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2026年08月16日
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「​ 私を作ったものー18:凹んで弾んで転がっていけ ​」から続く

できた!まかりなりにも自分なりの ころがり摩擦 の発生原理を導き、理論式も立てた。それを担当教授に見せると、首をひねっていた。突飛すぎる?そうかな。でも今さら結論は変えられない。 卒業論文 も書かねばならない。ここはもう強行突破だ。

俺の時代、まだ パソコン などない。コンピュータはあったが パンチングテープ に機械語を入力して計算する代物だ。手計算の方が早い。なのでもちろんワープロもない。卒論も手書きだ。
卒業研究 の相棒は、ここではワープロ担当になった。つまり代筆屋だ。(おまえ、ちゃんと卒業できたのは俺のおかげだからな。感謝しろよ)


で、卒論も書き上げて提出し、後は研究発表を待つばかり。やっと、やっとゆっくりできる。発表のための資料作り等はあるが、そんなものは楽勝だ。その間に俺は車で旅に出たり、映画を見たり寄席に行ったり。初めてJAZZ Barに行ったのもこの時だ。(新宿の名店 タロー だった)

さあ 研究発表 だ。テーマ担当は2人だが、当然のように俺が発表する。準備した模造紙のポスターは8枚。目の前には 機械工学科 の全教授。中央に俺の担当教授。発表に15分、教授からの質疑が10分。発表はスイスイと進み、俺のぶち上げた理論の説明も終え、質疑に入った。
数人の教授が首をひねっている。あぁやっぱりか。ある教授が小声で俺の担当教授と話しているのが聞こえてくる。
「こんな式が成立するのか?」
「一応矛盾はないようです」
俺に聞けよ。説明するから。

教授連は事を荒立たせたくないらしく、無難な質問に終始して発表会は終わった。俺としてはむしろ議論したい所だったけどね。そうすると担当教授が微妙な立場に立たされるので、あれで良かったのだろう。




会社員人生 でも俺のスタンスは変わらなかった。 異端者 なのだ。会議の場でも学会でも町内会でさえ一人だけ違う意見をぶち上げた。全体として会議が正しい方向に進んでいると分かっていながら、敢えて反対意見をぶつけるのだ。嫌な奴だろ?
もちろん邪魔をしようとしているのではなく、敢えて他の方向からの検討を促した。大抵は議論の末に主流派の意見に収斂していくのだが、無風では終わらせたくないのだ。やっぱ嫌な奴だわ。そんな奴なので上の受けは良くなかった。

卒業論文 は無事審査を通り(当たり前だ。ここで落ちる奴はほぼいない)俺は卒業する事ができた。
卒業式?行ってないな。俺、何してたっけ?


私を作ったものー20:就職活動なんてやってないし ​」に続く





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最終更新日  2026年08月17日 10時41分35秒 コメントを書く
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