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珍しい事もあるもんで、夜の九時を回ったのに旧友ポストマンから電話があった。だいたいウチの家は九時消灯だと周りには言い含めてあるので、親しい仲間ほど遅くには電話をかけてこないのだ。加えて奴の携帯はここ十年くらい夜の九時を回ると電源がOFFになるようタイマー設定されており、向こうもコッチも夜は連絡を受け付けないぞと、ゆるーく自己主張しあっている仲なのだ。それが昨晩である、興奮気味で奴は受話器の向こうから語りかけてきたのだ。「ハフハフ、お前知ってるか、ハフハフ、シネコンで二月からな映画やるぞ!」まぁシネコンだから年中映画はやっとろーが!と思いながらも、しだいに落ち着きを取り戻してきた奴の話に静かに耳を傾けることにした。つまりはこういうことらしかった、マイカルシネマ全国25の劇場で、ワンスクリーン午前十時の一回に限り週変りで懐かしの洋画の名作を上映するらしいのだと、その名も『午前十時の映画祭』!さらに順次上映される全五十作品のラインナップもまぁベタではあるが名作ぞろいであると。そしてそんな中でもトップバッターで早々に登場するのが、聞いて驚くな『ニュー・シネマ・パラダイス』やぞ、ガオー!と、奴は月に叫んだのだった。もう十年来奴と通っている酒屋がある、そこの兄ちゃん、もといマスターが、この作品にベタ惚れしているのだ。だけどあれから十年、観よう観ようと言いながらもナゼか観れずにここまで来ている。そんな僕たちにとっては観てもいないのに不思議な思い入れがある作品、それが『ニュー・シネマ・パラダイス』だったのだ。そんなワケで我が友ポストマンが少々テンションが上がり過ぎていたことは、どうか大目に見てやってほしい。奴は「おまえ行くよな!」と、さっそく今日チケットをネット予約する勢いだった。さて、二作目以降のラインナップにも要チェックの作品はメジロ押しです、例えば『大脱走』何度となく観てるが是非スクリーンでも観ときたいぞ、あとはジャク・レモンのコメディーとか、ゴッドファーザーも行きたいな。そしてちなみに、昨年11月24日の僕の日記がこれ読んでくれたんだろうかマイカルの偉いさん?一日の訪問件数百人弱なんすけど・・・
2010.01.31
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唐突ですが、本編を読むにあたって、必要となる予備知識を少々。ウチの十歳の次女、名前はヤス吉(仮名)。生まれたての時はそりゃーオトコ前で、しかもどことなく大部屋俳優のような佇まいもあり、女の子であるにもかかわらずいつしか僕は彼女を「ヤスっ!」と呼び始めた。いつかは平田満のように立派な階段落ちのできる人間になってほしいものだとの願いを込めて。ところが、軽い気持ちで始めたこの「ヤスっ!」という呼び名は思いのほか定着してしまい、四年生になった今でも学校や家で奴はとにかく「ヤスっ!」と呼ばれ続けているのだ、女の子なのに。ところで、いまヤスが仲良くしている友達がいるんだけど、この女の子、正確な名前は知らないんだけどおそらくマサエかマサミあたりだと思われるこのお友達の女の子もまた、なぜかしら呼び名を「マサっ!」と言った。時代劇に出て来るボテフリの魚屋じゃあるまいし、女の子に「マサっ!」ってあんた!始めて聞いたときわが娘のコトは棚に上げて、なんて不憫なんだろうと思ったさ。かくしてコイツラが遊んでいたりして、遠くから友達に呼ばれたりすると「ヤスっ!マサっ!こっちおいで!」こんなぐあいに、まるでチンピラ映画か時代劇という世界になちゃうのね。えーっと、以上で前振り終わります。昨日の事である。珍しい事に寝る前に僕の布団に足を突っ込みながら次女ヤスが、何やら熱心に読めない新聞をめくりながら読めない記事に目をやっていた。しばらくめくり進むと偶然に、イースター島のモアイ像が三体並んだ写真が紙面に載っていた。それを見るなり次女ヤスは自慢げに喋り始めた。「お父ちゃん、これ知ってるかモアイやで、何とか言う島におんねん」「イースター島か?」「そうそう、イスター島のモアイな、そんでな、こいつらな夜中の十二時になったら手と足が生えてきて動き出すねん、そんで近くに人間がおったら襲いかかりよんねんてさ、マサが言ってた!」どうやら本当らしい、だって奴は終始真顔なのだ。僕の知らないうちにモアイ像がそんなことになっていようとは!絶対見たいぞその瞬間を、襲われたってかまわないから、ということで真夜中のイスター島に行ってやる!参加者募集中。
2010.01.30
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今日は小六の長女が学校からスキー遠足に出かけた。当人張り切っていたが、残念ながら午前中は凄い雨が降っていた。午後になってなんとか晴れ間が見えたが、行き先が近場の六甲だけに、チト辛いところだ。スキーは第一印象だと人は言う。しかし、最悪の第一印象にも負けず、僕みたいにズッポリとスキーにハマった人間だっている。奴ははたしてどっちだろう?「また行きたい!」と、はしゃぎながら帰って来るだろうか?遠足の数日前のこと、レンタルのスキーウエアーを娘が学校から持って帰ってきた。全員今回はレンタルなんだと、しかも選択の余地はなくて、無造作に学校から渡されたウエアーを着用せねばならないんだと。奴のは、色は蛍光ピンクで型遅れ在庫一斉処分品といったモデルだった。そして、そいつを見せながら娘は「ムッチャダサイ!」を連発していた。解っちゃいないのね、まったく。そんなウエアー全然問題なくOKなんだぞ!本当にダサいウエアーを見たことが無いから君はそんな事が言えるんだ!たとえばさ、父ちゃんがスキーを始めた頃のレンタルウエアーなんていったら、そりゃまぁ凄かったんだから。スキー場で解っちゃうんだよ、自前のを着てる人のウエアーをアスリートがユニホームの上に羽織るジャージだと思いねぇ、ほらNIKEとかアディダスとかね、そんな人たちの中にいるんだよ、間違えて学校の体操服着て来ちゃった人達がさ、そりゃもう丸わかり。あれは、背中にレンタルって看板さげて滑ってるのと一緒だった。お父ちゃんの場合ははくしくも「レンタルなんかモノは悪いし高いしセンスもないから、どうせやったら道具一揃え買ってまお!」という悪友クマの忠告と言おうか悪魔のささやきに耳を貸してしまい、スキーに行ったことも無いのに安物を一揃え買ってスキー場に挑んだもんからレンタルとは無縁だったが・・・それでも、スキー場に着いて冷静になって辺りのウエアーと自分のを見比べてみたら、学校のジャージ着てる人ほどは目立たないにしても、明らかに僕のジャージからはNIKEやアディダスとは別物のダイエーとかニチイといった哀愁が漂っていた。だから間違いなく僕のウエアーの背中には「安物!」って文字の刺しゅうが見て取れたはずだ!
2010.01.28
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昔、僕が子供の頃にイナズマンとういヒーローがいた。特撮でね、確か石ノ森章太郎さんの原作で、だからかどうかは知らないが、昆虫をモチーフに描かれていた。ほら仮面ライダーもバッタでしょ元は!そんでもってこのイナズマンはおそらく蛾をモデルにした臭かった、蝶じゃなくてあえて蛾ねガ!さりとて体の色は青いもんだからあまり普段は気にならないの、でもアップで見るとやっぱ蛾っぽくってね、しかし、それより何よりこのイナズマンが昆虫らしかったのは変身の時にね、あれは画期的だった、もとい変身の時にね、人間のお兄ちゃんから一発でイナズマンにはなれなくってね、まずはサナギマンって何のとりえも無いやや重厚なボディーだけが武器の攻撃力など少しも無い茶色くて地味なヒローにならなくっちゃいけないのね、サナギマン。その地味ぃーなサナギマンは無力なもんだから一定時間敵の戦闘員からの攻撃を受けても反撃などせずにただただ絶え続けるワケなのだ、つまり究極のM。しかしそうして忍耐の時を無事耐え切ったら、背中がピキピキッと割れ、お待ちどうさまイナズマンへと変身できると、つまりはそういった按配のなかなか人生の厳しさを教えてくれるヒーローだったのね。とまあ、今日はなぜにこのイナズマンの話が唐突に始まったかと言いますと、風邪を引きました。昔ならどーってこと無かったんだけど、今の僕は抗生剤頼りなのね。たちまち重くなるカダラを引きずりながら、喘いでおります悲しき四十代。しかし抗生剤は三日飲まねば効き目が無いので、二日目の今日はまさにサナギマンの気分なのだ!早くイナズマンに変身させてくれ!切に願うサナギマンでありました。
2010.01.27
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唐突なんだけど、今日の晩ご飯の鍋物、ハクサイが感動的に美味かった。なんでもご近所の家庭菜園の、にしては本格的らしいんだけれど、とにかく、その本格的な菜園でもって趣味で作ってるハクサイをね、頂いたものらしいのね、この時期沢山もらうのさ、田舎なもんだから。でね、年末正月も鍋のたんびにそのハクサイをば頂いてはいたんだけど、突然アタリを引いたって言うか、もしくは竹林に行ったら一本だけ光り輝く竹を見つけてしまった的な、それほどの格の違いがある美味いハクサイだった、のでここで報告。今年の冬一、いやここ数年で一番のハクサイで御座います。それはもう葉っぱのところはシャキシャキでねぇ、芯のところも柔らかくってねぇ、しかも甘い、甘いったら甘い。大根おろしとポンズで頂いたらアゴがドゥーン!言っとくけど、ハクサイしか入ってない淋しい鍋ではなかったのだぞ、ゴボ天も豆腐もマロニーも餃子もツクネも一緒に炊かれてはいたんだけど、悲しいかな今日は目立たず、文句なしにでハクサイが主役だった。いやーまったく、さぶい冬は野菜が美味くてうれしーね!
2010.01.18
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いやーすいませんすいません、年明けからコッチ何かと忙しくってね!ほんとバタバタしちゃって、更新せなあかんのにね、いやはや申し訳ない申し訳ない。てね、だいたい「忙しい」と「バタバタ」を多用する奴が忙しかったためしがないのだよこの世の中。たいていそういう奴は忙しく見せかけているだけか、もしくは只たんに段取りが悪いだけと相場が決まっているのだな。そして更に、そういった奴に限って自分の仕事を後輩に譲りたがらなかったりするのね。なぜって?そりゃー勿論、後輩に譲ってしまうと自分が今までたいした仕事をしていなかったのがバレてしまうからなのだ。そんなわけで、年の初めから段取り悪く無駄な動きと必要ないコトにばかり労力を使っております月ノ輪の雷蔵。えーい、ほっといてよ!バタバタって言ったらバタバタしてるんだもん!
2010.01.15
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おーい!クニちゃんよぉ。子供は二人作って、お姉ちゃんの方が「ひまわり」弟は「太陽」と名付けるんだ、ぜったいそう名付けるんだ、そして太陽がひまわりの周りをグルグル回るんだ!って言ってたじゃねえかクニちゃん!クニちゃんは以前の職場の同期で六つ年下の男である、だって奴は高卒で僕は二浪したから。そんなクニちゃん、社会人軟式では名門だった会社の野球部に鳴り物入りでスカウトされて来たのだが、残念ながら早い時期に右肩を壊しお払い箱になってしまった。僕たちが出会ったのはちょうどその頃だった。野球ができずに信用金庫に残るということはもうあとは仕事するしかない訳で、でもなんだか納得いかない空気を背中に背負いつつ、あの頃のクニちゃんはちょうどそう、金八先生に登場するツッパリ中学生を地でいってるサラリーマンとでも言おうか、あっちこっちにトゲトゲを向けつつもどこか哀愁のある面白い男だった。その後同じ店でだいたい三年ほど一緒に働いたろうか。その間に僕は結婚し、奴は当時の彼女と別れ、僕は新婚なのに毎夜焼き鳥屋につき合わされ、奴は客と喧嘩をし、僕は喫茶店でモーニングを食べながら話を聞き、奴はまた恋をして、僕は昼飯を食べに入ったはずのガストで四時までつかまり、さらに奴はとはスナックでカラオケを歌いまくり、時には十日恵比寿で露店のはしごをし、最後の方は二人、男同士なのにとても濃密な時間を過ごした気がする、でもホモじゃないっ!そして奴は会社を去っていった。あれからも付き合いは続いている。昨年夏には携帯が鳴って「元気してるか雷ちゃん!」といつものタメ口で近況報告を聞かせてくれた。子供ができたと、年末頃予定だと東京から。そうかオメデトウと言ったけれど、その後連絡とれずじまいで年を越し、昨日年賀状で長女の誕生を知った。だからオメデトウよクニちゃん!子供好きの君のコトだから可愛がり様がここからでも想像できるってもんだ。だからクニちゃん、結婚式もドタキャンしてしまったお詫びに(何て失礼な奴)、今回ばかりはお嬢にとっておきのプレゼントを送らせてもらうぞ!名前がまた可愛いじゃない「小春」ってか、こはる?ん、こはる?「ひまわり」はどしたの?
2010.01.06
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どうやら新年がやって来たようですぜ、どなた様もおめでとうございます。年が明けたからといって何も変らないんだけど、年々風情もなくなっちまってねぇ、でもやっぱり好きですお正月。朝起きると白味噌の香りがし、餅何個?と聞かれて二つ!と答え、早くも到着している年賀状に目を通していると朝飯兼昼飯の用意が出来たよとの声、おせちを一そろい皿に取ってお雑煮でお祝いし、じくじくしつこく箸を動かしているとテレビでは例年のバカ騒ぎが繰り広げられている、うーんしみじみお正月。しかし、昼過ぎに突如小六の長女と嫁が「バーゲンだ!」「Dヤモンドシティーだ!」と騒ぎ出し、義理の母まで巻き込んであっという間に走り去っていった。残されたのは僕と、年末の買出しでチョケ過ぎて足の甲をショッピングセンターの階段で強打したためやや戦闘力の弱っている次女の二人組。正月くらいのんびり家で過ごそうやなぁー!と、やや負け惜しみとも取れる発言で次女を手なずけテレビを見たり、キャツを抱き枕にして昼寝をしたりと、居残り組みは居残り組みで実にのんびりと贅沢に元旦の一日を過ごした。夕方、混んでた、寒かった、と言いながらDヤモンド組帰宅。そこから例年のカニスキの宴となり、雑炊で〆て、風呂に浸かり、只今やっと文机に向かっておりやす。みなさんはどんな元旦を過ごしましたでしょうか?まぁ肩の力は抜いて。今年もきっとよい年です!
2010.01.01
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