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2026年09月17日
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「​ 駐在員編-7:カリフォルニアのお勧めツーリングコース ​」から続く


明けて日曜日、今日も天気がいい。ここから Carmel までは、まさに海岸にへばり付くように道が走る。気を引き締めて行こう。そしてなんとこのCarmelは、数か月後に クリント イーストウッド が市長に就任するのだ。びっくりしたなぁ!





道はSalmon Creek と呼ばれる地点から急に山道になる。その対応が遅れた。 スピードオーバー 。己が初心者だという事を忘れていた。そして免許の試験で出ていた「 山道の左カーブはゆっくり 」と言う鉄則も忘れていた。速度は40MPH(約60キロ)くらいだっただろうか。きつめに曲がる左カーブに砂が浮いていた。あっという間にコントロールを失う。俺のバイクは右に流れ、路端の溝にハンドルを取られて俺は宙に投げ出される。ああいう時の人間って意外に冷静なのだ。右肩から転がって受け身を取らなければ、なんて思っていた。 スローモーションのように地面が近づいてくる 。


(Morro Bayあたりで撮ったマイバイク:YAMAHA SECA400)

もんどりうって倒れたが、受け身がうまくいったのか大怪我はしなかった。うめきながら立ち上がってバイクを見ると、 フォークがひん曲がっている 。こりゃもう走れない。
するとすぐ後ろを走っていてたピックアップトラックから50歳くらいの白人男性が走り寄って来た。
「大丈夫か!」
「ありがとう、怪我はしていないみたいだ。」
あとから奥さんも下りてきた。
「あの、もしよろしければ最寄りのグレイハウンドが停まる町まで乗せて頂けますか?」
「バイクはどうするんだ?」
「来週にでも友人と取りに来ます。」
「こんな所に置いておいたら盗まれるぞ。」
と言われ、どう見ても 新車のピックアップ に引き上げて運んでくれた。それもトラックと言うよりバンだから、室内の荷台にだ。400のバイクは男二人でもおいそれとは持ち上がらない。新車の荷台にキズがつくのも構わず、彼は引っ張り上げる。
「San Luis Obispoなら グレイハウンド は停まるし、 DMV (交通運輸局)もある。」
彼は50Mlも来た道を戻ると言うのだ。結局、1時間以上もドライブしてSan Luis Obispoまで戻り、俺とバイクを下してくれた。
「ありがとうございます。後でお礼を差し上げたいので連絡先をお聞きできますか。」
「いいんだよ。おれはDavidだ。」
それだけ言うと彼は立ち去った。
2日連続で泊まることになったBest Westanのベッドで俺は涙した。それは、少しづつ痛みを増した右肩のせいじゃない。Davidの優しさがうれしかったのだ。


​「​ 駐在員編-9:アメリカ大好き!みんなありがとう ​」に続く





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最終更新日  2026年09月20日 22時29分09秒
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