青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2018.03.12
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カテゴリ: 着物・和装



ご存じの方は着物通かもしれません。

最近は希少になっているそうですが、
山菜のぜんまいを絹に混ぜて紡いだ糸で織った絹織物を
ぜんまい紬と言います。

山菜が織り込んである着物?
と知らない人は驚くと思いますが
ぜんまいにはカビよけや虫よけ効果があることが知られ
ぜんまい紬の着物と一緒に他の着物を保管すると虫よけになると


保湿性や防水性にも優れ
カビよけ虫よけ効果があって丈夫な絹地なので、
代々受けつがれて着らている着物です。

他にない特殊で丈夫な生地ですし
ぜんまいを紡ぐのに手間がかかりますが
ぜんまい自体は、国産ぜんまいを食用に乾燥させる時に出る
不要な部分を利用しているので
ぜんまい紬の反物自体は、他の有名な希少紬に比べると
入手しやすい価格帯の物が多いと思います。

私は自分で着物を選び始めて間もない頃
ぜんまい紬に出会い、色が気に入ったので購入したのですが


山菜を紡いだ糸って着心地が良くないのでは
と思われる方も多いと思いますが
山菜というよりは、ぜんまいを乾燥させた繊維を入れるので
糸の中に、ところどころ、茶色っぽいふしが入っているだけです。

絹織物なので、柔らかい中にも紬独特の少しざらっとした風合いで

ウールや麻のツイードならゴワゴワしますが、
絹のツィードは節の部分はあってもしっとりと柔らかいですよね。

ぜんまいの繊維である茶色のふしの部分が、
織物に落ち着きをもたせています。

私のぜんまい紬は、着物初心者として色がいいと思ったものなので
パステル系の明るい色合いなのですが
近くで見ないとわからない茶色のふしのおかげで
少し落ち着いたトーンになり
明るい色でも、年を重ねても着られる着物になりました。

たまたま光沢のある絹糸で織った無地を選んだので、
紬と言ってもしゃれ袋帯も合わせられて
ちょっと素敵な街着にもなり
幅広く着ることができるのもいいです。

着物の事はほぼ何も知ずに、
好きなだけで選んだ2反目の反物でしたが
着物通の叔母にも、着付けの講師たちにも好評でした。

先に書いたように丈夫で防虫効果もあるので
気軽に着られ、着付けのお稽古にも街着にも汚れを気にせず
惜しげなく着られるため、出番の多い着物です。

ぜんまい紬は量産されておらず珍しいので、知らない人が多く
名前は聞いていても初めて見る人も多いので、話題が盛り上がり
図らずしてもちょっと一目置かれ、
しかも、他の有名希少紬のように高価ではないので
持っていること、着ていることが自慢にとられたりせずに
気さくでとっても働き者の、楽しい着物になりました。

反物で見るよりも、仕立てて着てみると良さがどんどん出てくる
そんな織物だと思います。

ぜんまい紬といってもいろいろあるので載せておきます。

紬はもともと、着物通の方、和の色が似合う方が素敵に着こなせる
生地だと思うのですが、
着物を着ると老け顔て見える、和の色が似合わない方でも
最近明るめの紬も多く出ているので、顔映りがいいと思います。

先に書いたように、ぜんまい紬は節の部分で色味が落ち着いているので
初心者が選んだ、びっくりな派手派手の着物になりにくいので
安心して着られます。












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Last updated  2018.03.16 23:23:17
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