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夫の仕事関係の女性から電話があった。仕事関係なので、割と夫は近距離にいるのではないか、と思うが、全く別の場所にいることもあるので、こうして、たまに電話がくる。○○さんとお話ししたいのですが。Je voudrais parler à .........今、不在です。○○にいます。Ah, il n'est pas là. Il est à .......○○さんの携帯とかは~? Il a un portable.....? ああ、彼は21世紀に抵抗して生きる人間でして...Ah, c'est quelqu'un qui vit à contre courant du vingt-et-unième siècle.....と、ここまで言ったら、電話の向こうの女性は大爆笑がしばらく止まらず。たぶん、電話の主も夫のことは何となく想像がついたから、余計笑えたのかも知れない。夫が帰宅したら、お電話があったことを伝えます。A son retour, je lui dirai que vous avez appelé.それには及びません。私もメールを送っておきます。Oh, ce n'est pas la peine. Je l'enverrai un mail.ありがとうございました。失礼します。Merci beaucoup. Au revoir, Madame.失礼します。Au revoir, Madame. 私としては本気で思っていることで、もう、何というか、ほんとうに。でも、笑い声っていいものね。あはは。
2020.01.31
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フランス語を学ぶ理由は何?そんなものは実はない、と内心思う人のために書きます。ずいぶん昔の話しですが、ふと思い出したのです。もしかしたら、過去のブログでこの人のことをすでに書いている可能性もあります。パリ市内に住んでいた時です。たぶん、自分もそんなにまだフランス語を話せていない時期です。どちらかと言うと、パリ市内にいても、カフェでわざわざ英語で会話する人たちのそばに何気なく座り、英語を懐かしんでいた時期だったと思います。そんな時期に、知人の友人で最近パリに来たばかりだと言うオーストラリア人と知り合いになりました。彼はパリに来たばかりで、フランス語は皆無話せない人でした。本人は彫刻家を目指していましたが、パリに来たのは、長身のせいもあり、ファッションモデルでお小遣い稼ぎをするためだったようです。アートが好きなので、美術館に一緒に行ったりした記憶があります。ちょっと天然気味で、ちょっとお堅い感じで、割と自然に友達になれました。変な人で、あの女性が顔にはたくコンパクトパウダーを顔にはたいていました。デートではないのですが、美術館に行くために迎えに行くと、待たされる理由が、それだったり。逆でしょ、普通?私は当時は化粧は嫌いでしていなかったので、余計驚きました。前置きが長くなりましたが、そのオーストラリア人の青年が割と早くにフランス語で話し始めたのです。彫刻家を目指していたので、彫刻に関する単語を紙に書いて壁に貼っていました。画材の単語や、自分の身に必要そうな単語ばかりでした。つまり、自分の言いたいことは何か、にまつわる単語や表現を中心に覚えていったのです。文法は二の次だったでしょう。たとえば「今、行かなくちゃ」Il faut que je parte. これなんかは文法的に「接続詞」subjonctif なるものが出てきて、文法を最初から学ぶと、すぐには出てこない項目です。動詞も活用変化します。とりあえず、自分が人に何を伝えたいか、という表現を少しづつ覚えていったことを優先させていました。たぶん、文法から入っていないので、「○○しなくてはいけない」Il faut que ~ に続く動詞の活用も応用が利かず、まちがった動詞の活用をしてしまうリスクはありますが、思うに、それもいつかは人に直されたり、自分で文法書を読むうちに改善していくことはできると思います。とりあえず、一か月ほどでフランス語難民から解放された感じでした。フランス語の勉強をされる方には明確な目的を持つ人たちもいます。菓子、料理の分野を目指す方たちは、目的がはっきりしているので、優先して覚える単語も出しやすい。問題は、フランス語を漠然と勉強しよう、と思う場合です。どこから始めていいのかわからない、そんな時に、おまけに単語で愕然とします。空 le ciel 雲 le nuage ドア la porte 窓 la fenêtre 顔 le visageあああ。幼稚園児に戻ってやり直さないといけないんだあ。ドイツ人の多い語学学校で、周囲のドイツ人がいろんな単語を知っていたので、何故と聞いたら、ドイツ語に似た単語が特に上級レベルの段階でたくさんある、と知り、正直、不公平だ、とすら思えたものでした。長い関越トンネルの前で気が遠くなっている感じでした。でも、あのオーストラリア人の青年は、自分の興味を中心に単語を覚え、表現を覚えていきました。あなたの好きなことは何?読書? DIY? 映画鑑賞? コンピューター? 編み物?動物? ポエム?フランス語を学ぶ理由は何?そんなものは実はない、けれど、自分は庭の奥に現れる野良猫が最近、気になる、と思えば、それをフランス語で何て言うかな、と考えるだけでもいいのです。暖炉に火をくべる時、枯れ葉を置いて、その上に小枝をたくさん置きます。空気が湿っている時は、なかなか火がついてくれません。勢いよく燃えた、と思っても、枯れ葉だけ燃えておしまい、ということもあります。しかし、再度、枯れ葉を小枝の下に置いて燃やすと、今度は少し、空気があったまったのか、わりとすぐに火はつきました。(一回目はダメでも、二回目は少し前進)そこに夫がやってきて、いきなり、大きな薪を置いてしまい、小枝が燃え尽きた頃、大きな薪までは火が届かず、火が消えてしまいました。(火種を消してしまった。基礎編がゆるかったか。甘かった。 早すぎた。早計とはこのこと。いきなり消化しきれないものに挑戦しても無駄。 でも、ここで諦めたら、いつまでも暖をとれない)そこで大きな薪を取り出し、再び、枯れ葉を置き、たくさんの小枝を載せ、火をつけます。空気はあったまったので、火はすぐにつきます。(基礎をやり直し。三回目のやり直しはスタートが速い)小枝が元気よく燃えた時点で、小さな薪を少しづつ足していきます。大きな薪は最後に載せます。学びも人生も暖炉の火と似たようなものかな、と思います。
2020.01.30
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高校?中学?で習う世界史の一遍がよみがえる地中海世界のマルセイユ豆知識を動画にまとめて見ました。時々、簡単な英語やフランス語も散りばめています。調べていって、自分でも、えええ?と思う発見もありました。自分で選んだオーディオラィブラリーの曲もとても美しいのですが、何故か、たまに微妙に飛んでいることがあります。ご了承ください。宜しかったら、ご覧くださいませ。
2020.01.24
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南仏で見る野生の花や蝶の写真をまとめてみました。花や蝶はおもに南仏ですが、青い矢車菊は、フランスのやや中央あたりの写真です。楽しんで、ご覧いただければ幸いです。
2020.01.24
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南仏の滝です。この滝は、緑のプロヴォンスと呼ばれる地域の町バージョルから徒歩で行ける場所にあります。滝はフランス語で cascade です。結構、滝の音がすごいです。水は澄んでいて、夏なら飛び込んでいたかもしれません。夏場は泳ぐ子供の姿があったりします。もう少し、下の方に降りてゆくと、また別の滝とこういう湖があり、私も泳いでみたことがありますが、ものすごく冷たい水でした。ここに流れる水の水源の一部は水道会社が管理し、家庭の水道にも流れてきます。南仏の命の水です。この町はヴァール県の中にありますが、ヴァール県は時々、とんでもない豪雨に見舞われ、大洪水の被害が出たりします。2019年も浸水した家々に嘆く住民の姿がテレビで放映されていました。川沿いの地域だったと思います。2019年は9月、10月、11月と集中的に降ることがありました。一日で一か月分が降ったこともあります。
2020.01.24
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2020年1月19日の日曜日でした。南仏の民族舞踊を見る機会がありました。動画でクリックしてぜひご覧ください。画質があまり良くないのがちょっと残念ですが音楽や雰囲気は伝わるかと思います。La Gavotte provençale とフランス語では呼ばれている民衆に伝わる南仏のダンスです。 南仏の緑のプロヴォンスと呼ばれる地方の町バージョル Barjols のお祭りでした。聖マルセルを祭り、牛の丸焼きも行われ、写真の右側に見えるのは、その丸焼きの牛です。圧倒されます。この町では、一頭の牛のお蔭で何世紀か前に村人、町民が餓死せずに済んだ、ということから毎年、お祭りがありますが、それと聖マルセルとの関係が何だったのか忘れました。ただ、聖マルセルが去った後、美しいスミレの香りにあたりは包まれていた、という話はおぼろげに覚えています。地元の作家アラン・ビリー氏 Alain Billy の著書に確かそう書いてありました。アラン・ビリー氏は、17歳の時に、近くの小山、プチ・ベシヨン Petit Bessillon にあやめの球根を何個か植えたそうです。あれから、あやめ、増えたんですね、きっと。ビリー氏は何年か前に定年退職されたお年の方ですが、17歳のアラン君のお蔭で、春夏のプチ・ベシヨンを散策すると、紫色の小さなあやめの花が薄紫のタイムの花の間で咲き誇り、大変美しい風景をかもし出しています。さて、南仏のフォークダンスが披露された広場は普段は駐車場に使用されている広場でした。お祭りの広場には太鼓や笛を演奏する音楽隊もいました。16世紀頃から民衆に伝わるという民族舞踊、なかなか素敵でした。若いダンサーの方たちは、バレリーナではないか、と思いました。皆さん、この町の人たちばかりでなく、サントロぺやサンマクシムの街から招待されてこられていたようです。なんだか見ていて楽しくなりました。
2020.01.23
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ゴーン氏の話しを動画で聞きました。全部ではありませんが。動画で、もう日本語の同時通訳でも聞けますね。動画ライブで、発言が始まった時に出てきたコメントの「マフィア」の書き込みが続き、カルロスは、日本で忍術を習ったんだよ、とフランス語で書いているコメントもあり、不謹慎ながら笑ってしまいました。ゴーン氏は、これまで溜めていたものをすべて出し切るような勢いでした。告発をしろ、とばかり言われ続けた話をしています。「私は17年も日産に貢献したのに、日本も日本人も大好きで、子供たちも日本で育ち、(保釈中に)レストランや映画に行くと、人々は親切にしてくれました。私は日本人が好きです。私は日本が大好きなのに、メディアは何故私を冷酷で貪欲で独裁者のイメージばかり貼り付けるのですか。何故、私はまるで誰かを傷つけようとするテロリストのように扱かわれなくてはいけないのですか」と熱く語った時は、彼が映画の孤島のキングコングにすら見えてきました。あの映画はすごく悲しいのです。誰にも理解されないキングコング。ゴーン氏は、日本の独房で、自分は命を落とした人間のようだった、と。「裁判はいつ始まるのか、と弁護士に聞けば、下手すると5年かかることもある、と言われました。その間、自分はこうして家族からも離れて独房でずっと孤立し、毎日、自白をしろ、と言われ続けるのか、これは私をそうして徐々に抜け殻にしていくためか、と」ほんとうに裁判まで5年も待たされる可能性はあったのでしょうか。ゴーン氏はおそらく日本語は話さないのでしょうか。言葉のわからない国、法律的な文書の読み書きができない国にいると、独房に入れられなくても、不安に駆られる孤独な瞬間はあります。それは結構奥深い不安感です。ま、人にもよると思いますが。「私は日産ルノーの社長を辞任したとメディアは言ったが、私は自ら辞任をしたことはない、私は独房に入れられたので、辞職し、退職をすることになりました。ルノー日産に対して、日産に対して、訴訟をする予定です。それは誰かを攻撃したりするためではなく、自分の尊厳を守るためです」日本の報道陣にも質問をさせ、できるだけ様々な国の報道陣にマイクを向けるようにしていました。「私が日本を抜け出したのは、日本では発言の機会を与えてもらえず、9ヵ月かかっても裁判が行われず、容疑者と言う立場でまだ犯罪者というわけではないのに、なぜ家族や友人にも会えないのか、まるで自分は拘置所の中で孤立した人として魂のないモノのように扱われた気がしました」「私も一人の人間です」と一番伝えたかったのではないか、と思います。フランスの報道者は彼の劇的な発表にワンクッションを置いて割に冷静な印象です。フランスもやや懐疑的にゴーン氏の報酬額に疑問を投げかけてきたからでしょう。フランス24 の報道者がレバノンで数週間に及びレバノンの国の腐敗に反対し、デモを行ってきた二人の男性にインタビューをしていました。レバノン人の男性は、ゴーン氏はマフィアがやるように日本を逃亡した、と語り、ゴーン氏がここにいることはレバノン人にとって侮辱であり、ゴーン氏は日本の権限下で、日本で裁かれるべきです、と答えていました。もう一人の男性は、我々はレバノンの腐敗と闘ってきた。泥棒行為をした者は全員裁きを受けなくてはいけない。もし、彼(ゴーン氏)が罪を犯したのなら、裁かれなくてはいけない。もしかすると、彼はすべての人間から見放されてしまうこともあるかも知れない。しかし、無実とわかったなら、彼は受け入れられるだろう。 さて、すべてはまたこれからなのでしょう。
2020.01.09
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いろいろ、脱線しながら書いていきます。日本国内で1年3カ月以来拘束されていたゴーン容疑者(2020年3月9日で66歳になる)がレバノンに逃亡したのが2019年12月30日。保釈料の15億円を没収されることになった。15億円を没収されても平気だったのだろうか。 しかも逃亡にかけた金額は50億円?16億円?とも推定される。2020年1月4日付けのフランスの番組 C dans l'Air と言う番組でpôle Asie à la Fondation pour la recherche stratégiqueというアジア戦略調査団体の責任者で、日本や中国の経済に関する本の著者でもあるフランスのヴァレリー・ニケ女史は、フランスの番組で、日本と言う国についてこう語った。「日本は約束を守る国なので、日本側としては、今回の逃亡に非常に驚き、また屈辱すら覚えているだろう。約束したら守る、ということを当然のこととしているのが日本人だ」約束を破るなんてありえない、まさに、フランス語で ça ne se fait pas. そんなことしないよ、と。Le Japon est un pays où on ne se méfie pas. 「日本は、(相手を)疑わない国です」他人を疑ってかかる、という感覚が薄い、ということだろうか。自分がやはり日本人だからかも知れないけれど、数年前に日本に行った時、都内でも田舎でも、不思議な安心感、もうほぼ恍惚とするような安心感を感じたものだった。あれは何だったんだろう、と今でも思う。都内の電車の中で、一人の青年がほかの青年に「俺、先月の収入300万だった」みたいな内容の会話をしていて、うわあ、フランスでこんな会話を大風呂敷ひろげるみたいに話したら、悪い人に後をつけられるか、違う人からそんな話しをしてはいけないよ、と注意されるかも知れない、と思った。ニケ氏は、「何故なら、日本は決まり事を守る国だから。日本は地球上でおそらく最も治安がいい国だと言える」と言った。Le Japon, c'est un pays le plus sûr de la planet.「多分、そのために逆に日本では監視するということがフランスに較べて未発達である」と説明していた。技術の先進国のはずの日本の意外な盲点だと思う。ニケ氏もこのままの日本でオリンピックに対処できるのか、と。ただ、日本にも監視カメラは結構あるのではないの?治安の良さ世界一。日本のニュースを読むと、そうとも思えない事件も起こっているが、確かに犯罪率はなんだかんだ言ってもかなり低いようだ。フランスではみんなが気をつけている限りにおいて安全だが、電車に乗って爆睡なんて絶対無理。寝たふりすら止めたほうがいい。あれはオリンピックの時期は絶対やらない方がいい。とは言え、全指定席のマルセイユ-パリ間の列車に乗ったりすると、疲れ果てて寝込むことはあるし、他の人も爆睡はしている。長距離列車だから、スリなんかは逆に逃げ場がないためもあるかも。うちのフランス人の夫も昔、最終列車で寝込んで二つ先の駅で気づいて深夜、車で迎えに行くはめになったこともある。診療室の待合室にバッグを置いてゆく人は2020年でもいるのだろうか。あれは、1990年代にパリに数年住んだ後、東京の歯医者さんで、目撃して、え?うっそ。あり得ない。フランスでこれやったら、お財布盗めって言ってるのと同じ、と驚いたものだった。が、確かに日本での若い時を思い出せば、自分も確実にしていたことだった。住む国でそういう感覚が変わるというのは面白いと我ながら思う。また、日本では、誰かが玄関ドアをノックすれば、何のためらいもなく「はあい」と開けてしまう。これもオリンピックの時期は避けたほうがいい。フランスでは、何者が来るかわからないから、パッとは開けない。どなたですか、Qui est ce ? キエース と、必ず確認する。ま、そのくらい懐疑的であったほうがいい。ニケ女史は、ほかの番組でも、「自白するまでは拘束する」という世界的には日本のイメージダウンにつながるため、ゴーン氏にたいして緩和した方法を日本がとったが、日本国内でも自白強要のやり方を批判的な人たちはいる、と話していた。司会者の男性は、まあ、中国もそうだし、フランスだって昔はねえ、と、やんわりと言っていた。とにもかくも、ゴーン氏はその隙をついて大晦日に逃亡をした。フランスの専門家が、こういう逃亡は半年前か数カ月前に用意しないとまず無理だろう、とも語っていた。そのゴーン容疑者は基本的にレバノンの人。レバノンではブドウ園に出資している。1920年にシリアと共にフランスの委任統治下に入り、1943年にフランスから独立したレバノンは15年に及ぶ内戦などのために経済的には発展を阻まれた。ローマ遺跡も残されているというレバノンは岐阜県くらいの面積があり、天然資源は乏しく、人口も610万人程度だそうだ。ドイツ、米国、英国、欧州諸国、ノルウエィ、フランス、カナダはレバノンの援助国だそうだ。ゴーン氏は奨学金をフランスから得て勉強した。義務教育は小学校のみだそうだ。2017年末までに日本からは有償資金協力として130,22億円がレバノンに送られてきたそうである。さて、ゴーン氏の話しに戻る。2005年からルノーの代表取締役社長だったゴーン氏は2009年からルノー日産の代表取締役社長として、年間最低11億円以上は報酬を得ていた。フランスのキャピタル誌によると、2016年は15,6millions euros 日本円で約18億8千7百万円の収入額がわかっている。ほかの自動車会社の社長もそれくらいか、それ以上の給与を手にしているので、日産を救ったゴーン氏にしてみれば、まだ少ない方だ、という思いもあったかも知れない。2009年、前アメリカ大統領のオバマ氏が二度に渡ってゴーン氏に面会し、ぜひジェネラル・モータースの社長になってくれ、と当時のゴーン氏の倍の給料を提示した、という。ゴーン氏は申し出を断り、ルノー日産に残った。多分、そのあたりから、自分の資金をうまく残そうという方向に拍車がかかった。それらしきことをゴーン氏自身も日本の裁判官の前で話したそうであることがフランスの経済紙レゼコーに書いてある。彼はフランス政府がルノー株を買うことを阻止したかった。それが原因で、故仏前大統領シラク氏を怒らせ、サルコジー氏とも決して良い関係ではなかった。2014年夏から2016年夏まで、オランダ政権下で経済相だったマクロン氏(現仏大統領)はすでにゴーン氏の独断とも思える収入額に怒りを隠せなかったそうである。なにしろ、株主総会でゴーン氏の給与額に賛成できない、と結論が出たにも係わらず、高額な収入額を認めてしまったのだ。ゴーン氏の給与の半額以上は株として計上される。フランス政府は株にかかる税金を軽くしている。よって、マクロン経済相は給与額を低くするように頼んだ、というフィガロ紙の記事がある。当時、政府はすでに20パーセントのルノー日産株を持っていたので、発言権があったようである。最初、ゴーン氏に容疑がかけられ、日本で起訴された、と聞いた時は、ゴーン氏を懲らしめるために、フランス政府が日本の日産か日本政府に協力を頼んで逮捕したのか、と思ったくらいだった。だから、すぐ釈放されると。が、その世界一安全な国と定評があり、アジアの中でも最も欧米化していると思われた日本が自白強要で長引く拘束をする国だということがわかり、ゴーン容疑者が人質司法だと叫び始めたため、これでは日本のイメージダウンにつながり、日仏関係が悪化し、ルノー日産も危うくなると、もう、ゴーン氏を逃がそう、社長でもなくなったし、もうよい、となったのでは、とちょっぴり想像してしまった。 実際はもっと深刻でそんなものなどではないだろう。この事件を扱う当事者の困惑は想像もできない。日産でも確かそうだった、と思うが、フランスのルノー社でも、ゴーン氏のワンマンぶりと威圧感と彼に好かれたいと思わせる何かと、同時にまともなミーティングができない極めて重い雰囲気はあったそうだ、とフランスの番組で語られていた。また彼に意見する者は解雇されていった、とも。フランスのジャーナリストも彼のやや独裁者的な面は否めないでしょう、と語る。コストキラーとして工場閉鎖を断行した人物でもあるし、明日は我が身と思う部下がいても不思議ではない。ま、それはしかし、現ルノー社社長のスナール氏も工場閉鎖をしたことはある人なので、それは、ゴーン氏に限ったことではない。 もう一つはルノー社内で社長に意見を仰ぎたい、相談をしたい、と思っても、本人がなかなか捕まらない状況だった。え?いま、どこの国にいるの?ニューヨーク?リオデジャネイロ?日本?オランダ?どこ?ゴーン氏の脳裏にはおじいちゃんかな、外国を駆け抜けて仕事をしている祖父の姿が焼き付いていたようで、成功するにはああでないとダメなんだ、と思っていた節もある。子供時代のそのような思い込みと言うのは意外に根強く残ったりする。フランスのSudOuest誌は、2018年のルノーからの収入は1,000,000ユーロは確定している、と報じている。100万ユーロは約1億2千93万円相当。ゴーン氏は2012年からオランダに本籍を置いていた。収入税はオランダに収めることになる。一方で、ゴーン氏がオランダに183日以上滞在する証明が必要になる。フランス側としては、この点を追及するとのことだった。2019年6月24日のキャピタル誌の記事で、La Direction National des Vérifications de situations fiscales (DNVSF) という政府機関が財政調査の一環としてゴーン氏の飛行機の使用頻度、電話の発信位置で場所を確認したり、移動の内容などを細かく調査し、オランダでの滞在期間が183日に達しているかを見ることになる、と。2012年から約8年分を調査することになる。そのことはゴーン夫妻に前もってメールで知らされており、調査期間は約一年かかる、と記載されていた。フランスのル・クオティディング誌が伝えるところによると、Mazars 会計事務所の監査報告で次のことがわかっている。ルノー日産のオランダのホールディングBN社を通じて、アリアンスの代表取締役社長の権限とは関係なく、約13億3千75万円相当をゴーン元社長が個人的に使用した。この内容はすでにルノーの取締役会で2019年6月4日に開示された。この中には一部、ルノーからの費用として、2016年10月のヴェルサイユ宮殿でのゴーン夫妻の結婚式費用が含まれていた。この約13億3千75万円相当が、ルノー社からの現物支給もしくは benefits in kind あるいは les avantages en nature として認められるものであるならば、給料の一部として記載されるべきものであり、40パーセントは税金として納めなくてはいけない。ともかく収入額面でいろいろあったようだ。21年来、ゴーン氏を知るというフランス語を話すレバノンのジャーナリストはヨーロッパ1 のインタビューで、ゴーン氏の逮捕は確実に陰謀だと語っていた。ゴーン氏は近日中に声明をあげるそうだ。もしもゴーン氏が日本ではなく、ヨーロッパで逃亡していたら、フランスに引き渡される可能性はあったそうだが、日本に引き渡されることはないそうだ。一体、この事件どこに向かうのだろう。まったく想像がつかない。
2020.01.08
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Bonne Année! Bonne Santé! フランスは只今夜の7時半くらい。日本はすでに3時間前に2020年に突入。どんな一年になるかはわかりませんが、とりあえず健康でいること、夢がひとつでも叶う一年になりますように。今の時期は薔薇の挿し木どきで、一か月ぐらい前からぽんと水にさした挿し木から白い根が生え、中には小さな葉をつけたものもあります。こんなささやかなことですが、とっても嬉しい。すでに2年ぐらい前の挿し木からは美しい薔薇の花も二度咲いてくれました。夏場を除いて2014年晩秋から2016年夏にフランス国外にいたため、まったく手入れも水やりもできなかったシクラメンも二個、もうだめかと思いつつ、土を変え、水をやり続けたお蔭で生き延びて、以来、毎年、この季節に花をたくさんつけてくれます。球根の生命力ですねえ。フランス語で シクラメンは Cyclamen です。今年も花咲く美しい一年になりますように。
2020.01.01
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