ラム酒 インプレ【今日もラムを飲んでます】

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2022.01.28
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​【キングスバリー・デメララ グレンロセスカスク】​

​ガイアナのラムです。

ガイアナ・デメララ蒸留所のラムで、英国の主にスコッチを扱うインディペンデントボトラー、キングスバリー社によって、スコッチのグレンロセスのカスクでダブルエイジング(ダブルマチュア―ド)されています。


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シングルカスクで度数62%。

トロピカルエイジング/コンチネンタルエイジングの期間、ダブルマチュア―ドの期間など、何も表示が無く全て不明です。



ラムにおいてはトロピカルエイジング(気温の高いカリブ海エリアなどでの熟成)とコンチネンタルエイジング(寒冷なヨーロッパ大陸、英国での熟成)の差は大きく、消費者は購入に際しての大きな判断基準にしています。

もちろん、気温の高いカリブ海周辺でのトロピカルエイジングの方が、圧倒的な速度で熟成が進行します。
いわゆるエンジェルシェアの損失も、コンチネンタルエイジングより膨大です。

両者は同じ熟成年数であっても、風味・味わいに大きな開きが出るのは必然です。

ヴェリエなんかだと同じ蒸留所のラムを、同じ熟成年数のトロピカルエイジングとコンチネンタルエイングのそれぞれのバージョンでリリースするほど、両者には大きな差があります。

というわけで、多くのインディペンデントボトラーは、消費者のために(ディスられないために)熟成地域と期間をそれぞれきちんと表示することが多くなってきています。

ラベルかウェブサイトで表示するだけなので、それほど難しいことではなく、キングスバリーもいずれそうせざるを得なくなるかもしれませんが、今のところ表記無しです。
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​​​さて、このキングバリー・デメララ、色はそんなに濃くなく、トロピカルエイジング期間は長くないのかもしれません。


それ以外の要素を覆うように濃度の高いキャラメル感でいっぱいです。
以前飲んだ​ イーストロンドンリカーのデメララ ​やレモンハートなどに似てるように思えます。

​いわゆるデメララ風味というのは、ラム愛好家の間での共通認識としてはポートモーラント蒸留のあの風味を指すと思いますが、広く一般ではイーストロンドンリカー・デメララやレモンハートなどの、あの甘濃い黒糖キャラメル的な香り・風味として認識されているかもしれません。​

今回のキングスバリーは後者の方で、飲んでみてもさらりとした軽めの口当たりで、それにスコッチウイスキーの風味がイイ具合に馴染んでいるようにに感じられます。
グレンロセスというスコッチは飲んだことがありませんが、おそらくはそれほどピートの香りが強くないやつだろうと思います。
​モルトウイスキーとラムの融合という謳い文句ですが、まさに両社の架け橋的な感じで、キングスバリーの試みは上手く機能していると思います。


基本的に、圧倒的大多数であるスコッチの愛好家に向けたラムという感じで、ラム愛好家からすると、とても評価の難しいラムです。

美味しいことは美味しいのですが、デメララ好きなラム愛好家にはたぶん物足らない「安い方のデメララ」の風味が強く、でもクセが無くてラム初心者にもとっつきやすい風味だということ、などなど・・・
僕にとっては​美味しいラムで総合的には満足していますが、ハードなラム愛好家には評価されない可能性があるな、と思いました。
​​​​​【僕の評価】5段階中の 4 ​​​ ​​​​​​​





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最終更新日  2022.01.28 20:30:06
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