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勇者や魔法使いが魔王を倒す、といったRPG的ファンタジー世界を舞台にしたミステリ。
すんごいトリックがある、というわけではないんだけど、読み進めると「おお、そうだったのか!」という驚きがあります。
魔王を討伐した勇者・アルスは城に戻ってくる途中で死亡する。
数年後、アレクシア姫はアルスの功績を称えるために文献を作り出す。
さまざまな人からアルスに関する証言が集められだした。
ミステリ的なしかけのためということもあるけど、メインの登場人物たちが、それぞれ「世間」とのズレを感じていることが視点が変わることでよく判ります。
ファンタジー世界でありながら、キャラクターの生き方や美学が現代を生きる人たちに通じるものがあります。このへんが「なんか大人の小説だな」と思ったら、作者は40代にしてなろうにこの作品を発表したとか。
なるほど、作者自身の人生への捉え方が現れていると思いました。
ラノベって、そのーどうしても文章的に……うーんって作品が多いのですが、この作品はかなりあっさりとしたテキストながら、さくさくと読みやすく楽しめました。
エピローグがいかにもラノベって感じ。
アルスと同じパーティにいたメンバー視点の続編もあるみたいですね。
キャラを好きになった人にはいいんでしょうか。
私は聖女と呼ばれながらなかなか腹黒のマリアさんが好きでした。
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