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2006/08/24
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


「アルさん…どこ行っちゃったんだろ」

アイナはそうつぶやく

「アルもああ見えて繊細なんだろうな…」

悲魔がそう言う

「繊細?…そうかなぁ」

藁人形が腕組みをしながらそうつぶやく

「それにしても、さすがはパンクス率いる廣島一家だね…いい仕事してるよ、あれなら思ったよりも早くに戻れそうだ」



「それはありがたいな…ここが嫌なわけじゃないが…やはりアジトじゃないと落ち着かんw」

藁人形はホテルラピスをチラッと見てそう笑いながら言う

「あのぉ…アジトってあの工事現場ですか?」

白狐がそう悲魔に聞く

「うん、ちょっと前にね…事故で建物が壊れちゃってね」

悲魔は苦笑いでそう言う

「あぁ…で今はこの…ホテルを使ってるんだ」

トムチャが部屋を見回しながらそう言う

「うん…知り合いがやってるホテルでね…しばらく使わせてもらってる」

悲魔がそうトムチャに答える

「そうだ!ほら…人数が増えた事を焔に言わなきゃな…」



「そうだね…まぁ、部屋数は増やさないようにするけど」

悲魔はそう言う

「うむ…向こうも商売してるわけだしな」

藁人形はそう答える

「えっと…受話器を取って…焔のとこは9番か」



「…気にするな…って」

悲魔は受話器を置きそう藁人形に言う

「あ、あのう…」

トムチャがそう悲魔に話しかける
悲魔はトムチャの方を見る

「部屋が…他に使えないなら…私は…その…悲魔さんと一緒でも…いいんですけど…」

トムチャはもじもじとそう悲魔に言う

「え? ^^;」

悲魔は意外な一言にそう聞き返す

「あ!…な、なんでもないです…スイマセン…」

トムチャは顔を真っ赤にしてそう謝る
微妙な空気が部屋の中を漂う
その時…部屋のドアがノックされる

「ただいま~!アイナさんおる?」

そう言ってジャルデウとモネが入ってくる

「お、女の子がおるやん!…誰?って言うか合コンですか?そうですか♪」

ジャルデウがトムチャを見てそう叫ぶ

「は、はじめまして…トムチャです」

トムチャはそう挨拶する

「あ…白狐です」

白狐もそう挨拶をする
ジャルデウはニコニコしながら白狐に軽く頭を下げておもむろにトムチャの横に座る

「ジャルデウです…ヨロシク!」

ジャルデウはそう言ってトムチャに握手を求める
トムチャはペコッと頭を下げて笑顔で握手をする

「どこから来たの?いくつ?趣味は?」

ジャルデウはトムチャの手を握ったまま質問を浴びせかける
トムチャは思わず苦笑いを浮かべる

「ジャルさんが普通に喋ってる」

ジャルデウの口調を聞いたモネがそうつぶやく

「ええっと…こっちの白狐ちゃんは藁さんの知り合いの妹で…冒険者志望って事でギルドのメンバーに」

悲魔はそうジャルデウとモネに説明する

「ほ~」

ジャルデウはトムチャを見つめたまま気のない返事で答える

「で、トムチャさんはアルに用事があるって事で…アルが戻るまでうちで預かる事にしたの」

悲魔はトムチャさんをそう紹介する

「ええやん…トムチャさんもメンバーにしちゃえばさぁ」

ジャルデウはそう悲魔に言う

「ただ…まだ詳しく聞いてないし…それにギルドに入るって事は…即冒険者になるわけだし」

悲魔は腕組みをしながらそう言う

「そんなもん…俺が何とかするし!」

ジャルデウは悲魔にそう言う
悲魔はただ苦笑いを浮かべる

「それとも君…うちに来るかい?」

ジャルデウはニヤッと笑ってトムチャにそう言う

「えぇ!…僕が入りたいって言ったら募集してないって言ったじゃん」

モネはジャルデウにそう言う

「男は募集しとらんの!」

ジャルデウはきっぱりとモネにそう言う

「アイナさんに用があったんじゃなかったっけ?そう言って入って来たけど」

悲魔がトムチャの手を握ったまま動かないジャルデウにそう言う

「あぁ…せや…焔が用があるって…1時間くらいしたら部屋に来いって」

ジャルデウは思い出したようにアイナにそう言う
アイナは時計を見てうなずく


『焔の部屋』

焔は薄暗い部屋の中で机に向かっていた

「さて…やりますか」

焔はそう言うとポケットからナイフとパンプキンリングを2つ取り出す
ナイフの刃に自分の親指をのせて、その指を引く
指から真っ赤な血がポタリポタリと落ちる
そのしたたる血を机に置いた指輪にかけ始める

「我が呪われし魔族の魂よ…この指輪に新しい魂を目覚めさせよ…」

焔は血で染まった指輪を見つめてそうつぶやき呪文を唱え始める
すると指輪は妖しげな輝きを放つ黒い指輪へと変貌する

「ふぅ…俺の魂の欠片もだいぶ磨り減ったな…この作業もそろそろ限界か」

焔はそうつぶやき…タバコを咥える


『悲魔の部屋』

「なるほどね…白狐ちゃんはお姉さんを探してるわけか」

モネは白狐を見ながらそうつぶやく

「そこなんだよ…この大陸で花嫁修業だろ?…正直、そんな平和な状況じゃないからな…ココ」

藁人形はそう言う
悲魔も横でうなずく

「とりあえず…僕達もできる範囲で協力するからさ、がんばろ♪」

モネはそう言って白狐の頭を撫でる
白狐は笑顔でうなずく

「で…まぁお姉さんの件は置いておいて…白狐も兄貴みたいなクエスターになりたいんだろ?」

藁人形は白狐にそう聞く
白狐は真剣な表情で藁人形を見てうなずく

「とりあえず…明日俺がその辺で面倒見ますか」

藁人形がチラッと悲魔を見てそう言う

「藁さん悪いね…」

悲魔は藁人形にそう答える

「いや…ほらよぉ俺の知り合いの妹なわけだしさ」

藁人形はそう答える

「で…トムチャさんは何でこの大陸に来たの?」

モネがそうトムチャに聞く
トムチャはそう聞かれてビクッとする

(「飲み代の回収なんて言えないし…」)

トムチャはただ苦笑いをモネに返す

「女心がわかっとらんなぁ…人には色々な事情があるんよ…ねぇ♪」

ジャルデウはモネをきっと睨みそう言い…トムチャに微笑を返す
トムチャはとりあえず笑ってうなずく

「で…アルさんは?」

モネはそう悲魔に聞く

「なんか…アイナさんに置手紙をして消えちゃったみたいだね」

悲魔はそうモネに言う

「ええ!そうなの?」

モネは大声を上げてアイナにそう聞く
アイナは黙ってうなずく

「まぁ…ジャルさんの言葉じゃないが…色々あるからなぁ」

藁人形は腕組みをしてそう言いながらうなずく

「ええやん…とりあえず…飲もう!…この出会いに乾杯や!」

ジャルデウはそう言って飲み会の準備を始める
トムチャは何気に手際よく準備を手伝する

「そうだね…する事ないし…酒の匂いで帰ってきたりするかもね」

モネはそう笑う
悲魔と藁人形も仕方ないな…って顔で酒盛りの準備を手伝うとした時
すでに全員分の水割りがトムチャの手によって作られている

「手際いいねぇ♪…ほんまええ子やぁ♪」

ジャルデウが何気にそう言う
その一言でトムチャの動きが止まる

(「Σ(´ロ`;)…つい、いつもの癖で」)

しかし…誰としてその事をあまり深くは気にしては居なかった

「白狐ちゃんは…ジュースね」

モネはそう言って白狐の前にジュースを置く

「それじゃ…君と俺の出会いに…乾杯!」

ジャルデウはトムチャを見つめてそう言い自分のグラスをトムチャのグラスに当てる

「乾杯になってないって」

藁人形がそうつっこむが、ジャルデウの耳には届いていないようで見向きもしない
仕方なく他の人達で小さく乾杯をする

「そうだ…藁さんは白狐さんのお姉さんは見た事あるの?」

モネがそう藁人形に聞く

「いや…妹と弟が居ると聞いたくらいで…どっちにも会った事がないんだよ…これが」

藁人形はそう言う

「弟って…両方妹じゃん…ねぇ♪」

モネは白狐の方を見てそう言う
ジュースを持った白狐の動きが止まる

「まぁ…藁さんの聞き違いだったかもしれないしね」

悲魔はそう言う

「かなぁ?…間違えてないと思うんだけどな…記憶力には自信あるし」

藁人形は水割りを飲みながらそうつぶやく

「あ、兄は…弟が欲しかったみたいで…そ、その…僕の事を弟のように扱ってたんです… ^^;」

白狐は苦し紛れの言い訳をする
全員が白狐のそんな発言を聞き静かになる

(「やっぱり…苦しすぎたか…この言い訳」)

「ふ、不憫だのぉ…こんな小さな女の子を」

藁人形がそうつぶやく
そして全員がうなずく

(「(´ロ`;)え?」)

「うん、クエスターを目指すのはいいけど…辛い時は何でも言って…力になるから」

モネが白狐の頭を撫でながらそう言う

「アイナさんもそうだし、女の子で冒険者してる先輩もいるから何でも話すといいよ」

悲魔もそう白狐に言う
それを聞いたアイナも微笑みながらうなずく

(「みんな言い人です…ゴメンです」)

白狐は笑顔でうなずいて返事をする

「あ…そろそろ焔さんのとこに行ってくるね♪」

アイナは部屋の時計を見てそう言って席を立つ


『焔の部屋』

「アイナです…」

アイナはそう言って焔の部屋のドアをノックする

「おぅ!開いてるから入ってきな」

中から焔がそう言う
アイナは部屋に入る

「とりあえずそこに座って」

焔はそう言ってベットを指差す
アイナはうなずいてベットにちょこんと座る

「俺がやった包丁は今日で卒業だ!これからはこいつで戦う…装備してみ」

焔はそう言って以前預かったカーラをアイナに返す
アイナは言われるままにカーラを装備する

「か、軽い…持った時の重さと全然違う」

アイナは手を振りながらそう言う

「まぁ…成長武器の特徴の1つだね」

焔はそう言いアイナはうなずく

「成長武器ついては誰かから聞いた?」

焔はそうアイナに聞く

「う~んと…珍しい物で…高価な物!それから…最初は半身を捜してる不完全な状態…って事くらいかな?」

アイナは悲魔達に言われた事を思い出しながらそう答える

「OK!…あと重要な事を教えておく…そいつは生きてるのよ、アイナちゃんと一緒に戦いながら強くなっていくって事…これは覚えておく事」

焔はそう説明する

「生きてるんだ…」

アイナはカーラを見つめてそう言う

『そうさ!だからしっかり戦えよ!…って、今度のマスターはこんな小娘かよ!はぁ~…先が思いやられるな』

どこかでそんな声が聞こえる
アイナはキョロキョロと辺りを見回す

「そいつが喋ったんだよ…マスターである本人しか聞こえないんだけどねw」

焔がアイナを見てそう言う
アイナはそう言われてカーラを見る

『なんだよ!成長武器に触るのも始めてのトーシローかよ…ついてねぇな俺も』

カーラはそう言ってため息をつく

「な、何よ!」

アイナはそうカーラに言う

「ははは!かなりひねくれ物らしいな…ただ、あまり街中で声を出して喋るのはやめた方がいい、そいつらは心に語りかけてくるから心で思うだけで会話になる」

焔は笑いながらそう言う

「そっか…」

アイナはそう言ってうなずく

『不本意だが…お前をマスターと呼んでやるから…きっちりやれよ!』

カーラはアイナにそう言う
アイナは思わずため息をつく

「さて…明日は俺が狩りに付き合ってやるから…今夜はそいつはここに置いていきな」

焔はそうアイナに言う

「では…よろしくお願いします」

アイナは焔にそう言ってカーラをはずす

「じゃあ…ビシビシやるから…ゆっくり休んでおきな♪」

焔はそう言ってアイナを送り出す

「はい、おやすみなさ~い♪」

アイナはそう言ってドアを閉める

「はぁ…私、あんなのと一緒に戦えるのかなぁ…」

そうつぶやきながら悲魔達の部屋に向かう

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2006/08/24 06:41:41 PM
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