草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2025年11月24日
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第  三  幕

 ロンドンのチェンバレン家の応接室。二年後である。六月の遅い午後、出前食料店の職員がビュ

ッフェの設営をしている。ラヴィニアが脇のドアから姿を現した。

職員  追加のご注文は御座いますか、奥様。

ラヴィニア  コップを載せた手押し車を運んで下さいな。そして準備が完了ですね。

職員  畏まりました。奥様。 (彼は退場する。ラヴィニアは注意深く室内を点検する。花を生

けた深い鉢を動かす)  (さっきの職員が手押し車を押しながら再入場する)

ラヴィニア  その角に置いてね。それが最も便利がよいので。あなたは自由に出入りできますか

ら。あなたが他に入用な物は、台所にはありましたか。



ラヴィニア  いいえ、ありません。六時半までは、そう思います。 (職員は退場する)  「エ

ドワードが正面のドアから姿を現した)

エドワード  良い具合に間に合ったようだね。心配してはいなかったと思うのだが。

ラヴィニア  いいえ、大丈夫です。実際、私は貴方の事務所に電話連絡をしたのですが。そした

らそちらの事務員がもう出発していますと告げたのです。もっとも私が電話したのは念を押すだけ

で…。

エドワード  (微笑みながら)それで君は、逃げ出したりはしなかった。

ラヴィニア  まあ、エドワードったら。それは狡くてよ、御承知のように、私達はこの二年間に

何度もパーティを開催したわ。そして私はその全部に参加しました。貴方はかなり気疲れして居ま

せんか。

エドワード  いいや、大丈夫。静かな一日だ。二つの事務弁護士との相談事、簡単な訴訟に関し



ラヴィニア  まだ疲れてはいません。私は、全部が終わるのが嬉しいのです。

エドワード  君の着ているドレスは素敵だね。それを着てくれて嬉しいよ。

ラヴィニア  あら、エドワード。お解かりかしらね、パーティの前に私にお世辞を仰ったのは今

度が初めてよ。そして、それはベストのタイミングなのよ、

エドワード  そうさ、君は誉め言葉に相応しいのだ。我々は、あまりにも多くの人々に依頼し



ラヴィニア  本当ね、もっとより多くの人々が招待を受けてくれたわ。思っていた以上に、参加しよう

と言って。でも、何が出来ますか…。通常は多くが来たがらないのですが、同じくらいの多数が、

我々がパーティに招待しないからと気を悪くする。

エドワード  一つではなく、二つを同時に準備する室用があるようだね。

ラヴィニア  それは不満足です。誰もがもう一つのパーティの方がより重要なメンバーが呼ばれ

ているに違いないと邪推してね。

エドワード  確かに。君は非常に役に立つ精神を発揮する。

ラヴィニア  でも、ねえ。心配するには及ばないと思う。彼等は全員が来るとは限らない。招待

を受けていても。こう言えるわ、後二十人を呼べるでしょう、何故ならば、代わりにカニングスの

方に行くでしょうからね。

エドワード  承知している。それはあの際にわれわれが言ったことだ。でも、僕はカニングス家

のパーティがどんんだったか忘れてしまったよ。其処の招待客は十分に腹を空かせて行くのだ。そ

して、その後で我々の所に来る。大声で飲み物を呉れと叫びながらね。そして、望むらくは、我々

の後でカニングスへ行く連中は早く席を開けて欲しい、カニングスの所へ急いでもらってね。カニ

ングスから来る客の為に。

ラヴィニア  そしてもし、混雑し過ぎたらカクテルを手に出来ないかもしれない。トレイにたど

り着けない者は他所に行くことになろう。とにかく、その時点でそれについてあなたが出来る事は

なにもないもです。誰もがパーティでは人から見られたいし、他の誰もが居る場所に人々が招待さ

れたことを示そうとする。それが成功したという事を意味する。あの絵が真っすぐでしょうかね。

エドワード  そう、その通り。

ラヴィニア  いいえ、そうではありませんわ。どうか真っすぐに直して下さらない。

エドワード  今は、待っ直ぐにはなっていないのかい。

ラヴィニア  左に少し傾き過ぎているの。

エドワード  これで、どうだろうか。

ラヴィニア  いいえ、私は右に寄せてとお願いしたの。それで大丈夫です。私は疲れ過ぎてあれ

これはもう言えません。

エドワード  人々が皆帰ってしまったら、二人でシャンペンを飲もうね。二人だけでね。少し横

になったどうかね、ラヴィニア。誰も来ないだろう、少なくともあと三十分くらいは。だから、気

を緩めるのがよい。

ラヴィニア  あなたは私の側に座ってください、そうすれば気楽に出来ますから。

エドワード  この瞬間が一番良い時だね、パーティ全体の中でも。

ラヴィニア  いいえ、違います。エドワード。最良の瞬間は、既に過ぎてしまった瞬間です。そ

してそれから忘れないでね、季節の終わりの時ですわ、もうパーティは開催しないから。

エドワード  そして委員会もない。

ラヴィニア  私達、直ぐに出発できるのかしらね。

エドワード  来週の終わりにはね、僕は全くの自由の体に成れる。

ラヴィニア  そして私達は二人きりになれるの。私、あの遥かに遠い家が大好きです。

エドワード  だから、我々はあの家を手に入れたのだ。そして僕は実に感謝している、人々に会

わないその口実を持てた事に。そして、君は今休息をする必要はないのかい。 (ドアのベルが鳴

る)

ラヴィニア  ああ、邪魔だわね。さて、こんなに早くに誰でしょうか、私は単に起き上がれな

い。

職員の男  シャトルウエイト夫人です。

ラヴィニア  あら、ジュリアなのね。 (ジュリアが入って来る)

ジュリア  さてと、お二方、私は参上しました。私は文字どうりあなた方に不意打ちを喰らわせ

ようと企んだみたいよ。余りに早く来過ぎた事は承知しています。でも、事実は、お二人さん、私

はカニングス家のパーティに参加しなければいけないの。そして、お分かりになるかしらね、かれ

らが食べ物や飲み物として何を提供するかを。そして私は飲める筈だったお茶を飲めなかった。私

は単純にがつがつとしているの。喉が渇いて死にそうなのよ。パーキンソン夫妻が私に何をしてく

れたかですって。ああ、そう、これはパーキンソンのパーティなの。私はドアの所で彼等の家族の

一人を認めた。私の旧友です、事実。でも私はすっかり忘れてしまっていた。吃驚してしまったの

よ、私はアレックスと一緒だった。彼は今朝、何処から戻ったばかりだった。彼の神秘的な冒険旅

行から。そして我々は彼にその事を話させるつもりでいるの。しかし、彼は如何してしまったのか

しらね。  (アレックスが入って来る)

エドワード  やあ、アレックス。一体全体、何処から舞い戻って来たのかね。

アレックス  一体どこから、だって…。東の国からさ。キンカンジャさ、君が名前さえ聞いた事

の無い島だ。今朝、戻ったばかりだよ。僕は君の所のパーティの事を耳にして、しかも、君等は田

舎の方に旅立つだろうと思ったので、僕曰くだ、この機会を逸してはいけない、ラヴィニアとエド

ワードに会うにはと。

ラヴィニア  御機嫌は如何、アレックス。

アレックス  僕は昼食ごに電話で貴女と話をしようと試したのだが、僕の秘書は電話で貴女に通

話できなかった。気にするな、僕は自分に言った、彼女にではない、予期しない客に人々が最も温

かな歓迎の意を表するものだ。そのために僕は人々をよく知っているのだよ。

ジュリア  でも、お話して、アレックス。その奇妙な場所で貴方は何をしていたのですか。名前

は何でしたかしら。

アレックス  キンカンジャですよ。

ジュリア  そのキンカンジャで、一体貴方はなにをしていたのですか。誰かサルタンのような人

を尋ねていたのかしらね。虎を射撃していたのかしら…。

アレックス  虎などはいないさ、ジュリア、キンカンジャには。そして、サルタンのような人物

もいないよ。土地の総督の所に滞在していたのだ。我々三人は、地方の状況を視察の為に巡回旅行

をしていたのだ。

ジュリア  何のための視察なの、猿のナッツの…。

アレックス  貴女が推測した以上に実情に近いのです。いいや、猿のナッツ類ではなくて、猿に

は関係のある事柄なのですが。猿は問題の中心に、或いは単なるひとつの兆候として存在はしてい

るのですが。余り確信は持てない。少なくとも猿達は原住民の間では一般的な不安に対する一つの

口実にはなっていた。

エドワード  でも、一体、猿がどのようにして住民の不安を惹起しているのだろうか。

アレックス  まず最初に、猿達は非常に破壊的なのだ。

ジュリア  あなたは我々に猿が破壊的な事を話す必要はないのよ。私は決してメアリイ・マリン

トンの猿の事を決して忘れはしないでしょう。あの恐ろしい小さな獣はメントン行きの私の切符を

盗んだのよ。だから私は非常にゆっくりとした列車で旅行しなければならなかった。しかも寝台車

で。彼女はとても怒ったわ、私があの生き物は殺す必要があると告げた細に。

ラヴィニア  でも住民は猿達を撲滅できないのでしょう、いくら彼等が害獣であっても。

アレックス  不幸な事には、住民の大多数は無宗教の野蛮人なのだ。彼等は猿にある特殊な尊崇

の念を抱いていて、猿が殺されることを望んでいない。それで、住民は猿による被害で政府を非難

したのだ。

エドワード  それは非合理だね。

アレックス  実に、非合理なのだ。が、特徴的でもある。しかしそれが最悪の物ではなかった。

簿族の幾つかはキリスト教への改宗者なのだ。それで自然にかれらは猿に対して違った態度をとっ

ている。彼等は猿を罠にかける。そしてそれを食べる。若い猿は非常に味がよい。僕は自身でそれ

を調理してみたが…。

エドワード  それで、誰かがそれを食してみたのかい、君が料理した物を。

アレックス  うん、実際に。僕は住民の為に新しいレシピを考案してあげた。でもねえ、猿を食

べる事、その死骸を他の猿から守ることでキリスト教信者の住民達は非常な繁栄を遂げた。その為

に彼等と多の部族の間に摩擦が生じた。そしてそれが本当の問題となった。僕はみんなを退屈させ

てはいないだろうね。

エドワード  いいや、ちっとも。その解決法を知りたくてたまらない。

アレックス  僕には確信が持てない、何か可決策があるのかどうか。しかし、これさえ我々を重

要事態の核心には導かないのだよ。外国からの扇動者もいたからだ。問題を大きくして…。

ラヴィニア  何故、あなたはその人達を排斥しないのですか。

アレックス  彼等はちょうどわが国が承認したばかりの友好的な隣国の住民達なのだ。分るでし

ょう、ラヴィニア、そこには非常に深い水があるのです。

エドワード  そして扇動者達が。どのようにして彼等は扇動するのでしょうか。

アレックス  原住民に、猿の虐殺で彼等にかけらられた呪いは、キリスト教徒を虐殺することで

しか取り除く事は出来ないと信じ込ませて。彼等はキリスト教への改宗者の幾人かを説得し続けて

もいる。彼等は、いずれにしても、殺されないようになればよいのdから、…、元の未開状態に舞

い戻ることで。それで、猿を食べる代わりに、彼等はキリスト教徒を食べているのだ。

ジュリア  誰が猿を食べ続けているのですか。

アレックス  僕は恐れているのだが、原住民は途轍もなく論理的ではない。

ジュリア  あなたはその猿の話で私達を何処へ一体連れて行こうと言うのですか。私はその猿の

話を聞きながら正餐をする運びになるのでしょうね。でも人は、キリスト教徒を食べながら食事を

することは出来ないわね。異教徒の間でさえね。

アレックス  それは話の全体ではないのだ。

エドワード  それで、イギリス人の住民の何人かは殺されたのどろうか。

アレックス  そう、でも彼等は通常は食べられたりはしない。これらの人々が一人のヨーロッパ

人と絶交した場合には、彼は原則として食用には適していない。

エドワード  それで、どうやって君の任務は完了するのだろうか。

アレックス  我々はちょうど中間報告を作成し終わった所なのだ。

エドワード  それは公表されるのかね。

アレックス  それはあり得ないね、目下のところでは。余りにも多くの国際的な紛争の種が存在

するのでね。従って、公的な発表があるかも知れない。

エドワード  でも、何時なのかな。

アレックス  一年か、二年の内に。

エドワード  そして、その間には…。

アレックス  その間に猿が増える。

ラヴィニア  そして、キリスト教徒達は…。

アレックス  ああ、そのキリスト教徒なのだが、そろそろ、僕はあなたがたが知っている、或い

は知っていたと言うべきかも、ある人物に関して話をしなければいけない。





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最終更新日  2025年11月24日 16時16分48秒
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