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2018年11月21日
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第 三百八十七 回 目


       「 酒場川 」    詞:石本 美由起

  あなたのにくさと いとしさが  からだのなかを 流れます  子犬のように 捨てられた

 女の恋の みじめさを  酒と泣きたい 酒場川  /  男のこころも よめないで

  おぼれるだけの 恋でした  死ぬよりつらい 裏切りを  怨んでみても 無駄なのね

  涙こぼれる 酒場川  /  私と暮らした アパートで  あなたは誰と いるのでしょう

 グラスの酒に 酔いしれて  心の傷を 洗いたい  ネオン悲しい 酒場川


 今回から古典の『 平家物語 』を読み聞かせの台本候補として取り上げてみたいと考えまし

た。歌謡曲の「酒場川」は練習用として、口馴らしと心得てお気に召されたら、トライしてみて



 まず最初に平家物語の あらすじ をご紹介します。

 保元の乱(天皇家と藤原家の政治主導権争い)と平治の乱(保元の乱で勝利した平清盛と源義朝

の勢力争いで、平氏の優勢を決定づけた戦乱)を経過して、平家は強大な権力を得て、全国の半分

近くを治める一大勢力に伸長する。特に、平清盛は武士で初の太政大臣にまで登りつめた。

 しかし、威張り散らす平家一門に世の中の不満が爆発する。以仁王(もちひとおう、後白河

天皇の第三皇子)の令旨(皇太子・皇后などの命令を記した文書)を受けた源の頼朝が、富士川の

戦いで平家方に勝利し、頼朝は鎌倉を拠点に東国の長になる。

 源義経の快進撃が開始する。一ノ谷の戦い、屋島の戦いで平家を追撃し、壇の浦の戦いで遂に

とどめを刺して決着させる。平家は徳子(清盛の娘)を残して滅亡した。

 檀の浦の戦で活躍勝利して平家滅亡に大きな貢献をした源義経であったが、兄の頼朝に恨まれて

殺害されてしまう。



的には終わらず兄・頼朝によって殺されてしまうラストの締めくくりとなっている。


          平家物語 巻(かん) 第一

 [ 祇園精舎・ぎおんしょうじゃ ] ―― 人が諸行無常(しょぎょうむじょう、世の

中の事が常に移り変わり)、盛者必衰(じょうしゃひっすい、時を得て勢いが盛んな者も、やがて

必ず衰えて姿を消す)という道理に抗しえなかった例として、最近の平清盛の運命ほど言語に絶し



官のことであるが、それまでの中央の貴族から見れば番犬にも等しい賤しい存在でしかなかった)

であった。

  祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響きあり。娑羅雙樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰のこ

とわはりをあらはす。

 おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏(ひとへ)

に風の前の塵に同じ。

 遠く異朝をとぶらえば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱异、唐の禄山、是等は皆舊主先皇の政(

まつりごと)にもしたがはず、楽しみをきはめ、諫めをもおもひいれず、天下(てんが)のみだれ

む事をさとらずして、民間の愁(うれふ)る所をしらざッしかば、久しからずして、亡(ぼう)じ

にし者どもなり。近く本朝(ほんちょう)をうかがふに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、

平治の信頼(しんらい)、おごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかく

は、六波羅の入道前(さきの)太政大臣平朝臣(たいらのあッそん)清盛公と申(まうし)し人

のありさま、傳承(つたへうけたまは)るこそ心も詞(ことば)も及ばれね。


 次には、物語の最後に近い所から 屋島の戦い における那須与一の活躍を描いたエピソードを

取り上げます。

           [ 那須与一 ]

 ―― そのうちに、阿波讃岐で源氏に味方する者がぼつぼつやって来て、義経の勢力は三百余

騎になった。夕刻、小舟に女房が乗り、扇を竿の先に立てて沖に現れた。那須与一が見事にその

扇を射落した。 ――

 さる程に、阿波・讃岐に平家をそむいて、源氏を待ちける者ども、あそこの峯、ここの洞より、

十四五騎、二十騎、打ち連れ打ち連れ参りければ、判官(ほうがん)程なく三百余騎にぞなりにけ

る。「けふは日くれぬ、勝負を決すべからず」とて引き退く處(ところ)に、尋常にかざッたる

小舟〈しょうしゅう〉一艘、みぎわへむいてこぎよせけり。磯へ七八段(たん)ばかりになりしか

ば、舟をよこさまになす。「あれはいかに」と見る程に、舟の内より齢十八九ばかりなる女房の、

まことにゆうにうつくしきが、柳のいつつぎぬに、紅のはかまきて、みな紅(ぐれない)の扇の

日いだしたるを、舟のせがいにはさみたてて、陸(くが)へむいてぞまねひたる。判官、後藤兵衛

(びょうえ)実基(さねもと)をめして。「あれはいかに」との給へば、「ゐよとにこそ候めれ。

但(ただし)大将軍(たいしょうぐん)矢おもてにすすんで、傾城を御らんぜば、手だれにねらう

てゐおとせとのはかりこととおぼえ候。さも候へ、扇をばゐさせらるべうや候らん」と申す。「ゐ

つべき仁はみかたに誰(たれ)かある」との給へば、「上手どもいくらも候なかに、下野國の住

人、那須太郎資高(すけたか)が子に、与一宗高(むねたか)こそ小兵(こひょう)で候へども

、手ききで候へ」。「證據はいかに」との給へば、「かけ鳥(どり)なンどあらがうて、三(み

つ)に二(ふたつ)は必ずゐおとす者で候」。「さらばめせ」とてめされたり。

 与一その比は廿(にじゅう)ばかりのおの子也。かち(褐)に、あか地(ぢ)の錦をもッて

おほくびはた(大領端)袖いろえたる直垂(ひたたれ)に、萌黄(もよぎ)おどしの鎧(よろい)

きて、足じろの太刀(たち)をはき、きりふ(切斑)の矢の、その日のいくさにゐて少々のこッ

たりけるを、かしらだかにおひなし、うすぎりふに鷹の羽はぎまぜたるぬた目のかぶらをぞさしそ

へたる。しげどうの弓脇にはさみ、甲(かぶと)をばぬぎたかひもにかけ、判官の前に畏まる。

「いかに宗高、あの扇のまンなかゐて、平家に見物させよかし」。与一畏まって申しけるは、「ゐ

おほせ候はん事は不定(ふじょう)に候。射損じ候(そうらひ)なば、ながきみかたの御(おん)

きずにて候べし。一定(いちじょう)つかまつらんずる仁(じん)に仰付(おほせつけ)らるべう

や候らん」と申す。判官大きにいかッて、「鎌倉をたッて西國(さいこく)へおもむかん殿原(と

のばら)は、義経が命(めい)をそむくべからず。すこしも仔細を存ぜん人は、とうとう是(こ

れ)よりかへらるべし」とぞの給ひける。与一かさねて辞せばあしかりなんとや思ひけん、「はづ

れんはしり候はず、御定(ごじょう)で候へばつかまッてこそみ候はめ」とて、御(おん)まえを

罷立(まかりたち)、黒き馬のふとうたくましゐに、小ぶさの鞦(しりがい)かけ、まろぼやすッ

たる鞍置いてぞのッたりける。弓とりなをし、手綱かいくり、みぎはへむひてあゆませければ、み

かたの兵(つはもの)どもうしろをはるかに見をくッて、「此の若者一定(いちじょう)つかまつ

り候(さうらひ)ぬと覚(おぼえ)候」と申しければ、判官もたのもしげにぞ見給ひける。

 矢ごろすこし遠かりければ、海へ一段(いつたん)ばかりうちいれたれども、猶扇のあはひ七段

ばかりはあるらんとこそ見えたりけれ。比(ころ)は二月十八日の酉の刻ばかりの事なるに、おり

ふし北風(ほくふう)はげしくて、磯うつ浪もたかかりけり。舟はゆりあげゆりすゑただよへば、

扇もくしにさだまらずひらめいたり。おきには平家船を一面にならべて見物す。陸(くが)には源

氏くつばみをならべて是を見る。いづれもいづれも晴れならずという事ぞなき。与一目をふさい

で、「南無八幡大菩薩、我國の神明(しんめい)、日光権現宇都宮、那須のゆぜん大明神、願(

ねがは)くはあの扇のまンなかゐさせてたばせ給へ。是をゐそんずる物ならば、弓きりおり自害し

て、人に二たび面をむかふべからず。いま一度本國(ほんごく)へむかへんとおぼしめさば、この

矢はづさせ給ふな」と、心のうちに祈念して、目を見開ひらひたれば、風もすこし吹きよはり、扇

もゐよげにぞなッたりける。与一鏑(かぶら)をとッてつがひ、よッぴいてひやうどはなつ。小兵

といふぢやう十二束三ぶせ、弓はつよし、浦ひびく程ながなりして、あやまたず扇のかなめぎは一

寸ばかりをいて、ひィふつとぞゐきッたる。鏑は海へ入(いり)ければ、扇は空へぞあがりける。

しばしは虚空にひらめきけるが、春風に一もみ二もみもまれて、海へさッとぞちッたりける。夕日

(せきじつ)のかかやいたるに、みな紅(ぐれない)の扇の日いだしたるが、しら波のうへにただ

よひ、うきぬしづみぬゆられければ、奥(おき)には平家ふなばたをたたいて感じたり、陸には源

氏ゑびらをたたいてどよめきけり。

 あまりの面白さに、感にたへざるにやとおぼしくて、舟のうちよりとし五十ばかりなる男(おの

こ)の、黒革おどしの鎧きて、白柄(しらえ)の長刀(なぎなた)もッたるが、扇たてたりける處

にたッて舞(まひ)はじめたり。伊勢の三郎義盛、与一がうしろへあゆませよッて、「御定ぞ、つ

かまつれ」といひければ、今度はなかざしとッてうちくはせ、よッぴいてしや頸の骨をひやうふつ

とゐて、舟底へさかさまにゐたをす。平家の方(かた)には音もせず、源氏の方には又ゑびらをた

たいてどよめきけり。「あ、ゐたり」といふ人もあり、又「なさけなし」といふ者もあり。





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最終更新日  2018年11月30日 18時09分05秒
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