草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2025年11月07日
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ラヴィニア  誰が去って行くのですか、あら、セリアなの。そう、ピーターもね。私は二人が此処に居

るとは期待していなかったわ。

ピーターとセリア  でも電報が…。

ラヴィニア  どんな電報なのかしらね。

セリア  あなたがジュリアに送ったそれ。

ピーター  アレックスにあなたが打電したそれ。

ラヴィニア  あなた方が言っている意味が分からないわ。エドワード、あなたが電報を送ったのかしら。

エドワード  勿論、僕は電報などは送っていないさ。

ラヴィニア  これはジュリアの悪戯の類だわね。それで、彼女は来るのかしら。



ラヴィニア  それじゃあ、彼等に説明を求めましょう。所で、皆さん腰を下ろしましょうよ。何の話を

しましょうかね。

エドワード  ピーターはアメリカに行くそうだよ。

ピーター  そうです。僕は明日電話を掛けてあなたに報告するつもりでいたのです。そして去る前には

お邪魔してお別れを言おうとも考えていたのです。

ラヴィニア  そして、セリアも行って仕舞うのかしら。そう、聞いたのだけれども。二人に御目出とう

を言いますよ、ハリウッドにね、当然…。何てわくわくする事態なのでしょうか、セリア。さあ、とうと

う幸運を手にしたのね。大きな夢を実現できるかも知れない。あなた方は一緒に行くのかしらね。

ピーター  僕らは一緒ではありません。セリアは此処から去っていくと言っています。でも、僕は何処

へなのかは知らないのです。

ラヴィニア  何処へ行くのかは、あなたは御存知ない。それで、あなた自身は何処へ行かれるのかは解



ピーター  はい、勿論です。僕はカリフォルニアに行くつもりでいます。

ラヴィニア  ところで、セリア。あなたはどうしてカリフォルニアには行かないのかしら。誰もがあそ

こは素晴らしい気候だって知っているわ。あそこに行った人々は決して離れようなどとは思わないとか。

セリア  ラヴィニア、私はピーターについて理解しているつもりです。

ラヴィニア  それは間違いない事だと思うわ。



ラヴィニア  それも又疑いのない所ね。

セリア  私は彼が行くのは正しいと信じている。

ラヴィニア  あら、あなたがそう助言したの。

ピーター  彼女はこの事は何も知らないのです。

セリア  しかし今は私は行かなくては、…、何処かに、お別れを言わなければいけない。…、友人とし

てね。

ラヴィニア  ねえ、セリア、私達はずっと友達だったわね。思うに、あなたは私の最も親愛の情を感じ

ている友人の一人だった。少なくとも、娘が持ちうる友人として。彼女よりずっと年上の女性としては。

セリア  ラヴィニア、私を棄てたりはしないでね。再びお会いすることは出来ないかも知れないけれど

も。私が今申し上げたいことは、あなたに記憶していて頂きたいの、あなたとエドワードが幸福でいられ

るように願っている者として。

ラヴィニア  あなたはとても親切だった、しかも非常に神秘的でもあったわ。私達はなんとかやってい

けると思うわ。有難うね、過去と同様に。

セリア  いいえ、過去とは同じじゃない!  (ドアベルが鳴る。そしてエドワードがそれに答えに行

く) ああ、思うに、これは馬鹿らしいことだったね。でも……。  (エドワードがジュリアと一緒に再

び登場する)

ジュリア  まあ、ここにいらしたのね、ラヴィニア。遅れて御免なさいね。でも、あなたからの電報は

少なからず驚きだったわ。私は来るについては全部を家に置いてきたの。それで、愛する叔母様の具合は

どうなの。

ラヴィニア  私の知る限りでは、彼女は非常に元気です、有難う。

ジュリア  彼女は奇跡的な回復ぶりを見せたのね、私は自分に言ったわ、あなたからの電報を見た時に

は。

ラヴィニア  しかし、何処からこの電報は発信されたのかしらね。お尋ねしたいわ。

ジュリア  それは、勿論のこと、エセックスからよ。

ラヴィニア  でも、どうしてエセックスからなのでしょう。

ジュリア  あなたがエセックスに行っていたからよ。

ラヴィニア  わたしがエセックスに行っていたからですって!

ジュリア  ラヴィニア、あなた記憶を失ったなどとは仰らないでね。それからあの叔母に関する色々な

説明を。…、それと電報。

ラヴィニア  そうね、多分、私はエセックスにいた。でも実際に分からないのよ。

ジュリア  あなた、何処に居たか分からないですって、ラヴィニア。あなた、拉致されていたなんて言

わないでよ、説明して、私、ひやひやするわ…。   (ドアベルが鳴る。エドワードが答えに行く。アレ

ックスが入って来る)

アレックス  ラヴィニアはもう到着していますか。

エドワード  ええ。

アレックス  ようこそ戻られました、ラヴィニア。あなたからの電報を受け取った時には…。

ラヴィニア  何処からですか。

アレックス  デッドハム。

ラヴィニア  デッドハムはエセックスだわね。それじゃあデッドハムからだったわけね。エドワード、

デッドハムにだなたか友人はいたかしら。

エドワード  いいや、僕はデッドハムには知り合いはいないよ。

ジュリア  これは全部途轍もなく神秘的な成り行きだわね。

アレックス  しかし、何が神秘的なのですか。

ジュリア  あまり追求しないで頂戴な。ラヴィニアは記憶を欠落させたのよ。そして、だから我々に電

報を打ったのよ。そして今、私は彼女が本当に我々を必要としているのか信じられない。分るのは、彼女

が叔母の事で疲れ切ってしまい…、彼女の叔母はすっかり回復して、それを聞いてあなたは悦ぶの、アレ

ック。古き偉大な西部での長旅の後で、接続の駅で待ちながらを繰り返してね。そして、彼女はひもじい

思いも経験した。

アレックス  ああ、それならば、僕はどうするか解るよ…。

ジュリア  いいえ、アレックス。我々は彼女たちをそっとしておいてあげなくてはいけない。そして、

ラヴィニアを休ませてあげなくては。さあ、みんなで私の家にいらっしゃい。ピーター、タクシーを呼ん

で頂戴な。 (ピーターは退場する) 私の所でカクテル・パーティを今日はしましょうね。

セリア  そうね、今直ぐ行くわね。さようなら、ラヴィニア。さようなら、エドワード。

エドワード  さようなら、セリア。

セリア  さようなら、ラヴィニア。  (セリアは退場)

ジュリア  そしてもう、我々も行かなくてはね、アレックス。

エドワード  確認して欲しいのだが、あなた忘れ物はないでしょうね、ジュリア。

ジュリア  何かを忘れていないかですって…、ああ、私の眼鏡の事ね。大丈夫だわ、ここにあるから。

その上にこのメガネは用済みなの。もう戻ってはこないつもりよ、今晩は。

ラヴィニア  止まって。あなたに電報の事を説明して欲しいの。

ジュリア  電報の事を説明しろと言うの…。あなたは、どう思うのかしら、アレックス。

アレックス  いいや、我々には説明は出来ない。

ラヴィニア  あなた方は電報の事を説明できると確信しているの。何故かは解らないけれども。しか

し、私は昨日或る機械を作動させたの、それは今も作動中なの、そして私にはそれと止める事は出来な

い。いいえ、それは機械などではない。或いはもしある種の機械のような物であっても、他の誰かがそれ

を動かしている。でも、いったい誰かしらね、誰かがいつも邪魔をしている…、自由だとは感じられな

い。…、でも、私はそれを始動させたのよ…。

ジュリア  アレックス、私達に何かを説明できるかしらね。

アレックス  いいや。ジュリア、彼女は自分自身で見つけ出さなくてはね。それがただ一つの道だ。

ジュリア  全く同感よ。では、親愛なる皆さんたち、又すぐにお会いしましょうね。

エドワード  何時また、お会いできますか。私、お会いすると言いましたか。さようなら、私は確信し

ているの…、何も忘れたりはしていない。 「ピーターが入って来る)

ピーター  タクシーを拾いました、ジュリア。

ジュリア  大変に結構。さようなら。 (ジュリアとアレックス、ピーターが退場する)

ラヴィニア  私、言わなくてならない、あなたは私とあってちっとも嬉しそうではないわね。僕は何に

しても多くの機会を持てたとは言えないが、勿論、君と会えて嬉しいよ。

ラヴィニア  そう、それは言っても馬鹿らしいことですわ。一人の女学生の様に、セリアの様に。私は

何故そう言ったのか分かりません。でも、私、此処に戻ったわ。

エドワード  僕は何も質問をしないつもりだ。

ラヴィニア  そして、私は何も説明などしません。

エドワード  僕は何らの説目をしないつもりでいる。

ラヴィニア  そして私は質問を何もしませんよ、そして、しかも…、何故でしょうね。

エドワード  何故なのかは僕も分からない。そして何について我々は話をしたらよいのか。

ラヴィニア  一つだけ私が知らなければいけない事柄が有ります。他の人々に関して、彼等をどう扱っ

たなら良いのか、あのパーティの事なの。私があのことを全部忘れていたなんてあなたは信じないでしょ

う。私はあなたをひどい目に遭わせたわ。あなたはそれに対してどうしたのかしら。私は家を後にしてか

ら思い出したのよ。

エドワード  僕は自分が知る来客の皆に電話を掛けた。でも、全員には的中しなかった。少数がやって

来た。

ラヴィニア  誰ですか、来たのは。

エドワード  今夜此処へ来た連中だけさ。

ラヴィニア  それは奇妙ね。

エドワード  …、そしてもうひとり別の客が。何者かぼくの知らない人物。しかし、君は知っている筈

さ。

ラヴィニア  ええ、知っていると思う。でも、ジュリアには面食らってしまった。あの女は悪魔だわ。

彼女は何かが起こりつつあることを本能で察知する。どのようないきずまった状況でも、彼女を頼ったり

しては駄目よ。そして、あなたは彼等に何を話したのですか。





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最終更新日  2025年11月07日 20時34分14秒
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