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青の奇跡 その8
そこは、この世のものとは思えないほどの美しい世界だった。
真っ暗な入り江には何万という星をちりばめたような光が、
きらきらと輝いている。
夜光虫は、刺激を与えると光るのだが、
そこの夜光虫はその数があまりにも多くて、
小さな波の動きで、互いを刺激しあって光っているだった。
手で海水をすくって飛ばしたら、ば、ば、ば、ばっと光り
その光は広がっていき、入り江全体が光るのだ。
「お、おっー。」
やはり僕は服を脱ぎすて、泳いだ。
飛び込むと自分の手や足や体全体が青白く光ってはっきり見える。
体全体が青白く光るゼリーに包まれた。
クロールをするとしぶきが光り、
背泳ぎをすると手から光の粒が零れ落ちて顔に落ち、また光る。
「バタフライやってー」
「もぐってー。」
リクエストに応えて15分ぐらい泳いだだろうか。
僕らは夢見心地で、民宿にむかった。
その時、
僕は右足に痛みを感じた。
見ると、親指がはれ上がっている。
民宿のおやじさんに見せたら、
「こりゃ、オコゼに刺されたな。」
「今晩は痛むぞ。」
その晩、僕は痛みでなかなか寝付けなかった。