Riccardo Muti Italian Opera Academy in Tokyo vol.5
本日は美味しいところ全部聴けました。
ムーティ先生も舌好調で面白エピソードの披露満載で楽しかったです。
ムーティ先生が受講生の後ろでドージェとアメーリアの二重唱を振っているのを見ながら、泣きました。
彼はシモンへの思い入れが半端ないので、多分100%優しくはできないんです。
一言一句 イタリア語を
あのマエストロが自ら発音して訂正してくれるなんて
ふつうあり得ません!
マエストロのヴェルディ先生へ奉仕する姿に感動いっぱいになります。
***
※以下はメモをもとに、ムーティ氏の言葉を中心に一部概要を記載。
今朝は歌手が勢ぞろい。
T♪~
(いきなり Figlia の高音!)
U♪~
Mo. Muti:軽やかに。コミカルにならないよう。アレグロ・ヴィーヴォ・アジータですからね。
(指揮者の手の形を注意。)
(指揮者に)Rapirla 言葉でカバーしてはいけません。
(パオロに)誘拐するという言葉を強く言ってはいけません。
No.6 第1幕のフィナーレ 宮殿の大広間
A♪~
Mo. Muti:セレナーデじゃないんですよ。
チェロ、コントラバス シンコペーションマルカートで
Doge: Messeri, il re di Tartaria vi porg…
Mo. Muti:難しいところ。オーケストラの交通整理を。
B♪~
Doge: La stessa voce che tuonò su Rienzi…
Paolo:Attenda alle sue rime il cantor della bionda Avignonese
Mo. Muti:ここ3小節は喜劇。パオロは詩人を馬鹿にしているのです。
<2人目の指揮者>
Mo. Muti:5人とも同じところをやります。
Doge: Messeri, il re di Tartaria vi porg…
(ここを栗原さんは10回ぐらい歌わされました。)
Doge: Or su Genova tuona
( tuonaの発音を直すMo. Muti)
(5人全員振って、)
D♪~
H♪~
M♪~
《休憩》
R♪~
Amelia: Mi cingon tre sgherri,
Mo. Muti:(sgherriの発音を直す)
ピアニッシッシモですよ。メトロノームのように正確に。
T♪~
Mo. Muti:昨日も言ったように、レガトゥーラ、Verdiが書いてないですから。マルカートかけるのいいですけど必ずレガートの中で。
(立ち上がって)(Plebiの前に)フェルマータあるでしょう。沈黙は重要なのですよ。
V♪~(P218)
Doge: Plebe! Patrizi! Popolo
Mo. Muti:ここから速めに。宣言なのですよ。Verdiのメトロノームは速いんですよ。(92)
最初の2小節だけゆっくり。まったく同じテンポで。リタルダンド書いてあるから。三連符から2ですから。指揮は、修道院でスープ配るのと一緒(動作)(やってみせる)(指揮者に)OKと言わないで、Si と言いなさい。
トスカニーニはチェリストで他にもディプロマをもってました。5つですよ。合唱指揮まで。チェロは稼ぐために弾いてた。VerdiがOtelloやった時にチェロのソロがうるさいと。トスカニーニは当時20歳ですが、言い返した。
歌手と一緒に演奏をしてください。そしてチェロを見る。
Z♪~
Doge: Piango su voi
Mo. Muti:イタリア人にっとっては、ここはハートがない人でも泣けるところですから。
Celloソフトに。私は泣いている。平和がないから。
Z♪~
Mo. Muti:ホルンもピアノ。(楽器だけで)♪~ ホルンいい感じです。Cello話してるように。
Doge: Sia maledetto! e tu ripeti il giuro.
Mo. Muti:(バリトンに)(録音)どれ聴きました?私のじゃないですよね(笑)。フェルマータではないです。グリダンドは叫ぶ意味ではないです。フルヴォイスで世界に平和を、愛を求めているんですよ。(指揮者に)あなたは韓国の人?Verdiがこれを書いた時イタリアは分断されていたんです。Verdiはオペラで統一を考えていた。政治的メッセージでもある。平和とか。下品に言ってもダメ。トマト売ってます、みたいな叫び方はダメです。
チェロはスピリット出してくださいね。
(Piango~)常にレガートで歌ってください。dolce そこでブレスとって。全部書いてあることなんです。
(Mutiが受講生の背後で指揮しているのを見ていると万感迫って涙が出てくる)
Mo. Muti:これがイタリアです。ミケランジェロ、ラファエッロ、ダンテ、これがイタリアです。Next!
<次の指揮者>
W♪~
ガブリエーレ:Ecco la spada
Mo. Muti:明確に怖ろしく。
AA♪~
Mo. Muti:キングコングみたいになってますよ(と真似る)オケがかわいそう、40年間怪獣と過ごすなんて(笑)(BBの前)パオロが悪いとドージェはわかっているから、Doge:Bramo l'ausilio tuo…怖くなくてはいけない。声とオケがつながっているように。
クラリネットの時間です。
ベースクラリネットの長い音、音カラーが違うわけで。
(バスクラに)すばらしい。たまにバグパイプのような人もいるけど。
(皆さん)南イタリアに来てください。とってもイタリアなんですよ、悪い意味でも(笑)
CC♪~
Mo. Muti:ホルン3,4、聴こえたいからmfに気をつけて。
EE♪~Sia maledetto!!!
Mo. Muti:チェロ、コントラバス、ファゴット、チンバッソは最大限の音で。トレモロ最高速で。
<休憩>
第2幕~
Mo. Muti:すぐにフェルマータですからね。
(指揮者に)どこで勉強しました?東京ですか?あなたの先生は、カラヤンじゃない?
(ピエトロに)T'intesi. のテンポはインテンポで。絶対的にインテンポでお願いします。
Paolo: Quei due vedesti? 常に神秘的に。
A♪~
Mo. Muti:トロンボーン ティンパニ タタタタタ 大切なこと マレデットを楽器が繰り返しています。
(指揮者に)B♪~苦しみが表れてほしい。正確に。
<フィエスコ登場>
Fiesco: Prigioniero in qual loco m'adduci?
Mo. Muti:(指揮者に)リズム変えてはいけません。レガートであることと言葉が聴こえてくることが重要なんです。(フィエスコ)Che brami? ははっきり発音してください。
チマローザ、ロッシーニ、ドニゼッティ その頃までは話していたが、今は何を言っているからわからないから字幕を読む。
(演奏)(奏者がミスると)ジョン・ケージ?シュトックハウゼン?
私が若い時フィラデルフィアでベートーヴェンをやった。ソリストはクラウディオ・アラウで80歳。私は当時35,6歳で、ペーペーですよ。しかしアラウは「マエストロ、楽しみにしておりました」と挨拶した。今は「マエストロ、きょうも楽しんでいくよ~」笑 オーマンディ (?)Maestro, have fun! …アメリカな。シカゴシンフォニーは好きですよ。でも「楽しんできて~」みたいな(ノリで)。私の世界が違うんでしょう。日本の人はその生き残りです(礼儀正しい)。日本は日本のままでいてほしい。私たちはもっと人間らしくいたい。音楽の感情を残していかないといけない。人間性を残していかないといけない。
D♪~
No.8 シェーナとアリア ガブリエーレ
<次の指揮者>
Mo. Muti:インフェルノでは一緒に下りてないとだめです。波みたいな感じですよね。でもピアノで始めることが大切です。
C♪~
Mo. Muti:(ガブリエーレに)Piango! 2つの嘆きの種類を変えてください。
(指揮者に)ダウンビートは正確に。
Rendila a questo core 常にレガート
すばらしい指揮者はオペラの出身なんですよ。カンターレはシンフォニーの秘訣。文字があってから音楽をつけてるので言葉が音楽のインスピレーションになってるんです。
(テノールに)Bravo! Molto bene エスプレッシーヴォでもラインを保つこと
《休憩》
No.9 シェーナと二重唱 アメーリア ガブリエーレ
A♪~ Mo. Muti:ディミヌエンド
C♪~D♪~E♪~
No.10 シェーナと三重唱 2幕のフィナーレ アメーリア ガブリエーレ ドージェ
Mo. Muti:「D」の6小節前から。(何度も繰り返してさらう)( Ascoltaの発音修正)S'ei ravveduto…シアターチックに。
E♪~
Mo. Muti:これは最高の瞬間ですからね
Doge: Doge! ancor proveran la tua clemenza…
Mo. Muti:トロンボーンだけ。ppp→ff (ここを何度か繰り返す)マーチ、止まらないで。
<オケリハ終了>
夜の部 歌手ピアノリハーサル
No.10 シェーナと三重唱 2幕のフィナーレ アメーリア ガブリエーレ ドージェ
Doge: La cagion m'è nota delle lagrime tue
Mo. Muti:低い音、高い音 同じ出し方をしないといけない。Nol possoが「井戸(=pozzo)の中」"nel pozzo"にならないように。情熱的に アルデンテ スパゲティのアルデンテじゃないですよ。劇場的な意味でのピアニッシモなのだ。
Doge: M'ardono le fauci.
Mo. Muti:息を混ぜてしゃべりましょう。
O duol 時間を使いすぎです。
(ピアニストに)歯医者に来たみたいに聴こえる。どこのピアノですか?
ピアニスト:○○です
Mo. Muti:入るタイミング、ここからは自由
ガブリエーレ:Ombra ti chiama vindice
Mo. Muti: Ombra というところ影を見せてほしい
ガブリエーレ:Suo padre sei tu!!!
Mo. Muti:指揮者がこうする時は一緒に下りてきてほしい。
サンカルロのAIDAでアモナズロ役の有名なバリトンが Sua pa------dre と30分伸ばしたんですね。すぐにクビになりました。イタリアは怖い。qui?
RとLの(発音)問題があるんです。スカラ座(Teatro alla Scala)もリゴレット(Rigoletto)もRとLをさかさまに発音するんです。
三重唱
Mo. Muti:「アッティラ」とか「エルナーニ」とか「アルツィラ」とは違うオペラなんです。一緒に声を。他のオペラはもっと自由があったが。
Doge: Sia d'amistanze italiche…
Mo. Muti:そう歌う人、多いんですよね。力強くはいいけどゆっくりはしないでほしい。泣きながら歌わないで。三重唱、悪くない。もっとひどいと思ってたけど。
マンリーコ 本当は歌わないといけないのにそでで水飲んで戻ってきて「アラルミ」。問題です。「お母さんすぐ行くよ」って言ってるのに、そこで3時間高音を歌ってたらお母さん燃え尽きちゃう。
C-dur アラルミ (Mo. Muti自らピアノを弾く、歌いながら)アラールミーーー(G)が正しいんです。ヴェルディが書いてない一音を歌うために全て変えるんですよ。マンリーコ。パリでは書き換えたけど音は変えてない。マンリーコは吟遊詩人で、戦士ではない。で、ラ・トラヴィアータは娼婦ですよね。お客さんがそういうの…(?)
C-dur 1オクターブ下げてまで高音に上げようとする。指揮者が歌手に「Cで歌いますか、Hで歌いますか」って聞いたら。好きなようにしてください。
第3幕
C♪~
Fiesco: sei sacro alla bipenne.
Mo. Muti: bipenne 斧は両方の刃が切れるから、刃が2つという意味。
Capitano: Col clamor del trionfo i prodi estinti
Mo. Muti:estintiのti は長くと書いている。
Doge: M'ardon le tempia un'atra vampa sento
Mo. Muti:火ですからね 名詞より形容詞が大切です。
ドージェ:Risorgon dalle tombe i morti?
死に対する意識が我々の文化です。おじいさん、おばあさんから、早く寝ないと「死」が来て連れてかれると脅されます。イタリアのお墓は怖い。死人の街みたいに見えるんです。我々はその文化で成長している。「運命の力」も「エルナーニ」もそう。必ず死人が出てくる。
ドージェはフィエスコが来て平和が訪れると思っている。望みが叶った。
運命について話す時のリズム、丸を意識するリズム。
Fiesco: Antico oltraggio a vendicar.
Mo. Muti:ヴォーカルスコア間違ってますね。
アウレリアーノ・ペルティレの「アンドレア・シェニエ」聞いたら
ヴンダーリヒが見本であるかのように
イタリアの見本はアウレリアーノ・ペルティレです。レガート、テヌートで続けていく能力。100種類ぐらいのカラーを変えながら。ミケランジェロの彫刻のような。(今の)イタリア人テノールは適当に歌ってます。トスカニーニがイタリアを離れて悪い伝統に慣れてしまった。Pucciniはトスカニーニをもっともすばらしい演奏者と言っていた。情熱もあるけど規則も守りながら。”Vissi d'arte, vissi d'amore"(歌い出す)フローリア・トスカ、すばらしい舞台女優ですね。
ドージェ:Vien, ch'io ti stringa al petto
Mo. Muti:子守唄のように。Verdiの書いた最もすばらしい二重唱です。偉大なる男二人の。泣きながら歌うイメージです。(フィエスコとドージェの二重唱)
Mo. Muti:Meraviglia
ガブリエーレ:Come passò veloce
Mo. Muti:(veloce)エルですよ。
リタルダンドかけたら毎回音楽止まっちゃうから。コーラスもそうだが、スタッカートで歌っちゃうんですよ。
ドージェ:♪Senatori, sancite il voto estremo…
~
フィエスコ:Pace per lui pregate!
Mo. Muti:(湯浅氏に)最後はギャウロフのように歌わないと。スカラの桟敷席はこの音だけを聴きたがっているからね。
(最後)オケがパーチェと歌っている。すばらしいですね。
Mo. Muti:(湯浅氏に)あなたはフィエスコ、もう舞台で歌ってるの?やった方がいいよ。(北川氏に)あなたは?あなたもフィエスコ、学んだ方がいいですよ、バスはフィエスコを勉強したほうがいいです。(というような会話があったと記憶している)
<2日目のリハーサル終了>
町田イタリア歌劇団+ヴェルディの声研究… 2026年09月23日
アマールと夜の訪問者@狛江2026 2026年09月20日
関容子・笛田博昭トークショー 2026年09月19日
PR
サイド自由欄







































キーワードサーチ
カテゴリ