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5月頃にピーマンの苗と唐辛子の苗を植え、そのうちにどれがどれだったか忘れていました。ピーマンはフランス語で ぽわvrおん poivron です。一応、赤く育つものということだったので、日本語ではパプリカだと思います。一つの苗は実ってくれたのですが、もう一つの苗からは何もみのらず。数か月経ち、何やら、ピーマンっぽく育つものがあり、それにしては小さいなあ、と唐辛子にしては少し小太りな感じだし、が、数週間経っても、それ以上大きく育つ気配はなく、とりあえず、一個取って、野菜炒めに。唐辛子でした。フランス語で、piment です。最後の t は発音しません。ぴもん に聞こえます。味は後味に甘味があっておいしかったです。ピーマンは白い小さな花は咲いても、実らないままで今年は終わりそうです。茄子も結構立派な紫色の花は咲くけれど、実らないまま。来年、また挑戦しよう、と思います。
September 30, 2024
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文明は消えてゆく。どの文明も。が、最近、パリから人口が減っているのはいい兆候だ。と、ユーチューブのインタビュー番組で微生物学者のディディエ・ラウルト氏が語っていた。どの文明も消えてゆく、そりゃ大変だ、とつい思い、なぜ、そうなるんだろうかと考えてみた。いろんな遺跡が世の中にあり、そこにかつて町や道路があったのに、何故、それが続かなかったのか。なああんて。まあ、自然災害で消滅してしまう場合もあるだろうし。都会にだけ生きていると多くの人の中にいるから、しかも都会にはほんとうにいろんな人がいろんなことをしているので、いろんな世界とつながっていると錯覚しかねない。とはいえ、錯覚は人間は与えられた環境でそれぞれの錯覚を抱いている気がする。なんというか、大自然と隔離されて生きていくといずれ数世紀の間に消えてゆく、ということもあるんだろうか。例えばの話し。野菜や果物がどんなふうに育つのかを知らずに野菜や果物を買う。カフェに入り、遠い国で栽培されたコーヒー豆のコーヒーを飲む。どの国で採れた綿でどの国で裁縫されたかあまり知らずに衣服を買う。フランスや日本の田舎でほぼ完璧に自給自足で生活をする家族がいるユーチューブ番組を観ると憧れてしまう。その一方で、自分には無理そうだと思ってしまう。まともな日常生活に辿り着くまでに苦戦したこともあるんだろうなあ、と思ってしまう。意外にその苦戦過程を楽しんでいた可能性はあるかもしれない。フランスのパトリック・バロネという人は奥さんと二人で、いや家族で電気もお湯も知恵で太陽光パネルや薪ストーブでまかなう。なので、電気代と水道代は30年間払ったことはないそうだ。知恵というか知識がなければできない。彼の家族は冷蔵庫も冷凍庫もなし。飲み水も自給自足。ミネラルウオーターの国フランスで。さて、先の自給自足フランス人家庭の話しに戻る。もしかして掃除機もないんだろうか。掃除機がないのはつらい。一応、自給自足の電気はあるみたいなので、ひょっとすると掃除機はあるかもしれない。蓄電できるコードレスの掃除機なんか使えそう。自動アシスト自転車も動かせる可能性はある。何しろ、インターネットができる環境はすでにあるみたい。トイレはおそらく乾式で、肥料に還元。と、いうことは最近、フランスでもボチボチと流行りだしたウオッシュレット式トイレはないだろう。ウオッシュレットはどうも日本での体験が忘れられない人たちが使い始めてるみたい。自給自足のフランス人の人の家は古い石造りの家をリノベしたもの。屋根を家族で直したみたい。あと、参加して体験するという仕組みで藁を摘んで壁にする家もいろんな人と作ったり。自給自足の著書も書いていらした。なんだかんだ言っても、固定資産税は支払わなくてはいけないわけだし、鍋とか服とかも購入もするだろうし。その点はちゃんと自分の知恵と知識を宿泊体験として分かち合うことでも収入を得てらしたみたい。話しはちょっと飛んでしまうけれど、我が家では、中古で夫が購入した薪ストーヴがあったのだけれど、別の場所に移動されてしまったので、煮込み料理に使用できなくなった。ならば、せめて、このフランスで日本製の火鉢がほしい、と思い、ネット検索するけれど、あの日本の懐かしい火鉢が見つからない。かまど という名称の高額な金属製のかまどがフランスでは売られている。7月初旬に古い暖炉のリノベ工事をしてもらい、以前より暖まるんだけど、室内で、薪でお湯がわかせなくなっちゃって。フランスにはキュイジヌエール cuisinière と呼ばれる薪ストーヴがある。これで煮込み、炒め料理、なんならオーヴンもついているので、薪さえあれば、電気代を使わなくても料理ができる。ニュージーランドのユーチューブ番組で紹介されていた薪ストーヴが愛らしくて憧れる。Homewood stoves というサイト。薪はあるからなあ、と。体力さえ許せば。そちらには限りがあるものの。その辺の森に落ちているのをえっちらおっちらと運んだり。結構、木が倒れている。嵐の時に根っこごと倒れたものが結構ある。晩秋に台風顔負けの嵐がやってくることがあったので、その時とか、あとは岩の上に根っこを下ろした木々が倒れていく。川から岸辺に辿り着く流木を拾う手もあるので、薪に困ることはなさそう。
September 26, 2024
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よくこの草原地帯に囲まれたほとんど車の通らない道を散歩するのだけど、最近、朝方、3メートルほど離れた草原地帯の中に中型の犬のような動物と目があってしまった。よく見たら、小鹿だった。しばらく不動で見つめ合った。その内、小鹿は全く可愛くない声で叫んで、そのままぴょんぴょんと走って遠くに行ってしまった。見た目はすごく愛らしいのに、あの声はちょっと意外だった。喉を傷めたわんこみたいな。割と遠くに見かけることはあるけれども、こんなに近距離は初めて。ちょっと感動。この10月から3月までフランスでは狩りが認められていて、地主の許可を得て、猟師たちがきちゃんだろうなあ。あまり考えないようにしようと思いつつも。この期間って森にうっかり入れないんですね。キノコ狩りしたいのになあ。幸いにして、自宅の横にある小さな森でたまに見つけることはあるけれど。
September 26, 2024
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2024年7月のフランスの北西部ノルマンディは涼しかった、とメモっておこうと思い、久方ぶりのブログ更新。ちょうど良い感じで、これこそ本来のノルマンディと絶賛したくなるくらいの気候だった。ただ春4月は雨が多くて、酪農家や農業の人々にとっては、寒すぎる、地面がぬかるんで仕事ははかどらない、などの問題があったよう。ノルマンディではなく、トゥールに住んでいる人も、2024年の夏は結構涼しかった、と話していた。2022年の夏は酷暑に見舞われ、2023年はどうだったか、もう記憶にない。2024年の8月も暑い日はあったけれど、摂氏30度を超えた日があったかどうか。8月いっぱいは、夫の親戚の青年が夫の野良仕事を手伝うために来ていて、私は台所に立つ日が多かった。一人、若者がうちに来て、実は何を料理したらいいのか、毎日、自問自答。煮干しなしの野菜のみのお味噌汁なども作ったりして、それをおいしいと言ってくれたので、ほっと胸をなでおろし。お味噌は、7月にうちに遊びにきてくれたフランス人カップルからプレゼントされた日本産の完熟みそがあって重宝した。やっぱり日本のお味噌はおいしい。甘味がある。小豆より大粒の赤い豆を煮込んで、水ようかんに挑戦したり、一応おいしいと食べてくれたのが実は意外だった。夫には好物なんだけど、普通のフランス人にはあまり受けない記憶があったので。こちらのフランス人カップルは仕事でアフリカの、どこだっけ、タンザニア?いつも忘れてしまう、結構な盆地に住んだことがあって、そこが結構涼しい気候で過ごしやすかった、と聞いて、すごく驚いた。今、ゲリラ交戦地域になっているような場所だった、と、なので、タンザニアだったか、ナイジェリアだったか。記憶は曖昧。話しはころっと変わるけれど、思い出したままに書いているので。8月いっぱい、うちに来てくれた青年は、そういえば、フランスの国歌を小学生の頃に習った時に、その血生ぐさい歌詞にショックを受けた、と話していた。あの歌詞は小さい子供にはどうかと思うよ、と。今年23歳。背も高く、力もあって、期待以上に毎日汗まみれ、泥まみれで夫の野良仕事を手伝ってくれた。普段は大学でIT部門を専攻する学生。なので、インターネット関連のことに詳しく、そちら方面でも夫が直面する問題を解決していたみたい。昔から数学の得意なことはわかっていたけど、数学って簡単だよっと。尊敬しますわ。方程式はちょっぴり好きだったんだけど。青年の夢は将来、家庭菜園をすること。それができる土地を購入すること。が、とりあえず、先に就職して土地を購入できるように貯金すること。楽器も習いたいみたいで。夢はいろいろあるんだろうなあ。23歳だからなあ、まだ。この子がまだ2歳ぐらいの可愛い頃から知っているから、ほんとうによくこんなに大きくなったなあ、と感動するばかり。しかもハンサム君。毎日、洋画を見ているみたいだった。さて、9月初旬は特に野良仕事をしなければ、セーター一枚はおるほど。それなのに、日本は摂氏37度に達する日もあったようで。2024年は、私はトマトの苗を3個くらい買ってきて植えて、結構元気そうに育ってくれたのに、途中で茎が黒くなり、全滅。菜園づくりのフランス人の人から、それは湿気に負けたんだね、と。日仏カップルのこの方たちからはこの夏、赤しその苗をいただいてしまった。嬉しい。トマトねえ。ノルマンディはよく雨が降ったのに、晴れるとがんがん水やりをしていたので、それが主な原因だったらしい。さやいんげんは種から植えて、結構とれて食卓へ。ちょっと嬉しかった。ノルマンディインゲンと言う名前の品種で、つるにはならない。白い可憐な花からインゲンになる。キュウリの苗をマルシェで無農薬農家から買ったものもちゃんと育ってくれて。この無農薬農家の人はいつも笑顔が最高。そりゃあ作物も育つよねえ、と思っちゃう。育ったきゅうりはなんとなく甘味があっておいしい。形がね、日本で見慣れたキュウリじゃなくて、肌がややとげとげしていて、まるみがあって小さなエンタシスみたいな形で。8月くらいから、フランスでは mûre と呼ばれている棘だらけの茎をもつブラックベリーの黒い実を摘み、ジャムを作った。この辺りは酪農家もいるので、農薬は使用されていないのも幸い。夫も親戚の青年も、これは本物のブラックベリージャムだね、と喜んで食べてくれた。黒い宝石に見えちゃうブラックベリーを無心に摘む時間が最高に楽しく。永遠に摘んでいたい感じで。無心になれるってすごいことだわ、と。下手は下手なりに、あの編み物している時と同じ感覚。最近作ったブラックベリージャムにはカソナードという薄茶色のお砂糖を入れたが、これが味的には最高においしい。ジャムと言うには、ちょっと液体っぽいのがたまに傷。クレープに垂らして食べるとおいしかったり。来年はレモンを少し入れてみようかな。しかも、うちには無農薬レモンもあるし。南仏では湿気が足りなくてブラックベリーがその辺に育ってなくてできなかったので、ノルマンディでこれをするのがすごく楽しみだった。これはほんとうによく蔓延る植物。とげとげがいっぱいで、だから、軽い気持ちで庭に植えちゃいけないんでしょうね。とげのないものも売っているらしいけれど、とりあえず、その辺にたくさん育っているから、いいかなあ、と。ただ実はちっちゃい。違う地方ではもっと大粒の実があったなあ、と。生命力半端ない苺もプランターに育ててみている。数少なく実る苺は結構甘くておいしい。昨年だったか、一昨年だったか、ノルマンディの一角で無農薬で野菜や果実を育てているオランダ人夫妻がいて、昔はブータンにも住んでみたことのあるご夫妻で、なぜかその後ノルマンディで土地を購入されて、引退するまで、酪農家をしていらした。最初は知識なしで無農薬を極めていろいろ大変な苦労をされたみたい。ご主人は牛は怖くないけれど、猫が怖い、と言っちゃう人。牛は信頼できるが、猫はねえ、と。奥さんも自然体で、フランス語はようわからんままよ、と言いつつ、私もオランダ語はわからないので、何とかフランス語で会話。その方たちが栽培した苺を勧められるまま、畑で直接摘んで食べてしまった大粒の苺がとびきりの甘さだった。あんなにおいしい苺は食べたことはなかった。いやあ、こんなにすごい味になるもんなの、と。私はもともと苺は苦手だった、というのは、市販のイチゴは割にいつも酸っぱい記憶しかなかった。育ったその場所で完熟した苺がこんなにもおいしいなんて、と、忘れられない味になった。なので、あの苺に挑戦するわけではないけれども、少し近づいてみたいなあ、と自宅のプランターで栽培中。そろそろ苺の季節でもなくなるので、いやあ、晩秋には小さいけれど、栗の実をたくさん摘んで栗クリームを作りたい、とささやかな夢を抱いている。畑に出ると、亡き母はすごい人だったんだ、と毎回思う。若い頃、家の前の畑に実った一つのトマトがおいしかったことを思い出す。冬でもほうれん草とか大根とかあったなあ、と。あっちこっちに話が飛んだけれど、ああ、いつものことかあ。日本でブラックベリーを栽培している人がいるらしくて、富山県のヒーリー農園というところで、今でも現役なんでしょうか。ジャムと言えば、パリ市内に住んでいた時、時々みかけるお店で、イギリスがいろいろ変わったジャムを出していた記憶があって、それを日本にいて味わえるなんていいことだなあ、と思ったりして。
September 26, 2024
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