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『ヨウ素価』 油脂100gに付加するヨウ素をグラム数で示したもの ヨウ素は二重結合に付加するので、ヨウ素価が大きい油脂ほど不飽和脂肪酸を多く含み酸化されやすい。
2006年09月30日
『大気汚染に係る環境基準』 環境基本法第16条第1項の規定による大気の汚染に係る環境上の条件につき人の健康を保護する上で維持することが 望ましい基準 ■ 大気汚染に係る環境基準 ・二酸化硫黄 (環境上の条件) 1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下であること。 ・一酸化炭素 (環境上の条件) 1時間値の1日平均値が10ppm 以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm 以下であること。 ・浮遊粒子状物質 (環境上の条件) 1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下であること。 ・光化学オキシダント (環境上の条件) 1時間値が0.06ppm以下であること 。 【備考】 ・環境基準は、工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については、適用しない。 ・浮遊粒子状物質とは大気中に浮遊する粒子状物質であってその粒径が 10μm以下のものをいう。 ・光化学オキシダントとは、オゾン、パーオキシアセチルナイトレートその他の光化学反応により生成される酸化性物質(中性 ヨウ化カリウム溶液からヨウ素を遊離するものに限り、二酸化窒素を除く。) をいう。 ■ 二酸化窒素に係る環境基準について ・二酸化窒素 (環境上の条件) 1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。 【備考】 ・環境基準は、工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については、適用しない。 ・1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内にある地域にあっては、原則としてこのゾーン内において現状 程度の水準を維持し、又はこれを大きく上回ることとならないよう努めるものとする。 ■ ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準について ・ベンゼン (環境上の条件) 1年平均値が0.003mg/m3以下であること。 ・トリクロロエチレン (環境上の条件) 1年平均値が0.2mg/m3以下であること。 ・テトラクロロエチレン (環境上の条件) 1年平均値が0.2mg/m3以下であること。 ・ジクロロメタン (環境上の条件) 1年平均値が0.15mg/m3以下であること。 【備考】 ・環境基準は、工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については、適用しない。 ・ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準は、継続的に摂取される場合には人の健康を損なうおそれがある物質に係る ものであることにかんがみ、将来にわたって人の健康に係る被害が未然に防止されるようにすることを旨として、その維持 又は早期達成に努めるものとする。 ■ ダイオキシン類による大気汚染係る環境基準 ・ダイオキシン類 (環境上の条件) 1年平均値が0.6pg-TEQ/m3以下であること。 【備考】 ・環境基準は、工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については、適用しない。 ・大気の基準値は、年間平均値とする。 ・基準値は、2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンの毒性に換算した値とする。 ■ 非メタン炭化水素濃度の指針 ・光化学オキシダントの生成防止のための大気中炭化水素濃度の指針について 光化学オキシダントの日最高1時間値0.06ppmに対応する午前6時から9時までの非メタン炭化水素の3時間平均値は、 0.20ppmCから0.31ppmCの範囲にある。
2006年09月29日
『亜麻仁油』 亜麻の種子から絞った黄色、半透明の乾性油 【特性・特徴など】 ・リノレン酸を多く含む ・空気中で酸素と反応して固まり、丈夫な塗膜を作る 【主な用途】 ・塗料 ・ワニス ・印刷インキ ・油紙
2006年09月28日
『半乾性油』 ヨウ素価100~130で、乾性油と不乾性油の中間の性質を示す。 【主な半乾性油】 綿実油、ごま油、米ぬか油、ナタネ油、コーン油 【主な用途】 ・食用 ・化粧品 ・石けん ・潤滑油
2006年09月27日
『不乾性油』 ヨウ素価100以下で、空気中に放置しても固化しない油脂 飽和脂肪酸(パルミチン酸やステアリン酸など)、又は、二重結合の数が少ない不飽和脂肪酸(オレイン酸など)を 多く含んでいる。 【主な不乾性油】 オリーブ油、つばき油、落花生油、ひまし油、ヤシ油、豚脂、牛脂 【主な用途】 ・食用 ・化粧品 ・石けん ・潤滑油
2006年09月26日
『乾性油』 ヨウ素価が130以上で、空気中に放置すると酸化されて固化し、薄い樹脂状の膜になる油脂 二重結合の数の多い不飽和の高級脂肪酸(リノール酸やリノレン酸など)を多く含むので酸化されやすく、 又、分子間の結合が起こり、分子量の大きい化合物になるために乾性油は薄い膜状になる。 【主な乾性油】 亜麻仁油、大豆油、紅花油、桐油など 【主な用途】 ・油紙 ・印刷用インキ ・油絵の溶剤
2006年09月25日
『油脂』 油脂とは、 3価のアルコールのグリセリンと高級脂肪酸のエステルのことです。 常温で液体のものを脂肪油といい、固体のものを脂肪という。 【油脂の分類】 ■ 脂肪油 (植物油) ・乾性油 亜麻仁油、大豆油、紅花油など ・半乾性油 綿実油、ごま油、米ぬか油など ・不乾性油 オリーブ油、つばき油など (動物油) ・魚油 鰯、秋刀魚 ■ 脂肪 (植物脂) ヤシ油 (動物脂) 豚脂、牛脂、バター
2006年09月24日
『光化学スモッグ』 光化学スモッグとは、 特殊な気象条件下で、光化学反応によって生成された光化学オキシダントが大気中で拡散されずに滞留し、スモッグ (smokeとfogの合成語)状態になることです。 光化学オキシダントは、工場や自動車などから大気中に排出された一次汚染物質である窒素酸化物や炭化水素が、 太陽光線中の紫外線の影響で光化学反応を起こして変質し、二次的に生成されます。 【特徴】 ・紫外線が強く風の弱い夏の日中に発生する ・紫外線の弱い冬や太陽の出ていない夜間には発生しない 【健康への影響】 ・目や呼吸器などの粘膜を刺激 目がチカチカする、涙が出る のどが痛い、咳が出る、息苦しい ・吐き気 ・頭痛 【その他】 ・農作物など植物へも影響を与える
2006年09月23日
『環境基準』 環境基準は、環境基本法の第16条に基づいて定められた「維持されることが望ましい基準」であり、行政上の政策目標です。 これは、人の健康を保護及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準として、 ■ 大気 ・大気汚染に係る環境基準 ■ 騒音 ・騒音に係る環境基準について ・航空機騒音に係る環境基準について ・新幹線鉄道騒音に係る環境基準について ■ 水質 ・水質汚濁に係る環境基準について ・地下水の水質汚濁に係る環境基準について ■ 土壌 ・土壌の汚染に係る環境基準について ■ ダイオキシン類 ダイオキシン類に関しては、ダイオキシン類対策特別措置法(1999)を根拠として、大気汚染、水質汚濁及び土壌汚染の 環境基準が定められている ・ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁及び土壌の汚染に係る環境基準について に関する環境基準を定めている。 【参考】 環境基本法 第16条 政府は、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、それぞれ、人の健康を 保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準を定めるものとする。 2 前項の基準が、二以上の類型を設け、かつ、それぞれの類型を当てはめる地域又は水域を指定すべきものとして定め られる場合には、その地域又は水域の指定に関する事務は、二以上の都道府県の区域にわたる地域又は水域であっ て政令で定めるものにあっては政府が、それ以外の地域又は水域にあってはその地域又は水域が属する都道府県の 知事が、それぞれ行うものとする。 3 第一項の基準については、常に適切な科学的判断が加えられ、必要な改定がなされなければならない。 4 政府は、この章に定める施策であって公害の防止に関係するもの(以下「公害の防止に関する施策」という。)を総合的 かつ有効適切に講ずることにより、第一項の基準が確保されるように努めなければならない。
2006年09月22日
『リン酸トリブチル』 【別名】 TBP 【特性など】 ・無色無臭の粘稠液体 【主な用途】 ・難燃剤 【毒性・症状など】 (短期曝露) 眼、皮膚、気道を著しく刺激する
2006年09月21日
『環境基本法』 この法律は、環境の保全についての基本理念を定め、国や地方公共団体、事業者および国民の責務を明らかにするとともに、 環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在および将来の国民の健康で文化的な生活の確保に寄与 するとともに人類の福祉に貢献することを目的とし、従来の公害対策基本法に代わって施行されました。 この法律の第二章「環境保全に関する基本的施策」の第一節には、第十四条として環境の保全に関する施策の策定および 実施で、次に掲げる事項の確保を旨として行わなければならないとあります。 1.人の健康が保護され、および生活環境が保全され、並びに自然環境が適正に保全されるよう、大気、水、 土壌その他の環境の自然的構成要素が良好な状態に保持されること。 2.生態系の多様性の確保、野生生物の種の保存その他の生物の多様性の確保が図られるとともに、森林、 農地、水辺地等における多様な自然環境が地域の自然的社会的条件に応じて体系的に保全されること。 3.人と自然との豊かな触れ合いが保たれること。 さらに、同じく第三節では第十六条として「環境基準」が定められています。 詳しくは「環境基準」の項をご覧ください。 この法律は、第五条で 「地球環境保全が人類共通の課題であるとともに、我が国の経済社会は国際的に密接な相互依存関係の中で 営まれている。そこで我が国の能力を生かし、又、国際社会において我が国の占める地位に応じて、国際的協 調の下に積極的に推進されなければならない」 と述べているように、地球規模での環境政策の新たな枠組を示す基本的な法律として定められています。
2006年09月21日
『メチル水銀』 メチル水銀とは、水銀にメチル基(-CH3)が1つ共有結合した化合物のことです。 【毒性、症状など】 ・有機水銀の中でもメチル水銀の毒性が最も強い ・水俣病の原因物質 ・中枢毒性が強く現れる ・大量に摂取すると吐き気、下痢、手の震えなどの徴候を示す ・脂溶性の物質であるために生物濃縮を受けやすい典型的な毒物
2006年09月20日
『芳香族化合物』 環式化合物のうち、ベンゼン環を含む有機化合物を芳香族化合物といいます。 【主な芳香族化合物】 フェノール、ベンズアルデヒド、安息香酸、ニトロベンゼン、アニリン、サリチル酸、 クレゾール、トルエン、キシレン
2006年09月20日
『アルキル水銀』 有機水銀化合物のうち、水銀がメチル基(CH3)、エチル基(C2H5)等のアルキル基と結合した物質の総称のことで、 ・メチル水銀 ・エチル水銀 などがあります。 【毒性など】 ・吸収されやすい ・知覚障害、言語障害などの中枢神経障害 ・水俣病の原因物質とされる ・無機水銀に比べて生物による濃縮率が高いので、魚介類に高濃度に蓄積されているといわれる 【その他】 ・環境基準では、検出されないことと定められている
2006年09月19日
『芳香族炭化水素』 ベンゼン環をもつ炭化水素を芳香族炭化水素といいます。 【主な芳香族炭化水素】 ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、ナフタレン、アントラセン
2006年09月18日
『リン酸トリス(2‐クロロエチル)』 【別名】 TCEP、トリス(2‐クロロエチル)ホスフェート、トリス(β‐クロロエチル)ホスフェート 【特性など】 ・有機塩素系化合物 ・透明で無色から青白く黄み帯びた液体 ・10.8重量%のリンと36.7重量%の塩素が含まれている 【主な用途】 ・壁紙の難燃剤 【毒性・症状など】 これまでにヒトに対する報告はないが、実験動物において肝臓、腎臓、精巣、中枢神経への影響が観察されている
2006年09月18日
『有機水銀化合物』 水銀を含む有機化合物の総称を有機水銀化合物といい、 ・アルキル水銀 などがあります。 【主な用途】 ・殺菌剤 ・防カビ剤 【毒性・症状など】 ・皮膚障害 ・中枢神経障害 【その他】 ・「家庭用品規制法」によって規制される有害物質である
2006年09月17日
『トリフェニルスズアセタート』 【別名】 酢酸トリフェニルスズ 【主な用途】 ・防かび剤 ・防汚剤 ・防腐剤 【その他】 ・化審法の第二種特定化学物質に指定されている。
2006年09月17日
『ベンゼン環』 ベンゼン核ともいう。 ベンゼンなどの芳香族化合物に含まれる、6個の炭素原子でできている六角形の環のこと
2006年09月16日
『塗料の原料』 塗料は、顔料や樹脂などを溶剤で希釈し、場合によって様々な添加剤を加えて形成されています。 その塗料の原料は、塗膜になるものと塗膜にならないものに分かれます。 塗膜になる原料 ■ 顔料 水や油、溶剤などに溶けない粉末で、塗膜を有色にしたり、厚みをもたせたりするものです。 ■ 油脂、樹脂 塗膜を形づくる主体となる原料で、油脂や樹脂の特徴が塗膜性能を決定づけます。 ■ 添加剤 塗料や塗膜の性能を向上させるために添加されるものです。 塗膜にならない原料 ■ 溶剤 油脂や樹脂を溶解(希釈)し、流動性を与えます。 塗装後、乾燥・硬化の過程で大気中に揮発します。
2006年09月16日
『オルトフェニルフェノール』 【別名】 OPP 【特性など】 ・白色、淡黄色又は淡紅色の粉末、薄片又は塊 ・特異な臭気がある ・水には10%以下で溶解、エタノールや油脂には自由に溶ける 【主な用途】 ・柑橘類の防カビ剤 ・殺菌剤(化粧品、シャンプー、石けんなど) 【毒性・症状など】 ・皮膚や粘膜を刺激してただれを起こす
2006年09月15日
『チアベンダゾール』 【別名】 TBZ 【特性など】 ・白~類白色の粉末 ・無臭 【主な用途】 ・かんきつ類、バナナなどの防カビ剤 ・工業用殺菌剤 ・動物用医薬品 【毒性・症状など】 ・嘔吐 ・めまい ・赤血球減少 ・肝臓障害
2006年09月14日
『塗料』 塗料は用途や形態、乾燥、樹脂の種類などにより分類されます。 ここでは塗料全般についてではなく、あくまで施工現場で使用されている塗料について述べていきます。 塗料とは、 塗料の原料を、溶剤(希釈液)を用いて希釈させたもので、塗布後に溶剤が揮発して原料が付着します。 → これについては、「塗料の原料」をご覧ください。
2006年09月13日
『ポリスチレンフォーム』 ポリスチレンを原料とするポリスチレンフォームには、製法によって、押出法とビーズ法の2つの種類があります。■ 押出法ポリスチレンフォーム 【別名】 XPS 【製造方法】 熱可塑性のポリスチレン樹脂と難燃化剤、炭化水素や代替フロンなどの発泡剤を高温・高圧下で混合して、常温・常圧の環境に 発泡剤の瞬時の気化力を利用して発泡させながら連続的に押し出して製造します。 押し出された発泡体は裁断された後、さらに寸法を安定させるために、一定期間熟成されます。 【特性など】 ・ビーズ法よりも断熱性、耐圧性、耐候性に優れる ・透湿抵抗が大きいものが得られる ・柔軟性に欠ける ・リサイクルができる 【主な用途】 畳床、断熱材■ ビーズ法ポリスチレンフォーム 【別名】 EPS、発泡PS、発泡スチロール、発泡スチレン樹脂、発泡ポリスチレン、フォームスチレン、ポリスチレンフォーム 【製造方法】 ポリスチレン樹脂と炭化水素系の発泡剤からなる原料ビーズを予備発泡させた後に金型に充填し高温蒸気を当てることによって 約30倍から80倍に発泡させてつくります。金型形状をかえることで様々な形状の製品をつくることができます。 発泡剤は、主にカセットコンロに使われる天然ガスのブタンや原油成分であるペンタンなどの炭化水素ガスが使われています。 【特性など】 ・不完全燃焼を起こすと、大量の煤(炭素粒子)が発生する ・リサイクルできる 【主な用途】 畳床、断熱材、梱包材、フロート材(ブイや生簀の浮き) ポリスチレンフォームの問題点 畳床や断熱材によく使用されているポリスチレンフォームにもいくつかの問題点も考えられます。 ・燃焼時に、黒い煤が大量に発生する ・スチレン(スチレンモノマー)が放散する可能性がある ※ 業界の自主規制により放散速度が設定され、室内の床に敷き詰めたときの室内濃度指針値に換算し、 厚生労働省の定める室内濃度指針値220μg/m3を下回るようにされています。 但し、逆にいうと放散されないわけではなく季節や室内の環境(換気など)によっては何らかの影響を及ぼす 可能性はあるといえます。
2006年09月12日
『トリフェニルスズクロリド』 【別名】 塩化トリフェニルスズ 【主な用途】 安定剤 【その他】 ・化審法の第二種特定化学物質に指定されている。
2006年09月11日
『フェンチオン』 【別名】 ジメチル‐4‐メチルメルカプト‐3‐メチルフェニルチオホスフェイト、MPP 【特性など】 ・有機リン系殺虫剤 ・純品は無色の液体 【主な用途】 ・防虫加工紙(畳床、畳表の下、畳表に編みこむ) ・農薬 【毒性・症状など】 (短期曝露) ・神経系に影響を与え、痙攣、呼吸不全を生じることがある ・コリンエステラーゼのはたらきを阻害する (長期または反復曝露) ・コリンエステラーゼのはたらきを阻害する 【その他】 ・毒物及び劇物取締法の劇物(但し、2%以下を含有するものは指定なし)に指定されている。
2006年09月11日
『トリブチルスズアセタート』 【別名】 酢酸トリブチルスズ 【主な用途】 ・殺菌剤 ・防カビ剤 ・防汚剤 【その他】 ・化審法の第二種特定化学物質に指定されている
2006年09月10日
『フェニトロチオン』 【別名】 MEP 【特性など】 ・有機リン系殺虫剤 ・黄褐色の液体 ・化学薬品臭 【主な用途】 ・家庭用殺虫剤(ハエ、蚊、ダニなど) ・畳の防虫処理 ・農薬 【毒性、症状など】 (短期曝露) ・眼や皮膚を刺激する ・神経系に影響を与え、痙攣、呼吸不全を生じることがあり、場合によっては死に至る ・コリンエステラーゼのはたらきを阻害する (長期又は反復曝露) ・コリンエステラーゼのはたらきを阻害する ・この物質は水生生物に対して毒性が非常に強い 【その他】 ・水道水の暫定水質目標値が、「0.003mg/l以下」と定められている ・商品名は「スミチオン」という
2006年09月10日
『トリブチルスズフルオリド』 【別名】 TBTF、フッ化トリブチルスズ 【その他】 ・化審法の第二種特定化学物質に指定されている。
2006年09月09日
『ハードファイバーボード(ハードボード/硬質繊維板)』 ハードボードとは、 主に木材などの植物繊維を成形した繊維板(ファイバーボード)のうち、密度0.80g/cm3以上の硬質繊維板のことです。 ハードボードは次のように種類区分されます。 スタンダードボード 油や樹脂などの特殊処理は施されていません。 内装用化粧ハードボード テンパードボード 油や樹脂などの特殊処理が施されています。 外装用化粧ハードボード 【特徴】 ・断熱性がよい ・遮音性がよい ・耐水性に優れる 【製造方法】 湿式法と乾式法があります。 湿式法では、木材などの植物繊維を多量の水とともに解繊し、接着剤などを添加した後、繊維を水に分散させた状態で 金網上に流して、脱水しながら成形したものを乾燥して固め、その後圧縮脱水後、熱圧乾固させます。 テンパードボード製造の場合、成板されたボードにさらにオイルテンパリングと熱処理が行なわれます。 乾式法では、木材などの植物繊維を解繊し、大量の接着剤を添加して熱圧乾固させます。 但し、テンパードボード製造の場合もオイルテンパリングと熱処理が行なわれません。 【用途】 自動車に最も多く使われ、その他包装や家具、建築で使用されます。 ・内装材 ・家具木工 ・外装材 ハードボードは、合板と違い改正建築基準法ではホルムアルデヒド発散建築材料の告示対象外であるため、居室の 内装仕上げや天井裏等に、規制を受けることなく使用することができることになっています。 但し、この製造に使われている接着剤はメーカーにより違いがあるのでホルムアルデヒドの揮発量は一定でないので 下記の点に気をつける必要があります。 ・ハードボードを内装などに使用する場合は、ハードボードのホルムアルデヒド放散量について確認する。
2006年09月09日
『トリブチルスズクロリド』 【別名】 TBTCl、トリブチルスズクロライド、塩化トリブチルスズ 【その他】 ・化審法の第二種特定化学物質に指定されている
2006年09月08日
『ビス(トリブチルスズ)オキシド』 【別名】 TBTO、酸化トリブチルスズ 【主な用途】 ・殺菌剤 ・防かび剤 ・防汚剤 ・防腐剤 ・合成中間体 ・殺藻剤 【その他】 ・ビス(トリブチルスズ)オキシドは、化審法の第一種特定化学物質に指定されている
2006年09月08日
『トリフェニルスズ(TPT)化合物』 トリフェニル化合物としては、 ・トリフェニルスズアセタート ・トリフェニルスズクロリド などがあります。 【主な用途】 ・防カビ剤 ・防汚剤 ・農業用殺菌剤 【その他】 ・トリフェニルスズアセタートなど7物質が化審法の第二種特定化学物質に指定されている ・家庭用品規制法によって規制される有害物質である
2006年09月08日
『藁畳の防虫加工処理』 藁畳には、ほとんどの場合防虫加工処理が施されています。 ・畳表 ・畳床 ・縁下紙 縁の下に使用している ・糸 逢着用の糸 ・裏シート 畳の裏面のシート 畳床について、JIS(日本工業規格)では、「ダニ、その他の害虫が発生しないように、適切な防虫処理をしなければならない。 但し、防虫処理には人体に悪影響を及ぼす薬剤を使用してはならない」として防虫処理が義務付けられています。 その防虫処理の方法には、「防虫加工紙、誘電加熱処理、真空殺菌処理、さらに防虫加工畳糸の使用など」があり、 殺虫剤にはフェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジノンなどの有機リン系農薬が高濃度で使われています。 防虫処理とは、農薬を使用することと同じであるという認識が必要です。 ■ 誘電加熱処理 畳全体にマイクロ波や高周波を当て、65~70℃程度に加熱し、殺虫する方法です。 この場合、その時点で発生しているダニを殺すことはできても、いずれ部屋に敷き詰め使用している間に湿気を吸い込み、 ダニが再発生します。 さらに、水分の多いところでは非常に高温になり、裏に防虫紙が張ってあってビニールシートが当たっていると蒸れたような 状態になり、藁の弾力性もなくなり、畳が傷むという欠点があります。 ■ 真空殺菌処理 真空状態にし、酸素を奪う方法です。 ■ 熱風乾燥処理 熱風乾燥と熱とで殺虫する方法です。 ■ 防虫加工紙 畳の下部に縫いこまれており、そこに防虫用の殺虫剤を染み込ませています。 藁床の防虫処理に殺虫剤を使用した場合、農地でのそれを使用するよりはるかに高濃度になるといわれます。 【使用される主な殺虫剤】 ・フェニトロチオン(MEP) ・フェンチオン ・ダイアジノン ■ 防虫加工不織布 防虫加工紙同様に畳床に縫いこんであり、そこに防虫用の殺虫剤を染み込ませています。 ■ 裏シート(裏打ちシート) 床面からの湿気から畳床を保護するためのシートに、防虫加工されているものです。 防虫シートとして畳に縫い込まれる場合と、防湿及び防虫シートとして畳の下に敷き込まれている場合があります。 使用される薬剤は、有機リン系のものやホウ素系化合物などです。 ■ 防虫加工畳糸使用 麻、ポリエチレン、ポリエステルなどの畳糸 防虫畳糸、防虫畳縁、防虫縁下紙など、いたるところで防虫加工されていますが、いずれも防虫加工紙と同じように農薬を しみ込ませたものです。 ■防虫剤 畳の下に撒く。 【使用される薬剤】 ・ナフタリン ・フェニトロチオン(MEP) 藁畳(建材床の一部を含む)において注意すべき点は下記のようになります。 (畳床) ・畳床の防虫処理方法及び薬剤 ・稲わら床の原料である藁の残留農薬 (畳表) ・畳表の着色料 ・畳表の原料である藺草の残留農薬 ・畳表の防カビ・防ダニ処理薬剤 日本伝統の藁畳は良い面が多くあります。しかし、建物が高気密化されていき室内の密閉度を上げた結果、藁畳の特質を 生かすことが困難になってきました。それは密閉された中で、室内の湿気が逃げることなく常時高湿度の状態のため、 藁畳が湿気を吸い上げ、藁の中にいる微生物が活動しやすい環境をつくってきたからです。 そこで従来の藁畳に固執しない建材床などの畳や防虫対策を施した畳が普及してきました。その反面、上記の問題(防虫薬剤 などによる健康影響)が起きてきたのも事実です。 現在では、防虫処理の問題の改善をした畳など様々な畳が生産され、流通されつつあります。このように畳原料の生産者の 方、畳を製造されておられる方は日本の伝統である畳を守るためにも改善、努力をしておられます。
2006年09月07日
『トリブチルスズ(TBT)化合物』 トリブチルスズ化合物としては、 ・ビス(トリブチルスズ)オキシド ・トリブチルスズクロリド ・トリブチルスズフルオリド ・トリブチルスズアセタート などがあります。 【主な用途】 ・防菌剤、防カビ剤、防汚剤(農業、漁業、製材、塗料製造など) 【毒性・症状など】 ・皮膚刺激があり、経皮的に吸収されやすい ・慢性毒性として生殖機能障害がある 【その他】 ・「家庭用品規制法」によって規制される有害物質である ・ビス(トリブチルスズ)オキシドは、化審法の第一種特定化学物質に指定されている ・トリブチルスズクロリドなど13物質が化審法の第二種特定化学物質に指定されている
2006年09月06日
『畳表の原料 藺草生産時の農薬』 畳表生産時に使用される農薬の目的は何でしょうか? ■ 雑草対策 雑草は、藺草の成長不足や根白に影響を及ぼします。 そこで植付け前と植付け後に雑草の発芽を止める除草剤を使用します。 ■ 病虫害対策 ・イグサ芯虫蛾 ・紋枯病 このように畳表の原料である藺草の栽培には多かれ少なかれ農薬が使用されています。 敏感な方は自然素材でも反応する方もいらっしゃいますが、できるだけ農薬の使用量が少なく、残留性が少ない畳表を 選ばれる方が良いといえます。
2006年09月06日
『外国産畳表』 特に中国から輸入されているものが多く、量的に国内消費量のかなりの数量に及んでいます。 土壌の差は勿論のこと藺草の収穫後の取り扱いの差によって品質や耐久性に格段の差異が生まれています。 特に泥染め後の乾燥の違いは決定的ともいえるものです。 【国産と中国産の比較】 ■ 乾燥 国産 58度から62度の温度で14~16時間くらいかけて乾燥が行なわれます。 中国産 100度に近い高温で短時間(6~9時間)で乾燥が行なわれます。 この乾燥の違いの結果、中国産は繊維の組成を壊し藺草の持っている粘りや弾力性を乾燥段階でなくしてしまっています。 又、畳表の製織後の乾燥も高温で行っているので、そこでも藺草の繊維質を痛めて脆く表皮のはがれやすい耐久性のない 畳表になってしまっています。 ■ 収穫時期 国産 6月下旬~7月中旬 中国産 日本より1ヶ月くらい早い 収穫時期が早いのは、藺草の先が枯れたり、茎に焼けが出るのを恐れるあまり十分に藺草が育つ前に刈り取るために、 表皮が薄いだけでなくもともと脆い藺草でもあります。 ■ 着色料 国産 一部の畳表には使用されていますが、減少しています。 中国産 ほとんどのものが着色されています。 ■ その他 国産 農家単位で藺草栽培から製織までして畳表を作るので質が揃っています。 中国産 様々な水田で栽培された藺草を工場に集め、それらを混ぜて乾燥し、製織をするので藺草の泥染めの時に顔料を加えて 色合いの統一を計っています。 さらに、製織後の畳表自体を着色加工して色合いの統一を図っているものまであります。 国産と中国産を比較すると、単純に国産のものがよく中国産の方が悪いという見方をされると思いますが、実際には同じ値段で あれば中国産の方が丈夫でいいとも言われます。 とはいえ、着色料や防腐剤に関して中国産は情報が少なく不安な面は拭いきれません。 ここで大事なのは、まず畳と一言でいっても畳表にも様々なものがあり、それらをどのように製造・加工しているのかを知ることが 先決で、その後はその知識を生かしながら畳の専門家の方と相談して体にも建物にとってもいいものを選ぶことだと思います。
2006年09月05日
『フタル酸ジイソノニル』 【別名】 DINP 【性質・特性など】 ・油状の粘稠(ねんちゅう)液体 【主な用途】 ・汎用可塑剤 【その他】 ・「食品、添加物等の規格基準」では、食品衛生法施行規則第25条第1号に規定するおもちゃ(乳幼児が口に接触することを その本質とするおもちゃ)には、フタル酸ジイソノニルを原材料として用いたポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を原材料 として用いてはならないことになっている。 ※ 食品衛生法施行規則第25条第1号に規定するおもちゃ ・おしゃぶり、歯がため、シャボン玉の吹き出し具、おもちゃの楽器類(ラッパ、笛、ハーモニカなど)等 但し、他のおもちゃには使用しても差し支えないことになっている。 又、食品衛生法の趣旨として、乳幼児が接触する可能性のあるおもちゃによる衛生上の危害の防止という観点から、 乳幼児(6歳未満)が対象とされたものに適用される。
2006年09月04日

『ミディアムデンシティファイバーボード(MDF/中質繊維板)』 ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)とは、 主に木材などの植物繊維を成形した繊維板(ファイバーボード)のうち、密度0.35g/cm3以上0.80g/m3未満の中質繊維板の ことです。 主に使用される接着剤の種類で用途が分かれます。 Uタイプ ユリア樹脂系又はこれと同等以上のもの 家具、キャビネットなどに適します。 Mタイプ ユリア・メラミン共縮合樹脂系又はこれと同等以上のもの 建築下地(床・内壁・外壁屋根)、造作部材(サッシ枠など)に適します。 Pタイプ フェノール樹脂系又はこれと同等以上のもの 建築下地(床・内壁・屋根)に適します。 【特徴】 ・割れや反りに強い ・材質が均質で表面が硬く平滑 【製造方法】 木材などの植物繊維を解繊し、大量の接着剤を添加して熱圧乾固させる乾式法で製造されます。 【用途】 ・建築下地材 ・住宅機器 ・机、収納家具 ・楽器 【その他】 合成樹脂接着剤を使用するので、JIS規格上でホルムアルデヒド放散区分が設けられています。
2006年09月04日
『フタル酸ジメチル』 【別名】 DMP 【主な用途】 ・相溶性添加剤 ・酢酸セルロース可塑剤 ・希釈剤
2006年09月03日
『マラカイトグリーン』 【特性、特徴など】 ・塩基性有機色素 ・金属光沢のある青緑色 ・水によく溶けるので、唾液や汗で溶けて口や皮膚から人体に吸収される ・着色力が強い ・強い塩基で防カビ剤の役割も果たす ・光により分解する ・日光やアルカリに弱い ・生体内で酵素により還元され、ロイコマラカイトグリーンになる 【主な用途】 ・繊維の染色 ・紙製品の染色 ・鑑賞魚の白点病や水カビ病などの治療 【毒性・症状など】 ・発がん性が指摘される ※ 但し、日本においても、又、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)においても毒性評価がなされておらず、 国際基準も設定されていない 【その他】 ・アメリカでは1981年、EU加盟国では2002年に食品関連への使用が禁止 ・中国では、2002年に食用動物への使用が禁止 ・薬事法に基づき、養殖水産動物への使用は禁止されている ・食品衛生法に基づき、検出された食品は流通、販売等することはできない
2006年09月03日
『フタル酸ジエチル』 【別名】 DEP 【特性、特徴など】 ・無臭で油状 ・ニトロセルロースに対して強い溶解性がある ・無臭なので、セルロイドの製造に適する 【主な用途】 ・相溶性添加剤 ・酢酸セルロース、メタクリル酸、酢酸ビニル、ポリスチレンなどの可塑剤 ・香料の保留剤
2006年09月02日
『化学物質過敏症の症状』 大きな特徴として発症が徐々であるものが多く、多臓器症状を示します。 割合的に分類すると ・精神または神経症状(6割以上の例に見られる) ・関節痛、筋肉痛、筋肉の不快感(5割以上の例に見られる) ・咽頭痛や微熱などの炎症症状(4割程度の例で見られる) ・便秘、下痢、腹痛などの消化器症状(4割程度の例で見られる) というようになります。 このようにみると全体的に自律神経症状や精神神経症状を呈するものが多いというのが特徴です。 又、多くのにおいに対して不快感や症状の誘発を示すことが多いといわれます。 これら症状は、シックハウス症候群同様に自覚症状を主体とするといえます。 主な症状は石川 哲氏、宮田幹夫氏の共著「化学物質過敏症:かもがわ出版」から引用させていただきます。 【症状】 自律神経症状 発汗異常、手足の冷え、疲れやすい、めまい 神経・精神症状 不眠などの睡眠障害、不安感、うつ状態(不定愁訴)、頭痛、記憶力低下、集中力低下、意欲の低下、運動障害、 四股末端の知覚障害、関節痛、筋肉痛 気道障害 のど・鼻の痛み、乾き感、気道の閉塞感、風邪を引きやすい 消化器症状 下痢、時に便秘、悪心 感覚器症状 目の刺激感、目の疲れ、ピントが合わない、鼻の刺激感じ、味覚異常、音に敏感になる、鼻血 循環器症状 心悸亢進、不整脈、胸部痛、胸壁痛 免疫症状 皮膚炎、喘息、自己免疫疾患、皮下出血 泌尿生殖器・婦人科系症状 生理不順、性器不正出血、月経前困難症、頻尿、排尿困難 (かもがわ出版 化学物質過敏症:石川 哲、宮田幹夫)
2006年09月02日
『フタル酸ブチルベンジル』 【別名】 BBP 【特性、特徴など】 ・無色透明で油状 ・耐油性 ・耐摩耗性 ・耐熱性 ・耐光性 ・揮発性は低い 【主な用途】 床材や塗料、人造皮革の可塑剤 【症状と毒性】 (短期曝露) 眼、皮膚、気道を刺激する (長期又は反復曝露) 肝臓、腎臓に影響を与え、機能障害を生じることがある ・水生生物に対して毒性が非常に強い
2006年09月01日
『リン酸トリクレジル』 【別名】 TCP、トリクレシルホスフェート 【特性、特徴など】 ・有機リン系 【主な用途】 ・難燃性可塑剤 【症状、毒性など】 ・神経毒性がある (急性毒性) 吐き気や嘔吐、腹痛が起き、20~30日の潜伏後、指やふくらはぎ、爪先の痛みが段々ひどくなる (慢性中毒) 胃腸の痛みが見逃され、長い潜伏後、手足の筋肉に力が入らない麻痺症状が現れる
2006年09月01日
『着色料』 着色料は、 藺草の色のばらつきを均一化し、畳表の色を鮮やかに保ち、より青く見せるため使用されます。 畳表は青いほうが新しく美しいという情報によって、より青く着色された畳が多く流通し始めました。 着色した場合、質の悪い藺草を使用しても最初は綺麗に見せることができるという理由もあります。 このような理由で、特に中国産の畳表に多く使用されています。 しかし一方で、着色料を利用することによって、そこに住まう人の健康に影響を及ぼすことになりました。 さらに、着色料によって藺草自体の繊維や色素(葉緑素)を傷めることで耐久性も低下し、畳本来の良い特性が生かされなく なってきました。 では、一体どのような着色方法や着色料があるのでしょうか? 着色の方法には2種類あります。 ・直接畳表に噴射するタイプ 中国産の畳表によく使用される方法 ・染土に混ぜるタイプ 【主な着色料】 ・マラカイトグリーン 以前よりかなり減ってきているといわれます。 → この色素についての問題点は、「マラカイトグリーン」をご覧ください ・硫黄 硫黄を燃やしたときに出る漂白作用のある二酸化硫黄という物質で薫蒸した藺草は、黒味が消え、すっきりした色調の 藺草になり、高級な畳表として販売されています。 しかし、この二酸化硫黄で薫蒸した畳表は、畳表本来のにおいでなく、鼻を刺激する異臭がします。 ・金属イオン このように着色加工した畳表は、その着色料のにおいがしますが、それを今まで新しい畳のにおいと勘違いされてきました。 畳は横になったり、寝そべったりして身体中が接触しやすい場所です。さらに乳幼児の場合、寝そべって皮膚への接触 以外に、舐めたりする場合があります。 では、一体どうやって着色料を使用している畳表とそうでない畳表を見分けるのでしょうか? 一般に言われるのが、畳を乾いた雑巾で拭くということです。 これは畳を拭くことで雑巾に青や緑の色がつく畳表の場合、ほとんどが化学的な着色料を使用しているといえるからです。 但し、染土で染められた畳表を同じように雑巾で拭いた場合も、若干の青染土の青みがつく場合がありますが、2度目に拭くと ほとんどつかなくなります。 ※ 青染土を使用の場合、着色料を使用した畳表と区別がつきにくい
2006年09月01日
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