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2026.03.18
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カテゴリ: アニメ映画
谷口悟朗「パリに咲くエトワール」キノシネマ神戸国際  今日は アニメ です。日曜日ですが出かけました。
1912年のパリ!
​  1912年 が気になったんですね。​
「1912年?パリって?この絵って、ジブリ?」
 まあ、そのあたりの興味に引っ張られてやって来た キノ・シネマ でしたがすいてました。 1912年 って、ご存じですか?あの、 乃木希典夫婦 が亡くなった年です。​
もう、おわかりですね(笑)。
​明治 が終わって、 大正 が始まった年ですね。関係ありませんが 石川啄木が26歳で夭折した年 でもあります。
 で、今日、見たのは、その 1912年
「憧れを追いかけて」
パリ に渡った女の子を描いた アニメ映画 谷口悟朗監督 「パリに咲くエトワール」 でした。ちなみに エトワール というのは 「星」 ですね。
 絵柄は ジブリ でしたが、 ジブリ作品 ではありませんでしたが、ボクはこの絵柄というか、キャラクターのイメージが好きなので抵抗感はありません。
 さて、 この作品 でパリに渡ったのは 絵描き になりたい 継田フジコさん と、薙刀という武道家の跡取り娘で免許皆伝の腕前でありながら、なんと、 バレリーナ を夢見ている 園井千鶴さん のお二人です。
 具体的なモデルである人物が、実際にいらっしゃるのかどうか、そのあたりはわかりませんが、たとえば、 夏目漱石 がロンドンで苦悩したのが 1900年 ですが、それから10年です。​
「そりゃあ、そういう女性もいただろうな。」
​ それが、この作品を見ながら イイナ! とボクに実感させた リアリティ ですね。 お金も伝手もない 東洋人の少女 が、住んでいる 貧乏アパート の同宿の住人として ロシア人の母子 と出会うという 設定 も面白いですね。
ヨーロッパの芸術 である バレーと音楽 についての教えを受けた ロシア人 バレリーナ、オルガ とその 息子 ピアニスト ルスラン の存在です。
 映画 「戦艦ポチョムキン」 で有名ですが、 帝政ロシアの末期 、革命の嵐が吹き荒れ始めた 祖国 から パリ へ逃れてきたに違いない、まあ、今でいえば 難民親子 です。その 親子 日露戦争 で勝って、一気に沸き立った欧化の、飛び散るアワブクのように パリ へやって来た 極東の島国の少女 が、 エッフェル塔 がそびえる パリ で、​
「バレー・音楽・芸術」を介して出会う!
​という筋書きに ワクワク! でした。
 加えて、この アニメ 1912年 という時代背景に 近代ヨーロッパが体験する初めての世界戦争 、第一次世界大戦の始まりの予感を描いていて、 少女たちの夢の舞台 が、飛行船ツェッペリン号によるロンドン空爆が、次は…と、戦争の拡大に脅える人々の町 パリ だというのも、 近代日本の欧化思想 の捉え方として、なかなか目の付け所がいいなあと、老人を喜ばせた、この アニメのキモ ですね。 なんだか、理屈っぽいというか、メンドクサイ話ばかり書きましたが、作品がめんどくさいわけではありません。筋が通っていて面白かったことを言いたいんですね(笑)。
 たとえば、盆踊りではない、 ヨーロッパのダンス、バレリーナ に憧れた 千鶴ちゃん が、なんと 薙刀の名手 で、 武道とダンスの体感のズレ とか、 体が覚えているリズム感の東西の違い に悩む姿や、 を志す フジコちゃん アール・ヌーボー 真っ盛り、 天才画家たち の巣窟であった パリ で​
「ヤリタイことがあるって素敵だと思うの」
​と、 東洋人 として自分なりの 画風 を見つけていくプロセスは、マンガの展開のための作り事ではない面白さに充ちていて、 拍手! でした。 
 アニメの感想なのに理屈ばっかりこねてますけど、要するに、期待以上に面白かったんですよね。まあ、人それぞれですが、ボクは 拍手! でした。
監督・原作 谷口悟朗
原作 BNF ARVO
脚本 吉田玲子
キャラクター原案 近藤勝也
キャラクターデザイン・作画監督 山下祐
撮影監督 江間常高
編集 廣瀬清志
音楽 服部隆之
主題歌 緑黄色社会
アニメーション制作 アルボアニメーション
声優キャスト
當真あみ(継田フジコ)
嵐莉菜(園井千鶴)
早乙女太一(ルスラン)
門脇麦(オルガ)
尾上松也(若林忠)
角田晃広(エンゾ)
津田健次郎(矢島正一)
榊原良子(千鶴の母)
大塚明夫(千鶴の父)
甲斐田裕子(フジコの母)
父藤真秀(フジコの父)
2026年・119分・G・日本 松竹
2026・03・15・no049・キノシネマ神戸国際no60



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最終更新日  2026.03.18 00:08:39
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