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一番上だから
早く自立するように
育てられた
10代なかばで
家事のほとんどをこなしていたし
一人暮らしも
問題なくできたし
自分はすっかり親離れできていると
そう思っていた
親も高齢になり
体の具合があちこち悪くなって
あれこれ相談をしてくる
そういう時に
日ごろ 離れていて意識していない
老いとか
寿命とか
そういうものが
やたら現実味を帯びてくる
もちろん
寿命は年功序列ではない
ただ
70も過ぎれば
あと10年とか15年とか
具体的に数字が出てくる
親からの宅急便に
手作りのラッキョウやら
庭で育てたハーブやらが入っていると
以前は単純に嬉しかった
今は
いつまでこうして送ってもらえるんだろうと
不安やら寂しさで
胸が締め付けられる
親不在の将来を想像すると
怖くてたまらない
無条件に
守ってくれる
愛してくれる
そういう存在は他にいないから?
親元から離れて
かれこれ25年以上になるというのに
そして自分も親なのに
気持ち的には
親の羽の下でぬくぬくとしている
雛鳥みたいなわたし
ちっとも自立なんて
できていない