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2010年07月31日
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カテゴリ: 韓国関連



 朴大寿の仲間の中にはある程度ロシア情勢に詳しい者もいて、文次郎たちの情報を肯定する者がいた。


「安準水、おぬし、そういった情報を手に入れながらなぜ今まで黙っていたのだ?我々のこれからの方針を決める大事な情報ではないか」
「朴大監・・・そんな大事な事とは思わなかったんです・・・それに中国より大きいロシアが日本になど負ける訳がありません」

「そんなことはわかっておる、わしが言いたいのはロシアの中の揉め事である・・・アメリカやイギリスが、その揉め事に突っ込んでくるようだとロシアの立場は危ない・・・そうなると日本がロシアに勝つ・・・と言う事も万が一あるかもしれん」
「朴大監、では・・・」


「うむ、わしはこれから徳寿宮に行って来る・・・大院君の息子の様子を探ってくる、その様子を見てから今後の事を考えた方がいいだろう」




 その頃、高宗と若狭重伍たちは君子の北5キロにある中浪まで戻ってきていた。
 文次郎の指示を受けた、健一郎と河鐘文が中谷から中浪まで迎えに出て、月に一回市が立つ場所で合流していた。


「おう!健一郎か?・・・大きくなったな!」

「はい!おじさんもご無事で何よりです」
「ハハハ、もう朝鮮には帰って来れないかと思ったよ・・・で、文次郎はどこにおる?」

「重伍おじさんの指示があったと言いまして、朴大寿に会いに行っています・・・もう帰っているころだと思いますが」
「そうか・・・我々も平壌で聞いたが、我が国がとうとう動くようだな」

「私には詳しいことはわかりませんが、すでにシベリアヤを脱出した人が何人か京城に戻ってきているとは聞いています」
「うむ、私もその噂は聞いているが、そう簡単なものではないだろう・・・シベリヤから朝鮮まで3千キロから4千キロはある、乗り物がなければ戻ってくるまでに半年はかかる」

「はい・・・それに疫病も流行っている地域が途中にあると聞いていますから・・・」

「そうなんだ、我々もその地域は迂回してここまで帰ってきたが、ロシアの国力は相当落ちているぞ」


 健一郎達は高宗と若狭重伍たちを、あらかじめ用意していた廃屋を手直しした場所に案内した。

 そこは中浪と中谷の間の東側に小高い丘のある日当たりのいい場所だった。そこに到着した高宗は大きく深呼吸をして・・・




「高宗さん、私も及ばずながらあなたの理想の国作りのために働きますよ、もちろん文次郎達も手伝ってくれるでしょう、これからです、これから・・・」
「若狭殿、頼りにしておるぞ・・・まずは兄上に会わなければ・・・今まで散々苦労してきたと思う、その苦労を分かち合わなければ」





つづく





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Last updated  2010年07月31日 07時48分06秒 コメント(2) | コメントを書く


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