崎守の夢宙
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6月中の話ですが、ちょっと川越まで行きました。そんなに頻繁に行く街ではないのですが、商店街に古い古いお店がありました。プラスチック全盛のこの時代に木製のタライや手桶を作って売っているお店でした。往きは目的地に行かねばなりませんでしたから、横目で見て「昔からのご商売をよく続けているお店だな」と思いながら、そのまま通り過ぎたのですが、印象が強かったので帰り道に立ち寄ってよくよく見てみると6月末実を持って閉店と、A4用紙1枚の張り紙が掲出されていたのです。つまり、今日を逃すと二度とこのお店を拝むことはない。見れば、お店は閉店に向けて色々片付け中のご様子。あまり注意を払っていなかった妻を呼び止め、滅多に来ない街で長く続いた今時珍しいお店が閉まる間際に居合わせたのは何かのご縁、何か一品買って行きたいと相談しました。確かに、木の桶はお湯を柔らかくしてくれますが、余程管理をしっかりしないと、ヌルヌルになってカビだらけになってしまいます。正直、ズボラな我々では持て余すことは確実。そこでシャモジを購入することにしました。すると店主の方が、部品だけでもう作る事はないからと丸く切った押さえ蓋を無料でくれるというのです。妻が手の平のサイズで、ウチのお釜のサイズを割り出し、必要なサイズの物をいただきました。夕飯に炊いたご飯の残りが、翌朝のご飯になるのですが、この時の蓋にするのです。金属やプラスチック容器のお弁当箱より、木製わっぱの方が美味しい様に蓋をラップにするよりも、木の蓋の方がご飯の美味しさが持続されるのです。まぁわっぱには及びませんが。奇麗にヤスリがけまで終わっており、蓋は全くガタつきません。正直、ここまでするのだって手間がかかっているでしょうから、無料でもらってしまったのが少し申し訳なく思えるほどです。
2021.07.18
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