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世界園芸博覧園は、ゲートから遥かかなたのガラス温室まで広い広いフラワーベルトが続いている。赤・黄・白・紫、ピンク・・・まるで色とりどりの花模様の絨毯を敷き詰めたようだ。そして所々にオブジェが建っている。岩の上に3匹の羊が立っている像があり、「三羊開泰」と書かれている。「三羊開泰」は「三陽開泰」と発音が同じで、「春が巡って来て、万物の生気が満ち溢れる」という、まことにめでたい意味なのだそうだ。「三羊開泰」「世紀花壇」と書かれた大きな花時計がある。らせん状に色分けされた花の円柱がある。花で飾られた大きな帆船がある。海のない雲南省になぜ帆船のオブジェがあるのだろう?・・・実はtetywestはちゃんと予習してあった。司馬遼太郎の「中国・蜀と雲南のみち」の中に、「鄭和(ていわ)」のことが書かれている。「【さんずいに真】池湖畔の昆陽で、明の鄭和(1371~1434)はうまれた」「鄭和といえば、世界史的な大航海家であり、ヨーロッパの大航海時代の開幕から、わずかながら先んじている。しかも、かれはその大船団に二万余の人間をのせた。これだけの大人数の海上移動そのものが、近代以前にありえただろうか。・・・(中略)・・・建造された船舶の大きさも、同時代のヨーロッパの船よりはるかに大きい。またヨーロッパや中国に対し、貿易と遠洋航海のうまみを刺激しつづけた先進海洋民族であるアラビア人の船舶より大きく、かつ堅牢なものであった。・・・(中略)・・・薮内清氏(東洋科学史)の推定によると、現在の8000トン級の船に匹敵するという。」「鄭和航海は第7次にまでおよんだ。征くところは、インドシナ半島、ボルネオ、スマトラから、マラッカ海峡を越えてインド亜大陸にいたり、セイロン島などからインド洋を突っきり、ペルシャ湾に入り、アラビア半島からアフリカ東海岸にまで至った。」フラワーベルトを奥へと歩いていくと、中間あたりの左手にステージがある。大勢の人が音楽にあわせて体操をしている。日本なら「ラジオ体操」なのだが、中国でどう呼ばれているのかはわからない。ただ、その体操は「太極拳」を基本にしているものだった。音楽にあわせてみんなが一斉に同じ動きをしているのは微笑ましくもあるのだが、なぜか少し滑稽に感じられる。皆さん、わざわざ入場料を払ってここへ体操をしに来たわけではないだろう。中国式「ラジオ体操」?ようやく「ガラス温室」までたどり着いて入場ゲートの方を見渡してみる。温室は小高いところに建っているので、はるかかなたにゲートを望むことが出来る。温室の手前は広場になっていて、銀色に輝く近代的なオブジェと噴水がある。その向こうには赤と黄色のクラゲのような形をしたアドバルーンがたくさん泳いでいる。ガラス温室の前の広場とにかく広い・・・・「ガラス温室」に入ると、中はいろいろな植物が植えられている。面白いことに「寒い地域の植物」という部屋は冷房してあった。「温室」ではなく「冷室」を体験するのは初めてだ。
2004年06月30日
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長い間中断していた「雲南銀婚旅行」ですが、どうしても仕上げなくてはならない事情が発生しました。7月中旬に旅行に出かける予定ができたのです。今度は国内旅行なのですが・・・その日記も書かなくてはなりませんので、その前に大急ぎで終わらせましょう。追い込まれないと実行しないのはtetywestの悪い癖です(汗)--------------------------------------------------9月9日(火)朝6時40分に起きる。昨日と同じバンがホテルまで迎えに来てくれる。昆明滞在の最終日なのでスーツケースもバンに積み込んでホテルを出発する。今日は「’99世界花博」の会場にもなった世界園芸博覧園に出かけることになっている。世界園芸博覧園は昆明市の東部地区にあるのでちょうど市内を横切ることになる。高速道路を走っているとき、100台くらいの軍用トラックの列に出会った。どのトラックにも大砲が積まれている。雲南省は国境の地なのだということを改めて思い出した。バンは世界園芸博覧園の前でtetywestたちを降ろすと、スーツケースを積んだままひき返して行った。今朝はwhさん、hxyさん、tetywest夫婦の4人で行動するようだ。「世界園芸博覧園」前の広場開門までには時間があったので、公園前の食堂で朝食を食べる。今回も米線かと思ったら、雲南省に来て初めてのラーメンだった。店の外にはパラソルが立ったテーブルと椅子が並んでいる。そこに座ってラーメンを食べるのだ。朝の空気が清々しい。ひき肉の載ったラーメン戸外での食事が終わるとちょうど開門の時間だ。平日の早朝なのに結構たくさんの観光客が並んでいる。hxyさんが入場券を買ってくれて、我々も入り口の列に並ぶ。8時半になると、一斉にゲートが開いてお嬢さんが入場チケットをもいでくれる。ゲートを入ったところでは、世界の民族衣装を着たブラスバンドが歓迎の演奏をしてくれる。前列でオレンジ色の日本の和服を着てサックスを吹いている女性がいる。tetywestはどうしても彼女に注目してしまうのだが、どことなく着こなしがぎこちない。それから和服に「靴」はやめて欲しいものだ(笑)歓迎の演奏ブラスバンドの両側には、中国の少数民族の衣装を着たガイド嬢がずらっと並んでいる。これはなかなか艶やかな光景だ。ずらっと並んだガイド嬢
2004年06月29日
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朝から梅雨空だったので、1日かかってホームページのお色直しをしました。1年分溜まっていた日記を分類して、左の「ページ一覧」コーナーに追加しました。それから、「トップページ」をシンプルにして、「プロフィール」も更新しました。やれやれ・・・
2004年06月25日
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いよいよ、今日で最終回です。「果物と健康」では、果物がどんなに「スグレモノ」の食品なのかをtetywest流に書いてきたつもりです。まとめてみると、●果物は低カロリー●果物はカロチノイドがたっぷり●果物は最適なミネラル・バランス●果物はビタミンCの宝庫●果物は生活習慣病を予防するここまで読んでくださった皆さんの中には、「果物が健康のために必要なのはわかったけど、それじゃ100%ジュースでも効果は同じじゃないの?」「100%ジュースの方が手軽だし、季節に関係なく一年中食べれるし」と考える方が、きっといらっしゃることでしょう。しかし、100%ジュースには大きな落とし穴があるのです。5大栄養素は、●タンパク質 ●脂質 ●炭水化物(糖質) ●ビタミン ●ミネラル ですが、「生活習慣病」を予防するもう一つの大切な要素があるのです。それは、「食物繊維」です。食物繊維と聞けば、皆さんは「イモ」を思い浮かべるかもしれません。確かに「イモ」にはたくさんの食物繊維が含まれています。サツマイモ100g当たり2.3g、ジャガイモ100g当たり1.3gです。ところが、カロリー当たりで比較すると、果物はイモより食物繊維が多いのです。サツマイモもジャガイモも100kcal当たりの食物繊維は1.7gですが、果物20種類の平均値で100kcal当たりの食物繊維は2.8gもあるのです。(果物20種類とは:アンズ、イチゴ、イチジク、ウメ、温州ミカン、オウトウ、バレンシアオレンジ、甘ガキ、キウイ、グレープフルーツ、スイカ、タンゴール、日本ナシ、ナツミカン、バナナ、ビワ、ブドウ、露地メロン、モモ、リンゴ)では、問題です。●「100%ミカンジュース」と「100%リンゴジュース」にはどれくらいの食物繊維が含まれているでしょう?答えは、「ゼロ!」なのです。果物は皆さんに「健康」だけでなく「季節」も一緒にお届けします。旬の美味しい果物をいっぱい食べて、どうか毎日健康にお過ごし下さい。長い間お読みいただき、本当にありがとうございました。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月24日
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アメリカで「5 a day(ファイブ・ア・デイ)運動」が行われているだけでなく、今先進国では病気にならないために「食事」の見直しが盛んに行われいています。イギリスでは、「もし英国の住人全員が毎日少なくとも5単位の果実や野菜を食べれば、年間3万人の命が救われる」と、新しいキャンペーンを始めています。現在イギリスでは果実と野菜の平均消費量は1日250gですが、それを400gに増やし、1日5回、80gずつ摂取するように勧めています。このように摂取量を引き上げることで、心臓病による死亡者数が少なくとも20%、つまり15万人から12万人に減少するというわけです。日本では「がん」「脳卒中」「心臓病」は3大生活習慣病と言われています。これら3つの病気が日本人の死因の約6割を占めているからです。3大生活習慣病は死因の上位になっている重要な病気ですが、その手前段階でなりやすい生活習慣病が、高血圧や高脂血症、糖尿病です。自覚症状があまりないだけに、気がつかないうちに症状が進行してしまいます。ところで、がん、高血圧性疾患、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳卒中・脳梗塞・脳出血)に現在どれくらいの医療費が使われていると思いますか?総務省統計局の資料によれば、平成13年度には31兆3,234億円の医療費が使われました。国民一人当たりに換算すると24万6,100円です。これは国民所得の8.46%を占めています。参考URL:http://www.stat.go.jp/data/nihon/20.htmそのうち、生活習慣病に使われている医療費がいくらになるのかは調べることが出来ませんでした。しかし、65歳以上の医療費はわかりました。65歳以上の方の病気の多くは、いわゆる生活習慣病が原因だと考えられます。そして、ビックリしました!!!!何と22兆2,306億円が使われているのです。過去約10年間の国民医療費と国民所得の推移を見ると、国民医療費の伸び率は国民所得の倍以上です。(国民医療費:4.7%、国民所得:2.2%)、そして医療費の対国民所得比率は年々増加しています。今後、老人医療を中心として医療費は増え続けるでしょう。しかし大幅な経済成長が見込めない状況では国民所得は増えないのです。したがって、「病気になってから、お金をかけて事後的に病気を治療する」という今の医療体制には限界があります。もし、生活習慣病を40%防げれば、8兆8,922億円 20%防げれば、4兆4,461億円という莫大な医療費が節約できるのです。ですから、これからは「いかにして病気を防ぐか!」が問題なのです。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月23日
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アメリカでは、1991年から「5 a day(ファイブ・ア・デイ)運動」が始まりました。なぜ「5 a day(ファイブ・ア・デイ)運動」が始められたのかというと、アメリカのガン死亡率が増え続けていた1980年以降、野菜・果実と病気との関係の研究が進み、ガンで死亡する人の3分の1は正しくない食生活が原因だという科学的データが数多く発表されるようになったからです。野菜・果実の摂取により発生率が低下すると予測される病気は、ガン、心臓病、脳溢血、高血圧、白内障、糖尿病、肥満です。米国の食べ物といえば大きなステーキやハンバーガーを思い浮かべますが、「肉ばかりではいけない、いつも元気でいるには大人も子供も、もっともっと野菜や果実を食べなくてはいけない。」ということで、国立ガン研究所の支援を受けているベターヘルス財団というNPO団体が「1日5種類の野菜と果実を食べましょう」という運動を展開しはじめました。そしてその運動が始まると同時にガンの発生率が下がったのです。日本では現在、ガンの発生率が増え続けています。これを減らすためには、いくら検診を受けて早期発見を心がけてもダメなのです。ガンにならないためには毎日摂る食事を根本から見直さなくてはなりません。「新しい日本型食生活」の創造と定着が大切なのです。農水省も「食生活指針検討委員会」を設置してこれを検討しています。●バランスのとれた健康的な日本の食生活の良さが失われつつあり、これを維持するためには、食生活の改善努力が必要●食の外部化・ライフスタイルの多様化等、環境変化に対応した新しい日本型食生活の創造と定着が必要●食を通じて、日本の文化や農業・農村への理解を深めることが必要だとし、○自らの食生活を見直し行動する○ごはんと多様なおかずで栄養バランス○食べ残しや食品の廃棄の削減○伝統や地域産物を活かす○食を楽しむことを行動目標と定めています。資料URL:http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/syouhiseikatu/shishin/mate35.htmlそのモデルとなるものは1970年代半ば~80年代の日本の食生活です。それは、●熱量に占める糖質(炭水化物)の比率は欧米先進国と開発途上国の中間●米を中心に、魚介類、畜産物、野菜、果樹の多様な組み合わせにより、平均的にみると栄養的におおむねバランスの取れた健康的で豊かな「日本型食生活」でした。その結果、●日本は世界的にみても長寿だったのです。1970年代半ば~80年代といえば、もう30年以上前のことなんですね。それを経験しているtetywest・・・・はぁ~・・・歳を実感します。今日はこのへんで、また明日・・・・はぁ~・・・「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月22日
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さて、このシリーズも9回目を数えますと、実はネタ探しにちょっと息切れ気味です(汗)「果物といえばやっぱ ビタミンC でしょう!」と考えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?確かに、ビタミンCは熱を加えることによってかなり失われますから野菜から摂取するのは大変です。たとえばキャベツは100g当たり41mgのビタミンCを含んでいますが、ゆでると17mg(約40%)に減ってしまいます。その点、生で食べられる果物はビタミンCが失われることがありません。WHO(世界保健機関)基準にしたがって調査した結果、各食品中のビタミンCのヒトへの寄与度は果物がダントツの1位となっています。ビタミンC摂取量への食品群別の寄与度順位 食品群 寄与度1位 果物類 0.25262位 緑黄色野菜 0.13433位 その他の野菜 0.05214位 イモ類 0.00665位 調味嗜好飲料 0.0067しかし、果物と一口に言ってもビタミンCの含有量はいろいろです。レモン 100mg甘ガキ 70mgキウイ 69mgネーブルオレンジ 60mg清見 53mgデコポン 53mg温州ミカン 32mg 柿や柑橘類にはビタミンCが豊富ですが、そうでないものもあります。サクランボ 10mgモモ 8mgウメ 6mgビワ 5mgリンゴ 4mgスモモ 4mgプルーン 4mgアンズ 3mgナシ 3mgこれらの果物は全部「バラ科」の果樹ですが、ビタミンCの含有量は少ないです。それでは、「バラ科」の果樹はビタミンC供給源としては劣等生なのかというと、意外なことにそうではないのです。(独)農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所・生理機能部・品質化学研究室がリンゴを毎日1.5~2個、3週間食べ続けるという「ヒト介入研究」を行ったところ、血液中のビタミンCが34%増加リンゴは、果物の中ではビタミンC含量はさほど多くない(3mg/100g)。にもかかわらず、血液中のビタミンC含量は、リンゴ摂取前の0.41mg/dlから、摂取後には0.55mg/dlと34%有意に上昇した(P
2004年06月21日
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「DASHプラン」では、1日の総カロリーは 2000kcal以下ナトリウム 3000mg以下カリウム 4000mg以上を目標値としています。そこで昨日のメニューに戻るのですが、あの献立ではすでにナトリウムの摂取量が3000mgを超えているのです。そして、カリウムは1300mgも不足しています。ナトリウムはほとんどが食塩として摂取されますが、私たちは知らないうちにかなりの食塩を食べているのです。昨日のメニューでも、●トマトジュースの原料はトマトと食塩●トースト、クロワッサンは食塩入り●ロースハムは豚肉と食塩●チーズは牛乳と食塩●ハンバーグにも食塩が・・・おまけに、ゆで卵を食べるときに塩をかけたら摂取量はもっと多くなります。日本では高血圧予防のために食塩の摂取量を10g以下に抑えるようにと指導しています。しかし、平成14年国民栄養調査の栄養摂取状況によると、平均11.6gもの食塩を摂取しているのです。(食塩10g=ナトリウム3937mgです)そして、カリウムは2434mgしか摂っていません。では、ナトリウムの摂取量を増やさずに、カリウムの摂取量を増やすにはどうすればいいのでしょう?その答えが、「果物」なのです。果物は20種類の平均値で、ナトリウム 1mgカリウム 194mg(果物20種類とは:アンズ、イチゴ、イチジク、ウメ、温州ミカン、オウトウ、バレンシアオレンジ、甘ガキ、キウイ、グレープフルーツ、スイカ、タンゴール、日本ナシ、ナツミカン、バナナ、ビワ、ブドウ、露地メロン、モモ、リンゴ)もし、昨日のメニューに果物を700g余分に食べればどうなるでしょう?カリウムが1358mg増えますから目標値を超えます。でも、きっと皆さんは、「そんなにたくさん果物を食べたらカロリー・オーバーになるんじゃないの?」と心配されるのではないでしょうか?ところが・・・果物20種類の平均カロリーは48kcalですので700gで336kcalになります。昨日のメニューの総カロリーが1540kcalですから、果物を700g余分に食べても1876kcalにしかならないのです。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月20日
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たとえばある日、こんな食事をしたとします。朝食 ゆで卵 レタス(100g) トースト1枚 トマトジュース昼食 ロースハム(40g) チーズ(24g) フランスパン もみキャベツオリーブ風味サラダ (キャベツ150g)間食 ショートケーキ夕食 ハンバーグ(120g) ジャガイモ(100g) ニンジン(100g) クロワッサン ホウレンソウとガーリックトーストのサラダ (ホウレンソウ50g) (キウリ20g) (トマト50g)総カロリーは1540kcalです。さて、ここで問題です。●この食事には大切なものが足りません。さて何でしょう?どうせtetywestが出す問題ですから、答えは「果物」に決まっているのですが・・・皆さんは「DASHプラン」という言葉を聞いたことがおありでしょうか?「DASHプラン」とは「Dietary Approaches to Stop Hypertension eating plan」の略称で、アメリカ保健社会福祉省、アメリカ国立健康協会、アメリカ国立心臓、肺、血液協会が合同で提案している高血圧の人に対する食事摂取の指針です。これは、「カリウムの豊富な食べ物とナトリウムの少ない食べ物は、高血圧と脳卒中のリスクを低くする」という研究結果に基づいています。過去12年間の疫学調査(コホート研究)により、カリウム摂取量と脳卒中の発症との間には負の相関があり、カリウムの摂取量が380mg上昇するごとに、脳卒中の死亡率は40%低下すると推定されているのです。ところで、最近のTVは健康に関する番組が大人気ですよね。でもTVの健康情報番組の問題点は、ある特定の食品のある特定の成分が健康に良いと判断して紹介していることです。日替わりメニューで「あれも良い、これも良い」と言われたのでは、結局「どれでもいいんじゃないの」となってしまいます。これは医学界でも同様で、たとえば「カルシウムやビタミンCなどに血圧の低下作用がある」というような研究が行われてきました。これらの研究は学問的には重要なのですが、もし健康に良い食品がわかったとしても、そればかり食べていたのでは栄養のバランスを崩してしまいます。そこで、成分ではなく食品自体を中心にした食事療法として考え出されたのが、「DASHプラン」なのです。現代の食事で不足しがちな成分として カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、良質なたんぱく質などがあります。DASHプランではこれらを豊富に含む食品を積極的に食べ、さらに脂肪(特に飽和脂肪酸)摂取を減らす総合的な食事療法です。 その方法には、8皿/ポーション(訳注:1皿/ポーションは、生の葉物は1カップ、生または刻んだ野菜・果物は1/2カップが目安)から10ポーションの果物と野菜を毎日、2ポーションから4ポーションの低脂肪乳製品を毎日、そして1週間に4~5回ナッツを摂ることが含まれています。つまり、 増やす食品 ・果物 ・野菜 ・ナッツ ・魚 ・肉は鶏肉(皮を除く) ・小麦は全粒 ・低脂肪の牛乳・ヨーグルト・チーズ 減らす食品 ・牛肉・豚肉 ・甘いお菓子(脂肪分にも注意) ・砂糖を含むソフト・ドリンク ということです。続きは、また明日・・・「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月19日
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昨日の続きです。tetywestは牛乳が体に良いか悪いかということを問題にしたかったのではありません。そうです、問題は「カルシウム」なのです。●タンパク質 ●脂質 ●炭水化物(糖質) ●ビタミン ●ミネラル を5大栄養素といいますが、この中で「ミネラル」だけはちょっと異端児です。後の4つが「有機質」なのに、ミネラルだけが「無機質」なのです。むきしつ 【無機質】 とは、(1)鉱物の性質をもつこと。また、そのもの。生物が関与する以前に存在する物質。(2)栄養素として生体維持に不可欠の元素、またそれらの塩(えん)。炭素・酸素・水素・窒素以外の、カルシウム・マグネシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・鉄・銅・亜鉛などの類。ミネラル。 参照:大辞林(国語辞典) とあるように、「カルシウム」は「ミネラル」の仲間です。最近になって健康に「ミネラル」が大切だと注目されるようになってきました。しかし、「ミネラル」はいくらでも無制限に摂ればいいのではなく、他の「ミネラル」とのバランスがとても大切なのです。2000年11月15日放送の「ためしてガッテン」☆骨が喜ぶ!ミネラル健康法参照URL:http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2000q4/20001115.htmlでも放送されたように、--------------------------------「恐怖!ミネラルドロドロ」カルシウムの量を変えて子供のネズミに4週間与えてカルシウムを沢山摂ればいいのかを実験。結果:カルシウム0はやっぱり成長悪い。ところが、カルシウムを通常の5倍、10倍与えたネズミまで成長がわるい。骨のミネラル成分を調べてみると、5倍、10倍カルシウムをとったネズミは骨のカルシウムは逆に少なくなっていた。しかも他のミネラルまで少なくなっていた。ミネラルバランスが大切カルシウムが多くても、尿として排泄できるが、多すぎるとその排泄機能が狂い、他のミネラルまで流してしまうのが原因。現在、適当と言われているバランスが カルシウム:リン:マグネシウム=2:2:1多くのミネラルに厚生省の出す日本人の栄養所要量で1日の所要量だけでなく上限量が定められた。細かくは年齢によって違いがでてくるが、以下の量が目処になる。カルシウム 所要量 600ミリグラム(現在の日本人の平均は約570ミリグラム) 上限量 2500ミリグラム マグネシウム 所要量 300ミリグラム 上限値 600~700ミリグラム --------------------------------これで、tetywestが「牛乳を世界で一番飲むノルウェーの骨折率は日本の約5倍!」を引用した理由がおわかりいただけたでしょうか? ところが、最近の日本人はマグネシウムの摂取量が少なくなっているのです。1日220~270mg程度しか摂取していません。 昔は塩化マグネシウムであるニガリを使って味噌、醤油、漬け物を作ってきました。しかし、現在では天然塩を使用しないため、マグネシウムが不足するのです。また、水道水もマグネシウムがあるとまずくなるためにこれを極力取り除きます。さらに、今流行っている水道水の浄化装置もマグネシウム不足に拍車をかけています。 お待たせしました!そこで、果物の出番なのです(笑) カルシウム マグネシウムバナナ 6mg 32mgイチジク 26mg 14mgビワ 13mg 14mgパインアップル 10mg 14mg イヨカン 17mg 14mgいちご 17mg 13mgキウイ 33mg 13mg温州ミカン 17mg 11mg (いずれも可食部100g当たり含有量)「人間はパンのみで生きるにあらず」は聖書の有名な言葉です。今日の結論はそれをもじって、「骨はカルシウムのみで出来るにあらず」「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月18日
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今日は「骨」の話題です。小泉内閣の構造改革、キャッチフレーズは「骨太の改革」なんて言ってますが、いくら骨が太くても中身がスカスカの「骨粗しょう症」ではねぇ・・・あっ、思わず関係ないことをぼやいてしまいました(ゴメンナサイ)・・・さっそくクイズといきましょう。●骨を作るのに必要な栄養素は?と訊かれれば、10人が10人「カルシウム」と答えるでしょう。そして、カルシウムを摂るための代表的な食べ物は「牛乳」ですよね。ところが、「牛乳」に関してこんな驚くべき事件があったのを存知でしょうか?牛乳を世界で一番飲むノルウェーの骨折率は日本の約5倍!これは新潮社発行の月刊誌(新潮45)【平成13年6月号】に掲載された、「牛乳はこんなに身体に悪い」の記事の一部です。このとき、農水省は怒り心頭に達したらしく、--「牛乳はこんなに身体に悪い」(新潮45 6月号)に対する農林水産省の申し入れについて--の中で、「これは事実ではない」と以下のように抗議しています。そして、pdfファイルで新潮の記事の全文をそのまま公開しています。参照URL:http://www.maff.go.jp/www/houdo/houdo/sincho45.pdf--------------------------------「牛乳を飲みすぎることが、逆に骨をもろくし、骨折を招いているのです。それが証拠に、世界中で最も牛乳を飲んでいるノルウェー人の骨折率は日本人の5倍」(244頁中段5~10行目)の記載について (事実) 主要国の中で、最も飲用等向けの生乳供給量の多い国はフィンランド(1998年)であり、記事の内容は誤っている。 また、牛乳の飲用量と骨折率の関連については、全く関連性のない独立したデータを基に両者の相関関係を述べたものであるが、骨折の発生については、人種、体格や骨の形態、生活様式など多くの因子が背景に存在すると考えられていることから、牛乳の飲用量の多いことが骨折の発生率の高い原因と結論付けた記載は不正確で誤解を与えるものである。--------------------------------この騒動は新潮社が農水省の申し入れを突っぱねた形で終わったようなのですが、詳しいことは知りません。さて、ちょっと物事をナナメから見る癖のあるtetywestはこの申し入れを読んで、「フィンランド 骨粗しょう症 牛乳 骨折」とキーワードを入力してyahoo!で検索してみました。すると、「牛乳は骨粗鬆症の予防になるか」というURLを発見したのです。参照URL:http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/osteoporosis.htmlこのURLは、山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫氏の「生活習慣病を予防する食生活」というHPの中にありますので、決していい加減なデータではありません。--------------------------------フィンランドは世界一の牛乳消費国である(表1)。フィンランドは人口がおよそ500万という人口小国であるから、全国規模で疾病統計が入手できる。男性の心筋梗塞発生率は世界1位の地位を確立している(5)。このフィンランドでタンペレのUKK健康増進研究所のカンヌス(Kannus)らはフィンランドにおける骨粗鬆症関連の転倒骨折についていくつかの研究を報告している。それによると、60歳以上の骨粗鬆症に起因する大腿骨頚部骨折は1970年から1998年の29年間で驚異的に増加した。年齢調整を行ったうえで比較すると骨折発生率(人口10万対)は女性で50から133に(2.7倍)、男性で14から49に増えた(3.5倍)。この発生率は年齢調整したものである。したがって、高齢者が増えたから骨折が増えたわけではなく、実際に骨粗鬆症が誘因となった転倒骨折を起こすお年寄りが増えたことを示している(6)。さらに、骨粗鬆症関連の転倒による脊椎骨骨折によって起こった50歳以上の脊髄損傷の年齢調整発生率(人口10万対)は1970年1月から1995年12月までの26年間に女性で5.8倍(5から29)、男性で2.4倍(7から17)に増えた(7)。さらに、カンヌスらは骨粗鬆症関連の骨折に遺伝的要因がどの程度関与しているかを検討するために双生児研究を行っている。1946年より前にフィンランドで生まれた1卵性双生児2,308組と2卵性双生児5,241組の計7549組(15,098人)を追跡調査した。これらの双生児において1972年から1996年の25年間に起こった転倒骨折を調べ上げたのである。このような研究ができるのは総人口500万という人口小国ならではのことである。女性で双生児の両方が転倒骨折を起こした割合は1卵性双生児で9.5%、2卵性双生児で7.9%であった。男性では9.9%と2.3%であった。この結果をみると、男性では遺伝的要因が骨粗鬆症関連の転倒骨折に関与している可能性があるが、女性ではその可能性は少ない(8)。上述の牛乳消費大国フィンランドにおける骨粗鬆症の増加は牛乳の飲める西洋人(ラクターゼ活性持続症)においても、牛乳が骨粗鬆症を予防できないことを示している。--------------------------------これを読むと、「新潮社に対する農水省の抗議の方がおかしいんじゃないの?」と思えるのはtetywestだけでしょうか?(特にアンダーラインの部分です)字数が多くなり過ぎましたので、今日はこの辺で・・・また明日。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月17日
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緑黄色野菜にはベータカロチンが含まれているのですが、果物や野菜に含まれているカロチンはこれだけではありません。●アルファカロチン●ベータカロチン●ベータクリプトキサンチンは体の中でビタミンAに変わるカロチノイドの仲間で、カロチンと呼ばれています。●リコピン●ルチン●ゼアキサンチンもカロチノイドの仲間なのですが、体の中でビタミンAに変わる「ビタミンA活性」はありません。ベータカロチンを多く含んでいる果物の「ビタミンA活性」は、 ベータカロチン ビタミンAアンズ 1500μg 250μg温州ミカン 1100μg 180μgスイカ 830μg 140μgビワ 805μg 140μgビタミンAの1日の栄養所要量は男性で600μg、女性で540μgです。今の季節ならビワかスイカを200g食べれば1日の栄養所要量の約半分は摂れるのです。ビタミンAには植物性と動物性があるのはご存知ですね。レチノールと呼ばれる動物性のビタミンAは過剰に摂取すると障害が出ます。一方植物性のビタミンAであるカロチンはいくら摂り過ぎても過剰障害がありません。皆さんも冬にミカンを食べ過ぎると手の皮膚が黄色くなった経験があるかもしれませんが、せいぜいその程度です。さて、日本の栄養学では「ビタミンA」と「カロチン」と「カロチノイド」を区別しますが、成分の働きは同じなので、これからtetywestは「カロチノイド」と大きくまとめることにします。たとえばモモにはベータカロチンは5μgしか含まれていません。しかしカロチノイドとしては、●アルファカロチン●ベータカロチン●ベータクリプトキサンチン●リコピン●ルチン●ゼアキサンチンが全部含まれていて、その合計は何と500μg以上になるのです。カロチノイドの含有量で果物を分類すると、****100g当たり2000μg以上****温州ミカンパパイアビワアンズマンゴースイカグアバメロン****100g当たり500μg以上****ウメスモモグレープフルーツアセロラプルーン清見ポンカンオリーブカキモモパッションフルーツタンカンセミノールとなります。それでは、そろそろ今日の結論です。ベータカロチンでなくてもビタミンAでなくても、果物からカロチノイドは摂れるのです。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月16日
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「野菜を食べよう! 野菜は健康管理に不可欠なものだ!」というのは皆さんよくご存知でしょう。最近では「特に緑黄色野菜を食べましょう!」というのもよく聞かされます。ところが日本人の一人当たり野菜の消費量は、1985年に年間110.8kgだったものが、1999年には102.3kgに減っています。逆にアメリカでは95.9kgが115.5kgへと20kgも増えているのです。なぜ日本人が野菜を食べなくなったのかをtetywestなりに考えてみました。●日本人の食べる野菜が、根菜から葉菜へと変わった。 昔は野菜を煮物で食べていましたが、今はサラダで食べる方が圧倒的に多いです。 同じレタスでも煮物だと嵩が減るのでたくさん食べることが出来ます。●外食の回数が増えた。 外食するたびに思うのですが、野菜が少ないです。それに、あってもレタスかキャベツ。 緑黄色野菜はトマト以外ほとんどありません。●緑黄色野菜は「野菜ジュース」を飲んで補給するようになった。 昔は「カゴメのトマトジュース」しかなかったのに・・・ 今は各メーカーからいろいろな種類が出てます。●野菜の値段が割高? スーパーで鶏肉100gが68円なのに、レタス1個が198円ですから・・・ 同じ200円使うのなら、鶏肉300gの方がお得な気がします。 それに、子供は野菜より肉が好きですし・・・他にもあるかもしれませんが、今思いつくのはこんなところでしょうか。ところで、緑黄色野菜ってどんなものかご存知ですか?厚生省の定義では「新鮮な野菜100g中にベータカロチンを600マイクログラム(μg) 以上含んでいるもの」とされています。ただし ベータカロチンの含有量が600μg以下であっても、多く食べられているトマトやピーマン等は緑黄色野菜に含められています。代表的なものとして、にんじん、ほうれん草、パセリ、しゅんぎく、こまつな、にら、かぼちゃ、ブロッコリー、さやえんどう、しその葉、アスパラガス、ピーマン、トマトなど実にカラフルな色の野菜ばかりです。一方、ベータカロチンの量が600μg(マイクログラム)以下の、なす、きゅうり、オクラ、レタス等は「淡色野菜」と呼ばれています。「果物と健康」なのに、野菜の話ばかりじゃないのと訝らないで下さい。ここからが今日の本題です。それでは、果物にはベータカロチンが含まれていないのでしょうか?アンズ 1500μg温州ミカン 1100μgスイカ 830μgビワ 805μgこれは100g当たりのベータカロチンの含量です。厚生省の基準に当てはめれば、これらはりっぱな「緑黄色野菜」なのです。基準値に達してはいませんが、タンゴール 550μg甘ガキ 420μgウメ 240μgバレンシアオレンジ 120μgサクランボ 100μg意外なことに、赤くない果物にもベータカロチンは含まれています。露地メロン 140μgキウイ 66μgバナナ 56μgもう一つ意外なことに、赤くてもベータカロチンがほとんど含まれていない果物もあります。リンゴ 21μgブドウ 21μgイチゴ 18μgモモ 5μgグレープフルーツ 0μg日本ナシ 0μgじゃ、そろそろ今日の結論です。野菜の代わりに果物でもベータカロチンは摂れるのです。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月15日
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●昨日に続いて、クイズです。【ビワとゴボウ、カロリーが高いのはどっち?】【ビワと青ピーマン、カロリーが高いのはどっち?】【ビワと青ピーマンの油炒め、カロリーが高いのはどっち?】これは野菜と果物のカロリーの比較ですね。当然野菜の方が低いと思うでしょう?ところが、この中でビワよりカロリーが低いのは【青ピーマン】だけなんです。でも、ビワはそのまま生で食べますが、ピーマンを生でかじる人はあまりいないでしょうから、もし油で料理するとビワよりカロリーが高くなります。果物よりカロリーの低い野菜は青ピーマン 22kcalナス 22kcalダイコン 18kcalセロリ 15kcalハクサイ 14kcalキュウリ 14kcalレタス 12kcalレタスやセロリのカロリーは低いのですが、サラダで食べようとマヨネーズをかけると果物と同じくらいのカロリーになります。果物と同じくらいのカロリーの野菜は、ゴボウ 65kcal青ピーマン(油炒め) 64kcal日本カボチャ(ゆで) 60kcal日本カボチャ 49kcalニンジン 37kcalタマネギ 37kcal果物よりカロリーの高い野菜は、エダマメ 135kcalソラマメ 108kcalスイートコーン 92kcal西洋カボチャ 91kcalなどがあります。果物もカロリーの高いものから低いものまでありますから、紹介しておきましょう。アボカド 187kcal(これば特別高い!)バナナ 86kcalカキ 60kcalブドウ 59kcalリンゴ 54kcalキウイ 53kcal温州ミカン 45kcal日本ナシ 43kcalモモ 40kcalビワ 40kcalオレンジ 39kcalイチゴ 34kcal (五訂日本食品標準成分表より)いかがですか?このようなデータは見る機会が少ないので、けっこう意外だったでしょう?●そこで、もう一つ問題です。【カロリーを同じにして、糖質食と脂肪食ではどちらが太るでしょう?】1992年にDullooらがラットを使って行った実験の結果では、カロリーが同じなら体重の増加に差はありませんでした。ただし、脂肪食のラットの体内脂肪は明らかに高くなりました。じゃ、そろそろ今日の結論です。◎カロリーと甘さには直接の関係はないのです。◎果物と野菜のカロリーはそんなに違わないのです。ということは、果物は野菜と同じくダイエット食品なのです。「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月14日
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●突然ですが、クイズです。【ビワとドーナツ、カロリーが高いのはどっち?】【ビワとせんべい、カロリーが高いのはどっち?】【ビワとポテトチップ、カロリーが高いのはどっち?】これは(独)農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所が1589人を対象にして調査したものです。ただし、その質問では「ビワ」の部分が「リンゴ」でした。その結果は、【ドーナツが高いと答えた人】 83.0%【ポテトチップが高いと答えた人】 79.6%しかし、【せんべいが高いと答えた人】 55.0%【全問正解した人】 50.8%でした。ですから、日本人の半分の人は「果物は太る」と考えているのです。●続いて、第2問です。【リンゴのカロリーはポテトチップのカロリーの何分の1でしょうか?】 2分の1 3分の1 5分の1 10分の1調査では【3分の1】と答えた人が一番多く、次に多かったのは【5分の1】でした。しかし、正解は【10分の1】なのです。それぞれのお菓子100g当たりのカロリーは、ドーナツ 375kcalせんべい 381kcalポテトチップ 554kcalに比べて、リンゴ 54kcalなのです。これは「五訂日本食品標準成分表」のデータで、可食部100g当たりに含まれる成分ですから、種の部分は含んでいません。●では、tetywestが考えた第3問です。【ビワとミカンとリンゴをカロリーの高い順に並べられますか?】これは難問です。実はtetywestも出来ませんでした。正解は、リンゴ 54kcalミカン 45kcalビワ 40kcalなのです。まあ、似たりよったりですけどね・・・・「果物と健康」についてもっと知りたい方は、ぜひ「毎日くだもの200グラム!」のホームページへ。
2004年06月13日
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先日、県の会議に行くとパンフレットをくれました。感動のシーンを訪ねる「映画ロケ地ガイドマップ」location guide KAGAWA●「世界の中心で、愛をさけぶ」●「機関車先生」●「ロード88」このとき初めてtetywestは、これら3本の映画のロケ地は全部香川県だったのだと知りました。特に「機関車先生」のロケはtetywestの住んでいるすぐ近くの島々で行われていたのです。おまけに木造体育館での剣道大会のシーンはtetywestの母校観音寺第一高等学校で撮影されたとあっては、観ないわけにはいかんでしょう。香川県では5月29日から先行ロードショーが始まっています。行政もこのPRに積極的に取り組んでいて、「もっと『かがやくけん、かがわけん』口コミ大作戦~映画で伝えよう、美しい香川!」キャンペーン というのを展開中です。県職員や組織を挙げて、映画の上映及びロケ地香川について、県外に住む本県関係者にメールや携帯メール、電話などによる口コミで周知や社内報への掲載などを依頼するとともに、さらに知人等への紹介を依頼し、映画を通して香川の認知を深めてもらう。なお、県民の皆さんにも協力を呼びかけ、キャンペーンに参加してもらう。のだそうです。そして、そのメールの内容は、------------------------------------------------------------------------「かがやくけん、かがわけん」映画で伝えよう、美しい香川!----------------------------------------------------------------------- このメールは、香川の魅力を、口コミで全国に広めようと発信しました。このメールを転送し、また誰かに転送してもらうことで、みんなでPRをしましょう!------------------------------------------------------------------------tetywestの日記を読んで関心を持たれた方、ぜひ下記のURLにアクセスしてくださいね。感動のシーンを訪ねる「映画ロケ地ガイドマップ」今、香川県は映画ロケ地の誘致にけっこう本気で取り組んでいるようです。小説007の国際会議の舞台として直島が出てくるそうなんですが、れっきとした香川県の公式ホームページの報道発表資料に「秘密指令007」 というのがあるんです(笑)。007誘致連絡会議構成員 各位007小説「赤い刺青の男」の映画化と007映画ロケを本県に誘致するための方策を検討するため下記の会議に参加せよ。なお、本会議への参加にあたっては、マスコミ各社に感づかれないよう極秘裏に行動されたい。 目論見どおり、すぐに地元のTVニュース・ネタに使われました(爆笑)
2004年06月12日
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今年は気温が平年より2度も高い(「農家とお天気」参照)ので、ビワもずいぶん早くから熟しました。tetywestの地域では、いつもだと6月になって出荷が始まり6月20日頃まで続きます。ところが、今年は6月10日にしてほとんど終わってしまいました。今、台風4号が四国に接近中なので風雨が強くなって来ましたが、今年はビワの収穫はほとんど終わっているので少し気分が楽です。去年は同じく台風4号が5月31日にやって来て、収穫前のビワにものすごい被害が出たのです。それに、ミカンの果実も風で擦れた傷がたくさん出来ました。どうか早く熱帯低気圧になって欲しいものです。ところで、ビワを食べるとき皆さんは果実を洗ってますか?「手を洗う」・・・・トイレ「足を洗う」・・・・堅気になる「イモを洗う」・・・・ひしめき合いじゃ「ビワを洗う」は?・・・・という問題ではありません(笑)ビワは3月~4月に果実に袋をかけます。農家は袋のままビワを収穫して家に持って帰ります。そして袋を剥いで果実を1個ずつ枝から切り離します。そして大きさ別にパックに詰めるのですが、その時果実の表面のウブ毛が取れないように細心の注意を払っているのです。果実を取るときは、親指と人差し指でヘソと果梗枝の部分を挟みます。決して果実の表面には触らないのです。ビワにウブ毛があるのは何故でしょう?ビワは雨の多い梅雨の時期に熟しますから、ウブ毛で水を弾いて腐るのを防いでいるのです。自然界はとてもうまく出来ていると感心させられます。ビワの学名は「Eriobotrya japonica」ですが、erion は「軟毛」、 botrys は「ぶどう」という意味です。白い軟毛でおおわれた果実が房になり実るから「ビワ」なのです。(本来はそうなのですが、大きい果実を生産するために、袋をかけるとき摘房で2個にします)ですから、スーパーでビワを買うときはウブ毛に注目してください。ウブ毛があちこちで取れてテカテカ光っているようなビワは農家に丁寧に扱われていない不幸なビワなのです。話が逸れてしまいましたが、そろそろ結論を言いましょう。●無農薬+袋かけ栽培ですから、もちろん洗わなくて大丈夫です。あっと、それから、●皮を剥くときはヘソの方から剥いだ方がきれいに剥けます。恥ずかしながらtetywestは今年までそのことを知りませんでしたので、反対側から剥いでました(大汗)
2004年06月11日
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昨日の朝何気なくTVを見ていたら、ギャバを多く含んだミカン食パンのことが放映されていました。「ギャバ」とはγ-アミノ酪酸(Gammma-Aminobutyric acid)の頭文字(GABA)からそう呼ばれて、動植物に広く存在しているアミノ酸の一種です。共同通信の記事によりますと、----------------------------------健康アミノ酸入りパン開発 特産ミカン使い官民共同 温州ミカンを使って作られた「みかん食パン」 松山市のパン製造会社「いろは屋」はこのほど、健康食品成分として注目されるガンマ・アミノ酪酸(通称ギャバ)を県特産の温州ミカンを使って増量する技術を生かした「みかん食パン」の販売を始めた。 増量技術を開発した愛媛県工業技術センターによると、ギャバは体内で神経伝達を担うアミノ酸の一種で、血圧抑制効果があるとされ、果物や植物などに広く含まれる。 同センターは昨年、温州ミカンをすりつぶしてグルタミン酸ナトリウムを加え、低温で一晩保存することで、ミカンのギャバの量を通常の20-40倍に増やすことに成功した。 ミカン風味の菓子パンを作っているいろは屋がこの技術の提供を受け、ギャバを増量させたペースト状のミカンをパン生地に混ぜ込んで焼き、100グラム当たり43ミリグラムのギャバを含む食パンに仕上げた。ほのかなミカン風味と、サクッとした食感が特徴という。 (5月29日)----------------------------------ギャバは、高すぎる血圧を下げ、中性脂肪を抑え、神経を鎮静させる働きがあるなど、学会でも注目されている栄養素なのだそうです。ミカンの機能性成分がまた1つ増えたわけで、tetywestとしては嬉しい限りです。ところで、今日の日記の題に何故「ポカリスエット」が登場するのかすぐに判って下さった方、tetywestの日記を隅々までお読み頂きどうもありがとうございます(笑)ポカリスエットは「味の素」を入れてようやくポカリスエットになるのですが、ミカンに「味の素」を入れるとミカンを超えたミカンになるんですね。開発された方はTVでこう仰っていました。「まったくの偶然です」tetywestはこんなとんでもない発想が出来る方を尊敬いたします。
2004年06月10日
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tetywestたち農家が顔をあわせると、まず挨拶代わりに出る言葉は天候のことです。「今日は暑かったなあ」「こう照っては、ビワが焼け熟れするがな」「毎日雨では黒点病の防除が遅れるなあ」などなど・・・農業と天候は切り離して考えることは出来ませんから、当然といえば当然です。しかし、この手の会話はおそらく農業をやっている田舎でしか聞かれなくなっているのではないでしょうか。日本人の大多数は毎日天気予報を見ているでしょう。しかし、天気と人間の係わり方は都会と田舎で、また職業によって、かなり違っています。都会で生活していれば、雨が降れば傘が必要、気温が高ければ上着を着ていくのをやめよう、また土・日に雨だと「外へ遊びに行けなくて残念」くらいのものではないでしょうか。実際tetywestは、あるお天気キャスターが、「生憎、今度の週末はお天気が悪そうです」と言うのを聞いたことがあります・・・その「生憎の雨」は農家が待ち望んでいる雨でしたが・・・昨日は入梅後2回目のまとまった雨だったので、tetywestは仕事もせずにゆっくり休養していました。今年はビワがとても少ないのでそれほど収穫を急がなくてもいいのと、雨が降ればビワの着色スピードが少し遅れるからです。休養すると気分にゆとりが生まれます。今年になって気温が高い日が多いのが気になっていたので、ちょっと気象データを集計してみました。そして驚きました。 2003年 2004年 平年 1月 5.01 5.51 5.432月 6.43 7.46 5.64 3月 8.17 9.49 8.584月 15.22 16.00 14.065月 19.37 20.53 18.84これは高松気象台の平均気温ですが、2月、4月、5月は平年より2度も高いのです。3月も1度近く高くなっています。やっぱり今年は気温が高いのです。地球の平均地上気温(陸地の気温と海面水温の平均)は20世紀中に約0.6℃上昇し、1990年代の10年間は過去1000年でもっとも温暖な10年だったそうですが、2000年代になるとさらに暖かくなってきているようです。tetywestは「地球規模の温暖化」などの難しいことはわかりませんが、これだけ気温が高ければ今までの栽培ノウハウだけではいいミカンが出来ないだろうということぐらいはわかります。病気や害虫も早い時期から発生するでしょうし、ミカンの生育ステージも前倒しで進みますから・・・tetywestは、ミカンの品質を決める要因の中でおそらく90%が「気象条件」だろうと考えています。まずは、このデータを参考にしながら残り10%の努力をしてみることにしましょう。
2004年06月09日
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農業新聞にtetywest好みのコラムがありました。----------------------------------「朝三暮四」は、中国の春秋時時代、宋の狙公(そこう=猿を飼う者)が手飼いの猿にトチの実を与えるのに、朝に3つ暮れに4つとしたところ、猿たちは少ないと怒り、朝に4つ暮れに3つとしたら大いに喜んだという故事(広辞苑)。▼目前の違いばかりこだわって同じ結果となるのに気がつかないこと、または、口先でうまく人をだますこととある(同)。前者の場合は猿の愚かさ、後者なら人間のずる賢さが強調される。▼しかし猿は、同じもらうなら、後で多くもらうより先に多くもらった方が安心だと考えて納得したのであれば、まんざら猿知恵でもない。財源が一定なら、配分を工夫するのは合理的なことである。問題は、口先でだまそうとする飼い主にある。▼年金改正がそうだ。政府は国民の「飼い主」ではないが、当初は「朝3つ、暮れにも3つ」と削減を提案。反発が起きると「それでは朝4つ、暮れに2つとしよう」と言ってきた。年金の需給開始時だけ、モデル世帯で現役手取りの50%を確保、その後は目減りする仕組みだ。▼未納ばかりが目立った年金論議だったが、実は「マクロ経済スライド」という仕掛けが潜ませてあって,「暮れに木の実が1つ」になりかねないことがわかってきた。おまけに4日決まった「骨太の方針」では原案にあった年金一元化の文字が消えた。これは「朝令暮改」という。----------------------------------当然tetywestも国民年金と農業者年金に加入しているのですが、今回の年金制度改正はあまりピンと来ません。なぜなら農家には定年がないからです。tetywestは昨日まで農家の所得が低いことをくどくどと書き並べてきました。しかし、これは農業でしか収入を得られない農家だけの問題で、実は年金をもらいながら農業をやっている人たちはまことに優雅な老後を過ごしているのです。その人たちは、生活に必要なお金は年金で保証されています。その上に、自分の労働力にあった規模の農業をやりながら100万や200万円の所得を上乗せすることは難しいことではありません。そして何より毎日体を動かして頭を使いますから、いつまでも健康で元気です。このような「生きがい農業」こそが本来の日本農業のあるべき姿なのかもしれません。日本の食糧の自給率をどうするのか、農家の所得をどう安定させるのかを農水省だけで考えていたのでは、おそらく問題は解決ないでしょう。もし会社を退職した人たちが田舎に来て農業をやれるような社会の仕組みができれば、今騒いでいる年金問題も、食料の自給率も、過疎問題も、そしてボケや健康保険制度の問題も一挙に解決してしまうのです。どうして誰もこのことを言いださないのか、tetywestは不思議でたまりません。
2004年06月08日
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tetywest的考察・・・その2平成14年の国民総生産額500兆円のうち農業総生産額は8兆9千億円なので全体の1.8%を占める。果樹産業の総生産額に至ってはわずか0.14%だ。マクロの経済学から見れば、この程度の産業が仮に日本から消えて無くなったとしてもたいした影響はない。国民もそして国民の世論を反映する日本政府も根本的なところではそう考えているような気がする。さすがに農水省はそうではないだろうが・・・しかし大勢の意見には抗し切れないだろう。その証拠に、果実の自給率は30年前に90%と高い率であったが、貿易バランスをとるための農産物の輸入自由化施策の進展もあり、平成3年に59%に減少し、平成7年度には49%と半分を割り込む減少ぶりである。かんきつ類も同様で、平成2年にはまだ72%だったものが平成7年には55%、平成14年には45%に落ち込んでいる。かろうじて自給率100%を維持しているのはビワだけなのだ。話を元に戻して、各党が取り組むと公約している「所得政策」なのだが、tetywestには「果たしてこれが自給率向上の切り札となりうるのだろうか?」という疑問が残っている。直接所得補償とは農産物の価格に関係なく農家に補助金を与えるという政策なので、その予算規模を1兆円としてtetywestの受け取る補助金を計算してみた。全国の農地面積は373万4千ヘクタールある。そのうち、過去1年間に作付けされなかった田畑を差し引くと345万6千ヘクタールになる。1兆円を全ての農地に均等に分けると10アールあたり28,900円となり、tetywestは約85万円の補助金を受け取ることになる。自民党の言うように「日本型直接支払いを地域農業支える経営だけ」に絞れば農家の受け取る補助金はもう少し増えるが、その分おそらく予算を削減するだろうから結局同じくらいの額に落ち着くだろう。さて、この85万円はtetywestにとって多いのだろうか少ないのだろうか?はっきり言わせてもらえば、「この程度のはした金で自給率が向上すると思ったら大間違いやで!」なのだ。「農家所得の安定」のためには少なくともこの4倍の金額が必要なのだ。それよりもまず、「直接所得補償」を導入する前に「なぜそれが必要なのか?」を国民に理解してもらわなくてはならない。今の国民の意識では、「お前たちは自分で食べていけないから、国が面倒見てやろう」と言うことと同じなのだ。つまり「農家は乞食になれ!」と言うのだ。日本の農家はまだそこまでプライドを捨ててはいない。
2004年06月07日
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tetywest的考察・・・その1実は、質疑応答で最後の質問をしたのはtetywestだった。参議院選挙を間近にして各党とも農業政策に力を入れているのは結構なのだが、農家にしてみればどうもピンと来ない。各党とも現在40%の食料自給率を、自民党 45%確実に達成公明党 10年程度で50%民主党 政権交代10年後に50%共産党 当面50%めざす社民党 当面50%めざすと、声をそろえて「自給率の向上」をうたっている。しかし現状の農家所得では、今農業をやっている農家はしかたなく農業を続けるだろうが、誰も新たに農業をやろうとは思わないだろう。つまり農業後継者がいなくなるのだ。自給率を上げるためには、新たな農業参入者を確保しなければならない。しかし講演でも指摘があったように、今後WTOやFTA交渉で農家の所得がますます減るのは確実なのだ。そこで登場するのが「所得政策」だ。先進国では、もはや「所得政策」なしでは農業を維持することは不可能になっている。なぜなら、食料の貿易価格は発展途上国の物価水準に合うように低く抑えられているからだ。これは、「石油価格」とまったく同じ構造だと考えれば理解しやすい。産業の基礎となる「石油」の価格が高ければ、全ての商品の価格が上がってしまう。世界の人たちが安い商品を買って幸せな生活を送るためには、石油価格は安くなくてはならないのだ。さて、その「所得政策」だが、自民党 地域農業支える経営に日本型直接支払い導入公明党 担い手や環境保全型農業に直接支払い制度導入民主党 米や麦などの販売農家全てに1兆円の直接支払い導入共産党 1兆円の価格・所得保障対策実施社民党 全経営体に直接所得補償制度導入と、全ての党が「直接所得補償」を導入すると言っている。予算規模はだいたい1兆円らしい。ところが、現在の農水省予算は全部で3兆円しかないのだ。そしてその中の半分が「公共事業」に使われている。もし「直接所得補償」を導入するのなら、その前にかなり思い切った農水省の改革をやらなければ実現は難しいだろう。まだまだtetywestの言いたいことはあるのだが、今日はこれくらいにしておこう・・・
2004年06月06日
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質疑応答流通の問題について【最近の価格の低迷の原因として、市場が価格形成能力を失っているように思える。生産者のための市場ではなく、消費者のための市場になっているのではないか?】現在の「無条件委託」での市場取引では生産者の希望価格の実現は難しい。「予約相対取引」ではあらかじめ価格が設定できるが、現在の「予約相対」は卸売会社とバイヤーだけで価格が決められている。これに産地が加わることは法律上なんら問題はないという了解を農水省からもらっているので、これからは産地も「予約相対取引」の価格決定に加わり、卸売会社・買受人・産地の三者で価格が決まるようにしたい。学校給食に果物を【今後の消費拡大の対策として「学校給食」にもっと果物を取り入れるような全国運動を展開できないか?】これは大変重要な問題で、自民党の果樹農業振興議員連盟の先生方からも、農水省だけでなく文部省・厚生省も含めて「学校給食」への取り組みをしてほしいという要請があった。日園連も文部科学省にこのことについての要請書を提出したのだが、文部省の対応としては、「学校給食」は都道府県の協議会に委譲しているので、文部省には権限がないという回答だった。しかし、ただ手を拱いているわけにはいかないので、平成14年から小学校5年生を対象にして授業の中で果物の消費拡大を図ろうという運動に取り組んでいる。具体的には、ミカンの生産から流通までのことや、ミカンの栄養・機能などをまとめた「ミカンの副読本」を作り、授業で使ってもらう。そして、ミカンをプレゼントしてミカンの美味しさを体験してもらうという事業をやっている。これは大変評判がよく、平成14年は全国から3000通以上の感想文が寄せられた。優秀な作文は「日園連のホームページ」に掲載されているので、ぜひご覧いただきたい。今年は予算を2倍にして取り組む予定。来年からは落葉果樹でも取り組む。農水省の政策について【「果樹経営安定対策」が平成18年まで継続ということは、果樹は農水省の進めている「品目横断的な取り組み」からは除外されるのか?】「食糧・農業・農村政策審議会」の「企画部会」で野菜・果樹・畜産は専業が多いという点から国が進めているコメを中心とした「品目横断的な経営安定対策」にはなじまないという提言がなされている。直接所得補償について【ミカン農家の理想的な経営面積が3ヘクタールで今年の予想価格が200円だとすると、1農家の売り上げはせいぜい1千万程度にしかならない。これでは「農業に夢を持て」などとはとても言えない。この先WTOやFTA(自由貿易協定)が締結されて、ますます価格の上昇は困難になると考えられる。食糧の自給率を維持・向上させていくためには「直接所得補償」しか方法がないのではないか?】WTO農業交渉の中では「経営安定対策」は「青の政策」に当たるとみなされている。これは次第に削減していく方向で合意がなされているので、「緑の政策」である「直接所得補償」へと移行するのが将来の方向だろう。ただ平成18年までは「果樹経営安定対策」が継続されるので、「直接所得補償」になるかどうかは平成19年以降になる。
2004年06月05日
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4.今後の対応の「3つの柱」(1)園地の基盤整備機械化ができて後継者が産地に残れるような生産基盤の整備が必要。園地の基盤整備は、何よりもまず早急に取り組まなくてはならない。特にミカン産地では傾斜地が多く、農道整備も出来ていない産地が多くある。また、一生産者の所有する園地が数ヵ所に分散している現状では規模拡大も困難。農地の交換分合によって一生産者の園地を一ヵ所に集約することも必要。(2)消費拡大対策の強化消費を拡大するために日園連が中心となって、カンキツについては「全国柑橘消費拡大協議会」、落葉果樹については「全国落葉果樹消費拡大協議会」で宣伝活動を行っている。しかし、残念ながら予算が十分とはいえず、カンキツでは年間3億円、落葉果樹では2億円程度の予算で宣伝事業を実施している。TVのCMだと少なくとも年間20億~30億円必要なのでとても不可能だ。そこで、TV番組を作るときにサンプルや情報を提供する「パブリシティ」という手法をとっている。たとえば「あるある大辞典」とか「ためしてガッテン」のような情報提供番組にターゲットを絞っている。それ以外には、小売店での試食販売促進活動をやっている。これまでは県別やJA別に個々に宣伝活動を行ってきたが、平成16年からはその品目の価格が低迷する時期に合わせて試食販売を行う。たとえばミカンなら11月上旬・12月上旬・1月中旬に集中して実施すると同時にTVへの情報提供も行う。「毎日くだもの200グラム運動」は去年から全国レベルの運動だけでなく、都道府県独自の取り組みにも補助金が出るようになった。日本版「ファイヴ・ア・ディ(Five a Day)」も推進している。これは1990年代にアメリカで国立がん協会中心となって始まったもので、10年間継続することによって野菜と果物の消費が2~3割増えた実績がある。そして発ガン率が2000年代になって減少している。「青果物健康推進協議会」が平成14年に設立された。これはマスコミで「健康のために野菜と果物をとりましょう」という宣伝活動を行っている。これらの運動はまだまだ始まったばかりで、これから地道な活動が必要だが、今後国への予算拡大の要請も含めて推進していきたい。そして若年層の消費を何とかして回復させたい。(3)経営安定対策残念ながら、ミカンでは平成13年から3年連続で価格補填が行われている。平成13年は19の加入県全部が対象となり118億円が支払われた。14年は12県が対象となり34億円。平成15年は18県中12県で150億円弱の補填が行われるだろう。現在の対象品目はミカンとリンゴだけだが、ミカンの加入率は60%なのに比べてリンゴの加入率は30%と低い。平成13年には5県中2県が対象となり33億円。平成14年は全県が対象で39億円。平成15年は生産量が少なく高品質だったこともあって価格補填は行われない。この対策の問題点は、【1】毎年需給調整をして次第に生産量が減っていくのは間違っているのではないか。【2】ミカンについては、目標生産量を達成しているにもかかわらず価格が低迷している。【3】補填基準価格が低すぎて再生産が不可能。それも毎年下がっている。【4】加入率が低くては生産調整の効果が出ないのではないか。農水省は平成18年まで経営安定対策を継続する方針。日園連は生産者から上がったこれらの問題点を改善すべく努力する。(4)果樹農業振興基本方針農水省は10年後を見通した「果樹農業振興基本方針」を5年ごとに策定する。現在平成27年を目標とする新しい基本方針を策定する作業に取りかかっている。審議会の果樹部会ごとに「産地経営委員会」と「需給委員会」があり、現状分析を踏まえて10年後の果樹産業のあるべき姿を検討している。この委員会には青果連の会長や日園連の指導部長も委員として参加しているので、生産者の声を政策に反映していきたい。
2004年06月04日
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3.果実の消費動向(1)若年層は果物離れ30年前は世代に関係なく年間平均55kgの果実を消費していた。ところが平成14年の世代別の果実購入数量は、20歳代は4分の1に減少30歳代は3分の1に減少40歳代は2分の1に減少50歳代は70%に減少60歳代は107%と増加している。60歳を越えると健康に気を遣う世代となり、果物や野菜の消費量が増えている。今後、20歳代・30歳代・40歳代の消費量をいかに増やしていくかが最大の課題だ。さらに、30歳代の家庭には小学生の子供が、40歳代の家庭には中学から高校生の子供がいる。親の世代が食べないということは、子供も食べていない。子供時代に食べなかったものは親になっても食べない。将来的な果実の消費拡大のためにも若年層の消費拡大が重要だ。(2)消費拡大への取り組み平成12年に農水省・厚生省・文部科学省が「食生活指針」を作成し、初めて果物が「ビタミンやミネラルをとるために毎日食べるべき食べ物」と位置づけられた。同じ平成12年に、がんの予防に果物を食べようということで厚生省から「健康日本21」が策定された。これと平行して果実基金が中心となって「毎日果物200グラム運動」が平成13年から行われている。これは行政や生産者団体だけの運動ではなく、アメリカの「Five a Day」と同じように医学や栄養学の先生方にも参加していただいて、その方面から「健康を守るためには最低1日200グラムの果物が必要」という運動を展開している。このような運動は浸透するまでに時間がかかるが、去年のアンケート調査では約6割の消費者が「毎日果物200グラム運動」を知っているという結果が出ている。今後、より一層この運動を進めていかなければならない。(3)消費の2極化が顕著にスーパーの店頭に安い輸入果実が並んでいるために、国産果実の価格も同様に安いという状況が続いている。しかしもう一方には果物専門店を中心とした贈答需要が根強く存在する。果物専門店は果実販売額の20%を占めている。一般のスーパーで売られるものと、果物専門店で売られるものには相当の価格差がある。国内果実生産者は、果物専門店で売れる品質に近づける努力をしなければならない。量販店の中でも「イトーヨーカドー」のような高品質の果実を扱う店もあるのだから、そのような店へ売れるような体制を作らなくてはならない。(4)消費は生果から加工・調理品へシフト若年層は生果は食べていないが、加工品は結構食べている。たとえばゼリー、ヨーグルト、ジュースなどはよく食べている。したがって、今後は国産果実を使った加工品を開発していかなければならない。ミカンジュースの原価を比べると、輸入品は国産の5分の1と極端に安くとても競争にならない。しかし近年、濃縮果汁ではなく、果実をそのまま搾った「ストレート果汁」の消費が若年層を中心に急速に伸びている。これは輸入ジュースの価格の5倍以上で売られているが、それでも味がいいと評価されている。もし「日本ではストレート果汁でなければ売れない」という状況がおきれば、ブラジルから「5分の1に濃縮した果汁」ではなく「ストレート果汁」を運ぶために5倍の運賃がかかる。したがって国産果汁でも輸入品に十分対抗できると考えられる。
2004年06月03日
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2.果実の需給動向(1)輸入果実が増えて自給率は減少輸入果実や加工仕向け(ジュースや缶詰などは原料換算)も含めた果実の全消費量は800万トンで、ここ10数年間横ばい状態が続いている。しかし、国産果実は着実に減少している。昭和60年には600万トンの国産果実が生産され消費されていたが、平成14年には400万トンに減少した。国産果実が減少した分、輸入の加工品や生果が増加した。平成14年の輸入果実のうち加工品は原料換算で310万トン。生果として170万トン輸入されている。合計では480万トンになり、今や果実の自給率は50%を下回っている。現在、生果として一番消費量が多いのは「ミカン」ではなく「バナナ」なのだ。ミカンが86万トンに対して、バナナは95~100万トンが生果として消費されている。(2)国産生果の消費拡大が必要輸入果実は増えたが、国産と同じ品目はほとんど輸入されていない。たとえば、「ミカン」、「リンゴ」、「ナシ」、「モモ」、「カキ」、「ブドウ」は南半球からの輸入はあるものの、国産と競合する時期には輸入されていない。一部の例外として「キウイフルーツ」がある。消費者へのアンケート調査でも「国産果実を食べたい」と明確に出ているので、これから国産果実の生果の消費をいかに拡大していくかが、今後の国内果樹産業が維持・発展するためのキーポイントとなる。(3)FTA(自由貿易協定)で輸入果実はもっと安くなる今年の春メキシコとFTA(自由貿易協定)が結ばれ、オレンジ生果の関税は撤廃され、オレンジジュースの関税は2分の1になった。今後韓国、タイ、フィリピン,マレーシアなどの東南アジア諸国との協定締結が事務段階で進んでいる。現在スーパーでバナナ1本(200g~250g)が30円程度、キロ当たりに直すと120円~150円で売られている。これはミカンよりずっと安い。自由になるお金が少ない若者世代は、どうしてもミカンよりバナナを買う可能性が強い。もし東南アジア諸国との協定が実行されると、バナナやパイナップルなどの熱帯果実の関税が半減もしくは撤廃され、今でも安いバナナがますます安くなる。そうすると国産果実の消費はもっと減るだろう。このような輸入果実に対抗して国産果実の消費を拡大するためには、「品質」・「味」・「安全性」で輸入品に負けない果実を生産しなければならない。輸入果実の価格は国産果実の3分の1しかない。輸入果実と一緒に選択されるような果実を作っていたのでは国内の果樹生産農家は生き残れない。
2004年06月02日
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先日、香川県果樹研究同志会第37回定期総会が行われました。そのとき「果樹の現状と今後の対応について」という演題で日園連の指導部長・浅沼和博氏の講演がありました。tetywestもちょうどミカンの将来について考えていたところなので、この講演は大変有意義でした。そこで、忘れないうちに記録しておこうとHPに書き始めることにしました。------------------------------------------1.果樹の生産基盤の現状(1)面積・農家戸数・総生産額ともに著しく減少平成14年の果樹栽培面積は28万ヘクタールで、全耕地面積の5.8%を占めている。農業全般に比べて、果樹栽培面積の減少傾向は著しい。過去10年間で全耕地面積が10%減少したのに果樹栽培面積は20%も減少した。全販売農家戸数は234万戸で、そのうち果樹農家戸数が40万戸。全体の17%になっているが、これは果樹専作だけではなく、野菜や畜産との複合経営農家もカウントするために割合が高くなっている。販売農家戸数の減少も同様で、過去10年間に果樹販売農家戸数は25%も減少した。農業総生産額は8兆9千億円で、そのうち果樹は7千億円。約8%を占めている。これも過去10年間で農業全体は23%減少しているが、果樹の総生産額は30%も減少している。(2)基盤整備の進まない園地と生産者の高齢化果樹が栽培されている地形は急傾斜地が多い。特にミカンの場合は80%が急傾斜地で栽培されている。そのために基盤整備が進んでいない。このことが果樹の面積・農家戸数の減少に拍車をかけていると言える。過去のデータを調べると、平成2年に65歳以上の果樹農家が3万5千戸あった。10年後の平成12年には果樹農家がほぼ同数の3万3千戸減っている。現在、60歳以上の果樹栽培農家は50%以上で、65歳以上は40%にも上る。65歳の人は10年後には確実に75歳になるが、その時になると栽培面積が30%近く減る恐れがある。(3)規模拡大と後継者の確保が困難果樹栽培では袋かけや摘果などの機械化できない作業が多い。特に収穫作業は短期間に大量の労働力を必要とするために雇用の確保が難しい。したがって果樹農業振興基本方針の中では、ミカン経営の場合一番効率の良い栽培面積は3ヘクタールだとされている。園内道が整備されていない急傾斜地の園地では後継者の確保も出来難い。今後は、基盤整備を進めると共に、地域の担い手に園地を集約していくような対策をとらない限り果樹産地は生き残っていけないのではないかという危機感を持っている。
2004年06月01日
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