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書評【肩関節専門医が解説　最強の五十肩メディケーション】守重昌彦

テーマ：読書日記(1956)

カテゴリ：読書感想

昨年、電動自転車によるひき逃げ事故の被害者になった。
横断歩道で信号が青になったので渡ろうとして、
信号無視してきた電動自転車の女性と接触。
その夜から肩、腕の痛みが生じた。

整形外科に行き、レントゲン、超音波などを撮影し
MRIも撮影した。
そして最終的に右肩関節周囲炎、腱板炎と診断を受けた。
外傷（交通事故による）による五十肩だと医師に

五十肩とはいったいなんなのか？
医師は説明をしてくれない。
痛み止めと胃薬を5週間飲んで、その後リハビリを
勧められた。
リハビリで、女性の理学療法士にいろいろ質問したが
彼女はまったく答えられない。
そのため、信頼できないと感じリハビリはやめた。

この本は、五十肩がどんなものなのか？
セルフケアで治るものなのか？
肩の仕組みと痛みの原因
そして、治療として痛みを取り除くインジェクションと

最後は、動かしにくさを解消するマニピュレーションという
治療法にも言及している。

症例などもいくつか例示してあるので大変わかりやすい。

MRIの結果には、右肩関節周囲炎と腱板炎と記載されているのに
整形外科の医師は私に五十肩ですねと伝えただけで

明確な提示がなかったためこの本は大変わかりやすかった。

私は近所の整形外科に出かけてしまったのだが
五十肩といって近所の整形外科に行っても治らないことがこの本を
読むと理解できる。
実際にこの本の著者のクリニックには他院で治らなかった
患者がたくさん来ているようだ。

五十肩は自然に治ると侮るなかれ！
整形外科選びがとても大切なことがこの本を読んで理解できる。

また理学療法士のリハビリも大切なことが理解できる。
エコーを積極的に使用しているリハビリ施設もあるようだ。
私が受けた理学療法士の女性は、徒手療法と肩を温めるという
30分のリハビリだった。
週に1回、30分程度のリハビリで改善するのかどうか
私自身疑問を感じたのだが、この本ではリハビリの必要性も
書かれている。
ただし、これも理学療法士の腕次第と感じる。

最後に著者は

それは、自分でも気が付かないくらいのほんのわずかな損傷、
例えばどこかにぶつかったが忘れるくらいの痛み、
記憶にはないくらい軽くひねったということなどでも
過剰な炎症反応が、つまり五十肩が起きる引き金になり得るのかもしれないと
いうことです。

私自身、電動自転車との接触の記憶がない。
チャイルドシートをつけた自転車に乗った女性は坂の上から
猛スピードで走行してきたので
手に血が出ていてぶつかったことを知った。
しかし、1か月経過した今も首、腕、手の痛みを感じている。
50代は、まだまだ元気と思っていたが衝撃を受けたことにより
体の痛みを感じている。
五十肩にならないための予防方法は特にないようだが
交通事故には気を付けたいと思う。

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