皆さんも学校英語で「学校に行く」という意味の go to school には冠詞をつけない。つまり「無冠詞になる」と教わったことがあるのではないでしょうか? でも、これも前回の go to bed と同様に、ただ漠然と「無冠詞になる」と教わっただけで、その理由はなぜか教わりませんよね。
ではどうして go to school のschoolが無冠詞になるのかを説明しましょう。その答えは至って簡単、このschoolは 不可算名詞
だからです。つまり、数えられない名詞なのです。確かに普通に考えれば「学校」は数えられそうですよね。しかし、go to school のschoolは「 学校
学校教育
」や「 授業
」という本来の学校の目的を述べているのです。ならば、問題文が不自然であることも明白ですね。
I went to school to see my son’s teacher. 訳) 息子の先生に会いに授業を受けに行った
??? [これでは文意が変ですよね]
問題文は the
school to see my son’s teacher.
a/the
を付けることで school が 数えられる名詞
になります。つまり、建物としての「学校」になるのです。数えられる建物(学校)なら具体的な建物の形が描けますね。しかし、school「授業」という学校本来の目的は具体的な建物の形を描けませんよね。実際に頭の中で「授業」、「学校教育」を描いてみて下さい。具体的な建物はイメージの中に現れないでしょ。だから go to school は数えられない名詞になり「無冠詞」になるのです。だから、問題文のように勉強の目的以外で学校へ行くという場合は冠詞 a/the を付けるのです。問題文の学校は息子の学校なので、特定された学校になり定冠詞 the が付くのです。