を元の学校に戻す、それだけだ。とにかく、この世界での完全が初めてというのであれば、初心に帰ったつもりでお願いしたい。」M:[…そうですね、いくら経験があるといっても、この世界じゃ初心者なんだよね、そのへん、よろしくね…]i:[…任せて…]X:[…初心者ぶるなよ…]そう言って、仁美にM、菅野先生の代理として、彩香にはi、そして、涌井にはXが入った。iは、i:[…何て居心地いいのかしら、彩香の心は並ではないわ…]M:[…でしょ?…]X:[…仁美、言い返なくていいのかよ…]仁美は、何となく、この時が来るのを恐れていた。顔は笑っていたが、やはり暗い気持ちだった。その暗い気持ちが、段々柔らかくなってきて、自然な気持ちに変わり始めていた。Mは、予想していた事が事実となった事のショックより、吹っ切れていく気持ちの方が大きくなっていた事に気付き、仁美を説得しようとした。すると、仁美のいつもの心はすっかりどこかに消えていた。Mに対する気持ちとはまったく変わり始めていた。[この世界の人間じゃない……]それが仁美の本音なのか、それとも、諦めなのか、Mでさえ掴み切れない程、仁美の心は今、とても濁っていた。割り切る気持ちが増加しつつある仁美の心は、Mにとっては皮肉にも空間を豊かにしていったのだ。心の部屋が広くなっている。広くなったスペースは恋愛感情が減った分だった。Mから心が離れている、というより、1つの任務という形に変わってきているのだ。仁美は彩香を選んだ、友達を選んだ、学校を選んだ、そして、家族を選んだのだ。M:[…僕は今、君の機械になったんだね…]人気blogランキングへ
2007.06.18
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かつて、メディアには流されなかったニュース、事件、トピックなど、数にしたらどれほどあるだろうか?視聴率がとれないとか、お金にならない情報は、決して明るみに出ない。そういう情報の中にも、人によってはとても重大な出来事がある。涌井には、その異次元の情報が記載されたレポート用紙を倉庫から引っ張り出した。だが、その情報源はどこから入ったのか、そんなことを考えもせずに、無我夢中で連絡をとった。異次元へのコンタクトは、なぜかケータイのメルアドに限られ、通話は出来ない。異次元からの返事が来るまで待機させられ、その時間は、1週間もかかった。M:[…異次元とは言っても、向こうにいけばここと環境は変わらない。違うとすれば、環境汚染がないことくらいかな…]涌井:[不思議なのは、会社でそのレポートを手に入れていたという事だ。]X:[…おそらく、異次元の依頼人が何らかの形で派遣者と繋がっていたという事になるな、でも、自分の悩みが解決した後に、このネタを持ち込んで金儲けしようとしたら、誰も見向きもされなかったっていう線だろ…]M:[…おそらくそうだね、人間の欲望って、変な所で出てくるからね…]涌井:[でも、そうだとしても、その人は何故繋がっていたのか?]X:[…今はそんなことより、異次元の情報はあまり流されたくないというのが本音だね…]M:[…まったくだね、本来は向こうでの活動なんだから…]仁美は、本来なら会うことのない出会いをしたと思っていた。会わない方がよかったかもしれないと感じたのである。どうせ叶わぬ恋に縋っているわけにはいかない、強くならなきゃいけないと、今気がついたのだ。仁美:「せっかくこの世界で異次元の最強の3人が揃ってるんだから、絶対成功させたいな」それを聞いて、彩香は、彩香:「そうだよ、異次元の事より、今どうするか決めようよ」i:[…わたしは優秀じゃないよ、この世界の知識はあるけどね…]iはリセットの評価は並だが、Mの知らない事をよく理解しているようだ。一方のXは、強情だが意見と、発想が豊かである事がウリのようだ。3人合わせた作戦で学校の徹底改造と、周辺の町を元の状態にすること。彩香:「3人揃って、MiX(ミックス)じゃん!」[……]涌井は、彼らに、この作戦をうまくやり遂げた後、異次元の情報や、依頼することを、金輪際、封印することを約束した。涌井:「それでいいね、皆さん?」仁美はその"封印"という言葉を少し予想していたが本当に当たってしまった。人気blogランキングへ
2007.06.17
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涌井の話しはかなり重く、そして哀しい。あれは、普通のサラリーマンをやっていたまだ幸福だった頃。夫婦と娘の3人で暮らしていた時。普通に真面目だが明るく自由だった涌井の母校に入学が決まり、大喜びしていた。しかし、その時の母校は、涌井が通っていた頃とは変わり始めていた時だった。自由という意味を取り違える生徒が増え、髪型、服装、遅刻、早退に至るまで自由奔放にするにまで堕落していたのだ。安心と信用がウリだっただけに、安心しきっていた教師の油断が招き、その事実を学校側の処置が遅れ、ますます悪化させてしまった。悪化させたあげくに、陰湿なストーカーや、いじめにまで発展していき、娘が餌食になっていたことに気が付かないまま、対応が出来ていなかったのだ。そして、楽しいはずだった高校生活に終止符を打つことになった。涌井:「自殺したんだよ」彩香・仁美・M・X:[…!……]皆が一斉に息を飲んだ。学校始まって以来初めての犠牲者は、さすがに学校側も本気になって、それ以来、自由奔放な体制を変更させ、校則や生活基準を厳しいものにした。だが、生徒達には厳しくする意味が通じていなかったのだ。学校側がちゃんと生徒と向き合っていなかった可能性があったからだ。取り違えた「自由」・・・・自由とは何か?それがわからないまま、ただ厳しくしても、弾かれてしまう。どんなに自由でも、楽しくても、基準というものがあることをしらしめて、ようやく元の学校に戻せたのに、もう8年は経過していた。浮かばれない娘の事件がきっかけで、幸福だった家庭も荒れて、離婚し、長年通っていた会社を辞め、今の新聞社に入った。その目的は、やはり、[真実の学校]。いろんな取材をしながら情報収集して、学校に近付く方法と、解決手段を見つけ、現在に至る。あの事件1回だけだが、涌井:「それを忘れて欲しくない、同じ繰り返しはゴメンだ、それを記事にして訴えていた事もあったけど、話題が地味だからメディアにも取り上げられないからネットにも引っ掛からない。若い奴らは新聞を読まないしから余計に伝わらない、もう限界かと思っていた」M:[…そこで、あなたは私達の情報を知った…]涌井:「情報とは、報道されない事がかなり隠されていて、僕は必死になってデータベースをあさった、そこで見つけたんだ、おかげでクビになっちゃったけどね」涌井は苦笑しながらも、フリーとして、収入よりも情報が最優先として、その価値を今、最大に活かす事。それが、娘に対する愛情だと信じてきたのだった。人気blogランキングへ
2007.06.14
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Mは仁美の中で順調に勘を取り戻していった。仁美は、仁美:[なんか考えてるでしょ?]M:[…ああ、新聞記事を書いてる人と会わなくてはならない…]仁美:[新聞記者?]M:[…そう、あの男、前にも会ったような気がしてさ…]Mは、あの男の名前を聞いたことがあると言っていたが、会ったこともある可能性もあるらしい。Mは、自分自身が見えない事と、面識の理由で、彩香と合流して、涌井に会うことにした。ある日の放課後、仁美は彩香を誘い、涌井のいる待ち合わせの喫茶店へ向かった。涌井:「やあ、こっちだ」涌井はトーストとコーヒーをオーダーしており、縦に切ったトーストを半分食べ終わったところだった。記者のきついイメージと思っていたより穏和で、むしろ優しそうな顔をしていた。仁美:「食事中だったんですね」涌井:「あ、構わないよ、いつ食べられるかわからないから」仁美:「はじめまして、彩香の親友で仁美です」涌井:「聞いてるよ、一緒に頼みます」涌井は、Mの本来の依頼人であるとわかった仁美に、涌井:「仁美さんは、Mと何を共に思ってるの?」仁美:「愛です、愛」涌井:「そうなんだ、それなら、かなりの信頼性だな」一番赤面していたのはMだった。M:[…本題に入りますが、あの学校をそれほどに狙うのは意味あるのですか?…]涌井:[ある、僕の母校だったからね、あのように変わるとなれば、戻したい気になるさ]M:[…で、戻せる手段が見つかったって事ですね…]X:[…あんたの経歴を見た、信じられないが、俺の上を行く功績ばかりだ、今でも、凄く期待ができる気力が見えるぞ…]M:[…そりゃどうも、こっちは体制整えて来てるからね…]横で彩香が、笑いながらも、ちょっと複雑な気持ちでいた。涌井:「で、あんたは独り身なのかい?」彩香:「ええっ?まだ高校生で結婚なんてしてないです!」涌井:「そうじゃなくて、あんたの心の事だよ」笑いながら話す涌井。彩香:「そっかあ、そうだよねぇ、そういう事になるんですかねぇ……」涌井は、笑ってごまかしている、単身な彩香に、ある思いが浮かんでいた。涌井:「僕には今ならちょうど彩香サンくらいの娘がいたんだけどね…」「……?!」彩香:「失礼ですけど、結婚なさって・たんですか?」涌井:「そう、ある事件が起きるまではね」学校を狙う涌井の真意が明かされる。人気blogランキングへ
2007.06.13
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仁美の体が受け付けるようになり、Mは明らかに強い意志と才能が宿りはじめ、ようやく本来の業務体系に入ってきた。Mのこれまでの履歴は、リセット回数8回、うち、完全オリジナルリセットは3回、5回は仲間との共同リセットで、優秀な功績を残す。Mと呼ばれるのは、優秀なことから、仲間からは[マスター]とも呼ばれていたせいだともいう。大体、派遣元である会社は、異次元に存在するらしく、そこには、そういった類の会社が多いとされる。仲間同志での共同リセットが通常の方法で、力を合わせ、ターゲットを狙う部分的リセットが一般的。しかし、彼のオリジナルリセットが、単独でマルチにリセットを遂げる優秀さと称えられる由縁だと言われ、完全なるフルリセット(全体を無かった事にする)を経験している。会社がこの世界に派遣されるようになったのは、あるきっかけがあった。会社の会長とされる人物が、環境改革のためにこの世界に訪問したことがある。異次元では、彼らがいなければ成り立たない位の場所、政治家から警察、他の会社の役員クラスなど、ほとんどの指揮管理を行っているのは彼らだった。それほど機動性を活発させないと通常の人間では成功しない環境だったのだ。しかし、改革のために来たこの世界は、異次元環境よりもまた違うジャンルで思わしくないとされ、逆に救援した方がいいと判断。環境汚染や犯罪の多さ、それに陰湿なものまで、異次元にはない出来事だった。そこから、派遣という形で営業に廻ったとされている。その効果は絶大で、ありとあらゆる環境に対応した彼らは、人のしがらみや隙間に入って治療の如くリセット解決を成功させていったのだ。システムは、特別なアドレスか、隠しバナーから入ってそこからフォームに依頼し、各内容と性格に合わせた派遣者を選択する仕組みになっているらしいが、Mは今回の派遣は初めてであり、しかもこの世界の人間に選ばれたというより、思いが繋がったように、作られた存在として派遣されたのだ。初めての世界で、初めて人間との共同リセットを果たしたが、自分がまだ把握しないうちに違う人間と組んでしまったために、状況を悪化させてしまったのは、Mにとって最初にして最大の汚点となった。本来は、選ばれた場所で起動するのがルールとされていた。彩香との出会いが、そのシステムを狂わせ、状況が変わってしまったことは否定出来なかった。しかし、Mは、彩香からいろんな事を教えられ、仁美への接し方にも繁栄されるようになったとされる。ただ、恋愛だけは、未だに難しい問題といわれていた。人気blogランキングへ
2007.06.12
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仁美:[あなたなのね、あたしの中に、でもどうして?] M:[…それは、君が強くなった証拠さ…] 仁美:[あたしが、依頼人の仁美。ようこそ] M:[…遅ればせながら、派遣の心の同志、Mと呼ばれております…] 2人は、楽しそうに会話も弾んだ。 それもそのはず、いろいろとあった中、仁美の心の障害に阻まれ、入る事の出来ない歯痒さ。 代わりに彩香に入ってから、何回かの問題にあたってきた。 しかも、彩香の中で人間と恋愛の勉強もした。 しかし、これからは、バーチャルではあるが、Mを生み出した仁美との相性はずれることもなく、一心同体のように、気が合い、心のケアも出来ていた。 M:[…こんなにいい部屋だとはいい待遇だね、仁美は…] 仁美:[そうかな、一応、これでも意識してるんだよ、彩香のやり方とか…] M:[………] 明るい会話の中にちらほらと、彩香の名前が出てくると、 M:[…彩香かあ…] 心の勉強を教わったとして考えるようにしているMの心理を、 僅かながら、仁美には気付いていた。 仁美:[彩香からいろいろ教わったんだね、 私に近付く為に、努力してきたんだよね] プラス指向に語る仁美に、 M:[…ああ、そうだよ、仁美に入るのは苦労するって感じたからね…] 仁美:[お礼しなきゃね、彩香に] 仁美は、薄々気付いていた彩香とMとの仲の事も、 勉強の1つと考え、記憶の奥深くに眠り付かせたのだった。 エリート高校に認定されようとしている彩香達の学校は、 リセットで普通の学校に戻せるかどうかの判断に、iは、 i:[…危険過ぎる、普通どころか、なにもかも無くなってしまうかもしれない…] 菅野先生は、 菅野先生:[それは、一度リセットしたから?] i:[…それも関係あるけど、あたしが言いたいのは、 そっとやちょっとのレベルでは無理だという事ね。…] エリートが活性した今、元に戻す事自体、困難になっていたのだ。 かつてリセットする意味とは、現実を白紙に戻す事だ。 腐った環境、政治、人間関係。 その状況から、無かったことにするのが本来のリセットなのだ。 Mやiが行ってきたリセットは、加工、抑制を施した、いわゆる [作られたリセット] なのだ。 それを続けると、部分的に変化し、予測出来ない事が起きる可能性が高い。 英才生徒が誕生したのも、その影響だからだ。 いじめ、虐待を無くすリセットは、逆に、虐められないように強くなる意志を持つ事よりも、虐める暇も虐められる時間もない、”英才教育理論”に繋がっていったのだ。 「勉強だけに集中しなさい」 という事だ。 その理論は、リセットするまではわからない、 リセットだけが知っている、未知の選択なのだ。
2007.06.12
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帰ってきた彩香に、変わった反応を感じたMだったが、今はその事より、あの新聞記者の事が気になっていた。菅野先生:「ごめんなさい、あたしの軽く言った事がこんな事になるなんで」菅野先生は、深く反省しながら、彩香の様子を伺っていた。彩香:「しょうがないよ、でも、もう少し強くなってくれるといいかな」i:[…それは人それぞれなんだから、いずれは強くなれるにしろ、時間がかかるわ…]iらしく返答した。彩香はとりあえず、学校の様子の変化を見届けて、帰宅しようとした時、後ろから田中先生が歩み寄ってきた。田中先生:「なあ、まずい事になってきちゃったぞ!」彩香:「ど、どうしたん?」疲れていたわけでも、暑かったわけでもなく、汗びっしょりな顔で、田中先生:「この学校、エリート以外、教師も生徒も切るように言われた」彩香:「なんだって?!」田中先生:「しかも、移動者リストが出来ているんだ」会議で決議される前にそのリストが出来上がっていたということは、ある陰謀が隠されているのだろうか。彩香:「そんな顔して、あたしがそのリストに入ってるって事でしょ!?」田中先生:「わかるか?」彩香:「わかりやすいっていうか、そんな顔してまでここに言いに来たんだもん」そこまでは、彩香の勘の中では、田中先生の真相を読むのはたやすかった。田中先生:「じゃ、その汗って、もしかして、あたしに気が合うからあ?」すると、急に真面目な顔になって、田中先生:「そのリストには、今までの成績が平均以下の生徒、成績アップに貢献していない教師が該当している」彩香:「それって…」彩香は、田中先生が汗をかいていた理由がやっとわかった。彩香:「先生…も…?」田中先生は、何度も頷いた。"学校のリストラ"が始まったのだ。しかも生徒合同で。彩香は、あの時のリセットした結果だと確信した。いじめに絞った中途半端なリセットのおかげて、かえって軽い障害ではなくなった。リセットの方向は、エリート校を生むきっかけになってしまった事が確実となった今、彩香としては、この学校をこのままの状態で出ていく事が無念だった。下校して、考えながら歩いていたら、いつの間にか、いつものクレープ屋に着いていた。クレープを買い、ゆっくりと口にいれながら、彩香:[冗談じゃないわ、このままじゃ]リセットは、そう簡単にするものではなく、状態を見極めて、慎重に行わなければいけない。小規模なリセットが一番簡単なわりにはリスクが大きい。部分的とはいえ、完璧ではない分、妙なタイミングが、別の事態を引き起こすのだ。クレープがだんだん無くなりかけていた時、M:[…君の思いにもいけない物が混じったようだね…]いきなり現れたMに、彩香:[どういう意味よ?]M:[…しらばっくれても、僕にはわかってる。持ってはいけない事を抱えると、逆にわかりやすくなっちゃうものさ…]彩香は隠しても無駄だとわかっていたが、認めたくない気持ちが、表に出てきている事が、仁美にだってわかるはずだ。彩香は、彩香:[この際、付き合おうか?]M:[…!…]突然の発言に、M:[…それは、冗談でも言えないよ、無理なんだから…]彩香:[そうじゃなくてさあ]と、彩香が、目を閉じて、真の心同士になって、心の感触だけで、強い意志を出して、Mを抱きしめた。M:[…ああ、なんか、目の前に彩香が抱きしめてるみたいだ…]人気blogランキングへ
2007.06.10
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涌井:[この者には、学校の内情を探るよう依頼した、それだけだ] 彩香:[それだけ?] 涌井:[ああ、それだけだ、しかし、やり方はその者に任せている、 だから過程については、こちらから突っ込まない事にしている…… そうか、その過程に何かあったんだな?] 涌井はようやく気付いた。彩香がそこにいるわけを。 Xは、 X:[…俺の仕事と対立したら、この女が邪魔をした、 というか、俺が邪魔した所を女に阻まれて、ここに閉じ込めたって事だ…] 涌井:[つまり、あんたは、あの学校の変貌に賛成しているって事になるな] すると、彩香は、 彩香:[冗談じゃないわ、あんな学校、最低!] 涌井:[……!] 涌井は肩の力を抜いた。 涌井:[どうやら目的は同じみたいだな、やり方が違うっていうだけだ] 彩香:[そうなの!?] X:[…そのようだな…] 彩香の行動を読めていなかったXにもオチがあったが、 彩香も同じように肩の荷が降りたように、ぐったりした。 涌井:[同じ目的なら、どちらかいい方法でやるのがいいんじゃないか?] 彩香は、 彩香:[あたしはあたしの依頼人とやりたい、 だけど、人は多い方がいいと思うし、 それぞれのやり方でいい部分を活かしていけないかな?] 涌井:[なるほど、あんたにもいたのか、派遣が] 彩香は早くもとに戻りたいだけだ。Mのいる世界に。 でも、彩香にも、とてもまずい気持ちが生まれ始めていたことに まだ気付いていなかったのだ。 涌井:[とにかく、開放して一端戻るんだ、 そのあとに、直にお会いして、あの学校をどうしたいか聞きたい。] 彩香:[あたしも] 彩香は、安心して、Xとも閉ざしていた感情を開放し、 彩香:[勘違いされるような、態度デカイね、Xさん] そういうと、すぐに、Mとコントローラーをリンクさせて、その場所から移動された。 心配していたMは、 M:[…大丈夫か?…] 彩香:[うん、あたしはね] M:[…どういう意味だい?…] すると、後からXも現れて、 X[…何だこいつも一緒かよ…] 彩香:[あたしよりこの男の方がダメージ大きいんじゃない?] Xの姿は、Mにしか見えないが、彩香にはわかっていた。 Xは、顔を赤くしていたのだ。 Mは内容を知った上で、 M:[…どうやら、照れてるみたいだな、何かいいこと言われた?…] X:[…う、うるせー、ほっとけ…] 彩香に[Xさん]と呼ばれた事が、よほどうれしかったのだろう。 Xは早々と、彩香達の前を立ち去り、記者の居場所だけをMに託していった。 Mは、この記者の名前を見て、 M:[…涌井?聞いた事あるぞ…] Mはこの涌井記者との接点があったのか?
2007.06.08
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あくる日、まだ学校が始まっていない時間に、教師達全員が集まって、この学校でエリートスタッフとして残留する教師を選抜する会議を行っていた。副校長:「きりのいい、2学期からの本格始動にあたり、残り夏休みの間に、選抜される先生には、準備をしていただきます。失礼ですが、この学校に相応しくない教師は、適正を見て、新たな学校に移ってもらいます。その人数の確保ですが…」途中で校長が立ち上がり、校長:「ま、早い話しが、移る学校先から、優秀な教師を招き入れるって事になりますかな」すると、田中先生は、田中先生:「それって、交換トレードって事じゃないですか!」校長:「そうはっきり言うものではないですよ、田中先生。」田中先生:「はっきりおっしゃったのは校長先生の方じゃないですか!」愛着がこもったこの学校を離れていく教師のリストはもう既に、テキストとなって手元に配られ、何も言わずに準備しろと言う意味があった。エリートに進む中、教師以外にも、生徒やその親御達にまで敵にまわしているこの学校に、例の記者が黙って見ているわけにはいかず、Xの行方を追っていた。依頼人に与えられているリモートコントロールは、Xだけに直通している、無線と操作を併せ持つもので、非常のアイテムとされていた。勿論、Mや彩香にもそれがあるが、もうすでに使用しており、Xの障害で混信していた。しかし、涌井記者の手元にあるのはバージョンが新しく、感度が上がっていた。最も、障害なのはX本人だから、元々コンタクトはとれる。涌井:[いつまでどこで何をしているか説明したまえ]X:[……]返事が返って来ない。おかしいと思い、コントローラーの強制ボタンを押したら、X:「…あ、悪い、寝ていた…]涌井:[だから、そこで何をしているか聞いているのだ]X:[…こっちこそ聞きたいね、出ようと思っても出られないんだ…]涌井:[そんなこと信じられるか、早く戻るんだ]X:[…それが出来ればこんな苦労してないさ…]涌井:[他に誰かいるのか!?]X:[…いや、いるわけが……]Xの声は微妙に揺れていたのに気付いた涌井。涌井:[隠していることがあるようだな。ある程度自由なやり方でいいと成約したが、この依頼内容に関係があるなら、私にいうべきだ。]すると、彩香:[誰かいるの?]Xの感情に気付いた彩香は、誰かと話しているのに気付いた。彩香:[あなたは、Xの依頼主ですか?]涌井:[いかにもそうだが]涌井は驚いた。依頼している者が依頼主以外の人間にいる、しかも、女の子と。涌井:[どういう事だ?あの学校の生徒かね?]彩香:[そ、そうだけど、あなたは?]涌井:[私は、この者の依頼主だ、新聞記事を書いてる。あの学校が妙な方向に行くのをほっとけなくてね]彩香:[……?]しばらく彩香は考えていた。こんな紳士な記者がこんな奴を派遣するとは信じられない、しかも、彩香達の邪魔をする存在があの学校をどうするというのか?彩香:[この野郎…に何をさせてるんですか?]涌井:[そいつは、私が選んだのだ、ガラは悪いが、私の依頼内容にピッタリなタイプでね、仕方ないんだ。]彩香:[そんなことはどうでもいいです、何をさせるの?]人気blogランキングへ
2007.06.06
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学校のエリート進出に対して、親御達から、転校を希望している者が出てきた。絶対にエリートにならなければこの学校にはいられないという規定に、うちの子供がついて来れないという事を理由だが、他校への紹介状が必要であり、頭を悩ませている親がいる。適正だと思い、選んで入学したはずの学校が、シーズン途中で規定を変えるとは信じがたい話しだ。しかも、退学も、転校も許されない、そのうえ、引き止めている割には、単位が足りない時は留年させるなど、短期間で頭を良くしろ、っと言っているようなものだ。リセットがもたらした結果は思わぬ展開となった。いじめや逆切れなどが無くなって、一切綺麗になったと思われたこの学校は、受験生に大きく影響を与え、脳の根本的機能をフル稼動させるまでになってしまった。どうやら、このリセットには、人間本来の能力を呼び覚ます作用があったようだ。それが場所によって効果的な機能だが、一方ではとんでもない展開になるのだ。リセットの効果に関する件は、Mの心に宿る別の思いと、iと菅野先生との相性、それに、Xの存在、不十分な問題を抱えていた事も影響の原因となっているはずだ。彩香への思いを絶たなければ、iの本領を発揮しなければ、そして、Xの野望を解読しなければ、この学校は救えないのだ。数日が経ち、彩香との連絡が途絶えたまま、Mと仁美は、中に入れないまま、空気のように会話をしてすごしていた。仁美の心は、ピュアで、いつでも受け入れできるのに、Mはまだその状況ではなかった。仁美:[ねえ、彩香に何も起こらないかなあ?]Mはしばらく経ってから、M:[…うん、彩香なら大丈夫、必ずなんとかする…]その一言一言が、自信のなさと、彩香への何かの思いが交差しているように感じた仁美は、やる瀬ない気持ちと、助けたい気持ちがやはり交差していた。そんな2人の複雑に絡む思いは、太い線となって、別の次元へと飛んでいった。その線は、友情と宿命と恋愛とが、やる瀬ない思いとなり、太く重い線になった。そして、次元を越えて、光となり、思いを寄せる人物に届いた。Xの存在を貫き、直接、それは彩香に届けられたのだ。眠っていた彩香には夢の中で、そのからんだ線を解いていく。Xがそれに気付いた時、既に彩香の目から涙が溢れていた。[宿命、友情、恋愛…]それを解いた時、彩香の心に新たに宿ったものは、3つの思いを再び結ぶ支えとなる4番目の思い、勇気だった。彩香は目を閉じたまま、ものすごい波動と共に、Xを外に跳ね飛ばした。X:[…何が起きてるのかわからん…]Xが叫び散らしている時、彩香はすっと目を開いて、彩香:[ここにいる場合じゃない!]夜遅かったが、彩香がここにいるのが我慢出来ないくらい、重く太く、そして強いものに引っ張られるように歩き出した。Xは慌てて、彩香を縛ろうとしたが、それを跳ね返すパワーで、Xに入り込む余地を与えなかった。Mは、仁美の前で、軽い頭痛を感じ、何かが訴えているように思えた。その頭痛は、太く強い線となって、Mの心に延びていた。そして間もなく、強い波動がMを震えさせた。M:[…こ、この力が……]人気blogランキングへ
2007.06.05
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難しい事になってきた。菅野先生にいるiと、現状フリーのMが、この先なすことは、乱れる学校の風習と、駆け巡る嘘と自己本位な校長。更には、Xの出現など、違うようでみな共通のカテゴリにある。彩香の安全と、仁美の苦しみ、それを差し置いたエリート転向の振る舞い。仁美の両親に回復の道を切り開くため、そして、学校の安全確保、生徒一人一人に行き届くピュアな心を伝える事。それらを踏まえた彩香の決断は、彩香:[M、リモートコントロールできるなら、今が潮時かな]X:[…今何を考えているのか、わかるぞ…]Xのノイズが入る。思いがツツヌケになっていて、そう簡単にはいかない。Mには、彩香の思いが伝わったが、同時に入ってくるXノイズの障害のほうが怖かった。リモートコントロールをすると、2人の位置が次元から違ったため、ネジレが生じる危険性もある。Xが一緒にいる以上は、X自身の考えに置き換えられる可能性もあった。Mがフリーであることは、力が半減することである。iが最も有利なのだが、この世界はおろか、自身の世界でもリセットを経験していない。Mは、菅野先生に聞いた。M:[…先生ならどう思う?この事態、リセットすべきか?…]菅野先生:「?」リセットを聞かれ、戸惑う菅野先生。iも、i:[…今は先生の気持ちも不安定だから、うまくいかないと思う…]iも不安を隠せない様子。i:[…Mが行ったリセットとはどんな状態を言ってるのか聞きたいんだけど…]iの率直な質問に、M:[…我々の最終手段、行っていい条件を満たした時、心の本体と1つの気持ちになって、念を入れると、一定時間にまわりの世界の時間が止まる。風によって、浄化させる。個人差があるが、記憶を失ったり、命を落とす者が出る可能性があり、これは最も非常策という能力。ま、マニュアルにはそう書いてあるけど、経験から言うと、リセットは、人を吹っ切れさせるということかな…]iは、難しいマニュアルを聞かされたあとのMの簡単な経験話しからはまったく想像出来ないでいた。i:[…記憶を失う事の重大さが、あなたからは伝わってこないわ…]M:[…だから、非常なんだ、記憶が無くなるのも覚悟しろということさ…]受験を控えた学生にとって、最も記憶というものが大切なのに、簡単にリセット出来る訳がない。iは、もっと違うやり方を提案することを希望した。リセットのマニュアルには、一番危険性の高い場所は゛学校゛と記されていた。人気blogランキングへ
2007.06.04
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彩香と言わせてしまったのはMだった。 菅野先生は、真っ赤な顔をして、 菅野先生:「違う、生徒として好きって事よ!」 すると、生徒は、 生徒:「その子、噂になってる子でしょ、エリートでもないのにいいんだ」 菅野先生:「そう、頭がいいとかじゃなくて、心が澄んでいる所が好き」 生徒:「なんかエリートっぽくないね、先生、ピュアなだけじゃやっていけないよ」 菅野先生は、黙ったまま、沈黙状態に陥ってしまった。 その時、教室のドアがいきなり開いて、 彩香:「こらーっ、先生をいじめるなあ!」 菅野先生:「彩香!」 X:[…彩香か…] あの掛け声が彩香を呼びもどしていたのだ。 彩香:「あたしの事はいくらでも言いたい事言えばいいわ、 でも、先生に向かって言う事じゃないじゃん!」 キョトンとしたまま、彩香に注目する生徒達。 生徒:「あんた、今何噂になってるかわかってんの?」 彩香:「ええ、仁美の噂に関与してるってやつね、 あれの真犯人はね…」 菅野先生:「やめなさい、今ここで言うべきではないわ」 彩香を止めた菅野先生をサポートしているのはMだ。 M:[…今は言ってはまずい、近くに…ん!?…] Mが慌てて回りを見た。 Xがいなくなっていた。 M:[…しゃべったらあいつがどうするか…] […どうするか気になるってかあ?…] その声は、彩香から聞こえたのだ。 彩香:[何よ、あんたは?」 X:[…ちょうどお前がフリーだったからなあ、 また消える前に、ピュアな心を拝みたくて…] Mは、 M:[…そいつの事だけは言うことをきくなあ!…] 彩香は、 彩香:「先生の事は言わないって約束して、犯人は私、 仁美を羨む気持ちがこうなったんだから!」 と言って、教室を出ていった。 生徒達は、やっぱりというか、 生徒:「自分で言うなんて、おかしいんじゃないの」 菅野先生:「違うわ、信じちゃダメ!」 M:[…無理だ、今言っても逆効果だ…] 先生や仁美を庇うように、彩香はこの場所から立ち去った。 Mはどこへ行ったか見当がついていた。 恐ろしいのは、Xが入ってしまった事だ。 あれが入っている以上、彩香に手も出せず、逆にXを刺激させて彩香に何が起こっても不思議ではない。 iが尋ねた、 i:[…ねえ、さっき見当がつくっていったけど、どこなの?…] Mは、 M:[…さっきの場所に戻ろうとしている!…] i:[…何故そんな事が?…] M:[…簡単さ、Xを封じ込めるためさ、 あそこなら、Xがいる以上、彩香は死なない、 同時に彩香が動じなければ、Xもあそこから出られないって事さ…] i:[…名前を呼んで消える事を言わないと消滅しないはずよ!…] M:[…さっき、Xが消える予告をしただろ、 心を覗いたら消える仕組みになっていたんだ。…] i:[…名前言ってなかったのでは…?」 M:[…ああ、言ってない、でも、心の中で言ったか、 そのままダイレクトに思ったかだ…]
2007.06.04
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彩香と離脱していられる時間は短い。 しかも、その時間は1時間とも30分とも言われていた。 まちまちなのは、その肉体との心の深さ、強さで決まるらしい。 彩香は自信を持って、長い1時間の方だと信じて、Mを送りだした。 現世から彩香を呼び出す方法、 それは、菅野先生の本心にしか出来ない事だった。 しかし、肝心の本心は記憶を消されて、Xの支配下にあった。 Mは、現世の圏内に入った瞬間、 M:[…記憶が戻った、そうだったな…] 学校でエリート授業をしている菅野先生を見つけ、教室に忍び込んだ。 早く反応したXは、菅野先生から抜け、Mの反応を伺っていた。 すかさずMの背後に回り、 X:[…あんただけ来るとは勇気のある決断だな、 勝ち目はないけどな…] M:[お前、誰に頼まれて来た?やっている事は規定外だぞ…] X:[…それは依頼人が決めた事、やり方は俺に依存するってな…] M:[…規定外を決行できるとは、どのルートで派遣されたんだ?…] X:[…そんな余計な事言うか!…] 一騎打ちが始まった。だがMには時間がない。 M:[…30分以内に何とかしなければ…] X:[…聞こえたぞ、なるほど、という事は、簡単な事だな、 時間稼ぎすりゃあいいのか…] M:[……] Mは眼力でXの目を見た、 その目線を上下に動かし、目線の通りにXの体を振り回した。 X:[…い、いつまで続けるんだぁ、時間の無駄だぞ…] Xは振り回されてもびくともしなかった。 何度も振り回しても、XはMを嘲笑っていた。 疲れを見せた隙に、Xが振り回された反動を使い、 Mに接近し、蹴りあげた。 M:[…うっ…] X:[…なんだよ、一発かよ、それでよく派遣が務まるなあ…] Xは起き上がる前にもう一度Mを蹴り、ダメージを深めた。 M:[…あ、彩香…] その思い、不思議な事に、菅野先生に伝わり、 Mを動かし始めた。その力は、菅野先生の心に吸い寄せられたのだ。 X:[…あ、いけね、菅野をほったらかしたままだったあ!…] 慌てて戻るも、間一髪。 M:[…菅野先生、どうして?…] 菅野先生:[おおよその事はiから聞いたのよ、 記憶を戻すために動いてくれたわ] X:[…何てことだ、居場所がないと、何にも出来ないなんて、 すごい屈辱だあ…] Xは怒り狂い、他の居場所を捜し始めていた。 M:[…お願いだ、今すぐ、彩香を心から呼び出してくれ、 時間がないんだ…] それでも今は授業中の身、 呼ぶだけの事すら出来ない状況だった。 すると、反応のいい生徒が、 生徒:「先生、好きな人いるんですか?」 その突拍子もない質問が菅野先生の心に響いた。 とっさに出て来た名前は、 菅野先生:「あ、彩香!?」 その瞬間だった。
2007.06.01
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