ジョニーのねこまみれ日記
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映画ちいかわ 人魚の島のひみつ近年の映画では最高傑作ではなかろうかと思っています。ただ、映画公開初週の勢いは急減しているとの話があります。それはそうでしょう。可愛い絵柄からほのぼのとしたアニメを想像していた方は映画を観て愕然としている事でしょう。例えるなら、トトロを観に行ったら火垂るの墓だったという感じでしょうか?なので、ネガティブな印象を持った方が拡散した情報によって映画を見に行く方が減っているのも納得です。しかし、それは最初からわかっていた事です。この手の映画は小さい子供も観る事を考慮に入れて無難で分かりやすい内容にて楽しく終わる。声優にアイドル歌手を入れて話題を盛り上げるなどなどちいかわをドラえもんレベルのコンテンツにしようと思えば多くの忖度は配慮が必要なのです。にも拘わらず、興行収入が減る事がわかっているのに原作のテイストを何の忖度も容赦もなく映画化した関係者の覚悟に拍手を送りたいと思います。金儲けよりも映画の質を優先したクリエイター魂ですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ワタシもこの映画を観てから一週間が経ちますがどうにももやもやが止まりません。映画を観終わって1週間以上も考えさせられる映画はそうはないでしょう。映画自体は原作の通りなのですがエンディング曲にひっかかっています。エンディングの曲は「机さする」作詞はナガノ氏で、この映画のための書き下ろしのようです。ただ、この曲の歌詞が映画とかみ合わないというかしっくりこないのです。歌詞はこんな感じです。外を見るともう明るいよね眠れなかったけどさ頭冴えてるそっと見るとまだ眠たいよねもすこし寝てようかおやすみ例えば鳥 あるいはねこその中で見てるって思うのも自由何があったかべつに聞かないけどね覚えてても忘れそうでさ書いとここわいからあの花瓶いつか買ってさ飾ろうね約束覚えてても忘れそうでさ撮っとここわいからあの場所にいつか行ってさ見つけようね約束今 机さする曲調がほんわかしているので騙されそうになりますがかなり深い意味が隠されていそうです。ところが、前回ブログの「if話、パラレルワールド話」を頭に入れるととたんにこの曲がしっくりくるのです。この曲の描いている情景を思い浮かべると下記のような感じでしょうか?朝になったけど、一晩中眠れなかった。隣には誰かが寝ている。寝ている誰かとは別の誰かが鳥か猫の中からこっち見ている事にする。今は覚えているけど忘れそうなので書いておく、撮っておく花瓶も買って飾ろう、思い出の場所にも行こう、怖いからでも、今は机をさする。あくまで想像上のif話ですが、こんな感じでしょうか?大切な友人達が〇され、親友が怪物化して記憶を失いつつも一応の平和が戻ってる。一晩中眠れなかったのは衝撃的な出来事があったからとなりで寝ているのは記憶を失った親友。〇されていなくなった友達は今は鳥か猫になって見守ってくれていると思う事にする。壊れた思い出の花瓶も買いなおそう、思い出の場所も行ってみよう。怪物化した親友のように自分もいつ怪物化するのかわからない。今は覚えている記憶も記録しておかないといつ消えるかわからない。そう考えると、悲しくて怖くて机をさする事しかできない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、いう状況の方がしっくりきます。曲調も最初は楽し気な曲調なのですが、終盤は物寂しげな悲しい曲調で終わります。これだけでも楽しい曲ではないのは明らかです。ちいかわの原作がXに投稿されはじめたのは2020年1月頃です。(それ以前はただのイラストで、この頃から物語形式になってる)最初はちいかわの日常が描かれてる感じでしたが、かなり早い時期にちいかわが怪物(キメラ)に襲われる話があります。これは親友のハチワレよりも早い登場です。つまり原作者のナガノ氏はちいかわ世界で「突如怪物化して記憶を失くして同族を襲い始める。 怪物化した物は同族によって討伐される」という、かなり重い設定を早い時期に取り入れてることからこの設定はちいかわのある意味肝なのかもしれません。怪物化した者を元に戻す方法はなく討伐されるしかありません。怪物化した者は過去として忘れるしかなく、いつ自分が怪物化するのかもわかりません。しかし、小さくてか弱い生き物が過ぎ去った過去を悲しむのでもなく、まだこない未来におびえるのでもなく今、この瞬間を生きようと戦っているのがちいかわの物語の根底にあるような気がします。
2026.08.03
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