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无忧渡 The Demon Hunter's Romance 全36話第19話「画の中の広平」醍醐(ダイゴ)書斎に飾られた″公平(コウヘイ)春日図″の中に吸い込まれた久宣夜(キュウシェンイェ)。ふと目を覚ますと、見覚えのある男たちが心配そうに自分の顔をのぞき込んでいた。「大哥、痛かったか?」「大哥?」よく見ると男たちは五更(ゴコウ)旅館で隣の部屋にいた剣士の頂(チョウ)三兄弟だった。「どうしてお前たちがここに?」「大哥、急にどうした?ここは俺たち四兄弟の家だろう?転んで頭を打ったか?」実は画の中に吸い込まれた宣夜は兄弟の長男・大毛(ダイモウ)になっていた。わけが分からず家を飛び出した宣夜。大通りに出てみると、そこには広平の街が広がっていた。「大毛!いい時に来たな!ちょうど肉まんが蒸し上がったところだ、今日も20個か?」「おい大毛!煎餅(ジエンピン)はどうだ?熱々の汁物もあるぞ?」ふと気がつくと宣夜の左手首の入れ墨が消え、不二環(フジカン)は腕輪になっていた。その時、夫と喧嘩している妻が激怒して露台から物を投げ捨て割ってしまう。しかし割れた物は破片ではなく墨汁に変わった。…つまり全てが墨で書かれた物なのか…宣夜は妖怪が描いた画の中に迷い込んだと確信、しかし弟たちが駆けつけ捕まってしまう。驚いた宣夜は逃げようとしたが、なぜか武功がなく、抵抗しても無意味だった。ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<大哥!毛兄弟の生業は駕籠かきだった。その日は黄(コウ)家の婚礼。宣夜は仕方なく弟たちと花嫁を迎えに行く行列に加わったが、その時、花婿の黄県尉が現れた。「楚幽篁(ソユウコウ)?!」花婿は楚幽篁だった。喜んだ宣夜は弟たちが止めるのも聞かず楚幽篁の元へ駆けつけたが、黄県尉は馴れ馴れしい男に困惑する。「無礼者め!お前は黙って駕籠を担げ!」すると慌てた弟たちが現れ、宣夜を引きずって駕籠まで戻ってしまう。楚幽篁は宣夜を覚えていなかった。仕方なく渋々、駕籠を担いで花嫁が待つ何(カ)家武館へ到着した宣夜。すると花嫁の鵲怜(ジャクレン)が駕籠に乗り込む時、うっかりつまずいてしまう。宣夜は咄嗟に花嫁の腕をつかんで助けたが、その時、花嫁がどことなく段半夏(ダンバンシァ)に似ていると気づいた。宣夜は半夏も恐らくも画の中にいると考えた。花嫁の鵲怜が半夏ではないかと怪しんだ宣夜は黄家の裏庭で報酬をもらう列に並びながら、こっそり拝礼の儀に紛れ込み、花嫁の面紗を剥ぎ取ってしまう。「半夏、やはり君だったか」しかし激怒した楚幽篁に引っ叩かれ、物置部屋に監禁されてしまう。三兄弟は兄が捕まったと小耳に挟み、鍵を壊して物置部屋から助け出した。しかし宣夜はあきらめきれず、弟たちを先に帰して半夏を探しに向かう。すると花嫁の閨房からちょうど侍女が出て行く姿を目撃した。宣夜はその隙に部屋に乗り込んだが、半夏も宣夜を覚えていない。「俺だ?忘れたのか?だから幽篁と婚姻を…話は後だ、ともかく一緒に行こう」「来ないで!」驚いた鵲怜は近くの物をつかんで投げたが、やはり何かが壊れると墨汁に戻る。「目の前の物は俺以外、全て偽物だ!俺は君を救うために来た!」そこへ楚幽篁が現れた。「婚礼を邪魔したかと思えば、今度は娘子の部屋に…」激高した楚幽篁は宣夜を捕まえ、殴りかかろうとした。その時、ちょうど夜空に花火が上がり…。宣夜が目を覚ますと家に戻っていた。「大哥、痛かったか?」「どうしてお前たちがここに?」「大哥、急にどうした?ここは俺たち四兄弟の家だろう?転んで頭を打ったか?」宣夜は全く同じ場面を繰り返していると気づき、困惑しながら外へ飛び出した。すると大通りの光景もすっかり同じだと分かる。「大毛!いい時に来たな!ちょうど肉まんが蒸し上がったところだ、今日も20個か?」「おい大毛!煎餅はどうだ?熱々の汁物もあるぞ?」露店で暗唱している子どもたち、楼閣で布団を干している使用人…。宣夜は頭を抱えたが、そんな宣夜の様子をわけ知り顔で見ている男がいた。宣夜は結局、追いかけて来た三兄弟たちに捕まり、再び黄家へやって来た。そこで今度は屋敷に忍び込み、ちょうど身支度を整えたばかりの楚幽篁を捕まえ、説得を試みる。「俺は久宣夜、捉妖師だ、お前は黄じゃない、姓を楚、名を幽篁という、捕快だ ここは地下城の書斎にあった妖怪が描いた画の中なんだ」しかし信じてもらえるはずもなく宣夜は再び捕まってしまう。宣夜が監禁されている間、粛々と行われる黄県尉と鵲怜の拝礼の儀。気がつけば物置小屋の窓から夜空に上がる花火が見えた。「いー…R…さん!」宣夜は1日の終わりに合図の花火が上がると、再び同じ1日が始まると分かった。目を覚ますと案の定、兄弟が自分を見下ろしている。そこで宣夜は長男という立場を利用し、3兄弟に相談を持ちかけた。「実は手伝って欲しいことがある…」「いいよ!何でも言ってくれ!兄弟じゃないか」「(あ、いいんだ?w)実はある娘と出会ったんだが…」「な~んだ、好きな子がいるのか?!どこの娘さんだ?」宣夜は黄県尉の許嫁・鵲怜だと明かし、花嫁を奪いに行きたいという。さすがに三兄弟は相手が悪いと困惑したが、ここは素直に流れに任せて兄に従うことになった。鵲怜を迎えに行った花嫁行列は黄家に向かう途中、たまたま同日に亡くなった孫(ソン)家当主の葬儀の列と出くわしていた。これを知っていた宣夜は行列が道を譲るため止まった隙に方向転換、花嫁を乗せた駕籠を担いで逃げ出してしまう。宣夜たちは鵲怜を連れて町外れの空き家に隠れた。三兄弟を外で待たせ、鵲怜にこれまでの経緯を説明する宣夜。鵲怜は自分が画の中にいると聞いても信じられなかったが、確かに何をしても同じ経験がある気がしていたという。「でもどうやって画から出るの?」「俺もそれを考えていた、この画は醍醐書斎にあるはずだ 恐らく君の両親もここに閉じ込められているんだろう 妖は君の両親に執着している、十数年も経って遅望川(チボウセン)に父親を誘拐させた 俺の想像だが、君の両親はこの画に必要な人物なんだ、両親を探し出せば脱出できるかも」「一理あるわ…」宣夜はほっとして笑顔になった。実は楚幽篁の記憶を取り戻そうとしたが、信じてもらえなかったという。「だが君は彼とは違う」「あなたを信じる、でも今朝から今まで水すら飲んでいないの」「じゃあ食べ物を持ってくるよ」宣夜は門を開けようとしたが、その時、背後から近づいた鵲怜にいきなり石で頭を殴られてしまう。宣夜が目を覚ますと再び同じ1日が始まった。今回も三兄弟を懐柔し、鵲怜を連れ去って空き家に逃げ込んだ宣夜。しかし今度は鵲怜を柱に縛りつけ、念のため武器になりそうな石を全て外に放り出した。つづく( ๑≧ꇴ≦)あははははは~何これ?笑った!アレン面白いwww
2026.10.06
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双轨 SPEED AND LOVE 全29話第18話靳朝(ジンジャオ)が冤罪を晴らすため、危険な任務を引き受けたと知った姜暮(ジャンムー)。しかし肝心のRX7を壊され、目下の課題は安全で信頼できる修理工場を見つけることだった。すると家に送り届けたはずの姜暮がその夜、再び飛馳(フェイチー)自動車へ駆けつける。「朝朝!」「なぜ戻った?」「良い考えあるの!来て!」姜暮は同級生・潘愷(パンカイ)が自動車修理工場の社長の息子だったことを思い出した。姜暮から相談を受けた潘愷が父の工場の主任整備士・任国棟(レングォドン)を紹介してくれた。互いに整備士として面識があった靳朝と任師傅。2人は意気投合し、任師傅も車の改造に協力してくれることになった。翌日から靳朝は小陽(シャオヤン)、鉄公鶏(ティエゴンジー)と一緒に潘記の工場でRX7の整備を始めた。姜暮は潘愷の父が許可してくれたことが意外だったが、潘愷が裏話を教えてくれる。実は潘愷も父が快諾したことに驚いていた。しかし母の話では父が靳朝とライバル工場の万記(ワンジー)には確執があると言っていたという。「承知で助けてくれるなんて寛大なのね、ありがとう」こうして最後のレースに向け、RX7の改造が急ピッチで進んだ。息つく暇もない靳朝たちをサポートする姜暮と三頼(サンライ)。その日、三頼は差し入れを届けがてら姜暮を送っていったが、そんな三頼をつけ回す怪しい車があった。そんなある夜、姜暮が夜食を差し入れにやって来た。ドレスを着た妖艶な姜暮の姿、すると靳朝は姜暮を誘き出すため、外に出てくると声をかける。案の定、姜暮が靳朝を追ってすぐ外に出て来た。待ち伏せしていた靳朝は姜暮の腕をつかみ、物陰に引き込んで久しぶりに愛しい姜暮を抱きしめる。「ねえ、南京へ戻らない?一緒にカフェを開くの 場所は梧桐(アオギリ)のある山すそ、秋には金色の葉で地面が埋め尽くされる 閃電(シャンディェン)がその上を走り回るの」「数日待ってくれ、答えを出すよ…そばにいられず、すまない」口づけを交わす2人、しかし運悪く潘愷に見られてしまう。「はっ!だって2人は…いや秘密にするよ」RX7の改造が終わった。その夜、靳朝は姜暮を助手席に乗せ、遠乗りに出かける。埠頭で車を止め、花火を楽しむ2人。…あなたは自分を犠牲にすると言ったけれど、私がいる、あなたの考えは変わるかしら?…すると靳朝が姜暮に万年筆を贈った。「昔、君にあげたペンは古い、これを使え」「去年、私が贈ったペンは自分で働いたお金で買ったの、ママのお金じゃないのよ? でも残念ね、もう必要ないなんて…」「この先、使うかもしれないだろう?」靳朝は意味ありげに微笑み、姜暮に口づけした。靳朝のために歌を披露する姜暮、姜暮をモデルにして絵を描く靳朝…。2人だけの甘い時間はあっという間に過ぎた。工場に戻った靳朝は偶然、隣のペットショップから三頼が連れ去られる様子を見た。急いで車を出し、三頼が拉致された車を追い越して急停止させた靳朝。三頼は2人の大男を投げ飛ばす靳朝の姿を眺めながら、学生時代を思い出していた。…靳朝はいつも靴紐を結んでいない三頼が気になっていた危険だと注意しようとするが、三頼はいつも慌ただしくて取りつく島もないそんなある日、校舎の裏で父親の代わりに借金取りに絡まれている三頼を見かけた靳朝は咄嗟に男たちを突き飛ばし、その隙に三頼を連れて逃げ出すことに成功する『助かったよ』『教えてくれないか?靴紐を結ばないわけを』『結んでいる間にみんな先に行ってしまう、置いていかれるのが嫌で結ばなくなった』『…靴紐は結んだ方がいい、安心しろ、俺は待ってる』この時、三頼はようやく靴紐を結んだ…あの時のように三頼を救ってペットショップへ戻った靳朝。そこで三頼の父親の借金を肩代わりすると申し出たが、三頼は父の尻拭いにほとほと疲れてしまったという。「将来は食堂を開いて保護犬が2匹、お前と雑談できればそれで十分だ」金の工面に出かけた靳朝がペットショップに戻った。すると三頼の姿がない。その時、レジに貼ってあるポストイットを見つけた。【有酒(ヨウジウ)、パパを迎えに行ってくる、心配するな】焦った靳朝は盧(ルー)刑事に連絡、友人の捜索を頼んだ。一方、有り金をかき集めた三頼は鞄を持って男たちの根城に乗り込んだ。すると傷だらけの父親が奥から引っ張り出されてくる。しかし本物は手に持っていた札束だけ、カバンの中身が偽札だとばれた三頼はボコボコにされてしまう。その時、靳朝が現れた。三頼を人質に取られた靳朝は手出しできなかったが、やがて盧刑事のおかげでパトカーが到着、男たちは慌てて逃げ出してしまう。三頼は家や母まで失ってもギャンブルをやめない父に愛想をつかし、縁を切って靳朝の車に乗り込んだ。しかし靳朝は三頼が本当に父親を見捨てられないと知っている。「強がるなよ」「…仕方ないな」結局、三頼は車を降りて哀れな父の元へ走って行った。一方、同盟も動き始めていた。「特別仕様だ、携帯に近づければウイルスを仕込める」特別仕様の携帯を受け取ったのは…。飛馳自動車に荷物が届いた。姜暮と一緒に受け取った靳朝、すると大きな箱の中からロケットの模型が出てくる。「気に入った?」「これ難しんだぞ?」「一緒に組み立てましょう?」そこへ泥だらけになった閃電がやって来た。靳朝が閃電をブラッシングしている間にミルクをあげる姜暮。「パパとママが別れたらどっちについて行く?」「それを聞くなら、2人が海へ落ちたらどちらを助けるか、だろう?」「犬かきしかできないのよ?私たちは泳げるけれど」その時、靳朝は閃電のせいで姜暮の洋服が汚れて透けていることに気づき、目のやり場に困ってしまう。「姜暮、着替えた方がいい」姜暮はバックヤードへ急いだ。「どれを着たらいい?」「俺が選ぶよ」部屋に戻った靳朝はタンスを開けたが、艶めかしい姜暮の姿に心が揺れる。「暮暮…」タンスの戸を閉め、姜暮を思わず抱き寄せる靳朝…。つづく( ๑≧ꇴ≦)キャァー!もう朝朝ったらw
2026.10.05
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双轨 SPEED AND LOVE 全29話第17話姜暮(ジャンムー)を家に連れて帰ったものの、継母としてどう対処すれば良いのか分からない趙美娟(ジャオメイジュエン)。すると姜暮が部屋から出て来た。「趙阿姨(アーイー)、さっきのことはパパには秘密にして ここに残ると決めたのは彼のためなの、味方になって欲しい」趙美娟は姜暮がずっと靳朝(ジンジャオ)を慕っていると気づいていた。姜暮の母が反対するのは目に見えていたが、苦労続きの靳朝を思うと幸せを願わずにはいられない。結局、趙美娟は何も見なかったことにすると約束した。「早く休みなさい」一方、三頼(サンライ)は飛馳(フェイチー)自動車で靳朝の帰りを待っていた。すると靳朝が独りで戻ってくる。「姜暮は?!見つかったのか?」「靳強(ジンキョウ)のところに帰った」三頼は安堵し、誤解されないよう説明するべきだと諭した。しかし靳朝は姜暮に心配させたくないという。「どちらにせよ全て姜暮のためなんだ」「姜暮のため?彼女がどう思うか考えてもいないのに?! 彼女のためという理由はお前の自己満足でしかない!隠し通せやしないぞ! 今日は偶然でも次は?!何度も隠すのか?!」「彼女は俺の恋人だ!口を出すなっ!」その夜、万青(ワンチン)が飛馳自動車の前で待っていると姜暮がやって来た。「姜暮!…靳朝に″同盟″に近づくなと説得して」「同盟?」万青も父の話を盗み聞きしただけで詳しくは知らなかったが、姜暮の話なら靳朝は聞いてくれるだろう。「姜暮、必ず同盟から離れるよう説得して、今の件から手を引くようにと…」姜暮が工場へ入ると靳朝は独りで車を整備していた。「靳朝、話があるの」靳朝は昨日の釈明をしようとしたが、姜暮に制止されてしまう。「分かってる、靳朝、何をするにしても自分の身を守って欲しい、約束して」「努力するよ」お金の問題だと誤解した姜暮は、母が家を売ったお金が自分に入ると話した。しかし靳朝はお金の問題ではないと否定、話をそらしてしまう。「…もう遅い、眠くないのか?」「眠いなら一緒に寝…はっ!そういう意味じゃ、枕元で見守るという意味よ」靳朝はひとまずシャワーで汗を流した。なかなか説得できず、苛立ちを隠せない姜暮。同盟について何か聞き出そうとするも、靳朝は頑なに話したがらない。…万青はわざわざ私に説得するよう頼んできた、もしや同盟って危険な地下組織?靳朝は一体、何をしたの?…靳朝は黙り込んだ姜暮を見て安心させることにした。「今回だけだ、過ちは犯さない、心配するな」「ならいつ終わるの?」「すぐだ、遅くても2週間」靳朝は不安そうな姜暮の手を握りしめながら約束した。三頼が近くの川で釣りをしていると靳朝がやって来た。靳朝は三頼に自分が身勝手だったと謝り、反省したという。「彼女にちゃんと説明するよ」すると三頼はようやくビールを受け取った。実は三頼の父も男気が強く、家族に何も話さない人だったという。「ママは不安で震えてばかりだった、お前は兄弟分で姜暮は友だちだ 父の二の舞を演じないで欲しい」「分かった」翌日、万青は飛馳自動車の前に車を止めて姜暮が来るのを待っていた。すると姜暮が現れる。「姜暮!…説得してくれた?」「約束してくれたわ、2週間後には手を引くって」「バカなの?!その前に何かあったらどうするの?!」その時、三頼が慌てて工場に現れた。「大変だ!ガレージの車が!」姜暮と万青も急いで工場の裏にあるガレージに駆けつけた。すると靳朝がレースに使うRX7のエンジが壊され、フロントガラスも割れている。今日は父の危篤で鉄公鶏(ティエゴンジー)が早退していた。小陽(シャオヤン)も今朝、注文客に呼ばれて訪ねたが、留守だったという。「俺が店を離れたから…」誰もが万記(ワンジー)の仕業だと疑った。万青は思わず自分とは関係ないと叫んだが、激高した靳朝に帰れと怒鳴られてしまう。「いいわ…もう関わらない」万青は泣きながら帰っていった。そこでようやく靳朝は唖然としている姜暮の姿に気づく。「三頼、姜暮を送ってくれるか?」すると靳朝は姜暮に自分信じるよう言い聞かせた。「靳朝のところへ戻り、しっかり休むんだ、何も悩まず笑って過ごせ」姜暮の前では冷静に振る舞った靳朝、しかし怒りが収まらず、万記の工場にいた賀彰(ホージャン)を殴りつけてしまう。帰りに市場を通りかかった姜暮は偶然、例の謎の男を見かけた。そこでこっそり後をつけたが見つかってしまい、ちょうど買い物に来ていた潘愷(パンカイ)を頼って難を逃れる。靳朝は男から姜暮が何か勘付いたかもしれないと聞いた。その夜、工場へ戻った靳朝は、独りで待っていた姜暮に全てを明かすと決める。「万青から俺の過去について聞いただろう?」事故が起きた後、靳朝は自分を責めながら2年間、償いのために必死に稼いだ。しかし自分が原因ではなかったと知り、靳朝は万記を辞める。その頃に知り合ったのが例の謎の男、実は彼は刑事だった。盧(ルー)刑事は密輸の重大事件の捜査中、靳朝の話を聞きに来たことがあった。その後、姜暮と再会したことがきっかけで靳朝から連絡したという。警察が追っているのは万勝邦(ワンションバン)ではなく、同盟が開く違法レースを探ることで背後にいる密輸組織を突き止めることだった。しかし同盟は用心深く、よそ者を潜入させるのは不可能、警察も難儀していたという。そこで靳朝はレースに参加しながら同盟と深く関わり、内部を探ると持ちかけた。「誰かを潜入させるなら俺は適役だった 俺には疑われない理由がある、万勝邦とは因縁があるからな 盧刑事は約束してくれた、事件が解決したら万勝邦一派も捕まる、俺の冤罪も晴れると…」実は同盟はレースを隠れ蓑にして密輸を担える人材を育てていた。商売に向いているのは度胸があり、命知らず、そして借金がある上位入賞者だという。レースの上位に食い込んで来た靳朝と万勝邦の確執が公になれば同盟も見過ごせなくなる。穏便な解決策は1つだけ、和解に至らない場合には伝統的な方法があった。「それがカーレースだ、負けた側は黙って引き下がる決まりだ」靳朝は姜暮との再会を機にどうしても冤罪を晴らしたくなった。「証明したいんだ、俺が少なくとも君にふさわしい男だと… 本当は何と言ってごまかそうか考えていた でも嘘でその場をしのいでも、この先も嘘を重ねて君を心配させることになる それなら全て話した方がいいと思ったんだ」「そんな危険なレース、やらなくちゃならないの?」「同盟の犯罪は見逃せない、この件は必ず俺がやらなければ、たとえ自分を犠牲にしてでも」つづく( ߹꒳ ߹ )哥哥、そうだったんだ〜
2026.10.04
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无忧渡 The Demon Hunter's Romance 全36話第18話「怪しげな書斎」小洞天(ショウドウテン)の洞主・沈図南(ジントナン)は6年前の事件で捕まった久宣夜(キュウシェンイェ)を救ってくれた師叔だった。当時、沈図南はあらゆる手を尽くしたが広平(コウヘイ)で収めることができず、神都(シント)に出向いてやっと解決できたという。しかし釈放された宣夜は気晴らしに旅に出てしまい、広平に戻った師叔とすれ違っていた。久宣夜は父から天賦の才がある弟弟子がいたが、破門になって音信不通になったと聞いていた。「なぜ破門になったのですか?」「20歳の頃、修行の旅に出た、南郭(ナンカク)鎮である女子に一目惚れしてな」しかしその女子は妖怪だった。それでも沈図南は″妖怪に愛情を持つべからず″という掟を破り、門派を捨てて彼女と旅に出たという。結局、彼女は去って行った。愛があっても妖怪の性は変わらず、ある時、酒で理性を失い、夫を傷つけそうになったという。沈図南は彼女を探したが見つけられず、地下城に落ち着いた。「ここは人間と妖が入り混じっている、だから再会できるかと… だが20年経った今でも会えていない」すると沈図南は宣夜がなぜ地下城に来たのか聞いた。一方、信安(シンアン)王の捜査に行き詰まった司馬令嬴(シバレイエイ)は書画店を捜査すると言い出した。信安王と言えば書画の大家、地方へ出かけた折には決まって絵を鑑賞するという。その時、露店の蒲(ホ)易者が2人に声をかけた。実は人探しにちょうと良い″仙人指路(シロ)″があるという。楚幽篁(ソユウコウ)は相手にしなかったが、令嬴は想い人を指し示す羅針盤だと聞いて買ってしまう。久宣夜は段半夏(ダンバンシァ)の両親を捜すため地下城へ来たと打ち明けた。宣夜が半夏を手伝っていると聞いた沈図南は2人の関係を深読みしたが、宣夜はあくまで友だちだという。すると沈図南は宣夜のために醍醐(ダイゴ)書斎を探しておくと約束した。「洞主、感謝します」喜んだ半夏は改めて沈図南に拝礼したが、沈図南から宣夜と同じように師叔と呼んで欲しいと頼まれてしまう。(  ̄꒳ ̄)師叔、ちょっと怪しい小洞天からの帰り、久宣夜たちは露店で食事にした。半夏は席を立って雲呑を頼みに行ったが、その時、客の女子が蛇妖だと気づいて怯えてしまう。しかしその様子に気づいた宣夜が駆けつけた。宣夜はとっさに半夏の肩を抱いて守り、焦った蛇妖は退散してしまう。小洞天の番頭・呂春眠(ロシュンミン)が醍醐書斎を見つけてくれた。知らせを受け、地図を頼りに早速、訪ねることにした久宣夜と半夏。「こんな所にあったのね…見つからないわけだわ」醍醐書斎は地下城の片隅にあり、門も目立たず、かろうじて″書斎″という看板があるだけだった。宣夜はあらかじめ半夏に店主が妖怪だと教えておいた。すると半夏の事情を聞いた醍醐書斎の店主・沙満(サマン)は同情して涙を流す。唐如雲(トウジョウウン)の文は確かに店の松脂(マツヤニ)墨で書いてあった。しかし客の記憶はなく、印章を調べても文と同じ印章はない。「知り合いが多いので聞いてみましょう、何か分かったらお知らせを…どちらにお泊まりで?」「五更(ゴコウ)旅館です」沙満は笑顔で客人を見送った。しかし2人がいなくなった途端、表情が強張り、使用人に木槌を持ってくるよう命じる。使用人は木槌が描いてある絵に向かうと、絵の中から木槌を取り出して持って来た。すると沙満は粗相した使用人を木槌で激しく殴打してしまう。「1人は逃げて1人は役立たず、書き直す必要がある!」殴打された使用人は第16話で楚幽篁たちが目撃したように突然、紙に描かれた人の絵になった。_(┐「ε:)_ ペラペラ〜久宣夜は落胆する半夏を励ましながら帰路に着いた。その途中、司馬令嬴に羅針盤を売りつけた蒲易者が半夏にも仙人指路を売りつけようとする。しかし宣夜にあっさり偽物だと見抜かれた。蒲易者は見て見ぬ振りもできないのかと嘆き、信じるものは救われるという。すると半夏は羅針盤ではなく、綺麗な巻貝を手に取った。「それは″回音螺(カイオンラ)″、話しかけるとその言葉を長く留めてくれるよ」旅館に戻った半夏はまだ帰ってこない汀州(テイシュウ)を心配した。すると汀州がウサギの遅雪(チーシュエ)を抱えて帰ってくる。「小姐、ただいま戻りました、遅雪が食べてすぐ眠り込んでしまって…」「怖くないの?」「もちろんです、丸々と太ったウサギに何ら変わりはありません」宣夜は遅雪が寝たふりをして汀州に抱いてもらったと知った。「男女の別があるだろう?!お前はからかったつもりでも周囲はそう思わない」すると遅雪は不貞くされた。「自分は半夏と仲良くしているくせに…好きなら正直に言えよ? 少なくとも彼女たちは正直だった」遅雪は寝たふりをしながら汀州の戯言を聞いていた。…久大夫(ダイフ)は私たちを追って来た、小姐のことが好きなんですよ、李家と破談にすれば久大夫に嫁げますよ…「良かったな、半夏と家族になれるぞ?」しかし遅雪は急に真面目な顔になり、師叔が嫌いだと打ち明けた。宣夜は師叔なら妖怪にも寛大だと言ったが、遅雪は自分を嫌っている気がするという。遅雪のせいで急に半夏を意識してしまう宣夜。部屋を出てふと3階の客室を見上げると、偶然にも窓から顔を出した半夏と目が合ってしまう。驚いた宣夜は出かけるふりをしたが、半夏が追いかけて来た。「あなたが眠れないなら付き合うわ」「いいや平気だ、やっぱり帰るよ」「座って!」宣夜はすっかり気が強くなった半夏にたじたじだった。「ねえ、私がもし妖怪だったらどうする?友だちでいられる?それとも殺そうとする?」「人間なのになぜ聞く?…そうだな、捕まえて連れて帰る そんなに変化の術に優れているなら調べる価値がある」宣夜は思わず失笑したが、半夏はいたって真面目だった。…もしあなたが妖でも私は気にしないわ…先に部屋に戻った半夏は机の上に置いた回音螺を持って回廊へ出た。🐚ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ )<バンシァ、あなたはシェンイェを好きになったのよその頃、信安王を探していた頂(チョウ)兄弟もようやく醍醐書斎にたどり着いていた。しかし店に忍び込むと衝立の絵から現れた男に突然、絵の中へ引きずり込まれてしまう。一方、宣夜は偶然、深手を追って旅館の裏手に逃げ込んで来た宋奇(ソウキ)を見かけた。…妖怪だとしてもむやみに殺してはだめよ…半夏の言葉を思い出した宣夜は宋奇を助け、介抱した。翌日、久宣夜は宋奇を師叔に紹介し、かくまってもらうことにした。妖怪に家族を殺されながら、善悪で判断ができる宣夜に安堵する師叔。一方、楚幽篁は司馬令嬴と仙人指路を頼りに信安王を探していた。しかし仙人指路は令嬴の想い人である楚幽篁を指し示すため、全く使い物にならない。令嬴は結局、仙人指路を楚幽篁に譲って別行動を始めた。楚幽篁が仙人指路を手にすると、急に針が動き始めた。驚いた楚幽篁は仙人指路に導かれ醍醐書斎に到着、すると大きな衝立を見て我が目を疑う。絵の中にいる酒楼の客引きが動いて見えたのだ。楚幽篁はちょうど机にあった拡大鏡を使って絵をのぞき、動いている男に触れた。すると絵の中に吸い込まれてしまう。醍醐書斎の店主が突然、半夏を訪ねて来た。実は半夏の父親が店にいるという。その証拠に沙満は段英恒(ダンエイコウ)の文を見せた。「これは…確かに爹(ディエ)の字だわ」「この機会を逃したらもう2度と会えないかもしれませんよ?」半夏は沙満のどこか脅迫めいた態度に身の危険を感じ、ひとまず従うことにした。そこで1階に降りたところで逃げ出したが、妖怪の沙満にあっさり捕まってしまう。ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ旅館に戻った久宣夜と遅雪は半夏の部屋を訪ねた。すると門は開けっぱなし、机の上には段英恒の文がある。そこへ買い物に出掛けていた汀州が戻って来た。「小姐は?本を読んでいましたけど…」その時、宣夜は台の上に不自然に置かれた茶杯に気づき、その下の収納箱の中でなぜか提壺(ダイゴ/急須)を見つける。「提壺か…はっ!」久宣夜は醍醐書斎に乗り込んだ。店には誰もいなかったが、所狭しと飾られた絵の中から次々と絵姿が飛び出し、襲いかかってくる。すると宣夜に切り捨てられた絵姿は再び紙に戻った。そこへ沙満が現れる。沙満は砂となって追撃を交わしながら宣夜を翻弄。宣夜が剣を落とした隙に衝立の絵の中へ閉じ込めようと企んだが、一緒に吸い込まれてしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)えーっ?!″阿蘭若の夢″再び?!←分かる人だけでw
2026.10.03
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无忧渡 The Demon Hunter's Romance 全36話第17話「醍醐書斎」地下城の話を聞いて急ぎ神都(シント)を出発した楚幽篁(ソユウコウ)。しかし郊外の茶屋で食事中、司馬令贏(シバレイエイ)に捕まってしまう。令嬴は大理寺卿の令牌を示し、失踪した信安(シンアン)王の捜査のため自分と同行するよう命じた。「転任の辞令が広平(コウヘイ)の府衙に届くから戻らなくていいわ」信安王は皇帝の実の叔父、2年前の事案とはいえ探す必要があるという。「神都に戻って手がかりを集める、まず知人に会ってから地下城へ…」信安王の知人とは令嬴の母のことだった。一方、久宣夜(キュウシェンイェ)も段半夏(ダンバンシァ)のため、地下城へ行く決心を固めていた。その夜、父と母の位牌に手を合わせ、約束を破って地下城へ行くことを報告する宣夜。しかし翌朝、半夏を迎えに行ってみると門に錠がかかっていた。隣人の話では侍女と一緒に朝早く出かけたという。実は半夏はひと足先に地下城へ到着、五更(ゴコウ)旅館の3階に落ち着いた。久宣夜が父親との約束で地下城に行けないと知った半夏は内緒で客桟にいた捉妖(ソクヨウ)師の姜尚雲(キョウショウウン)と薛橋(セツキョウ)を頼っていた。半夏の通行符のおかげで地下城へ潜り込むことに成功した姜尚雲たち。そこで半夏たちに部屋で待つよう伝え、早速、妖怪退治に出かけることにする。すると窓から地下城を眺めた半夏はどこか見覚えがあると汀州に話した。「もしかして来たことがあるのかも、子供の頃に誘拐されたでしょう? あの時、蛮瑛(バンエイ)と出会ったのよ」久宣夜と遅雪(チーシュエ)を乗せた舟が地下城の船着き場に到着した。するとちょうど船荷を取りに来た呂春眠(ロシュンミン)が宣夜が背負っている蔵龍匣(ゾウリュウコウ)に目を留める。そこで呂春眠は不慣れな様子の宣夜たちに声をかけ、良かったら城まで案内すると申し出た。地下城へ続く道の両側に″禹鑿龍門(ウガリュウモン)″の壁画があった。太古の昔、洪水が起こり、禹王が治水を行ったが龍門に邪魔され、そこで龍門を東西に切り開いて放水路を作ったという神話が描かれている。その先にも有名な逸話″愚公移山(グコウイザン)″や″夸父逐日(コフチクジツ)″の絵が続いていたが、誰が描いたのか、地下城を作ったのが誰なのかも記録は残っていなかった。呂春眠は2人を城内へ案内し、酒でもどうかと誘った。しかし久宣夜は用事があると断って行ってしまう。呂春眠は小洞天(ショウドウテン)に戻り洞主に報告、実は洞主の手にも蔵龍匣があった。地下城には独自の通貨があった。久宣夜は地下城の巡邏(ジュンラ)・宋奇(ソウキ)の案内で両替所に到着したが、無相(ムソウ)水でこっそり宋奇の正体を確認する。するとやはり妖怪だった。( ̄▽ ̄;)まさか川で釣ってた鰻じゃないよね?w宋奇は遅雪が抱えている大きな袋には銀子が詰まっていると誤解、歓待していた。しかし実は中身が全て遅雪の好物の野菜だと知って落胆する。結局、宣夜たちは旅館で一番、安い部屋を頼んだ。すると1階の一番奥にある物置小屋に案内されてしまう。そんな宣夜たちの様子を隣の部屋の客人が見ていた。剣士の頂(チョウ)兄弟は貧乏人の客が来たとさして気にも止めず、地図を広げて信安王探しに戻る。一方、楚幽篁と司馬令嬴も信安王の捜索のため地下城に到着した。令嬴は早速、潤沢な資金で巡邏を手懐け、競わせるように信安王の手がかりを探させる。そして2日後、楚幽篁と令嬴に最も早く情報をくれたのはあの口達者な巡邏・宋奇だった。宋奇は信安王が神医・皇甫白(コウホハク)を訪ねたと突き止め、診察札まで確保、2人を呼んで約束の報酬をもらう。「じゃあ俺はこれで」楚幽篁と令嬴は患者を装って皇甫白と接触、捕快だと明かした。信安王の似顔絵を見た皇甫白は見覚えがあったが、恐らく見つかるのは遺骨だけだという。「彼は血の病に侵されていて、すでに重症だった、100日ももたないだろう」令嬴は太医院の記録に病などなかったと困惑したが、皇甫白はそもそも太医が治せるなら自分を訪ねて来ないと言った。一方、半夏は2日も音沙汰のない捉妖師に痺れを切らし、汀州と2人で醍醐(ダイゴ)書斎を探しに出かけた。しかし途中で汀州が銭袋をすられてしまう。「誰か!その男を止めて!」すると宋奇が竹竿を倒して男を転ばせ、銭袋を取り返してくれた。宋奇は親切だったが、ちょうど追いついた半夏は宋奇が妖怪だと見抜き、慌てて汀州を連れて戻ってしまう。その頃、部屋を出た久宣夜は隣の部屋から出て来た頂兄弟から因縁をつけられていた。宣夜は相手にしなかったが、兄の頂山(チョウザン)はそれが臆病なせいだと誤解してしまう。旅館に戻った姜尚雲は半夏たちが出かけてしまったと知り、心配して探しに向かった。しかし弟子の薛橋は妖怪と暮らす久宣夜も、久宣夜と顔見知りの半夏もどこか信用できない。その時、妖怪を知らせる羅針盤が動いた。姜尚雲と薛橋は宋奇が妖怪だと見抜き、襲いかかった。ちょうど通りかかった半夏と汀州は騒ぎに巻き込まれ、宋奇がぶつかった樽の山が2人の方へ倒れてしまう。その時、宋奇が咄嗟に身を挺して2人をかばい、負傷しながら逃げ出した。しかし姜尚雲と薛橋に阻まれ、激しく突き飛ばされてしまう。半夏は咄嗟に近くにあった竹竿を倒し、捉妖師の行く手を阻んだ。その隙に宋奇は逃げ出すことに成功する。「奴と知り合いなのか?」姜尚雲は妖怪を助けた半夏に詰問した。「なぜ彼を傷つけるの?彼は悪いことしていない、妖怪だからって見境なく殺すの?」「人と妖怪は違う!」すると憤慨した薛橋が半夏の腕をつかんで妖怪の居場所を教えろと迫った。そこへちょうど騒ぎを知った久宣夜が駆けつけ、半夏を助ける。「やめろ!」「…またお前か、お前たち八柱門の奴らは善悪の区別もつかない」「何だと?!」怒った久宣夜は思わず剣を抜いたが、姜尚雲はそこで引き上げた。旅館へ戻った久宣夜は遅雪と汀州を廊下で待たせ、半夏と2人で部屋に入った。そこでようやく半夏が姜尚雲たちと一緒に地下城に来たと知り、宣夜は何ともやるせない。「君のために俺は父の言いつけを…っ!俺を何だと思ってる? 君の両親の手がかりを駆け回って探したのに、途中で切り捨てるのか?! 適任者がいたからか?いつ大小姐のご機嫌を損ねました?何が気に入らないんだ?あ?!」呆れ果てた宣夜は帰ることにしたが、その時、半夏が思わず宣夜の腕をつかんだ。すると半夏の手に傷がある。「怪我をしたのか?」久宣夜は冷静さを取り戻し、半夏の手を介抱した。しかし今度は半夏が急に悔しくなり、泣きながら反論してしまう。「あなただってお父さんが地下城へ行くなって言ったのに、なぜ約束を破ったの?!」「なぜ破ったと?」「ただの小競り合いなのに剣を抜くなんて!」宣夜は何があったのか聞いた。半夏の話では自分を助けてくれた妖怪を捉妖師が殺そうとしたという。「私のせいで捕まりそうになったから、それで逃してあげたの 妖怪だからってむやみに殺してはだめよ」すると宣夜は半夏もまだ醍醐書斎を見つけていないと知り、明日から一緒に探そうとなだめた。遅雪が部屋の門を叩いた。何事かと思って宣夜が門を開けると、船着き場から道案内してくれた呂春眠が現れる。「店主が会いたいと」一方、楚幽篁と司馬令嬴は信安王探しに行き詰まっていた。信安王は死が迫る中、身分を隠して地下城にいる神医を頼るも希望を失い、その後の消息は分からない。楚幽篁は亡くなったと判断、見つからない理由に納得したが、令嬴はピンと来なかった。信安王の失踪後、王子たちは不仲になって骨肉の争いが続いている。体面を重んじる信安王が余命を知りながら家督も決めずに死ぬとは思えなかった。「何か起こったのよ、誰の仕業か突き止めたい」すると楚幽篁は念のため久宣夜からもらった虫油(チュウユ)と虫油を塗った短剣を令嬴に渡した。久宣夜は半夏と遅雪を連れて小洞天を訪ねた。すると洞主が現れる。宣夜は洞主の手に蔵龍匣があると気づき驚いた。「私は沈図南(ジントナン)、こう呼んでくれてもいいぞ、師叔(シシュク)と」※師叔=師匠の弟弟子のことつづく(^ꇴ^)おじいちゃんアレンが好きになってきた…違うw
2026.10.02
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无忧渡 The Demon Hunter's Romance 全36話第16話「新しい手がかり」段半夏(ダンバンシァ)は雲門(ウンモン)舞坊の舞姫・許枝枝(キョシシ)と一緒に寺参りへ出かけた帰り、偶然、橋のたもとで釣りをしている久宣夜(キュウシェンイェ)を見つけた。「宣夜!…この数日、どこへ行っていたの?」「君の父親の件で紹(ショウ)州に、5年前に遅望川(チボウセン)が住んでいた町だ」宣夜はわずかだが手がかりがあったと報告し、半夏と一緒に帰ることにした。その頃、赶山(カンザン)堂では遅雪(チーシュエ)が習字用の紙を探していた。すると15話で箱の中に戻し損ねた封書の下から紙が出てくる。遅雪は封書の字がちょうど良い見本になると気づき、書写することにした。…唐如雲(トウジョウウン)…一方、久しぶりに神都に戻った楚幽篁(ソユウコウ)は古巣の大理寺にいた。かつての上司である大理寺卿・宋知廉(ソウチレン)から耿(コウ)府尹への書簡を預かり、すぐにでも広平へ戻る予定だったが、思いがけず大理寺司直・司馬令贏(シバレイエイ)と出くわしてしまう。実は令嬴は楚幽篁の元許嫁。すると令嬴は岳(ガク)捕快の引っ越し祝いを兼ねて久しぶりに得月(トクゲツ)楼で集まろうという。「楚捕頭も暇ならどうぞ」元同僚たちに誘われ、得月楼にやって来た楚幽篁。酒席は和やかに始まったが、令嬴が現れると途端に緊張が走った。すると令嬴はまず皇帝に献杯、次に4人目の子供が生まれるのを機に引っ越した岳捕快へ祝杯をあげる。「3杯目は楚捕頭に…広平では上官にも一目置かれているとか 耿府尹は貴妃の実弟、若く才能があり、いずれ宰相になるお方 捨てられた時は辛かったけれど、私が原因ではなく優れた上官を頼ったとは… 楚捕頭の前途と出世を祝って、じゃあ3杯飲んだから先に失礼」令嬴は席を立ったが、その時、岳捕快が楚幽篁に送らせると言い出した。「今は女子の姿ですから、独りで帰るのは危険です」楚幽篁は仲間たちに半ば強制的に追い出され、令嬴を送ることになった。6年前、令嬴の兄が誘拐された。司馬家は懸賞として助けてくれた恩人に令嬴を嫁がせると公表、何も知らずに事件を解決したのが楚幽篁だった。楚幽篁は捕快が賊を捕まえるのは当然だとし、何よりどんな女子かも知らない相手と婚姻できないと辞退する。しかし令嬴の伯父が大理寺に圧力をかけ、楚幽篁は仕方なく神都を逃げ出した。「たかが婚姻で逃げるなんて」「私の問題だ」実は令嬴の兄は皇太子補佐官、父は宰相、祖父は爵位があり、母親は皇太后の姪だった。寒門の出の楚幽篁は家柄が釣り合わないと訴え、そもそも野心などないという。「司馬令嬴、急に去って嫌な思いをさせた、だがもう6年も前のことだろう? 蒸し返すな、和解しよう」「あなたねえ…」その時、横道から飛び出してきた男が追っ手に刺されてしまう。楚幽篁と令嬴はそれぞれ賊を倒し、令嬴が背中を刺されて倒れた男のもとへ駆け寄った。しかしなぜか背中から流血していない。「やめろ!」楚幽篁は妖怪だと気づいて止めたが、驚いた男が逃げ出し、勝手に短剣が抜けてしまう。すると男が再び転倒、突然、紙に描かれた人の絵になった。( ๑≧ꇴ≦)木偶の次は紙人間かw2階の窓際に腰掛け、百妖譜(ヒャクヨウフ)で妖怪を探している久宣夜。遅雪は書写した紙で鶴を折ながら、宣夜が半夏の父を探しに地下城へ行くつもりだと気づいた。しかし宣夜はあくまで推測で証拠はないという。遅望川に誘拐を依頼できる妖怪なら妖力が高いはず、ならばなぜ自分で誘拐しなかったのか。地下城には100年以上も修行を積んだ妖怪がいるという。どちらにしても今は増水期で入り口が水没しているため、水が引くのを待つしかなかった。遅雪は思わず宣夜の元に駆け寄り、地下城へ行ったら父親に足をへし折られると諌める。すると宣夜はイラッとして遅雪が持っていた鶴を窓から飛ばした。半夏が縁廊で涼んでいると、隣の家から鶴が飛んできた。ふと見上げると宣夜の姿がある。半夏は恋文の類ではないかとほのかな期待を抱いたが、鶴には思いがけない文字があった。「唐如雲?娘(ニャン)の名よ」猫妖の箱に入っていた封書は半夏の母が父に宛てた手紙だった。半夏は間違いなく母の筆跡だと確認したが、母が亡くなったのは12年前だという。「妖が見えるようになった私を医者に診せるため、船で都へ行くことになったの その時、娘が船から落ちて行方不明に、だから亡くなったとばかり でも壬子(ミズノエネ)年と書かれている、3年前だわ、母は生きてる」半夏は父が3年前に店を売ってから出かける日が増えたのは母を探すためだったと知った。恐らく父が猫妖に報酬を払うときに文が紛れ込み、猫妖は文だと知らず箱に入れて宣夜に届けたのだろう。すると半夏が文に″醍醐(ダイゴ)書斎″と書いてあることに気づき、この店が手掛かりになると期待した。宣夜はその店を知らなかったが、押してある印章なら知っているという。「洞冥草(ドウメイソウ)だ」一方、楚幽篁と司馬令嬴は大理寺卿に昨夜の事件を報告していた。証拠の紙を調べた宋知廉は裏に洞冥草の印があると気づき、引き出しから地下城の通行符を出す。実は地下城の通行符も洞冥草をかたどっていた。洞冥草は地下城にしか生えない。噂では妖怪がこの草に火を灯して店に置き取り引きすることから、洞冥草が地下城の印になったという。実は宋知廉は2年前、失踪した信安(シンアン)王の捜査で地下城を訪ねたことがあった。楚幽篁は大理寺卿が妖怪の存在を信じていることにいささか驚きながら、急ぎ荷物をまとめて出発することにする。しかし令嬴はその前に身なりを整えて挨拶に来いと命じた。遅雪は久宣夜を心配し、半夏に宣夜の父が絶対に地下城へ行くなと言い残したことを耳に入れた。自分の都合で宣夜に遺言を破らせるわけにもいかず、とにかく水が引いたら出かけると決めた半夏。そんな中、偶然にも広平に捉妖師の姜尚雲(キョウショウウン)と薛橋(セツキョウ)がやって来た。買い物に出かけていた遅雪が塀を飛び越えて戻って来た。久宣夜は喧嘩でもしたのかと聞いたが、遅雪は知らない男に突然、襲われたという。すると赶山堂に見慣れない男が尋ねて来た。姜尚雲は店主を引きつけ、その間に弟子の薛橋に遅雪の始末を任せた。しかし応対に出た久宣夜が気づいて中庭へ飛び出し、遅雪に斬りかかろうとしていた薛橋を阻止、あっという間に剣を奪って首に突きつける。「ご容赦を!」焦った姜尚雲は咄嗟に店主を止め、失礼を詫びた。「まさか八柱門(ハッチュウモン)の門下に会えるとは、私は姜尚雲、彼は弟子の薛橋で捉妖師だ 八柱門の門下は妖怪を操る術を用いると聞いたが、実際に見られるとは」すると遅雪はこの2人に襲われたと教えた。「先ほどは誤解した、許してほしい…ではこれで」2人は退散したが、ちょうどその時、入れ違いで半夏が差し入れを届けにきた。半夏は久宣夜から今の2人が捉妖師だと聞いた。「また偽物?」「違うようだ」宣夜は半夏が2人に興味がある素振りを見せたことに困惑し、咄嗟に地下城の通行符を渡して気を引いた。「行ってくれるの?」「水が引いたら出発する」すると宣夜は差し入れをもらって部屋に上がってしまう。半夏は遅雪に心配しないよう伝えた。それより久宣夜の白髪が気になり、蔵龍匣(ゾウリュウコウ)を使うと体にどんな変化が起こるのか聞いてみる。「憾山(カンサン)剣を使うと眠くなり、貪狼(ドンロウ)剣ではお腹が空くのよね? 旅館では離火(リカ)剣を使ったわ」すると遅雪は命が削られると教えた。「剣を使うたび寿命が縮む、だから白髪が増えるんだ」半夏は黒豆の汁を持って久宣夜を訪ねた。「前にも言ったわ、白髪があると老けて見えるのよ」宣夜は素直に染めてもらうことにしたが、半夏の様子がおかしいと気づく。恐らく遅雪から地下城へ行ってはいけない理由を聞いたのだろう。「心配するな、父親が俺を危険な目に遭わせないために言っただけだ そもそも捉妖師は危い仕事だからな」「この白髪は離火剣を使ったせい?体を傷つけて寿命を縮めるなんて… 代償を払うのになぜ命の危険を冒すの?私がやるべき事であなたには関係ない」すると半夏はこらえ切れず、髪を染めながら涙があふれてしまう。「私が悪いの、私が巻き込んだせいで…全て私のせいよ」宣夜はようやく半夏が泣いている理由に気づいた。「俺は捉妖師だ、頼まれたら退治する」宣夜は半夏の手を引っ張って隣に座らせた。「考え過ぎるな、人生は自分で決める」 広平まで来るには勇気が必要だったはずだ、そんな君を手伝いたい」宣夜は半夏の顔についた黒豆の汚れを拭き取ったが、かえって汚れが広がってしまう。( ゚д゚)<オワタ… え?落ちないの?>(꒪ꇴ꒪〣)つづく( ๑≧ꇴ≦)まさかの楚幽篁の恋ネタw
2026.10.02
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