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4月前半のみかん園の手入れ
小田原のみかん園ですが、4月9日にその畑の手入れに行ってきました。
今回、初めてですが、イノシシの親との出会いがありました。
4月9日(火)は天候は雨でしから、10日(水)の早朝にみかん園を見回った時のこと。
当方としては、この間に出た枯れ木を野焼きして始末する課題があったんです。
これがその模様ですが。
昨夜までは雨模様でしたから、草木の湿り気が野焼きが出来るかどうかを確かめに来たんですが。
午前6時20分ですから、まだあたりには人の気配はなかったんです。
すると、なにやら動き逃げていくものがいました。
イノシシです。これは初めての遭遇だったんですが。
この野焼きをしている場所にいて、そこからとんで逃げていったんです。
これまで、イノシシの動いたあと、その痕跡はいくらでもあったんですが、
その子どもの「うりぼう」は見たことがあったんですが、その親の姿を、その実物を見たのは初めてでした。1メートルくらいの大きさでしたが、30センチくらいの、まるまると太ってました。
それがウサギのように飛び跳ねるようにして、奥の林の方に消えていきました。
それこそ、あっという間のできごとでしたが。
いま全国の農地でイノシシの加害が問題になっています。
小田原でも野菜はもちろん、みかん畑も、畑を鉄柵で囲わなければ、ほとんどの作物が、イノシシのえさとなってしまいます。
しかし、それは、一面では農家の高齢化もあり、人の畑の管理力が落ちているためでもあります。
耕作放棄のみかん畑は原野となり、イノシシのねぐらになっている。
それが広がっているわけです。
人と猪との、一進一退の綱引き、攻防戦が行われているわけです。
その一コマでした。
さて、本題の、みかん畑の手入れですが
畑にある切り枝を野焼きして片付けること。
そして、暖かくなって繁茂しだした雑草の草取りをして、その後に元肥を施肥する。
これが、いますすめていることです。
みかん園の手入れは、春分の日を過ぎて暖かくなった今は、雑草の繁茂と競争している日々です。
これは、数年前に山林化していた元みかん園だったところを再開拓した場所です。
イノシシの住家になってましたから。
その開拓したあと畑に、みかんの苗木を25本植えました。
「石垣山みかん園を再生させる」活動です。
私のところでも、少なくとも4名の方たちが、共同してくれています。
農家の方たちだけでは、手の回らなくなったみかん畑を、何とか維持しようとの「援農」です。
雑草の繁茂がはじまりだしている今、その雑草のみかんの木の回りの草取りをして、
その後に元肥の施肥をしているわけです。
これが、みかん畑の手入れの基本中の基本です。
この根回りの草刈り施肥の基礎作業ですが、
植えたばかりの小さな苗木や小木についてはこのように、1本1本の手入れは完ぺきなんですが、
それでも木の本数が多いわけで、仮に50本あったとして、1本を処理するには30分とすると、25時間かかる。くたびれてくると効率は落ちてきますから、単純な時間計算では片付きません。
この草取りをしっかりしないと、みかんの木の栄養補給の元肥を撒くことができないんです。
しかし問題は、みかんの木の大きくなった成木に関してです。
これだけ大きくなると、地べたをはっての草取りは、簡単にはいかないんです。
施肥をする前に草取りをしておかないと、そうしないといくら肥料を撒いても、
それは雑草にたいして肥料を与えるようなことになりますから、より雑草が繁茂するわけです。
せっかく肥料をまいても肝心のみかんの木にはゆかずに、みかんの木は枯れだしていたんです。
緑の草むらは、みかんの木の枯れたあとです。
昨年の10月に、みかん園の園主さんから注意がありました。
「あんたの草刈りは甘い。それじゃぁ雑草に肥料をやっているようなもので、木に届かず、木がどんどん枯れてっている。まかせたんだけど、がっかりしちゃうよ。
これだけ広い畑を、草刈り機をふりまわすだけではダメだ、不可能だ。
草刈りを徹底するには、うまく除草剤も使わないと、全体を手入れするのは不可能だと」。
それで、私なども昨年の10月からですが、除草剤の使用を試しだしたんです。
さらに一昨日、園主さんより注意がありました。
「あんたは広い面ばかり除草剤を使っているが、肝腎な樹冠下が散布されていない。
大事なのは肥料を撒く前提として、その箇所にこそ除草剤の散布が必要なんだ」と。
私などは、木の周辺を除草剤できれいにして、樹冠下はカマで草取りするつもりでしたが、
実際には、100本余りのたくさんの木にたいして、カマで草刈りすることは不可能だったんですね。
「肥料を撒くために、草を枯らしてるんだから、まっさきにそこの除草剤散布をしなければだめだ。着手すべき箇所についての手順が違う。通路なんて人の行き来で自然に抑えれるから後でもよいんだ」とのアドバイスでした。
これは、小木の草取りだけでヘトヘトになってしまっていて、
巨木をまえにしては、その作業の大変さからたじろいじゃって、結局手が回っていなかったんですね。
このために、巨木が疲弊してしまい、次々と枯らしてしまった。
この木の枯れ込みをみていてのアドバイスなわけでした。
「それだ! それだったのか」と、蛍光灯の頭にもスイッチがはいりました。
ほんらいなら、早々に荷物をまとめて、帰京する日だったんですが。
この問題を知った以上、それは次回への先送りするわけにはいきません。
そこで、この日は予定を変更して、除草剤散布です。
朝から5ラウンドもの、樹冠下にたいする除草剤の散布をおこないました。
これは晴れ間が続く時ににしかできない作業です。
私がみかん園で作業できる日も、時間もつ、限られてますから、
まさに「今日」という日の、帰途につく前の午前が勝負のがタイミングだったんです。
それで、すでにへとへとに疲れた体ではありましたが、もうひと頑張りしたわけです。
はたして、その効果のほどはどうか、
しばらくたつと、2週間の時間がたつと、その結果が見えてきます。
すくなくとも、みかん農家がこの時期に努力していることの一端が、今回新たに一つ分かったわけです。
その効果のほどは、この後2-3週間の時間がたたないとわからないんですが。
とにかく、これまでは、体がくたびれ切ってしまい、手当てができていなかった領域です。
みかんの木の手入れにとって、この半日間の苦労でしてが、これはこれまでとは違った、新たなみかんの木の手入れの大事な前進になると、私などは思っています。
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