学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

2007年10月19日
XML
カテゴリ: 名詞・冠詞
Day 22 スマイルの英語の勉強をちょっと覗いてみましょう。

問題:次の英文はどこが不自然ですか?

I went to school to see my son’s teacher.


サミト君はこの英文を読んだとき、不自然さを感じませんでした。確かに、「息子の先生に会いに学校へ行った」と日本語に訳すと、どこも不自然なところはなさそうですね。しかし、問題文には誤りがあります。

今回の問題も前回までと同様、名詞の問題です。名詞を考えるとき日本語を仲介させても答えは見えてきませんよ。なぜならば、Day12でも述べましたが、日本語には英語のように名詞を可算・不可算と区別するという 概念がない からです。

今回の問題文は went to school go to school 」を前回の Day21 の「 go to bed 」と同じようにイメージすれば不自然さが見えてきますよ。皆さんはもう went to school の不自然さがイメージでわかるようになってきましたか?

今まで繰り返し説明してきた「 頭の中で名詞を明確で具体的な形やイメージに描くことが出来れば可算、描くことが出来なければ不可算 」という至ってシンプルな判断基準で今回の問題点を検証してみましょう。

皆さんも学校英語で「学校に行く」という意味の go to school には冠詞をつけない。つまり「無冠詞になる」と教わったことがあるのではないでしょうか? でも、これも前回の go to bed と同様に、ただ漠然と「無冠詞になる」と教わっただけで、その理由はなぜか教わりませんよね。

ではどうして go to school の school が無冠詞になるのかを説明しましょう。その答えは至って簡単、この school 不可算名詞 だからです。つまり、数えられない名詞なのです。確かに普通に考えれば「学校」は数えられそうですよね。しかし、go to school の school は「 学校 学校教育 」や「 授業 」という本来の学校の目的を述べているのです。ならば、問題文が不自然であることも明白ですね。

I went to school to see my son’s teacher.
訳) 息子の先生に会いに授業を受けに行った  ??? [これでは文意が変ですよね]

問題文は  the school to see my son’s teacher. a/the を付けることで school が 数えられる名詞 になります。つまり、建物としての「学校」になるのです。数えられる建物(学校)なら具体的な建物の形が描けますね。しかし、school「授業」という学校本来の目的は具体的な建物の形を描けませんよね。実際に頭の中で「授業」、「学校教育」を描いてみて下さい。具体的な建物はイメージの中に現れないでしょ。だから go to school は数えられない名詞になり「無冠詞」になるのです。だから、問題文のように勉強の目的以外で学校へ行くという場合は冠詞 a/the を付けるのです。問題文の学校は息子の学校なので、特定された学校になり定冠詞 the が付くのです。

このように冠詞があるかないか、つまり名詞が数えられるか、数えられないかという区別だけで、これだけ意味が異なるのです。しかし、一般に「無冠詞になる」と言われる名詞もイメージで考えれば、シンプルで簡単でしょ!ウィンク

次の例文でもう一度イメージをつかんでみましょう。

a) I went to a school to sell my textbook.  ( テキストを売るためにある学校に行きました )
b) I go to school from Monday to Friday.  ( 月曜日から金曜日まで学校に行きます )


頭の中で具体的な形やイメージを描くことができましたか? では例文のイメージを確認してみましょう。

a) 建物の「学校」 ⇒授業を受けるのではなく、単に学校という建物にテキストを売込みに行ったのです。だから、頭の中で具体的な学校の建物が描けますね。

b)「 授業という学校本来の目的 」 ⇒具体的な形のある建物ではなく、名詞学校が「授業」という本来の目的を表しています。だから、頭の中で具体的な建物の形を描けませんね。

今回の問題文のように慣用的に無冠詞になると教わった名詞も丸暗記するのではなく、可算・不可算名詞の区別を、イメージで捉えましょう。

もう、名詞をイメージで捉える思考回路が構築され、「英語脳」ができてきましたか?英語脳を作るには「習うより慣れろ」です。ではまた、

皆さんの学習のお役に立ったでしょうか?
よろしければクリックして下さいませ 人気blogランキングに
皆さんの優しいご協力をお願いします<(^^)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年07月18日 02時44分03秒
コメント(0) | コメントを書く
[名詞・冠詞] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

samito07

samito07

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ミキ@@ 後置修飾と一時的動作 There is a key left in the door. そ…
ミキ@@ 2019年10月07日動名詞の秘密について 2019年10月07日動名詞の秘密について 1) I…
ミキ@@ 前置修飾、後置修飾 改めてお聞きします。 1.falling leaves 2…
ミキ@@ fall 自動詞 fallは自動詞なので、受動態にはできませ…
ミキ@@ 前置、後置修飾 fallen leavesに関しては、もし誰かが木を…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: