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夜、「ノッティングヒルの恋人」を放送していた。ビデオレンタルするほどでもないけれど、ヒュー・グラントが見てみたいと思っていたので、好都合。しかし面白くなかった。旅行専門書の本屋のオーナー、ウィリアム(H・グラント)と、有名な美人女優アナ(J・ロバーツ)との恋物語。疑問に感じたのは、どうして平凡で目立たないタイプのウィリアムにアナが突然キスをしたり、電話をかけてきたりと「押せ押せムード」なのか?という点。頭の回転が速いわけでもなく、アナを前にして緊張しているのか、言いよどんでばかり。彼女のウィリアムに対しての恋心が理解できない。同様の設定なら、フジテレビ「スタアの恋」(2001年冬クールオンエア)のほうが、よっぽど説得力があった。平凡なサラリーマン、中田草介と有名美人女優、桐島ヒカル子(藤原紀香)との恋。ヒカル子がどんどん草介に惹かれていく過程が、丁寧に描かれていた作品だった。草介はとにかくいい人。生半可ないい人ではなく、自らが犠牲になっても微笑んでいられるほどのいい人なのだ。そして自分の仕事(ハムの営業)に対するプロ意識もある。ハムに関する知識の豊富さは、彼の右に出るものがいないほど。今までの恋愛相手とは正反対の草介の魅力に、ヒカル子は惹かれていく。二人の恋愛模様を軸に、マネージャーの三枝のヒカル子への想いや、草介を慕う同僚のつぼみの恋も絡めて、立体的な作品に仕上がっていた。(つぼみを好きな牛山も魅力的なキャラだった)それに比べて「ノッティングヒルの恋人」は、登場人物の感情を描くのが雑ではないだろうか。ウィリアムに草介のような魅力が無い。アナの想いを受け止めなかったクセに、友人達に相談をする。そんなことは自分で決めましょう、大人なんだから。友人達の誘導によって、ようやくエンジンがかかる男なのだ、ウィリアムは。そして友人達と共に、アナのいるホテルへと急ぐ。おいおい。普段はうじうじしていてもいいからさ、ここ一番って時には決断してよ、主人公なんだから。これじゃ、ウィリアムの恋や気持ちに共感できないよ。ウィリアムを取り巻く登場人物たちは、魅力的で素敵なキャラがたくさんいたけどね。特に同居人のスパイク。ちょっと変わっているけど、気のいい奴。ウィリアムの妹も、彼の親友とその妻も、いい感じ。(ただ親友の妻が、車椅子を使っていると言う設定は、必要ないと思うが)1つ不愉快になったシーン。ウィリアムがホテルに行き、アナの居所を教えてくれたフロントの男性の頬にキスをする。するとそれを見ていた日本人ビジネスマン風の男性も、マネをしてフロントの男性の頬にキスをしてから用件を言う。日本人はホテルマナーを知らない、と馬鹿にされているようで気分が悪かった。現在世界中のどこにでも出没している日本人なんだから、イギリスのホテルのマナーは知っているでしょう?映画で夢を描きたいのなら、細かい点を矛盾が無いように演出し、確固とした基礎固めをした上で、素晴らしい夢の世界を表現して欲しい。
2003/08/31
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もう始まってから2ヶ月経っている「クリムト展」早く行かないと終わってしまう・・・とあせって行って来た。車で行くと、駐車場は長蛇の列。う~ん、電車にすればよかった。待つこと20分。ようやく会場へ。駐車場の込み具合から、覚悟をしていたのだが、思ったほど込んでいない。昨年の「ゴッホ展」はすごかった。雨天の平日だったのに、込みこみ。ギュウギュウでよく絵が見えなかった。「クリムト展」は込んでいない状態で、絵を鑑賞できた。8月5日に「クリムト展一日講座」で教わってきた通り、会場全てにクリムトの絵が掛けられている訳ではない。同時代の画家による女性の絵や、クリムトの愛用した品や衣服も展示してあった。クリムトの絵だけを集めて日本で展覧会を開く、というのは難しいからだ。それはクリムトの絵が金箔を使っていて動かしにくい、クリムトは壁画も描いているが壁画は移動できない、クリムトの作品をなかなか所蔵美術館が貸したがらない、などの理由かららしい。故に講師の学芸委員は、今回のクリムト展は、「クリムトと女性たち」という、ヨーロッパで開かれた展覧会を下敷にしていると言っていた。会場で、まず最初に出会ったのは「アパラス・アテナ」鎧と兜に身を包んだゼウスの娘アテナ。その瞳は挑発的で恐いほどだ。彼女が手に持つ彫像(ヌーダ・ヴェリタス)の持つ輝きが美しい。これから始まるクリムトへの美の旅を誘ってくれる灯火に見える。「フリッツア・リートラーの肖像」にしても「エミーリエ・フレーゲの肖像」にしても、これほどの色彩を駆使して描いている絵だと言うのに、煩さが全く感じられない。今まで絵葉書やポスターで見ていたクリムトの絵の印象は、「色彩は綺麗だけど、ごちゃごちゃ感があるかも・・・」だった。しかし今回ホンモノに出会って、そんな感想は吹き飛んでしまった。艶やかな色彩は、決して自己主張しない。統一された清涼感と共にあるのだ。そしてクリムトの絵には「肉」がない。他の画家の人物画も展示されているから、よくわかる。クリムトも女性の体を描いているのだが、女性の体重が感じられない。まさにミューズを描いている。イキイキと画面に息づいているミユーズ達。魅惑的に鑑賞者を挑発する。特に「ユディット1」これほどまでに見るものを陶酔させる絵も珍しい。やっぱり私も「ユディット」にやられてしまった。「ファム・ファタール」・・・宿命の女。上等じゃないか。と言うわけで「クリムト展」鑑賞一回目。ざっと見たけど見ごたえがありました。今度は平日にゆっくりと行きましょう。
2003/08/30
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淡々とした演出。登場人物の激しい感情の動きも、セリフもほとんど無い。あるのは、清閑な空気。美しい風景。そして、切なさ。登場人物の関係がわかりづらいのが、ストーリーを追う上で苦しい。ナレーションはもちろんないし、セリフもほとんどないので、表情などで想像するしかない。しかし、感動した。自然の美しさと、人間の生の営み、人を恋する痛み。饒舌に全てを語らず、映像で観客の感性に直接語りかけてくる。夫役の國村 隼がかけるレコードの曲が、そのまま映画のBGMになる。とても美しく清楚な曲である。その曲の他は、自然の音だけがBGMである。ひぐらしの鳴き声が特に印象に残った。饒舌になりすぎた現代人に、郷愁と共に捧げたい作品。
2003/08/29
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今週もカンドーしてしまったよ~>「TVチャンピオン」今週は「小学生料理名人」だった。小学5~6年生の少年・少女たちが作る料理のスゴイこと!優勝したのは、小学6年生の男の子だった。なんと彼は魚の三枚おろしが得意らしい。じ、実は私は魚の三枚おろしが出来ない。見ていて恥かしかったね。決勝戦で勝った料理は、レストラン「CASA」で秋の新メニューに加えられるらしい。優勝者の少年が作った料理は、魚が中心のなかなか手が込んだもの。タラをつぶしてコロッケにしたり、イワシをつみれ状にして米なすに乗せて蒸したり・・・。そのつみれの上に、チーズ・牛乳・しょうゆを混ぜて作ったオリジナルソースをトッピングしてある。そのアイデアの斬新さに、審査員も驚いていた。恐るべし小学生。うちの近くに「CASA」は無いだろうか?と検索した。ぜひあのメニューを食べてみたいと思ったからだ。前回のチャンピオンの少女の悔し涙も、審査員の先生の感動の涙も、優勝者の少年の「料理は一生の勉強」という意味の言葉も、みんなよかった。私も明日から、少しは凝った料理を作らなくては。
2003/08/28
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今日で広報誌講座が終了した。全4回、なかなか充実していた。ワークショップ形式・・・と銘打っているが、実際は第一回目の原稿書きの回だけが、参加型だった。あとの3回は、フツーに講義を聞くもの。しかし、現役の新聞社の人の話は興味深いものが多く、楽しかった。今日の講義は、「新聞のレイアウト」について。「泣き別れ」「門構え」「両流れ」「流し組み」などという、レイアウトに関して新聞社で使う専門用語なども教えてもらった。こういう雑学があるのと無いのとでは、新聞を読んだ時の印象が大分違う。これから、今まで以上に新聞が私にとって、魅力のあるモノになるだろう。
2003/08/27
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いや、懐かしいですな。若かりし頃?、私もそういう経験があります。ドラマの「高校教師」オンエアなんて、まだまだ先の頃。高校1年生の時、我が校に若い男性教師が何名か赴任してきました。それまでは女性教師か、中年以降の男性教師しかいませんでした。なんせ中高一貫校の女子校だったので、たちまち「先生ブーム」が起こりました。「私はA先生が好き」「B先生がタイプ!」などなど、3~4人の男性新任教師に、たちまちファングループができました。それまでの私は、憧れの先輩に手紙を書いたり、バレンタインデーにチョコレートを渡したりする程度でした。それが、先生ブームが沸き起こるや否や、ご多分に漏れず好きな先生が出来ました。きっかけは、その先生にはじめて会ったとき「どこで会ったことがある」ような気持ちになったことからです。高校の3年間と卒業してからのしばらくの間、ずっとその先生に恋していました。先生に会うために学校に行き、先生と会えないから休みの日が嫌い。そんな日々。いろいろありましたが、結局その恋は実りませんでした。ドラマの「高校教師」のように、先生と何かがあった訳ではないけれど、大切な思い出はたくさん出来ました。今でも軽い胸の痛みと共に、思い出が甦ります。
2003/08/26
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「テルミン」という映画を見た。ドキュメンタリーとは知らずに借りたのだが、「事実は小説よりも奇なり」をそのまま体現したような作品だ。面白くて席を立てない。やっぱりドキュメンタリーは力がある。テルミンという不可思議な楽器を発明した、レオン・テルミン博士の姿を、彼と交流のあった人たちやテルミンという楽器に惹かれた人々のインタビューで再現している。テルミン博士との親しさの度合いを表しているように、テルミン奏者クララ・ロックモアによってインタビューの密度が濃くなっている。テルミンという楽器の存在は、以前から知っていたのだが、テルミン博士の人となりや、その生涯は知らなかった。正直言って、あの音色は好きになれなかった。なんだかふにゃふにゃしていて、スッキリしないな・・・と思っていたのだ。この映画を見て、その感想はやっぱり変わらないけれど、ただクララの演奏だけは素晴らしかった。彼女のテルミン博士への愛情や、彼と知り合ってから重ねた年月の重みのせいだろうか?テルミン博士とクララの物語も、ロマンティックだった。知れば知るほど、テルミン博士の生涯は謎に包まれている。その音色が私の記憶の片隅で、鳴り続けて行くのだろう。
2003/08/25
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この前、淡路人形浄瑠璃館に行ったとき、知ったのだが、この人形にも商業捕鯨禁止の影響があった。人形の仕掛けには、クジラの(どの種類かは失念)ひげを使っている。現代人の感覚として、見ている私はプラスチックか金属を使っていると思っていた。昔作られた人形ならまだしも、今作られた人形の原料は、最先端の素材を使っている、と無意識に考えていた。しかし、そうではなかた。人形の肌は、膠(にかわ)を溶かして、何回も塗り重ねているし、仕掛けもまた、昔ながらのクジラのひげを使っているのだ。そこで問題になるのが、その確保だ。商業捕鯨は禁止され、調査捕鯨だけが許されている現状で、クジラのひげが手に入りにくくなるのは必至。捕鯨禁止は、日本の食文化だけでなく、芸術方面にも影響を与えているのだ。
2003/08/23
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何年振りだろう。プールに行った。近所の市民プール。最近のプール事情を知らないため、少々緊張する。更衣室に¥100ロッカーはあるし、(当たり前か・・・)トイレもまあまあ綺麗だし、なかなか快適。屋外に長さ25m水深1mくらいのプールが一つ、屋内には水深が浅いプールが二つあった。一つは幼児用らしい。かわいい滑り台が二つ、ついている。日焼けをしたくない私は、主に屋内プールにいたのだが、水深が浅く泳ぎづらい。日が当たらないので、風が吹いてくると少々肌寒い。寒くなると屋外プールへ行く。移動中は、足も肩も日光にチリチリ焼かれるが、プールに入ると痛みがおさまる。どんなに日差しが強くても、水の中は涼しくていい気持ち。小学生の頃、両親とプールに行った。ほとんど一日中泳いでいた。今のようにゴーグルなんてものは水泳選手しか使っていなかったので、裸眼で水中を覗いていた。日の光が水中にも差し込んでいて、プールの底が揺らめいていた。耳に入ってくるのは、水の音だけ。何回も何回も潜り、プールの底の世界を楽しんでいた。まるで自分の前世が人魚だったような心持だった。そんなことを思い出しつつ、水に漂っていた。極楽の避暑。
2003/08/22
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この番組、けっこう好きで、よく見ている。今日のテーマは「サンドアート王」砂を使って、いろいろな像や仕掛けを作るのだ。最初は「すごいな~。砂でこんなものが作られるのか~」程度の感想しかなかったのだが、番組を見ていくに連れて、感動の渦に巻き込まれた。何に感動したか。それは、参加者のひたむきさ。4日間かけて作っている砂の像。その像に無情に降り注ぐ雨と雷。天候の悪さと疲労に、参加者の顔も曇る。それでも悔いを残したくないと、頑張る姿。もちろん最後に順位は決まるのだが、私はもうどのチームにも100点満点をあげたいと思った。大人が一生懸命に頑張る姿も悪くない。いやむしろ、芸術的な「砂遊び」に心血を注ぐ姿は、爽やかだった。私、最近こんなにひたむきに何かをしたことあったっけ?
2003/08/21
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今年7月20日に初版発行されたばかりのホヤホヤの本。1980年第10回ショパンコンクールで、アジア人として初めて優勝したベトナム人のダン・タイ・ソンの半生を書き記している。ベトナム戦争時、防空壕の中で紙製の鍵盤で練習をしていたとか、疎開先に水牛がピアノを運んできた、とか内容は波乱に富んでいたソン氏の人生が、余す所なく書き留められていて、満足できた。紙製の鍵盤については、有名な話だったので知っていた。確か武満徹氏のエッセイで読んだことがある。彼もまた紙製の鍵盤を使用していたため、ダン・タイ・ソンに大いに親近感を持ったらしい。武満氏も私が尊敬する音楽家の一人である。内容は興味深いのだが、いかんせん、構成がまずいのでは?一章ごとに時間がバラバラなのである。第一章がショパンコンクールで始まる、というのはわかる。よくある方法だから。第二章はコンクールより前、モスクワ音楽院での出来事。これもわかる。しかしそれ以後の章の構成がバラバラだという印象を受けた。時間の流れがバラバラなのだ。もちろん時間を逆行していく手法や、構成を考えた上で、時間を並べ替えるという方法もあるだろう。しかし、そんな工夫が感じられなかった。また、登場人物の紹介(ピアニストなど音楽家が多数登場する)にも工夫が感じられなかった。新しい人物が本文に出てくると、その後にすぐ彼の紹介が続く。そうすると、今まで読んでいた内容が中断され、とても読みにくい。人物の紹介などの注釈は、章の後ろに一括して掲載したほうが、よっぽど読みやすい。せっかくソン氏と一緒に、彼の人生をなぞっていると言うのに、気分が台無しである。内容は面白いのに、構成がまずくて損をしている本だった。
2003/08/20
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昨夜(8月18日)のNHKクローズアップ現代は、驚嘆する内容だった。私が何も知らなさ過ぎるんだろうか?「“誘惑の街”狙われる少女」というタイトルで、渋谷にたむろする若者達を追っていた。渋谷を「オアシス」「天国」という10代の少女達。渋谷に来れるだけですごいこと、だと言う。そしてそんな少女達を狙うスカウトと呼ばれる若者達。彼らスカウトは(10代の少女もいたが)、少女達に「楽にお金が稼げる」と誘って、風俗店に連れて行くのだ。風俗店に連れて行かれた少女は、その日から働かされる。スカウトには、少女の稼ぎの1割が「レンタル料」として支払われる。レ、レ、レンタル料??人間はビデオと違うぞ!逃げ出そうにも、恐いお兄さんたちがいるので逃げ出せない。或いはお金が多く手に入る生活から抜け出す気持ちが無い。あるスカウトの男の子は、こう言っていた。「彼女たちはペット。だからお店を辞められないように、可愛がらないといけない」人間に対して、レンタル料だのペットだの、余りのことに衝撃を受けた。わたし、オクレテイルンデスカ?お金が一番大事だと思っている少女達。NHKが取材していた少女も、誰かが夕食をご馳走してくれるのを、街角で座って待っていた。そのお礼にSEXをするという訳ではなく、ただ食事をするだけだと言う。女だから、そういうところで得をしないといけない・・・らしい。ねー!ねー!ねー!なんか間違ってない??スカウトの若者たちも、タダでおごってもらおうとする女の子たちも。(誤解の無いように言って置くが、おごってくれたお礼にSEXすべきだ、と言っているのでは断じてない)お金より大切なもの。その存在を、大人たちはどうやって次の世代に伝えられるのか?いや、大人の中にもその存在を知らない人が、いる。心が寒くなった、番組だった・・・。
2003/08/19
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ワークショップ形式の講座にはよく参加したけれど美術館のものは初めて。興味津々。観覧料金+¥100ナリ。午後一時より開始。90cmの正方形のダンボール紙を渡される。ダンボール紙の上にたこ糸を落とし、出来た模様をペンでなぞる。なぞった所を、細いのこぎりで切り取る。そうすると、まるでパズルのような紙片ができる。その紙片に、思い思いの色を塗ったり、絵を描いたりする。すぐできるとタカをくくっていた・・・。それが、なかなか大変で、全部に丁寧に色を塗っていくと、終了予定時刻の四時近くになってしまった。もう体がヨレヨレ状態。集中するとは、こんなに体力を使うことなのだ・・・と再認識した。出来た作品は、この美術館に24日まで展示される模様。私が作った作品は、「地球環境」がテーマ。緑の草原、黄色い砂漠、青い水源、深紅の太陽、紫の人工建造物、茶色い動物たち、そして裸の人間。90cmのダンボール紙を、七つのパーツに分けて、それぞれの意味をもたせて色分けした。三時間の芸術家気分だった。
2003/08/17
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大鳴門橋記念館に隣接している、淡路人形浄瑠璃館へ行く。ここでは一日8回、人形浄瑠璃を公演している。公演の合間には、座員による人形教室も開かれていた。この人形教室が楽しかった。座員の人柄もあるのか、ユーモアを交えて人形の素材や動き方を解説してくれる。実際に人形を手に持たせてくれ、操作もさせてくれた。人形浄瑠璃の人形は、ずっしりと重かった。目をぱちぱちさせたり、手を動かしたりしているうちに、なんだか人形が生きているような錯覚にとらわれる。そして人形が可愛く思えてくるのだ。不思議。なかなか貴重な体験だった。私が見た人形浄瑠璃の演目は「傾城阿波鳴門」有名な「ととさまの名は~」というもの。だいたいのストーリーは知っていたのだが、人形浄瑠璃館でもらったパンフレットにもくわしく解説してある。本当に悲しい話なんだよね。お芝居を見ているうちに、どんどん涙が溢れてきて困ってしまった。なにせ一番前で見ていたもんだから・・・。何気なく涙を拭いていたのだが、追いつかなくて、とうとうタオルハンカチを出して、堂々と涙を拭ってしまった。以前、文楽人形が演じていた「曽根崎心中」の映画を見たことがあるが、そのときも「下手な俳優より、人形のほうが上手いかも」と思った。今回も同じことを考えた。人形だからと侮れませんぞ。奥が深くて面白い、淡路人形浄瑠璃はおすすめ。
2003/08/12
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もっと早く見ておけばよかった、と後悔。ストーリーは余り目新しいものではないが、お気に入りの作品になった。やはり登場人物のキャラがよかったのかな。ヒロインのチュンヒは自然体で、同性の私から見たらとても魅力的な女の子。彼女と恋に落ちるチョルスも、なかなか爽やかな青年だ。最初、チュンヒの片思いの相手に、私の好きなアン・ソンギが出てきたので、てっきり彼が相手役だと勘違いした。アン・ソンギがにこやかに微笑んだり、壁にもたれて物思いに耽っているシーンは、ため息が出るほど素敵だった。50代の彼は、渋い大人の男の魅力に溢れている。アン・ソンギが出てくるたびに胸がドキドキしてしまった。だから最初はチョルス役のイ・ソンジェには全然興味がなかったのだが、ヒロイン、チュンヒの心が揺れてくると、見ている私もだんだんチョルスが素敵に見えてきた。イ・ジョンヒャン監督、上手いね。この監督も女性なんだ。私がチョルスに魅力を感じていった訳の一つは、彼の表情が優しくなっていったからだ。チョルスもまたチュンヒに惹かれ始めていくと、柔らかな笑顔で彼女を見つめているシーンが多くなった。特にバスを止めてやるシーン。ラストは文句なしのキュートでロマンティックなシーン。何回見ただろうか。チョルスのアゴのラインと指がとても綺麗だった。昔、友人に陶芸家の娘がいた。彼女が男性にセクシーさを感じる場所は、「手」だと言っていた。なるほど。それから私も男性の手に注目するようになったのだが、チョルス役のイ・ソンジェの手は、とても繊細で美しくセクシーな手だった。やっぱり韓国映画も好き・・・だと再認識させてくれた作品だった。
2003/08/09
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とても面白かった。「ジェンダーって何?」と言う人には、格好の入門書になるだろう。ディズニーアニメ「白雪姫」「シンデレラ」「眠り姫」をジェンダーフリーの俎上に載せて、次々に料理していくのだ。見事としか言い様が無い。著者はある女子大でジェンダー学を教えている。この講義を元に本を書いたのが、この「お姫様とジェンダー」なのだ。ジェンダーの「ジ」の字も知らない学生達に向けての講義だから、とてもわかりやすい。ジェンダーを読み解く鍵にしているアニメも、メジャーな作品なのでとっつき易い。またメジャーだからこそ、そこに潜む「刷り込み」の恐さが際立つ。自分自身の中にも「刷り込み」によって蓄積された考え方があることを発見するときの恐怖感。何も考えずに生きてきた女性が真夏に読むといいかも。きっとゾッとするよ。
2003/08/08
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昨日の続き。美輪明宏氏が語った三島由紀夫による「黒蜥蜴」の脚本について。「黒蜥蜴」第三幕 第三場でのシーン。黒蜥蜴は、殺したはずの明智小五郎が現れたことに驚き、自ら毒を仰いで死ぬ。捕まるから死を選んだのではなく、自分の気持ちを聞かれたから死ぬと言う。美輪氏の解釈によると、自分の隠れ家に明智小五郎が乗り込んできたのだから、いくらでも彼を殺すことが出来たし、逃げ道もあった筈。それなのに黒蜥蜴は、どれも選択せずに死を選ぶ。それは死によって、相手の記憶の中に、自分の像を鮮烈に記憶させることができるからだと言う。ここのセリフがロマンティック。黒蜥蜴は明智に向かって、いとしげに「憎らしい人」と言う。そして明智もまた「しかし僕も・・・」と、黒蜥蜴対する気持ちを告げようとする。しかし黒蜥蜴は言わないで、と彼の言葉を聞こうとしない。そして最期に「うれしいわ、あなたが生きていて」といって事切れるのである。舞台を見ているときも、本を読んでいるときも、このセリフにはいつも泣かされる。相手に自分の鮮烈な記憶を植え付ける・・・という設定。私の好きな映画監督、パトリス・ルコントの作品にもあったぞ。「髪結いの亭主」で、夫に愛されて幸せだった髪結いの妻が、突然死を選ぶ。それは今の幸せのままでいたいから。これも鮮烈な記憶として、夫の脳裏から離れないだろう。これも一つの愛のカタチ・・・なのだろうか。
2003/08/07
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パートナーの裏切りに傷つきました。そして永遠の愛なんて、信じられなくなりました。じゃあ、男女の愛じゃなくて、親子の愛は永遠なのか?いろいろ考えたけど、親が子を守る行為は愛ですが、そこには本当に見返りを期待する気持ちは無いのか?と考えたら、自信がなくなりました。「無償の愛」って、ホントにあるの?昔思いました。「プラトニック・ラブが究極の愛情ではないのか?」と。SEXに振り回される年齢を過ぎ、今の私もまた同じことを考え始めています。SEXを否定するわけじゃないけれど、精神の愛もいいものじゃないかな。最近またこのように思い始めたのは、やはり「黒蜥蜴」の影響かな?美輪明宏氏がNHKの番組「一番美しいもの」で言っていました。黒蜥蜴は無償の愛を、明智小五郎に捧げて死んだんだって。一番美しい自分を、彼の記憶の中に閉じ込めておいて死を選ぶ。現実の世界に生きる私には、出来そうにも無いけれど、恋愛の美学として捉えれば、なかなかよろしいと思いました。擬似恋愛も、また一つの愛のカタチ。とすれば、擬似恋愛に生きるも良し、人生の後半戦。
2003/08/06
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本当に久し振りの大阪。神戸も好きな街だけど、やっぱ大阪もええなあ~。活気があるし。タイガース効果やろか?阪急百貨店のショーウィンドーは、いつ見ても面白い。OL時代から、ここのショーウィンドーを見るのが楽しみだった。今はNHKのキャラクター達が、開局50年を祝う趣向になっている。「どれみふぁどーなっつ」「ぐーちょこらんたん」「どーもくんとうさじい」懐かしいところでは「ひょっこりひょうたん島」や「ブーフーウー」もある。いや~ん、「ブーフーウー」なんて可愛い。(いや懐かしい、と言うべきか?)なかなか見ごたえのあるショーウィンドーだ。いつまで展示されるのか聞いたら、今月18日までとのこと。もう一度見たいなあ。で、「クリムト展一日講座」は、なかなか面白かった。講師は兵庫県立美術館の学芸員・越智裕二郎氏。時間が1時間だったからか、それとも元々の癖なのか、とても早口な人だった。久し振りに大学の講義を聞いているようで、刺激的だ。でも初老の方々が多く参加されていたが、あの早口についていけたのだろうか?前半はクリムトと彼を取り巻く人々、歴史的背景を中心の話。それによると、クリムトの作品は当時裕福だった一部のユダヤ人が所有していて、第二次大戦時ナチスに奪われたそうだ。大戦後、元の所有者が訴訟を起こして取り戻したといういわくつきの作品が多いので、なかなか海外で展示をしないらしい。今回の展覧会もそういう理由もあり、クリムトの作品だけでなく、彼を取り巻く画家の作品も一緒に展示するそうだ。また、クリムトは生涯結婚をしなかった。彼の側には、エミリア・フレーゲルという女性がずっといたのだが。彼は女性を家庭に閉じ込めたくないと、思っていたフシがあるみたいだ。おお、まさにジェンダーフリーの先駆者ではないか!?その他、今まで知らなかった、クリムトに関しての色々なエピソードが聞けて、充実した時間だった。後半はスライドを見ながら、絵の解説を聞いた。この講座はクリムト展の図録とチケット1枚がついて、¥3500。なかなかお得だったなあ。講座の後は、紀伊国屋書店を放浪する。私の大好きな時間。
2003/08/05
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以前借りたビデオの新作紹介で予告を見ていた。何となく気になっていたので、今回DVDをレンタルしてきた。いやあ、心を動かされた。繊細ですべてのエピソードが無理なく胸を打つ。マウスという少女が女子校の寄宿舎に入ってくるところから、話は始まる。彼女のルームメートは、少々不良っぽいポーリーと美人のトリー。彼女達はとても仲がいい。その仲の良さが・・・。本当に繊細な作りの作品だった。特にトリーが妹に、ポーリーとの仲はレズビアンではない、と言い訳したあとの表情。妹に背を向けて歩いていきながら、顔をくしゃくしゃにして泣き顔になる。その表情や演出の切なさに、胸が痛くなった。失恋をしたポーリーの、行き場の無い哀しみ。そして激情。ポーリーという少女のキャラが秀逸だった。とても魅力的で、私は完璧にポーリーにノックアウト状態。トリーの彼氏に決闘を申し込み、剣を使って決闘するシーンは、トリーの彼氏や友人達より数倍潔くて情熱的で素敵だったぞ。そういえば私も10年間女子校で過ごしたんだった。さすがに寄宿舎ではなかったが、思春期には周りは、教師以外は女ばっかりだった。まず第一段階。先輩に恋をした。異性愛に進む前にはよくあることらしいが、憧れの先輩の姿を見て胸キュンしたり、写真を手に入れたり、靴箱に手紙やバレンタインのチョコ(今思えば不衛生)を入れたりする行動は、すべて男性へすることと大差なかった。別に相手を女だから好きになった・・・ということではなく、彼女という人間を好きになったと言うことなのだ。(ま、当時はそんな大袈裟なものではなかったが)ポーリーもマウスに言っている。「トリーを愛している。でもレズビアンじゃない。」そうなんだ。ポーリーはトリーのことを、女だから愛したのではない。トリーという人間を愛したんだ。こういう感覚は、理解できる。またトリーの少々逃げの姿勢も、何となく責められないな・・・と思う。こういうストーリー運びはジェイムズ・アイヴォリイ監督の「モーリス」に似ている。男同士のカップル。片方が世間体を気にして女と結婚する。残されたほうは、失恋に苦しむ。「モーリス」のラストと「翼をください」のラストは大きく違うが、登場人物の心の葛藤は共通のものがあるのではないかな。監督はレア・プール。やっぱり女性だった。男性監督、女性監督とことさら区別されるのを嫌がる女性監督がいると聞く。「男女の別ではなく、いい映画かどうかで判断すべきだ」と言うらしい。確かにそうなのだが、「翼をください」を見たとき、とっさに女性監督の作品か?と思った。演出の繊細さが際立っていたからだ。もちろん男性監督も繊細な演出をする人がいるだろう。が、なんと言ったらいいんだろう。女が女を嗅ぎ当てる嗅覚とでもいうのだろうか。女子校経験者だからわかるのか。とにかく女の肌の匂いのする映画だ。好きな作品の一つになった。
2003/08/04
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女性センターの講座「私と仕事 2」に行ったのは昨日。灼熱の中、倒れそうになりながらセンターに着いた。講師は一級建築士の前田由利さん。今話題の「草屋根の家」を建てている人らしい。全く予備知識もなく参加したのだが、やはりイキイキと仕事をしている女性の話を聞くのは心地よい。心地よすぎて睡魔に襲われたほどだ。(笑)「もしも~私が~家を建てたな~ら~」彼女に頼んでみるのもいいかもしれない・・・と思った。今日は久し振りに家の掃除をし(忙しかったので・・・)図書館に行き、夜は借りていたDVDを見て過ごした。花火大会もあったので、家のベランダから見た。美しい、夜空の薔薇。
2003/08/03
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今、NHKのETVスペシャルの再再放送で「美輪明宏の一番美しいもの」をオンエアしている。私もこれを見るのは3度目。ビデオにも録画していたのだが、また見ている。見ずにはいられない。この放送当時、ちょうど「黒蜥蜴」の舞台を上演していた。番組には「黒蜥蜴」の舞台や稽古のシーンがふんだんに盛り込まれていて、見ごたえがある。「黒蜥蜴」のセリフといい、美輪明宏・高嶋政宏の両俳優の演技といい、美しきものが私の心を躍動させてくれる。話し変わって、今朝の新聞に面白い記事が載っていた。面白いといっては不謹慎なのかもしれないが。記事の内容は、一昨年、違法駐車のトラックを避けようとした8歳(当時)の女児が、対向してきたフォークリフトにはねられて死亡した事故について、検察審査会の「不起訴不当」の議決により再捜査していて、結局違法駐車の男を略式起訴したというのもだった。検察審査会は陪審員のようなものである。違法駐車の男性を、自動車の保管場所の確保等に関する法律違反の罪で略式起訴した。これは検察審査会が不起訴不当を議決し、再捜査によって新事実がわかったための結果だった。それでは検察審査会で不起訴不当の議決がなかったら、そのままだたということだろうか。これはますます裁判員(陪審員)としての責任があるということを表していると思うのだが。裁判員なんて知らない・・・と言わないで、もう少し社会に目を向ける人が多くなって欲しい。
2003/08/02
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私が所属している「ディベートの会」の定例会。論題は「死刑」について・・・なのだが、またまたほとんど調べていない。(涙)一応「死刑論」の本は借りたのだが、なかなか読み進めなかった。ま、詳しくしようと思ったら、「死刑」というテーマから宗教観や歴史やモロモロの事柄を調べる必要が出てきて、興味深い調べ物ができたりする。時間があれば、の話だけど。(苦笑)いろいろな死刑の手段のページを読んでいると、映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出す。最近見た映画「チョコレート」での電気椅子による処刑よりも、「ダンサー~」の絞首刑は衝撃的だった。2~3日前に私が日記に書いた「裁判員」も、こういう死刑制度を考える上で必要になってくるんじゃないかな。もし自分が裁判員に選ばれて被告の判決に関係したら・・・・結果の一つに「死刑」があるのだから。調べ物に費やす時間は、いくらあっても足りないくらいなのだが、なかなかゆっくりできないのが困りモノ、の最近の私。
2003/08/01
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