望月哲也福田進一冬の旅

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2017年02月18日

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Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist

望月哲也シューベルト三大歌曲シリーズ　第１回「冬の旅」

2017年2月18日（土）17：00開演（16：30開場）
東京・渋谷・白寿ホール

望月哲也（テノール）
福田進一（ギター）

使用ギター：ガダニーニ II （1829）
　　イタリアのヴァイオリン製作者・ガダニーニ2世の1829年製の古楽器

シューベルト：歌曲集「冬の旅」 D.911
Franz Schubert　：　Winterreise

Nr.1 Gute Nacht
Nr.2 Die Wetterfahne
Nr.3 Gefrorne Tränen
Nr.4 Erstarrung
Nr.5 Der Lindenbaum
Nr.6 Wasserflut
Nr.7 Auf dem Flusse
Nr.8 Rückblick
Nr.9 Irrlicht

Nr.11 Frühlingstraum
Nr.12 Einsamkeit
Nr.13 Die Post
Nr.14 Der greise Kopf
Nr.15 Die Krähe

Nr.17 Im Dorfe
Nr.18 Der stürmische Morgen
Nr.19 Täuschung
Nr.20 Der Wegweiser
Nr.21 Das Wirtshaus
Nr.22 Mut
Nr.23 Die Nebensonnen
Nr.24 Der Leiermann

1.お休み
2.風見の旗
3.凍った涙
4.かじかみ
5.菩提樹
6.あふれる涙
7.川の上で
8.回想
9.鬼火
10.憩い
11.春の夢
12.孤独
13.郵便馬車
14.霜おく頭
15.からす
16.最後の希望
17.村で
18.嵐の朝
19.幻覚
20.道しるべ
21.宿屋
22.勇気
23.幻の太陽
24.辻音楽師

アンコール
同じくシューベルト「冬の旅」より"宿屋”
　ギターを代えて、フランス製の古楽器、さらに小ぶりの19世紀ギターで伴奏。

＊＊＊

ギターと声楽の共演の冬の旅はとても珍しいらしく、
詳しい人によればCDは一例ぐらいしかないようだ。

19世紀のシューベルトの没年（1828年11月）の一年後に作られたギター、ガダニーニ II （1829）
すばらしい音色。
最初の音を聴いた時、なんと優しく温かい音かと感動した。
時にはカポタストを使い、
倍音（ハーモニクス）を使い、
技巧の限りをさりげなく披露する福田さん。
完璧なまでに正確で高速のアルペジオ。

聞き入ってしまう美しいギターの音色に望月哲也さんの超絶美しい声が載る。

まるで今迄に聴いた冬の旅とはまったく違う別次元ワールドがそこにはあった。これは絶対CDを出してほしいです。

彼が歌うと陰々滅々とした冬の旅ではなく、とても明るく希望に満ちた冬の旅として聴けた。

やっぱりこの曲は美声のテノール歌手が歌うと最高です。
とてもオペラティックなリート。
やはりドイツ語がすさまじく美しくて
この分野では他の追随を許さないレベルの高さを感じた。
芸術性があまりにも高く、すばらしかった。

なんと冬の旅望月氏が歌うのは初とのこと。
そんな場に立ち会えて幸せだった。

お疲れ様でした。

追記:
福田進一さんに編曲について伺いました。ご許可をいただき掲載させていただきます。

編曲はドイツのT.Hopstock, 日本の西垣正信、過去に発表されたものを参考に自分のものを作りました。未だ最終稿ではなく、これからも改編を重ねたいと思います。

福田進一様ありがとうございます！