2021年05月23日
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New National Theatre, Tokyo
Don Carlo
Music by Giuseppe VERDI
2020/2021 SEASON, repertory
New National Theatre, Tokyo:OPERA PALACE

20 May - 29 May, 2021 ( 4 Performances )

Conducting by maestro Paolo CARIGNANI

Don Carlo:Giuseppe GIPALI (Replacing Luciano Ganci )

Filippo II:TSUMAYA Hidekazu (Replacing Michele PERTUSI)



Elisabetta :KOBAYASHI Atsuko(Replacing Marina COSTA-JACKSON)

La Principessa d'Eboli:Anna Maria CHIURI

Il Grande Inquisitore: Marco SPOTTI

Un frate: OTSUKA Hiroaki
Tebaldo: MATSUURA Rei
Il Conte di Lerma/Un araldo reale: JO Hironori
Una voce dal cielo: MITSUOKA Akie

Conductor: Paolo CARIGNANI
Production and Set Design: Marco Arturo MARELLI
Costume Design: Dagmar NIEFIND-MARELLI
Lighting Design: YAGI Maki


TSUMAYA Hidekazu will take on this role.

Due to personal reasons, Marina COSTA-JACKSON has withdrawn from singing the role of Elisabetta di Valois for Don Carlo from 20 to 29 May.
KOBAYASHI Atsuko will take on this role.

新国立劇場「ドン・カルロ」Day 2

2021年5月23日


指揮:パオロ・カリニャーニ
演出・美術:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
衣裳:ダグマー・ニーファイント=マレッリ
照明:八木麻紀

フィリッポ二世】妻屋秀和
ドン・カルロ】ジュゼッペ・ジパリ
ロドリーゴ】高田智宏
エリザベッタ】小林厚子
エボリ公女】アンナ・マリア・キウリ
宗教裁判長】マルコ・スポッティ
修道士】大塚博章
テバルド】松浦 麗
レルマ伯爵/王室の布告者】城 宏憲
天よりの声】光岡暁恵

新国立劇場合唱団
東京フィルハーモニー交響楽団

***

ロドリーゴの高田智宏さんが圧巻のすばらしさ!
どこをとっても最高で光り輝く華があり
まさにワールドレベル!
本日はドン・カルロならぬ、「ロドリーゴ」だった。
新国立劇場劇場が再演に当たる今回のキャストを発表した瞬間から、彼のロドリーゴを聴く日を待ちわびていた。絶対来日してくれるとは思っていたが、公演が開催されない危惧もあったので本当に無事開催されて良かった。
紫苑物語を聴いた瞬間からこのスケールの大きいバリトンに魅せられていたが、ロドリーゴというカヴァリエ・バリトンの最高の役を得て彼の魅力が全開でした。

エリザベッタの小林厚子さんは代役だが、本当にすばらしかった。
彼女はリリック・ドラマチック・ソプラノでワグネリアンシンガーでもあり、パワー半端ないです。前半ではジークリンデを思い出させ、疲労がピークに達する最終幕のエリザベッタのアリア この世の虚しさを知る神よ では神がかった雰囲気で、終盤はデズデモーナが浮かんだ。

エボリもすごいパワーで最高だった。ただしエボリは非常に難役で前半のアリア ヴェールのアリアではベルカントの技法 コロラトゥーラを駆使する高音が出てくる。ここを完璧に歌えるメゾはいまだかつてスカラのドローラ・ザージックしか記憶にない。彼女はパワフルだが高音を出し過ぎて最後に最高音が出なかった。本人が一番痛恨の極みだろう。ドンファターレの幕切れの最高音を失った。本当に気の毒。本番ってほんと怖い。何が起きるかわからない。

ドン・カルロも代役のジバリ。彼はリリコ・スピントで高音も全てきちんと出しており、破綻はほぼなかった。職人的テノールで歌えるのだが題名役に必要なオーラや爆発的パワーが欠けていた。ヴォイスサイズがワグネリアンパワーの小林厚子と比べると負けるのでこちらも若干気の毒だった。

フィリッポの妻屋さんはペルトゥージの代役。最近ハーゲンも歌ったのでペース配分が大変だったことかと思います。
彼のいわゆる泣きの歌唱が有名アリア 彼女は私を愛していない やロドリーゴとのシーン後半でよく効いていて見事だった。

宗教裁判長のスポッティは明るい声のバスで、さすがの演技力でこの怪物の役をうまく演じた。やはり宗教裁判長はスカラのアナトリー・コチェルガがすごい声量だったのでもう一つ欲しかった。声の重さも同様。

ちなみにフィリッポのFachは Basso profondo
宗教裁判長のFachは Dramatic basso profondo です。

大塚博章さんは前回のドン・カルロでも修道士として出演していた。彼の独特の低音が聴けて良かった。

テバルド松浦 麗さんはリリックなメゾです。テバルドは普通軽い声のソプラノが演じる。悪くはないが不思議なキャスティング。

ちょい役では
天の声の光岡さん
がベルカントソプラノの美声を披露。

レルマ伯爵と国王の布告者城宏憲さんも美声を聴かせた。

6人のフランドルの貴族の中に名バリトンの井出さんがいらした。

細かい演出はよいのだが、美術、根本的なこの装置は気に入らない。十字架に全て収斂される美術見事だがドン・カルロの世界観を表現していない無機質な感じが嫌だった。

***

※中身に触れますのでご注意ください。
※記録用の収録が行われたとのこと。

壁
サンジュスト修道院の回廊、カルロ5世の霊廟のそば

壁のかみてがわの客席そばにカルロ一人

修道院の祭壇でエリザベッタがお灯明をあげている

修道士は鷹揚な笑みを浮かべながら見守っている

4人の修道士たちが祈っている
顔は隠されていてこれは黙役の役者たち

修道士たちの歌唱

Carlo il sommo Imperatore

これが舞台袖、あるいは奥で歌われるのだが、弱音でとんでもなくすばらしい~ここが最高だったと言っても過言ではない。

修道士

カルロ
Io l'ho perduta!

Io la vidi e il suo sorriso

美声のリリコ・スピントできっちりと歌う。悪くない。
演技はゼロw
立ち位置と動線を覚えるだけで精いっぱいだったのか
壁との戦いの舞台なので

Ahimè,
Io l'ho perduta!

そこにロドリーゴが来る。
ロドリーゴ高田智宏は長身痩躯、身長185センチぐらいあるのではないか。妻屋さんと同じぐらいの背丈です。時代がかった衣装がよく似合う。
お声は豊かで美しく艶があり一転の曇りもなく、ロドリーゴの高潔な性格をそのまま表したような温かい響きと武人の男らしくヒロイックなかっこよさを併せ持つカヴァリエ・バリトン。サイモン・キーンリーサイドの若い頃の声に似ている。
ロドリーゴのFachはカヴァリエ・バリトンです(リリック・バリトンとされているものもあります)

友情の二重唱
Dio, che nell’alma infondere

ここはカルロに合わせているロドリーゴ。

国王と王妃、エボリ、廷臣たちが入場する。カルロは彼らの列に加わる。

カルロはエリザベッタの足元に右手に持っていた白いレースのハンカチを落とす。しかし拾ったのはエボリだった。エボリはカルロに投げつけるようにそれを返す。カルロは去る。

サンジュスト修道院の入り口の中庭
エボリと女官たち

ここですでにロドリーゴとカルロがいて、女官たちに取り囲まれ弄ばれている。ロドリーゴは笑みを浮かべていなしている。カルロを押しやる。

Cantiam!

Nei giardin del bello
saracin ostello

Ah! Tessete i veli,
vaghe donzelle

エボリのアンナ・マリア・キウリは明るい緑色の衣装。
Anna Maria Chiuri, teatri Cantante, Mezzosoprano
パワフルなメゾで期待ができそう。
ただしここのヴェールのアリアのコロラトゥーラでは苦労していた。

エリザベッタ小林厚子が入場する
白い衣装
憂い

ロドリーゴが入っていて王妃に手紙を渡す(直接ではなくテバルドが取り次ぐ)
大仰にフランスの百合の印章がある手紙を一同に見せながらのパフォーマンス。中にカルロからの手紙を忍ばせている。

エリザベッタは史実によるとエリザベート・ド・ヴァロワ、スペイン名はイザベル、1559年に14歳で18歳年上のスペインの国王、フェリペ二世に嫁いでいる。3人目の子の死産後に23歳でこの世を去っている。
フェリペ二世の長男、ドン・カルロは史実によると1568年に反逆罪で23歳で獄中死。エリザベート・ド・ヴァロワがなくなったのはその数か月後だった。
1787年、シラーがこの史実を題材にして戯曲「ドン・カルロス」を書いた。
ヴェルディは1867年にフランス語版「ドン・カルロス」を初演した。

エボリ
Che mai si fa nel suol francese

手紙に関心を示すエボリを巧みにエスコートし気を逸らそうとさせるロドリーゴ。
エボリにお追従するロドリーゴ

エリザッタ 褒美をとらせよう

ロドリーゴ 他の方にお慈悲を

エリザッタ
Ditelo chi mai?

ロドリーゴ
Carlo, ch’è sol il nostro amore

ロドリーゴ
Ah! Carlo del Re suo genitore

なんというレガート!もう、うっとりです。

ロドリーゴ
Un sol, un solo detto d’amore
sparir il duolo farà dal cor

se tornerà, salvo sarà.

se tornerà Carlo fia salvo.

エリザベッタ
会いますわ。

そこに座り込むエボリに手を差し出し、連れていくロドリーゴ。

カルロが現れる。

Io vengo a domandar
grazia alla mia Regina

Il ciel avaro un giorno sol mi diè,
poi rapillo a me!

Ah! perché mai parlar non sento
nel vostro cor la pietà?

エリザベッタ
Il dover, come un raggio
al guardo mio brillò

カルロ
Isabella, al tuo piè morir io vo’ d’amor.

カルロは喪失感で気絶し、台の上にうつぶせになる

エリザベッタの動揺

カルロのうわ言
Qual voce a me dal ciel
scende a parlar d’amor?
Elisabetta! tu bell’adorata

ここは悲痛で美しいシーンなのだがな~

カルロ
O mio tesor! sei tu

激昂するカルロ

Sotto al mio piè si dischiuda la terra
io t’amo Elisabetta

エリザベッタ
それなら父親を殺しに行きなさい!
さあ行くのよ!

カルロ
なんてことだ!

走り去る

王のお成りです

カルロが去った後
王の一行が

フィリッポ
Perché sola è la Regina?

お付きの女官、アレンブルゴ伯爵夫人をくびにするフィリッポ。エリザベッタへの当てつけだ。

立ち去ろうとするフィリッポ

しかしエリザベッタが歌いだすので立ち止まって見る

エリザベッタ
Non pianger, mia compagna

ritorna al suol natio,
ti seguirà il mio cor,
ah! ti seguirà, ti seguirà il mio cor!

フランスへ帰りたいという思いを表現する。
すばらしい!

フィリッポはしもての壁の方に立ってエリザベッタを見ないようにしている。

エリザベッタは王を一顧だにせず女官たちと退場。

残されたロドリーゴとフィリッポ。ロドリーゴは会釈して立ち去ろうとするが

まて!

ここから超大好きなシーン。
フィリッポとロドリーゴの対決です。

フィリッポ
望みはないのか

ロドリーゴ
法という盾があれば十分です

フィリッポ
生意気さも許そう。
non sempre!
しかしいつもではないぞ

ロドリーゴ
Ove alla Spagna una spada bisogni

私のためではなく…

フィリッポ
話すがよい

ロドリーゴはフランドルの窮状を訴える

ロドリーゴ
Ah! sia benedetto Iddio,
che narrar lascia a me
questa cruda agonia
perché sia nota al Re.

すばらしい!!
なんと高貴なロドリーゴ!
最高です。

フィリッポ
La morte in questa man
ha un avvenir fecondo

フィリッポ
スペインは平和ではないか
同じようにフランドルにも

ロドリーゴ
Orrenda, orrenda pace!
la pace è dei sepolcri!
それは墓場の平和です

フィリッポは激怒し詰め寄ってくる

ロドリーゴは壁に押いつめられ
にらまれ、
目を逸らす。
これまでか…
しかし…
ロドリーゴは屈しない

ロドリーゴ
di voi l’istoria a dir:
Ei fu Neron!
後世、ネロと呼ばれてもいいんですか

ロドリーゴ
Come un Dio redentor,
l’orbe inter rinnovate,
v’ergete a vol sublime,
sovra d’ogni’altro Re!
Per voi si allieti il mondo!
Date la libertà!

すばらしい!!

フィリッポ:
お前もわしの立場になればわかるのだがな。
聞かなかったことにしよう
お前を側近にしたい

フィリッポは心の中をロドリーゴに打ち明ける。
やっぱり王様は孤独だから誰かに打ち明けたかったのかしら

フィリッポ
sgraziato genitor!
sposo più triste ancor!

ここからの妻屋さんの表現力が出色です。

息子は、わしの大切な宝を奪ったのだ。
(宝とは言うまでもなくエリザベッタの心です)

フィリッポ
Possa cotanto dì la pace a me tornar!

フィリッポの泣きの歌唱が出色です。さすが妻屋さん。

大審問官に用心するのだ
Ti guarda!
激しく言う。

フィリッポの差し出す手に額を近づけ忠誠を誓う
しかしフィリッポは瞬間その手を怒りをこめて払って出ていく
かっこいい~
フィリッポの複雑な心情を表現しています。

フィリッポは幼な妻の心を奪った息子を憎み息子の親友を心から愛し信頼してしまった。
これぞ悲劇です!
権力の頂点
スペインハプスブルグ帝国での頂点を極め
大国とのバランスや駆け引きや戦争に明け暮れる毎日
フィリッポは世界を支配しているのに家族愛に恵まれていない
エリザベッタとカルロはフィリッポに毒殺されたという説もあるのだ。

第2幕 第1部
王宮の庭

続けて演じられる
ここのセットがもっとも違和感を感じた。
カルロにとって宮廷は牢獄
だから壁だけにしたのかもしれないが
ここは満点の星空の下愛を語り合う場面。
そういう風にヴェルディが書いているのだから
演出もそうしてほしい。
常に壁が移動するだけのセットはチャレンジングで意味深で悪くはないのだが
私には星空の下愛の思いに窒息しそうになっている若いカルロの思いを表現させてやりたかった。

壁の前でラブレターを書いてテバルドに渡すエボリ
エボリはカルロを呼び出したのだ
カルロは不幸にもこの手紙の相手をエリザベッタだと勝手に勘違いしてしまう

カルロが壁伝いに現れる

ヴェールをとるエボリ

カルロ
王妃じゃない!

カルロ
Noi facemmo ambedue un sogno strano,
in notte sì gentil tra il profumo dei fior.

エボリ
夢ですって!

エボリは激怒し、カルロの秘密の恋の相手を悟ってしまう

ロドリーゴが近づいてきて割って入る

エボリ
あたしを誰だと思ってるの?

ロドリーゴとの押し問答、カルロの嘆き

カルロ
Sol Iddio indagar potrà,
se questo cor colpa non ha.

ロドリーゴはエボリを黙らせようと短剣を抜く

やめるんだロドリーゴ

刺しなさいよ、ほら!

いい策を思いつきました。

エボリ
Trema per te, falso figliuolo
呪われた息子よ

三重唱

エボリは怒りに燃えて立ち去る

重要書類を預けてください

王の側近であるお前にか?

お疑いなのですか?
この私を?

カルロ
In te riposi ogni fidanza

書類をロドリーゴに渡す

友情の二重唱のメロディ

2人は分かれる

第二幕 第2部
火刑の場

ここは
教会から王が出てくる場面で荘厳で
最もスペクタルな場面だ
しかし相変わらず舞台には壁、そして火刑台しかないのだ。

民衆が王を讃える

聖職者

火刑にされる人々が柱を背負って歩いてくる

ロドリーゴ、エリザベッタ、エボリ、などが一堂に会している。

人々は火刑台に積み上げる薪を舞台の前に重ねている。

国王の布告者が現れエリザベッタの近くに立つ

人々は薪を奥に積み上げる

死刑の見物をするのだ。

国王の布告者
Schiusa or sia la porta del tempio!

ここはアカペラで大変難しいシーン
城さん美しい声で立派に歌いました。
ちなみに城さんは今回のカルロのカヴァーキャストです。

フィリッポがかみてから出てくる(教会から出てくる設定)

フィリッポ
Nel posar sul mio capo la corona

反逆には炎と剣による死が待っとるぞ

6人のフランドルの使者(上野裕之、千葉裕一、照屋睦、井出壮志朗、香月健、山下友輔)を連れてくるカルロ

Sire, Sire,
no, l’ora estrema ancora non suonò

すばらしい!

血の付いた毛布を拡げる6人

フィリッポはにべもない

A Dio voi foste infidi

guardie, guardie, vadan lontan da me
こいつらをなんとかしろ

人々
Ah! pietà, pietà, signor

すばらしい重唱

カルロはフランドルを自分にくれと直訴する

たわけめ
わしに刃向かう剣をお前に与えると思うのか?

カルロの見せ場
Sarò tuo salvator, popol fiammingo, io sol!

ここの高音もきっちり出してました。ジパリ。

フィリッポは誰も討ち取らないので自分で剣をもらう。その瞬間ロドリーゴが割って入る。

ロドリーゴ
A me il ferro.

カルロの驚き
カルロは剣をロドリーゴに渡す。
ロドリーゴは剣を王に渡し
フィリッポは自分の剣でロドリーゴの肩に
マルキーゼからドゥカに昇進させる。

火刑

フィリッポは…

ここはネタバレ割愛

光岡さんの美声が聴けます

ここはネタバレ割愛

しかしこの設定もいささか演出的に気に入らないな~

天の声ではなく民衆の声だって言いたいのはわかるんだけど
ヴェルディの意図に反してます

第3幕 第1部

オケ演奏に続いてフィリッポの名アリアとなるシーン

チェロの独奏がすごく芸術的だった!
自由だな。

壁に囲まれたフィリッポの寝室
椅子ではなくフィリッポはベッドに座っている
設定は執務室なので異なる演出

ベッドの上部に箱がある
エリザベッタの宝石箱

フィリッポは眠っていない
まんじりともしていない
フィリッポはあのエリザベッタの白いレースのハンカチを握りしめている。
口元に持っていく。
フィリッポはエリザベッタを心から愛しているのだ。

Ella giammai m’amò!

amor per me non ha!

エリザベッタをわしを愛していない

立ち上がる

il mio crin bianco il dì che
qui di Francia venne.

No, amor per me non ha,
amor per me non ha!

ここは声を張るシーン

Il sonno, o Dio,
sparì da’ miei occhi languenti.

眠れない
インソムニア

Dormirò sol nel manto mio regal,
quando la mia giornata è giunta a sera

わしが眠れるのは墓に入った時なのだろう

Se il serto regal a me desse il poter
di leggere nei cor

人の心を読み取る力を与えてくれたら…
しかしそれは神だけの御業

カルロへの疑惑を抑えることができない。

繰り返し部分

泣きの歌唱と表現力、すばらしい!!

拍手

レルマ伯爵の声

Il Grand’Inquisitor!

大審問官が入ってくる。
右手に十字架の付いた長い杖
左手に短い杖
盲目
マルコ・スポッティの演技力が半端ない!

息子の処罰について相談するフィリッポ

息子を極刑に処すことへのお墨付きをもらう

他には?

ない

では私が言おう
反逆者
ポーザを処刑しろ

フィリッポ
No, giammai!
嫌だ!

フィリッポは大審問官の杖を奪い投げ捨てる

大審問官
それではお前が裁判に立つのか。
お前はわしがしてきたことを台無しにするのか?

フィリッポ
仲直りしましょう

杖を持たせる

大審問官
さてな

大審問官は一人で出ていく。

う~ん Forse!聴こえなかったかも。

フィリッポ
Dunque il trono piegar dovrà
sempre all’altare!

ここの最低音の長い伸ばし、見事でした。妻屋さん!

エリザベッタが取り乱して駆け込んでくる

Giustizia, giustizia, Sire!

宝石箱が盗まれました

フィリッポ
それはこれか?

驚くエリザベッタ

フィリッポは宝石箱を下に落とす

カルロの肖像画がお前の宝石箱の中に…

私は王太子の婚約者でしたもの。
私をお疑いになるのですか?

フィリッポ
io lo giuro innanzi al ciel,
il sangue verserò!
わしを馬鹿にするなら血の報復が待ってるぞ

どうかお慈悲を

浮気女への慈悲をか?

エリザベッタは気を失う

誰か!

エボリとロドリーゴが駆け付ける

ここからの重唱シーンが超最高です!
すばらしい!
全員が自らの心の内を語り
全員違うことを考えているのに
すばらしい重唱になっているという
ヴェルディの真骨頂のシーンです。

フィリッポ
Ah! sii maledetto, sospetto fatale

エリザベッタが目覚め苦しみを歌う

フィリッポはエリザベッタに自分のガウンをかけていたが
ガウンをはらいのける

エボリは裏切りを王妃に告白する

ここでエボリが国王のベッドに腰かけるがこれは絶対あり得ない

カルロを愛していたですって?

お許しください
そして国王の誘惑に屈しました

十字架を返して

王妃はとどまってエボリの様子を見ている

エボリは髪留めを抜いて自分の右目を傷つける

いよいよ名アリアです

エボリ
O don fatale, o don crudel

Ti maledico, ti maledico, o mia beltà!

高音に上げた時にキープできないのでおかしいなと思っていたら
案の定最後のフレーズの最高音が出なかった。
ここまでの失敗は近頃珍しい。
それまでがんばりすぎてしまったので高音がなくなってしまったが
全体通して慎重に傷なく歌ったカルロに比べて
どちらが聴衆をわかしてくれただろうか?
オペラは聴衆の記憶に残ってナンボ。
これからも臆せず挑戦してほしいです
エボリさん

カルロの牢獄

ロドリーゴが来る
名場面だらけのドン・カルロの中でも屈指の名シーンが来ました。

ロドリーゴ
Per me giunto

なんと上手側の壁に張り付け真左を向いて歌っています
それでも声がまったくそん色なく聴こえてくるのです
すごいです。

もうお会いすることはありません
天国できっとお会いできるでしょう

lagrimar così perché?
No, fa cor, no, fa cor,
どうしてお泣きになるのです
気をしっかり持ってください

l’estremo spiro lieto è
a chi morrà per te.

死ぬ最後の瞬間まで私は幸せです
あなたのために死ぬのですから。

すばらしい!

大拍手

そして銃撃
ロドリーゴは倒れる
O Carlo, ascolta

今度はしもてがわで膝立ちで歌います

Ah! io morrò, ma lieto in core

死んでいきますが私は幸せです
スペインのための救世主をお救いできたのですから

長大なアリアの連続なのに美しく長くレガートをキープし続ける驚異的なバリトン
本当にすばらしいです!!!

私のことを忘れないでください
もうダメなようです
カルロさま、さようなら

ロドリーゴが仰向けにこときれた直後にフィリッポがやってくる

しかし民衆がカルロを引き渡せと迫る

開門する

エボリがカルロを連れて逃げる

しかしそこに大審問官が

彼の一言で皆ひざまずく

窮地を救われたフィリッポは大審問官にひざまずく。

第4幕
サンジュスト修道院の回廊
エリザベッタ

いよいよ名アリアです

Tu che le vanità
conoscesti del mondo

強靭に歌う。すばらしい!

絶唱にオテローのデズデモーナが浮かぶ

カルロが来る

カルロとの二重唱

背後にフィリッポが現れる

カルロ5世の声が響く

ここからはネタバレにつき割愛

最後に残されたのは…

○○

演出家の意図が明白ですね!

お疲れ様でした。
楽しかったです~~
ありがとうございました。

参考リンク>>>

NNTTドン・カルロ2014 Day 2  2014年11月30日

スカラ座「ドン・カルロ」Day1 Part1 2009年09月08日

Teatro alla Scala Japan tour 2009 Index





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最終更新日  2021年05月26日 13時27分23秒


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2005年5月3日


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