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渡辺敦司@ Re:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) いつもお世話になります。早速2件とも賛…

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2009.03.28
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カテゴリ: 戦後の教育改革
まず、3月22日の記事「フィンランドという鏡に映る日本の教育 2」の末尾の内容を確認しておきます。

 1949年の『文部省設置法』では、文部省を(・・・)「従来の 中央集権的監督行政の色彩を一新して 教育、学術、文化のあらゆる面について指導助言を与え、またこれを助長する機関 」と説明してある。そこで、戦後は 「学習指導要領(試案)」 と名づけられたように、学習指導要領は各学校における教育課程編成のための 参考資料(指導助言文書)に過ぎないと見なされた
                        (『格差をなくせば子どもの学力は伸びる』206頁)

実際の教育は、現場の判断が極めて重視されていたのである
このような立場は、1990年代の「教育大改革」以降のフィンランドの立場に極めて近い 。(同書 210頁)

 なぜそのような戦後の教育改革が成立したのでしょうか。 1947年に成立した「教育基本法」が文字通り教育行政機関によって“実行”されていった ことが大きいと考えられます。そのことについては 、『いま、教育基本法を読む 歴史・争点・再発見』(岩波書店、2002年刊) に著者堀尾輝久氏の要を得た説明がありますので引用・紹介しておきます。

第10条(教育行政)    〔 1947年に制定された教育基本法の条文-引用者
(1) 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。
(2) 教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない。

 教育の自由と自律性 本条は、ある意味ではもっとも論争的な、それだけに重要な条項です。
 この条項が設けられたのも、 戦前の、教育行政のあり方への深い反省 に基づいています。
教育行政は、地方の実情を無視して中央集権化され 、しかも内務行政と固く結びついて、教育行政の独自性がそこなわれていました。(・・・)

 戦後改革期の 文部省の法令研究会の10条解説 の中にも、 戦前の教育行政制度の問題点 について次のように述べていました。

「この制度は、 地方の実情に即する教育の発達を困難ならしめるとともに

 又この制度の精神及びこの制度は、 教育行政が教育内容の面にまで立ち入った干渉をなすことを可能にし 、逐には時代の政治力に服して、極端な国家主義的又は軍国主義的イデオロギーによる教育・思想・学問の統制さえ容易に行われるに至らしめた制度であった。

 (・・・) このような教育行政が行われるところに、はつらつたる生命をもつ、自由自主的な教育が生まれることは極めて困難であった
              (文部省、教育法令研究会編、『教育基本法の解説』、1947年)。

 本条は、このような反省に立って、 教育の自律性と教育の自由を保障し 官僚統制や外部の圧力に屈することなく、教師が不断の研究と修養に基づいて、多様な教育実践を創りだすことをめざし それを励まし、その条件をととのえる任務を持つものとして教育行政のあり方を定めたのです

 以上、この部分だけでも長い引用になりましたが、このような 教育基本法の精神と戦後教育改革の原点 を確認しておくことには大きな意味があると考えます。

 福田誠治氏は日本における 戦後(戦争直後)の教育改革(教育の民主化、分権化)は 教育大改革以降のフィンランドの立場に極めて近い と述べていますが、まさに 戦後教育改革は「すべての権限を現場へ」という教育の民主化から始まった のです。

 なぜそれが変わっていったのでしょうか。それを考える上ではまず、 教育がその時々の政治によって大きく左右されたり利用されやすい(そのような強い傾向がある) ということについて認識しておく必要があると考えます。

 なお、教育の中立性に関連する記事を よたよたあひるさんもブログ記事でまとめておられます のでぜひご一読ください。

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Last updated  2019.03.30 13:44:54
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ブログ記事のご紹介ありがとうございました  
最近、まじめな記事が書けずにいるよたよたあひるです。ご紹介ありがとうございました。
 現行教育基本法の改訂は、私は、国が地方分権に向けて、「金は出せないけど口はだす」ことができるようにしたものだと理解しています。
 戦後の日本の教育行政は、もともとの教育基本法が、その本来の価値を発揮する前に、違う方向へ動いていったように思います。
(2009.03.29 00:36:40)

Re:ブログ記事のご紹介ありがとうございました(03/28)  
shchan_3  さん
よたよたあひるさん

>最近、まじめな記事が書けずにいるよたよたあひるです。ご紹介ありがとうございました。

 気楽な記事にもファンは多いのでは? 無理はしないでくださいね。まじめな記事も過去のものだけで読みきれないくらいありますね。

> 現行教育基本法の改訂は、私は、国が地方分権に向けて、「金は出せないけど口はだす」ことができるようにしたものだと理解しています。

> 戦後の日本の教育行政は、もともとの教育基本法が、その本来の価値を発揮する前に、違う方向へ動いていったように思います。

 大きな流れの中で何をきっかけにどのように動いたのか、ということについて何とかまとめてみたいと思っています。 (2009.03.29 22:50:20)

Re:戦後日本の教育改革とフィンランド(03/28)  
こんにちは。
私のブログへの訪問&コメント、ありがとうございました。

とてもまじめにかっちりと論じてらっしゃるのですね。
私もフィンランド教育の本は2~3冊読んだのですが、どうも抽象化された文章に弱く、意識が飛んでしまいます。
実際の授業風景の描写などはたいへん興味深かったのですが・・・・・。

勉強させてください。 (2009.03.30 13:18:04)

Re[1]:戦後日本の教育改革とフィンランド(03/28)  
shchan_3  さん
かなにゃん3728さん

>とてもまじめにかっちりと論じてらっしゃるのですね。
>私もフィンランド教育の本は2~3冊読んだのですが、どうも抽象化された文章に弱く、意識が飛んでしまいます。
>実際の授業風景の描写などはたいへん興味深かったのですが・・・・・。

 抽象化された表現が「具体的なもの」から離れてしまわないように、という点は要注意ですね。

 軽いタッチの文章は苦手なのですが、まじめな文章でも多くの方が私のブログ記事を読んでくださるのは大変ありがたいことだと思っています。

>私のブログへの訪問&コメント、ありがとうございました。

 こちらこそありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 (2009.03.30 23:04:08)

こんにちは☆  
Candy☆☆  さん
今日せんせいから、紹介していただきました。
高校で英語を教えています。

先日、フィンランドの教育視察へ行って参りました。
私のブログをのぞいていただければ幸いです。

また、mixiのほうへ、もっと教育について深いことを書いておりますので、


私のブログから、メールをいただければ、是非、ご案内させていただきたいと思います。

これから、どうぞよろしくお願いします(#^.^#) (2009.03.31 09:09:21)

Re:こんにちは☆(03/28)  
shchan_3  さん
Candy☆☆さん
 はじめまして。コメントありがとうございます。

>先日、フィンランドの教育視察へ行って参りました。
>私のブログをのぞいていただければ幸いです。

 視察の報告などぜひ読ませていただきます。

>私のブログから、メールをいただければ、是非、ご案内させていただきたいと思います。

>これから、どうぞよろしくお願いします(#^.^#)

 こちらこそよろしくお願いいたします。 (2009.03.31 21:30:14)

Re:戦後日本の教育改革とフィンランド(03/28)  
toshi さん
数年前、拙ブログにおいて、昭和20年代の、ある学校における新教育の実践を記事にさせていただきました。また、当時の若手教員が今もお元気でいらっしゃいますので、その取材記事も掲載したことがあります。よろしかったらごらんください。ここでは、記事のタイトル名を記させてください。
 温故知新(1)http://blog.livedoor.jp/rve83253/archives/889281.html
  今、なぜコアカリキュラムか。(1)http://blog.livedoor.jp/rve83253/archives/1062786.html
の2編です。よろしくお願いします。 (2009.03.31 21:46:01)

Re[1]:戦後日本の教育改革とフィンランド(03/28)  
shchan_3  さん
toshiさん

 記事のご紹介ありがとうございました。

>民主主義に絶対の価値を置いて、カリキュラムづくりに励む、教員の熱気が伝わってくるようではないか。 

>生活中心主義とは、もちろん子どもの生活である。

>子どもがどんな生活をしているか、そのなかでの、子どもにとっての課題は何か。そこに学習の立脚点を置こうではないか。そうすれば、子どもにとっての、自力解決的な生活が生まれ、それが民主主義の担い手を育てることになるのだ。そう主張しているのである。

 貴ブログ記事から引用させていただきましたが、まさに私たち自身が立ち戻っていくべき原点が明示されているように思います。

 戦後やってきた素晴らしい時代の中で、燃えるような熱意を持って実践された「新教育」から学びうるものは極めて大きいと私も考えます。 (2009.03.31 22:21:55)

Re:戦後日本の教育改革とフィンランド(03/28)  
今日9729  さん
学習指導要領(試案)」と名づけられたように・・・・・・・・


* そうなのですよ。
試案ですよ。

漢字指導・朗読指導・国語科指導・・・・・30年近くやってきました。
指導書・教師用参考書も書いてきました。

でも、これで、今の指導要領のように拘束する気は、まったくありません。

一つの案なのですからね。
指導要領だって、案なのですよ。

これに、拘束性を持たせると、教育がうまくいかなくなるのですよね。

応援して戻りますよ。 (2009.04.03 08:36:12)

Re[1]:戦後日本の教育改革とフィンランド(03/28)  
shchan_3  さん
今日9729さん
>漢字指導・朗読指導・国語科指導・・・・・30年近くやってきました。
>指導書・教師用参考書も書いてきました。
>でも、これで、今の指導要領のように拘束する気は、まったくありません。

 教育基本法制定直後の文部省の立場もあなたと全く同様だったはずです。それがどのような流れで転換していったのか、次のブログ記事でなるべく簡単にまとめておきますのでよろしければご一読ください。

 あなたのブログも引き続き応援させていただきます。 (2009.04.04 15:08:35)

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