草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2019年01月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
時代:現代

 場所:日本の都会、マンションの内部

 人物:ババ  若い男 と その仲間

 或る高級そうなマンションの内部の部屋にババが一人で留守番をしている。チャイムが鳴って

ババがインターホンの受話器を取る。

 ババ「はい、そうです。今、玄関のカギを開けますので…」と玄関の方に向かう。直ぐに若い

男を後に連れて戻って来るババ。若い男は何故かそわそわとして落ち着きがない。

 男「あのォー、僕は荷物を受取りに来ただけですので、お部屋にまでお邪魔する心算では」

 ババ「まあ、そう仰らずにどうぞ椅子にお掛けになって。いまお茶を差上げますので」



 男「あのォー、僕は急いでいますので、その、荷物を早く受け取りたいだけなのです」

 ババ「はい、どうぞ召し上がれ。イギリスから届いた高級な紅茶ですので、どうぞ、さ、どう

ぞ」と頻りに相手に勧める。男は仕方なく前に置かれたお茶を急いで飲む。

 男「御馳走さまでした。それでは荷物を…」

 ババ「(相手の言葉を遮って)まあ、美味しそうに飲んで頂いてお淹れした甲斐がありました。

もう一杯、御替わりはいかがでしょう、遠慮などなさらずに」

 男「(急にイライラとして)お婆さん、いい加減にしてくださいよ。僕は最初から荷物を受取り

に来ただけだからって言っているのです。早く、荷物を出してくださいよ」

 ババ「(依然として呑気に構えている)分かりました。こんな年寄りが相手ではつまらないって

言うのでしょう」

 男「(半ば呆れている)あのね、お婆さん、僕の言ってるのはそんな事とは何の関係もない事



の恐れがあるのですよ」

 ババ「ちょっとあんたさんにお訊ねしますけど、荷物、荷物って、あんたさんは何処かの宅配便

の集配人のお方なのですか?」

 男「(むっとして)荷物と婉曲に言っているだけで、中身は言わなくとも解っている筈ですよ

ね」



 男「えっ、何だって!(本気で慌てている)貴女は此処の家の御主人様ご本人ですよね」

 ババ「いいえ、どういたしまして。唯の留守番役です」と澄ましている。若い男は上着の内ポ

ケットからスマホを取り出すと、慌てて誰かと連絡し、何事かを相談していたが、

 男「あのね、留守番のお婆さん、この部屋の住人の中村良子さんは何処に行ったの?」

 ババ「中村良子は私ですよ」と、あっけらかんとしている。男は一旦しまったスマホを再び取り

出して、再び誰かと相談している様子。

 男「あのね、中村さん。認知症の程度が相当酷いので、今僕のボス、いや、上司に来てもらう

事にしたので、少し冷静になって対応して呉れないと、本当に困りますよ」

 ババ「吾は最初から冷静に、あんたさんに応対しておりますよ。それで、あんたさんの上司の方

は何時来て下さるのかしら」

 男「直ぐに来ますよ、直ぐに」と困り切っている。間もなく、ピンポンとチャイムの鳴る音。

素早くインタホンの受話器を手に取るババ。

 ババ「はい、はい、お持ち致して居りました。直ぐにドアを開けますから」と玄関に向かった。

そして、見るからに怖そうな目付きの悪い中年の男を案内して、再び部屋に戻って来る。

 ババ「今、美味しい紅茶を差上げますので、少々お待ちくださいな」といそいそと紅茶の準備を

始めた。若い男は中年の男に最初から威圧されて、縮み上がっている。

 中年男「中村さん、あんたはどの位状況を理解出来ているのか分からないが、昨日電話で伝えた

様に大至急解決しないと、大変な事になるんだよ、お婆さん」

 ババ「あら、そうなんですか」

 中年男「あら、そうですかあ!早くお金を持って示談に持ち込まないと、あんたの息子の将来は

滅茶苦茶になってしまうんだよ」

 ババ「私に息子はいませんよ」

 中年男「私に息子はいませんよーお、だと」

 ババ「はい、だから、いない息子の将来がどうのこうのと言う事も、無いわけよ。お解り」

 中年男と若い男は顔を見合わせて、呆れかえっている。

 中年男「この惚け婆アが!」

 ババ「私は惚けても、認知症でもありませんよ」と平然としている。

 中年男「おい、こら、早く金を出せ。出さないと絞め殺すぞ」と凄む中年男。

 ババ「おやまあ、悪党が、本性を現したね」

 中年男「おい、俺は冗談を言っているのではないぞ」とババに詰め寄った。

 ババ「私は根が正直者だから言って上げるけど、此処は億ションと呼ばれる超高級マンション

なんだよ。防犯カメラを始めセキュリティ装置は完備しているんだよ。その上に、今回は特別に警

察とは直通の回線が引かれていて、私が一言叫べばお巡りさんが大挙して此処に駆け付ける手筈が

取られているのさ」

 男達「(同時に)げっ、何だって!?」

 ババ「(愉快そうに笑って)やっと、事情を呑み込めたようだね。あんたたちは袋の鼠も同然の

立場に居るんだよ、どうだい恐れ入ったかい」

 男二人は吃驚仰天して、目を白黒させている。ババは落ち着き払って二通の書類を二人の前の

テーブルの上に置いた。

 ババ「さあ、此処にあんたたちの名前と住所、連絡先を正直に書き出しておくれ。そうしないと

直ぐに大声を出してお巡りさんに来て貰うからね」

 男達は素直にババの言葉に従う。

 ババ「書けたら、最後にもう二度と悪い事は致しません、と書き添えてこの朱肉で拇印を押して

頂戴な。そう、それでいいよ」


 半日後の同じ場所。ババが知人の中村良子と楽し気に談笑している。

 良子「色々とお世話になって、本当に有難う」

 ババ「お安い御用です、と言いたいのは山々ですが、正直に言うと吾も内心では肝を冷やして

いたのよ。何しろ相手は札付きの悪ですからね」

 良子「そうですってね。それで後腐れはないのかしら、後になってペテンにかけられたと知っ

て、復讐にやって来るなんてことにはならないでしょうね」

 ババ「その点は大丈夫。その為に偽の書類まで準備して、指紋だけではなく、筆跡まで確かな

証拠として残させたのですから。それにしても現代の悪魔の様な悪党だけど、智能程度は幼稚な

子供並みのものしか持っていなかったから、こちらの企みにまんまと引っかかって、ここ当分の

間は少なくとも同じ悪さはしないと思うわ」

 良子「そうだといいのだけれど、それにしても、ババ様、お主も悪よのう」

 ババ「目には目を、歯には歯をって言うけれど、石川五右衛門のセリフじゃないけれども、世の

中が続く限り金輪際、泥棒と詐欺師は跡を絶たないのでしょうね」

 良子「同感だわね、困ったことですね」

 ババ「困った、困った。でもか弱い老人や女性はもっと賢くなって、上手に自衛策を講じなくて

はいけないわよ」

 良子「老人よ、もっと賢くなって、世間の悪共と断固戦いましょう、頭を使って、賢くね」

 ババ「頭を使って、少しだけ勇気を奮い起こして、頑張りましょう」

 良子「頑張りましょう、お互いに」

 ババ「そうです、その心意気が大切なのですよ。私達の知恵と努力で オレオレ詐欺 を社会

から一掃しよう」と意気軒昂のババである。


                             《 おわり 》


 これは元日に宿酔状態で書いたもので駄作であり、凡作でありますが、セリフ劇で最初に狙う

ターゲットの台本草稿としては、明確に目指している所は理解して頂けるのではないでしょうか。

 また、全くの素人が手掛ける物としては手頃なものだとも思っています。

 つまり、私が先ず目指すのは「松竹新喜劇の阿呆の藤山寛美」( これについての詳しい説明は

いずれ適当な機会に致すつもりです )役者の育成なのですが、私の場合には

ババ物、明快な笑いをもたらすストレートな喜劇であり、誰でもが素直に笑えるコントから

スタートを切るのがよいと、勝手に決めて掛かっています。ババ物と言っても役者や俳優には

必ずしも女性を予定しているわけではなく、男性は勿論のこと子供でも、若い人でも誰でもが意欲

的にチャレンジして貰いたいと期待して居る。

 そもそも、私の提案するセリフ劇での役者・俳優は性別や年齢を超越したオールラウンダ―が

理想であり、誰もがどの様な役柄でも演じ熟(こな)すことが必須であり、必要となります。主と

してイマジネーションに訴えて、

   豊かで自由な想像力を掻き立てるのが、目指すセリフ劇の最大の特徴となる

からでありますから。そもそもが人間の役柄を同じ人間が演じるわけでありますから、基本的には

誰でもが台本の人物になり切って演じ切る必然性があるのです。そうしてこそ、人間のあらゆる可

能性が開花出来るのですね。そして、様々な人間の様々な彩が如実に眼前に具現化され、体験し得

ることになる。この事がとても大切なことなのであります、実際。

 セリフ劇では、ドラマ本来の主役が舞台上にではなく客席に居ます。そしてその真の主役の心の

中で真のドラマが演じられ、カタルシスの効果が発揮され、ストレスが発散・昇華されて本当の意

味の浄化作用が完成するのですが、そればかりではありません。

 十全に行われる真の劇場では、当然セリフ劇はそれを目指すわけですが、観客の側だけではな

く、舞台上で観客席の心の浄化・癒しを促進し、補助する立場の役者達の心の中でも、同様のカタ

ルシス効果が同時進行的に完成しなければならず、現にその理想の実現を目指すのが在るべき劇の

在るべき姿であり、形なのであります。

 これに就いては追々、詳しく、具体的に御説明する予定で居りますので、ここではごく大掴みな

概略、略図的な解説に止めて措きたいと思います。





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最終更新日  2019年01月18日 05時58分45秒
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