実はわたしの歌舞伎デビューは紅葉狩りでした。
猿之助さんと勘三郎さん(当時は勘九郎)で
わたしも、眠くなりましたよ・・・。
舞踏ものはこくり、こくりとしがちでして・・・。^^;

マダム、相変わらずの想像力ですね。 (December 7, 2006 11:28:17 PM)

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December 7, 2006
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まずは、海老蔵の紅葉狩りから。


お話

平惟盛が、従者を連れて戸隠山に紅葉狩りに出かけました。すると、更科姫と名乗る身分の高そうな女人ばかりの一行と出会います。

勧められるままに、酒を飲み、舞を見るうちに、すっかり惟盛主従は寝入ってしまいます。

実は、更科姫は、戸隠山の鬼女。
惟盛を眠らせ、食おうとしたのです。
山神の力を借りて、目覚めた惟盛と正体を現した鬼女の壮絶な戦いの舞が見どころ・・・・





紅葉狩りは、9月に染五郎で、見たばかり。

同じ演目を、別人がやるので、当然、比較しちゃいます。


前回より、興味が沸いておりました。





結論からいうと、全く違う舞台でしたねえ。


染五郎の方が、おとなしい感じ。
海老蔵のは、むき出しの感じ。
キワモノと言えるかも。



お顔の美しさは、好みでしょうが、
それは、それとして。



海老蔵の紅葉狩りは、なんとも冗漫で、
たらたら続き、
舞台の惟盛と共に、次第に眠気がさしてまいりました。

ところで、この更科姫の踊り、



「だめだよ。これじゃあ。
更科姫の踊りが短すぎる・」

と、言われたそうな。


すると、待ってました。とばかりに、
「実は、そう言われると思って、も少し長いのも用意してあるんでさあ。」






お互い、にんまり。


見交わす、目と目。



作者と、役者は、おんなじことを考えていたんだよね。


踊りが、短いと・・・・・・




これは、ナニを意味するのか。

見せ場が、短いってか。
俺は、千両役者だから、出番を長くしろ。てか。



それは、わからないけど、ただ、言える事は、




次第に姫の術にはまり、
眠り酒の効果があらわれ、
睡魔に引き込まれていく、惟盛と同様に、
観客の我々も、次第に、トランス状態になっていく。って、仕掛けなんだろう。





で、遂に、惟盛は、眠る。




すると、冗漫とも思える更科姫の、
雰囲気が一変する。





(太鼓)どろどろどろ・・・・・

伏目勝ちだったその目を、カッと見開く。
舌なめずりするように、惟盛にねめつく。



惟盛が、身じろぎする。

すると、すっと、また、もとの姫の雰囲気に戻る。




また、様子を伺う。

たまらず、カッと、目を剥く。




それを何度か繰り返し、
惟盛が、熟睡したと見ると、
本性を露わに、鬼の形相で足音高く、引っ込む。




「おい、ヤジさん、今度の団十郎の、紅葉狩り、とかいうやつ、見たかい?」


「おうよ、キタさん。
あした、女房にせがまれて見に行くつもりなんだが、なんか、仕掛けがあるのかい。」


「それがさ、仕掛けって、もんもあるような、ないような、ただの、踊りなんだけどよ。

なんとも、その・・・・・


すげえぜ。」




「なんだよ、仕掛けもなしじゃ、つまらねえなあ。俺は、あの、舞台がどおおっと、崩れたり、
役者が目にも止まらぬ早業で飛び出したり、ああいうのが好きだね。
踊ってるのみたってさ。
女子どもは、そりゃあ、いい男が出てくりゃ満足するかもしれねえが、
男は、まあ、ケレンの一つも出なきゃ、見た気がしねえぜ」


「いや、団十郎は、たいしたもんだよ。
お姫様なんだけどよ。

その・・・・


目だな。


目だけで、お姫様と、鬼婆と、
行ったり来たり、出来るのよ。」


「へえ、目で。」



「そうよ、ま、見てみなよ。
鬼になる瞬間をよ。
寝てたら、それっきりよ。
よっく、見てなって・・・・」



て、会話があちこちであったかも知れない。





さて、鬼婆が、舌なめずりして食いたかったもの。

舞台では、惟盛なんだけどね。



鬼婆=日本

惟盛=国民

と、仮に図式化してみよう。




「美しい国日本」という鬼婆が、時折、舌なめずりして、人々を頭からむしゃむしゃ、食おうとしてる、
そんな、時代がすぐそこに、やってきていた。と、思ってよ。

太平の長い眠りのあとに・・・


こののち、日清日露と、日本は、国際戦争に明け暮れ、
日本人が育んできた美しいもの、文化も、自然も、人間も、
国家という鬼に、食い尽くされることになる。



そんな予感が、ふと、したもんだから、

黙阿弥は、もう、芝居を書かない。
引退したいと言い出した。



そして、河竹黙阿弥と、名を変える。


元のもくあみ。。。。。




そんな絶望を背負いながら、
明治の筋金入りの役者の血を引いて、
茶髪の鬼婆に変身し、
真っ赤な紅葉のお山で踊る・・・・・



サラブレッドは、血で走る。のさ。








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Last updated  December 7, 2006 08:30:00 PM
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Re:元の黙阿弥(12/07)  
みよ吉♪  さん

海老蔵って・・・  
Rika Chan  さん
今、にぎわしていますねー サトエリさんと・・・

スイマセン 下世話なお話で・・・

ところでマダム、芝居も書けるのねー
まいった! (December 8, 2006 12:51:48 AM)

Re:元の黙阿弥(12/07)  
heren’s  さん
同じ演目を比較するなんて、さすがマダム・ゴージャスさまですね!
私はマダム・ゴージャスさま脚本のお芝居がみてみたいです。なんともなんとも、すごい才能ですね。

それにしても、鬼婆=日本、惟盛=国民としてみるところもさすがです。「美しい国日本」って、ほんと口先ばかりで、美しい衣装をまとっただけの鬼婆そのものですね。

そして、

>サラブレッドは、血で走る。のさ。

だなんて...、深すぎます。
はぁ~、マダム・ゴージャスさまの世界に酔ってしまいました!

(December 9, 2006 08:30:57 PM)

Re[1]:元の黙阿弥(12/07)  
みよ吉♪さんhe

やっぱり、踊りを習ってないと、眠くなるのかも。
あの振りにも意味があるのかもしれないけど、
わからないもの。
猿之助さんが、鬼女だったのかしら。
凄そうですよね。それも。。。




>実はわたしの歌舞伎デビューは紅葉狩りでした。
>猿之助さんと勘三郎さん(当時は勘九郎)で
>わたしも、眠くなりましたよ・・・。
>舞踏ものはこくり、こくりとしがちでして・・・。^^;

>マダム、相変わらずの想像力ですね。
-----
(December 13, 2006 09:35:41 PM)

Re:海老蔵って・・・(12/07)  
Rika Chanさんへ

すごい!!
知ってるねえ、旬の話題。
やっぱり恋をしてると、艶っぽい踊りが踊れるのかなあ。

しかし、大女でした。
美人だったけど。




>今、にぎわしていますねー サトエリさんと・・・

>スイマセン 下世話なお話で・・・

>ところでマダム、芝居も書けるのねー
>まいった!
-----
(December 13, 2006 09:38:09 PM)

Re[1]:元の黙阿弥(12/07)  
heren’sさんへ

いやあ、お恥ずかしいです。
同じ演目ってことについては、なんか損したなあ。(笑)違うものを見たいなあ。
と、思ったんですよ。
だって、3ヶ月に2度も同じのをやるなんて、ひどい話ですよね。
でも、全然違うんだってことがわかって面白かったなあ。だから、何十年も歌舞伎座に通うことができるんですね。
納得しました。




>同じ演目を比較するなんて、さすがマダム・ゴージャスさまですね!
>私はマダム・ゴージャスさま脚本のお芝居がみてみたいです。なんともなんとも、すごい才能ですね。

>それにしても、鬼婆=日本、惟盛=国民としてみるところもさすがです。「美しい国日本」って、ほんと口先ばかりで、美しい衣装をまとっただけの鬼婆そのものですね。

>そして、

>>サラブレッドは、血で走る。のさ。

>だなんて...、深すぎます。
>はぁ~、マダム・ゴージャスさまの世界に酔ってしまいました!
-----
(December 13, 2006 09:42:10 PM)

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