2012年12月22日
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カテゴリ: Classical Music
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2012年12月22日(土)
なかのZERO大ホール

GEORGE FRIEDRICH HANDEL “MESSIAH” (全曲)

指揮者 井崎正浩 
オーケストラ ウッドランドノーツ         

ソリスト    
ソプラノ:吉原圭子
アルト:谷地畝晶子

バリトン:大沼徹

+++

クリスマスイブイブイブ~

大沼徹さんももしかしてすごい雨男?
(笑
こないだの横浜もどしゃぶり。

***

と思ったら一転、開演前には青空が拡がっていました。

きょうのメサイヤ、ぶっちゃけ大沼さんだけが目当てだったのでまったくそのほかの要素には期待してなかったのですが、いやいやいや、これが本当にすばらしい公演でした!
大沼さんってこういうすばらしい公演に当たるってことも一つの才能というか運なのではないでしょうか。二期会のパルジファルはまさにそうでした。

ソリストはすべてすばらしかったし、合唱も本当にすばらしかったです。すべてをプロデュース?していた指揮者の井崎正浩さんには本当にびっくりでした。


合唱は完璧にコントロールされており、見事でした。

こういうすばらしい公演をこの値段でしかもいいお席で見ることができたなんて僥倖ですね。
進むにつれてどんどん引き込まれて行きました。
すばらしいアドベントコンサートになりました。

***


なぜかというとメサイアを全曲やるというのが今回のふれこみだったからです。完全版を聴けるチャンスはもしかしたらそうないかもしれないので。
指揮者はそのいろんなヴァージョンができてしまった背景を説明してくれました。
そしてオケの配置。
第一第二Violin が対向配置であること。
チェンバロとオルガン。
など説明した後で
びっくりです!歌手の位置まで普段とは違っていました。
歌手は左右の脇の椅子に座っていわば出番を待つような形です。そして合唱団の中に入って歌うこともあるというのです。
確かに海外のを見てもオラトリオはソロを合唱団員が歌うことが多いですが、今回は正真正銘の超優秀なソリストが揃っています。オペラ歌手なんです。みんな。でもそれをやりました。
そして演奏はヴィブラートを使わない方式、古楽の方式でやるようにしたそうです。

***

第1部

第1部は救世主の出現の前の段階なんですね。ようやくわかりました。

大合唱団 中央に男性陣 左右に女性陣
楽器の配置は前述
途中2つのトランペットが合唱の背後で吹き鳴らす場面も。
ここは絶品でした。

指揮者とソリストたちの入場。前述のようにソリストは男性と女性に分かれて見つめ合うように左右に座る

マダムバタフライX以来の大沼さん、見違えるようにかっこいい!
どっきりしてしまうほど燕尾服が似合ってる~一人だけすらっと背が高く、
明らかにバタフライの時よりやせている。今思えばあれも「オペラ歌手」という役の役作りだったのか(笑)

まずテノールのアリオーゾから。藤井さんすたすたと出てきて指揮者のかみてに立つ。
この歩き出すタイミングとかもすべて計算しつくされている公演だったんですよ。
実に上質な、サントリーでやってもおかしくないものでした。

藤井さん第一声、夢見るような Comfort ye -- すばらしい。この空間に響く。響き過ぎかなとも最初は思ったがオケがピリオド奏法なので逆にマッチした。中嶋さんとも望月さんとも違う声。そんなに高い声のテノールではないです。

2曲目のEvery valley は最初の方だったのでまだ本調子じゃなかったでしょうか。このあとは調子があがっていったかと思いますが、第1部はテノールここしか出番ないので。
他には中嶋さんとか望月さんとかすばらしいEvery valleyが耳に焼き付いちゃってるというのもありますけど。

そしてバスパートを、バリトンの大沼さんが歌います。やはりいい声です~一瞬で引き込まれる声です。彼は軽いバリトンではないので、マッチしていました。このホールのがらんとした空間に響く感じが普段のデッドな感じと違って新鮮でした。彼はもしかして初役だったのかもしれません。楽譜がん見でした。他のソリストはもう暗譜に近かったですが。しかしやはりいいようのない華(はな)、隠しきれないオーラがあります。これはスターの条件です。
ここは声の転がしがあります。

アルトの谷地畝さんも以前エリヤの時聴いておりますが、きょうもすばらしかったです。きょうはまさに独壇場な感じでした。完璧でした。

Zion(ザイオン)のところは後ろに下がって合唱に混じって歌います。

2回目のバスの登場。darkness-- 歌い終わるとほっとしたように水を飲む大沼さん。第1部はもう出番なしです。

いよいよソプラノの登場。吉原圭子さんは確かホフマン物語でも聴いたコロラチューラソプラノでそれはそれは美しい声で転がしも完璧でした。後半音程がずれ気味な部分もありましたが、本当に素敵な天使の声でした。

第1部終了 1回目の休憩

第2部

第2部はキリストの受難、復活、昇天、神の王国の出現 が語られますが、
Bach のマタイやヨハネみたいに生々しいものではなく、童話や神話のように抽象的に語られます。こういうすっきりしたやり方もよく演奏される要因なのではないかと思います。

アルトの詠唱 despised and rejected --
a man of sorrow, acquainted with grief

せつせつと歌われます。

合唱 Surely -- この鋭いSurelyに相当のトレーニングしてるねこの人たちと驚く。

テノールのアリオーゾ。合唱を引き出すアリオーゾ。
このへんは東女のメサイアでカットされてた部分です。

合唱:神様のお気に入りなら神に救ってもらえばいいのに!

キリストが裏切られて嘲られて絶望して死んでいく
テノールのせつせつとした歌唱が続く。ここは絶品でした。

Thou = God He = Jesus

合唱もすばらしい

38.詠唱はソプラノとアルトの二重唱に変化し、それに合唱が加わります。

指揮者が適宜間をとる。

さあいよいよです。

バスの詠唱。ここがものすごくすばらしかったです。これまで指揮者はゆっくりソリストに歌わせておりまして、演奏時間が普段の1.5倍になるんじゃなかろかというぐらいすばらしかったんですけど、ここでは速く演奏します。

怒りをはきだす歌唱、まさにここは大沼徹の本領発揮。
 furiously rage 怒りを吐き出し
 rise up ! で激しく音程を上げます。ここはすごかったです。

テノールの歌唱、そしてハレルヤコーラス。ソリストは全員合唱の中に入ります。

2回目の休憩

第3部

第3部は死者の復活、永遠の生命

ソプラノの詠唱
合唱

そして大好きなトランペットソロのシーン
トランペット奏者とバスのソリストが前に出てきて、2人の演奏なんだよというのが強調されてわかりやすい。トランペットもすばらしかったです。
大沼さん The trumpet shall sound -- は力強く歌い、immortality の部分は弱めに歌います。The trumpet shall sound ―― と繰り返して力強く歌い、(楽譜もいったりきたり素早くめくっていました)最後にVerdiのアリアのようなカデンツァ、長大な伸ばしを聴かせます。やった!すごい~~これでこそオペラ歌手。
これを聴いた時やはり大沼さんのVerdi、早く聴いてみたいと切に思いました。
本当にすばらしかったです。やはり彼には輝く個性があります。

アルトとテノールは合唱団の中でデュエットを歌います。これも絶品!でした。
O death! where is the sting!

ソプラノ If God be for us, 演奏しているのはコンマスとチェロとオルガンだけ。ソプラノにからんでそれはそれはすばらしかったです!

大団円へ。ソリストは全員合唱団の前で歌います。アーメンに入り、終了。
感動的でした。
お疲れさまでした~~

終了時間は19:10を過ぎていたと思います。
16:10頃始まって休憩2回の30分があったので
実質演奏時間は2時間半強でした。濃い、濃い、上質な時間でした。

大沼さん、来週は第九ソリストです!第九はもう何回も今年歌われていらっしゃるとは思いますが、マエストロ飯守&スーパーテノール望月氏含め女声陣もものすごいソリストの第4楽章聞き逃せません!!





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最終更新日  2015年07月19日 21時25分08秒


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