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いよいよ今年の仕事もラスト1週間に入った。だからと言って分析依頼が減る訳ではなく、「年内に」と言う掛け声の方が目立つ。まあ、まだ1週間ある訳だからかなりのことは出来る。が、今週は天皇誕生日も土曜日もバッチリ出勤。明日の電車はすいていることだろう。
若手は1日でも休みたいらしい。かといって、家事をする訳でもない。会社に来たくないだけのようだ。近所にある超大手、M電機の従業員が、「残業がなくなって厳しい」「子供の学費が」などと通勤電車の中で話し合っている。本当に仕事がないようだ。「遊んでいるのも何人かいる」とも。私はまだ仕事が途切れないだけいいのかも知れない。派遣の危うさを肌で感じて転職して、今はまあ落ち着いていられる。検査部門は人手に頼るしかないし、特に電子顕微鏡の仕事は若い人でもなかなか適格者がいないらしい。
別に知識とかの問題ではなく、いかにいい被写体を見つけるかの能力で、博士課程を卒業した子でもそれが出来るかどうかは別問題だと言う。実際見ていても、いい被写体は低倍率では霞のようにしかみえない。でも、それを見分けられるかが鍵らしい。幸いに私はそういう適性に恵まれていたようだ。もっとも、光学顕微鏡なら子供のころから使っている。
化学会社なので理工系が多く、顕微鏡を使う生物・農学系は人数も少ないことが、顕微鏡の技能者が少ない原因となっているかも知れない。まあ、そのおかげで飯の食い上げにならずに済んでいる訳だ。商品に生えたカビらしいものを「見てくれ」ともってこられても、「確かにカビだ」と言いきれる人は少ない。「胞子のつき方からして、青カビのたぐいでしょう」などとえらそうにいっている自分がある。
本当は分離培養して確認しなきゃいけないのだが、顕微鏡写真ででも判断は出来る。そうこうしているうちもう3年目が終わろうとしている。早いものだ。
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